37 / 37
エピローグ
しおりを挟む
滞りなく結婚式が終わり、シルディアとオデルは寝室で休んでいた。
「無事に結婚式が出来てよかったわね」
「ん。そうだな」
丁寧に手入れをされてしまったシルディアは、いつもとは違う雰囲気にドギマギしている。
(そ、それもそうよね。だって、初夜だもの)
お互い寝台の反対に腰掛けており、意識をしているのが分かる。
いつもであれば必要以上にひっついてくるオデルがシルディアの元へと来ないのも、緊張を増長させる一端だ。
「ねぇ」
「なんだ?」
「もう寝ましょうか。結婚式、疲れたでしょ?」
「そうだな」
少し硬いオデルの声を聞きながら、シルディアは大きな寝台のいつも寝ている場所へ移動する。
隣に来たオデルの手が、シルディアの手に重なった。
するりと手の甲をなぞられ、シルディアの肩がぴくりと揺れてしまう。
シルディアの反応にオデルは小さく笑った。
「可愛い」
反応に満足したのか、手の甲から二の腕まですすすと上ってきた。
ぞわぞわと背筋が伸びるような感覚がシルディアを襲う。
「シルディア」
「ん、なぁに?」
「覚悟はいいか?」
とさりと押し倒され、見慣れた天蓋が見えた。
今までは婚約者だったが、晴れて夫婦になったのだ。
結婚式の夜にすることと言えば、一つしかない。
「もちろんよ。旦那様?」
「ふっ。いいな、その響き」
シルディアへ優しい口づけを落としたオデルは、少し唇を離し微笑む。
「シルディア。愛している」
「私も、愛しているわ。オデル」
「無事に結婚式が出来てよかったわね」
「ん。そうだな」
丁寧に手入れをされてしまったシルディアは、いつもとは違う雰囲気にドギマギしている。
(そ、それもそうよね。だって、初夜だもの)
お互い寝台の反対に腰掛けており、意識をしているのが分かる。
いつもであれば必要以上にひっついてくるオデルがシルディアの元へと来ないのも、緊張を増長させる一端だ。
「ねぇ」
「なんだ?」
「もう寝ましょうか。結婚式、疲れたでしょ?」
「そうだな」
少し硬いオデルの声を聞きながら、シルディアは大きな寝台のいつも寝ている場所へ移動する。
隣に来たオデルの手が、シルディアの手に重なった。
するりと手の甲をなぞられ、シルディアの肩がぴくりと揺れてしまう。
シルディアの反応にオデルは小さく笑った。
「可愛い」
反応に満足したのか、手の甲から二の腕まですすすと上ってきた。
ぞわぞわと背筋が伸びるような感覚がシルディアを襲う。
「シルディア」
「ん、なぁに?」
「覚悟はいいか?」
とさりと押し倒され、見慣れた天蓋が見えた。
今までは婚約者だったが、晴れて夫婦になったのだ。
結婚式の夜にすることと言えば、一つしかない。
「もちろんよ。旦那様?」
「ふっ。いいな、その響き」
シルディアへ優しい口づけを落としたオデルは、少し唇を離し微笑む。
「シルディア。愛している」
「私も、愛しているわ。オデル」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,322
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(2件)
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
デレる皇王様がカワイイです。
ただ35話が無いのが残念です(^_^;)
お読みいただきありがとうございます!
抜けの指摘、ありがとうございます!!
急ぎ35話を差し込みましたので、このあともお楽しみいただければと思います。
完結お疲れ様でした!
35話がないのでひとまず34話で足踏み待機しときます!
ありがとうございます!
抜けのご報告ありがとうございます!
35話を差し込みましたので、引き続きお楽しみいただければと思います。