小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします

藤なごみ

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第十二章 再びの帝国との紛争

第七百九十二話 国境の基地に到着です

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 甘いものを食べてバッチリ休憩もできたので、僕たちはいよいよ帝国との国境にある軍の施設に向かいます。

「レオ君、とても助かった。治療した兵は十分な休養を取らせて、国境に戻ることになるだろう」

 僕は、軍の施設の責任者と握手をしました。
 怪我が治ったとしても、出血などで体力を失っています。
 直ぐに前線に戻るのは不可能なので、それまでは僕たちで何とかしないといけないね。
 僕たちは大きくなったソラちゃんに乗り込み、いよいよ出発します。

 バサッ、バサッ、バサッ。

 大きくなったドラちゃんは、帝国兵に見つからないようにできるだけ低く飛びます。
 多分戦闘は収まっている頃らしいけど、どんな感じになっているかとても不安です。

「あっ、施設が見えてきたよ」
「オンオン!」

 そして、十分も経たずに目的地である国境にある軍の施設に到着しました。
 見た目はサンダーランド辺境伯領にある軍の施設に近いけど、よく見ると土壁に大きな穴が空いていたりと大きなダメージを負っていました。
 僕たちは軍の施設から少し離れたところに着陸し、急いで軍の施設に向かいました。

「うん? 誰か来た、ってレオじゃないか!?」

 たまたま軍の施設の警備をしていた兵がサンダーランド辺境伯領の国境でも一緒だった人で、僕の存在に直ぐに気が付いてくれました。
 知っている人に出迎えられて、僕もある意味ホッとしながら軍の施設に入りました。

「おーい、誰か隊長を呼んで来い。宮廷魔導師のレオが王都からやってきたぞ」
「「「はっ!?」」」

 警備をしていた兵が周囲にいる兵に声をかけると、信じられないという目で隣にいる僕のことを見ていました。
 慌てて数人の兵が施設の中に入っていき、程なくしてどこかで見た事のある人を連れてきました。

「あっ、アイリーンさんのお父さんです! ハーデスさんです」
「やはりレオ君か。本当に一日で王都から来てしまったのか」

 久々にあったハーデスさんは、僕のことをとってもビックリしながら見ていました。
 でも、この国境の施設が奇襲を受けても持ちこたえたのは、ハーデスさんがいたからなんですね。
 前回のサンダーランド辺境伯領での紛争を経験した人は、やっぱりとっても強いです。

「ディフェンダーズ伯爵領の教会に運ばれた負傷兵と、軍の基地に運ばれた負傷兵は全員治療を終えました。王都から物資も持ってきていますので、いつでも動けます」
「そうか、それは助かる。では、日没まであと少しだができることをやろう。レオ君は、治療、偵察、陣地の修復を行なってくれ」

 幸いにして、今日は衝突はあったけど激しい戦闘はなかったそうです。
 なので、ユキちゃんとソラちゃんがいれば治療の手は足りるそうです。
 そして、陣地なら僕一人で直せるので、シロちゃん、ピーちゃん、ムギちゃんで帝国の陣地に接近して情報を収集する事にします。

「よし、レオやっちまうぞ」
「はい、頑張ります!」

 僕が到着した事で、国境を守る兵もとても元気になりました。
 こうして、みんなで手分けして色々な作業を行います。
 僕も、みんなに負けじと頑張って陣地の修復を行います。
 僕も、魔力はまだまだ残っているもんね。

「わあ、ぼっこりと穴が空いていますね」
「陣地の強化をしてなければ、間違いなくぶっ壊れていただろうな」

 帝国の水魔法使いが放った一撃は、本当にとんでもないものだったみたいです。
 僕の体がすっぽりと入ってしまうくらいの大きさです。
 僕は強固な土魔法で穴を埋めていき、更に周囲をカチンコチンに固めた土魔法でコーティングしていきます。
 そして、兵の指示で複数の土壁を新たに作り、防御を強化します。

「ははは、流石はレオだな。あっという間に陣地の復旧が終わったばかりか、更に凄い強固になったぞ」
「「「すげ……」」」

 サンダーランド辺境伯領や王都の軍の基地で顔を合わせていた兵は満足そうにしているけど、初めて会った兵は信じられないものを見たという表情でした。
 今日僕ができる作業は、これで完了ですね。
 あとは、通信用魔導具で国境の基地で色々動いているという報告をします。
 みんな信じられないって返信が来たけど、もっと頑張らないといけないね。
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