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第十九章 結婚式騒動
第三百九十一話 あっけない反乱の終了
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「教会に引っ込んでいないで、さっさと表に出てこい!」
「そう急かすな。こちらも色々あるのだ」
教会の扉を開けると馬がガッチリと魔法障壁を張っていて、全く物理攻撃も魔法攻撃も通じずにイライラしている集団がいる。
集団の中心にいてギャーギャー騒いでいるデブがエラール伯爵か。
うん、典型的な貴族主義の貴族って感じだ。
陛下は、既にバカにした口調でエラール伯爵を見下している。
「こんな平民からの成り上がりに、崇高なる王族に加えて他国の王族も嫁ぐなんて。貴族の品が下がりますぞ」
「品は問題ないだろう。というか、それはお主が決める事ではない」
「この国は変わってしまった。貴族は崇高な存在でなければならない」
「ははは、お主は崇高な存在か。笑いが止まらないな」
「くそ、侮辱するな!」
何だかグダグダの会話になっているけど、結局は貴族は特別な存在だと思っていてそれ以外の人を差別している人間なのは変わらないか。
それでいてたいした能力もないので、王国内でも重用される事はない。
特権意識が強くて贅沢をしたいだけなんだろうな。
「この国の王族を倒し、貴族主義国家を樹立するのだ!」
「はあ、たったこれだけの勢力で何ができるというのだ」
「ふん、今から王都を血祭りにしてやる!」
エラール伯爵が何かの魔道具を発動すると、大量の魔物が王都の中に発生した。
上空にも沢山の魔物が現れた。
あれはガーゴイル型かな?
「ふふふ、降伏すれば今後の扱いを考えて...…はあ?」
エラール伯爵は勝ち誇った声を出しかけたが、一瞬にして驚きに変わった。
エラール伯爵の兵も、目玉が飛び出しそうな程ビックリしている。
「「「ぶりざーどてんぺすと!」」」
「「「えーい!」」」
上空に現れたガーゴイル型の魔物は、マシュー君たちの氷魔法を付加した風魔法最強魔法で一気に駆逐されていき、残った魔物もララとリリとオリヴィエの三人の精密誘導魔法にて完全に駆逐された。
「よーし。お馬さん、どっちが多く魔物を倒せるか競争だよ!」
「あ、僕も行く!」
「「ヒヒーン!」」
「ぐわしゃー!」
「「「ぎゃー」」」
更にミケとドラコ達が、馬を煽って街中に現れた魔物を倒しに突っ込んでいった。
ホワイトも、バハムートに乗って参戦している。
さりげなく馬がエラール伯爵と周辺にいた兵を突き飛ばした様だが、誰も気にしていなかった。
あ、エラール伯爵はぴくぴく動いているから、大丈夫そうだ。
「あなた達も投降しなさい。それとも切られたいですか?」
王妃様達とエーファ様とサーシャさんも、次々と兵を討伐していく。
しかしエーファ様とサーシャさんは凄いな。
エーファ様はゴツいハルバートで兵を吹き飛ばしているし、サーシャさんも糸を操って兵を縛り上げていく。
エステル達も次々に兵を倒して行くし、いつの間にかそこにマシュー君にコタローにマチルダも加わっている。
「敵を逃がさない様に、包囲しながら倒す事」
「「「はい」」」
チナさんが学園生を指揮して、残りの兵も全部倒された。
倒された兵は、タラちゃんとポチとフランソワによって次々に拘束されていった。
えーっと、もしかしてもう終わった?
「手ごたえのない奴らじゃのう」
「そうですね、ちょっと弱すぎですね」
退屈そうにビアンカ殿下が呟いている。
いくら何でも、兵が弱すぎた気がする。
人神教国の残党と手を組んでこれじゃあ、とても王国を征服する事なんて出来なかっただろうな。
と、ここでいつの間にかいなくなっていたスラタロウが現れた。
「はあ、ニー達と一緒にエラール伯爵と組した貴族の屋敷を制圧したって」
「王国の兵もいるとはいえ、弱いのう」
「全くだ、溜息がでるよ。こんな戦力で国家転覆を狙っていたとは」
スラタロウの報告を聞いて、またしても皆溜息をついた。
きっと自分達の実力を見誤ったと信じたい。
陛下もビアンカ殿下も、もう意識が別の方に向いていた。
「お兄ちゃん、ただいま」
「街に現れた魔物は全部倒したよ」
ここにミケとドラコ達が帰ってきたが、もう市中に現れた魔物を倒したのかよ。
それにしては勇んで突っ込んでいった馬も含めて不満顔だぞ。
「ふふふー、それは私達が鍛えた兵があっという間に魔物を倒したからよー」
「弱すぎて、あくびがでる位だったぞ」
種明かしは、ドヤ顔をしたリーフとシルだった。
街に配置した兵によって、あっという間に魔獣が駆逐された様だ。
その為、ミケ達はあまり魔物を倒す事が出来なかったらしい。
「因みに王城にいった兵も、既に全員拘束されたよー」
「教会は主があるから、逆にどんな事になるかあえて手を出さなかったぞ」
「リーフにシルよ。余裕見せないで、反逆者は捕まえなさい」
色々あったけど、これで全部終わったのか?
十分もかかっていないけど良いか。
「陛下、暴れたりない人がいますがとりあえず披露宴会場に向かいますか」
「そうだな、儂もあっけなすぎて物足りない位だ。酒でも飲むか」
という事で、戦闘終了。
皆を生活魔法で綺麗にして披露宴会場に向かったのだった。
「そう急かすな。こちらも色々あるのだ」
教会の扉を開けると馬がガッチリと魔法障壁を張っていて、全く物理攻撃も魔法攻撃も通じずにイライラしている集団がいる。
集団の中心にいてギャーギャー騒いでいるデブがエラール伯爵か。
うん、典型的な貴族主義の貴族って感じだ。
陛下は、既にバカにした口調でエラール伯爵を見下している。
「こんな平民からの成り上がりに、崇高なる王族に加えて他国の王族も嫁ぐなんて。貴族の品が下がりますぞ」
「品は問題ないだろう。というか、それはお主が決める事ではない」
「この国は変わってしまった。貴族は崇高な存在でなければならない」
「ははは、お主は崇高な存在か。笑いが止まらないな」
「くそ、侮辱するな!」
何だかグダグダの会話になっているけど、結局は貴族は特別な存在だと思っていてそれ以外の人を差別している人間なのは変わらないか。
それでいてたいした能力もないので、王国内でも重用される事はない。
特権意識が強くて贅沢をしたいだけなんだろうな。
「この国の王族を倒し、貴族主義国家を樹立するのだ!」
「はあ、たったこれだけの勢力で何ができるというのだ」
「ふん、今から王都を血祭りにしてやる!」
エラール伯爵が何かの魔道具を発動すると、大量の魔物が王都の中に発生した。
上空にも沢山の魔物が現れた。
あれはガーゴイル型かな?
「ふふふ、降伏すれば今後の扱いを考えて...…はあ?」
エラール伯爵は勝ち誇った声を出しかけたが、一瞬にして驚きに変わった。
エラール伯爵の兵も、目玉が飛び出しそうな程ビックリしている。
「「「ぶりざーどてんぺすと!」」」
「「「えーい!」」」
上空に現れたガーゴイル型の魔物は、マシュー君たちの氷魔法を付加した風魔法最強魔法で一気に駆逐されていき、残った魔物もララとリリとオリヴィエの三人の精密誘導魔法にて完全に駆逐された。
「よーし。お馬さん、どっちが多く魔物を倒せるか競争だよ!」
「あ、僕も行く!」
「「ヒヒーン!」」
「ぐわしゃー!」
「「「ぎゃー」」」
更にミケとドラコ達が、馬を煽って街中に現れた魔物を倒しに突っ込んでいった。
ホワイトも、バハムートに乗って参戦している。
さりげなく馬がエラール伯爵と周辺にいた兵を突き飛ばした様だが、誰も気にしていなかった。
あ、エラール伯爵はぴくぴく動いているから、大丈夫そうだ。
「あなた達も投降しなさい。それとも切られたいですか?」
王妃様達とエーファ様とサーシャさんも、次々と兵を討伐していく。
しかしエーファ様とサーシャさんは凄いな。
エーファ様はゴツいハルバートで兵を吹き飛ばしているし、サーシャさんも糸を操って兵を縛り上げていく。
エステル達も次々に兵を倒して行くし、いつの間にかそこにマシュー君にコタローにマチルダも加わっている。
「敵を逃がさない様に、包囲しながら倒す事」
「「「はい」」」
チナさんが学園生を指揮して、残りの兵も全部倒された。
倒された兵は、タラちゃんとポチとフランソワによって次々に拘束されていった。
えーっと、もしかしてもう終わった?
「手ごたえのない奴らじゃのう」
「そうですね、ちょっと弱すぎですね」
退屈そうにビアンカ殿下が呟いている。
いくら何でも、兵が弱すぎた気がする。
人神教国の残党と手を組んでこれじゃあ、とても王国を征服する事なんて出来なかっただろうな。
と、ここでいつの間にかいなくなっていたスラタロウが現れた。
「はあ、ニー達と一緒にエラール伯爵と組した貴族の屋敷を制圧したって」
「王国の兵もいるとはいえ、弱いのう」
「全くだ、溜息がでるよ。こんな戦力で国家転覆を狙っていたとは」
スラタロウの報告を聞いて、またしても皆溜息をついた。
きっと自分達の実力を見誤ったと信じたい。
陛下もビアンカ殿下も、もう意識が別の方に向いていた。
「お兄ちゃん、ただいま」
「街に現れた魔物は全部倒したよ」
ここにミケとドラコ達が帰ってきたが、もう市中に現れた魔物を倒したのかよ。
それにしては勇んで突っ込んでいった馬も含めて不満顔だぞ。
「ふふふー、それは私達が鍛えた兵があっという間に魔物を倒したからよー」
「弱すぎて、あくびがでる位だったぞ」
種明かしは、ドヤ顔をしたリーフとシルだった。
街に配置した兵によって、あっという間に魔獣が駆逐された様だ。
その為、ミケ達はあまり魔物を倒す事が出来なかったらしい。
「因みに王城にいった兵も、既に全員拘束されたよー」
「教会は主があるから、逆にどんな事になるかあえて手を出さなかったぞ」
「リーフにシルよ。余裕見せないで、反逆者は捕まえなさい」
色々あったけど、これで全部終わったのか?
十分もかかっていないけど良いか。
「陛下、暴れたりない人がいますがとりあえず披露宴会場に向かいますか」
「そうだな、儂もあっけなすぎて物足りない位だ。酒でも飲むか」
という事で、戦闘終了。
皆を生活魔法で綺麗にして披露宴会場に向かったのだった。
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