小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします

藤なごみ

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第十二章 再びの帝国との紛争

第八百六十四話 帝国軍が国境に到着する日になりました

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 こうして数日間、僕は頑張って報告書や他の書類を作っていました。
 何があったかを紙に書いてまとめるのは、中々難しい作業です。
 でも、ウェンディさん、ブルックさんも資料作成をしているし、僕も頑張らないとね。
 そして、いよいよ国境に帝国軍が到着する日になりました。
 僕たちは、再び朝早く起きて出発の準備を整えます。

「キュー……」

 相変わらず朝早く起きるのが苦手なソラちゃんは、既に僕の腕の中で眠っちゃいそうです。
 前回国境に行った時にも馬車の中で寝ちゃったけど、自分で空を飛んで動く場合は朝早くても大丈夫みたいです。
 ということで、さっそく馬車に乗って国境に向かいます。

 パカパカパカ。

「ジョセフさん、今回はどのくらいの兵がやってくるんですか?」
「二百人だと聞いているが、半分以上は捕虜の護衛として皇都に戻る。実際に国境に駐留するのは五十人くらいだとみている」

 帝国は軍の人材不足なので、これ以上の兵を出すのは難しいそうです。
 当面は王国が多めに国境監視体制の人数を出すことになっていて、帝国軍の体制が整ってきたら国境監視をする兵も増員するそうです。

「王国も、帝国側の事情は考慮している。それに、戦争をする訳では無い。国境の体制は、今後の和平交渉で大きく変わるだろう」

 ブランドルさんは、今後の展望の鍵を握るのは和平交渉だと断言していました。
 因みに、和平交渉は夏頃に王都で行う予定だそうです。
 ジョセフさんも再びやってくるそうで、その際にはローナちゃんとも会えますね。
 そんな話をして盛り上がっていたら、あっという間に国境の基地に到着しました。

「アイリーンさん、ピーちゃん、おはようございます」
「レオ君、おはよう。今日は大事な一日になるから、気を引き締めていこうね」
「ピィ!」

 国境の基地で出迎えてくれたアイリーンさんとピーちゃんに挨拶をしつつ、周囲の状況を聞きました。
 今のところ、周囲に害獣などの危険性はないとのことです。
 帝国を出迎えるのに、周囲の安全確保はとても大事ですね。
 帝国軍が到着するまで、僕たちは国境の施設内で待機することになりました。
 ピーちゃんとソラちゃんが、上空から帝国軍がやってくるのを確認するそうです。

「えーっと、通信用魔導具で各所に連絡してっと……」
「レオ君は、連絡もマメで本当に助かる。ちょっとしたことでも、報告があるのとないとでは全然違う。それに、定時報告がないと異常事態だと分かるものだよ」

 僕が通信用魔導具で色々と報告をしていると、チャーリーさんが僕のことを褒めてくれました。
 何かあったら直ぐに報告するようにと、陛下から言われているからなんだよね。
 でも、確かに定時報告とかはとても大事ですよね。
 冒険者学校でも、報告はとても大切だと教わりました。
 そして、アイリーンさんは僕が作成した報告書を手にとって読んでいました。

「確かに、とても良く出来ている報告書だね。新人兵などに、良い報告書のサンプルとして見せてあげたいくらいだよ。残念ながら、レオ君が書く報告書はとても重要なことが多いから新人兵には見せられないわ」

 アイリーンさんは、とても残念だといいながら僕に報告書を返してくれました。
 それなら、一日の訓練の報告書とかを書けばいいんじゃないかなと思っちゃいました。
 いずれにせよ、数日はとても忙しくなりそうなので、サンプルの報告書は作れないね。
 こんな感じで、帝国軍が到着するまでみんなで色々と話したり各所に報告したりしていました
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