12 / 12
Nijino Kgiwa Ame ~虹の鍵は雨~
しおりを挟む
虹の鍵は雨~ソフィ、未来へ~
「・・・フィ・・・・・ソフィ・・・・・・!」
「・・・・・ホシナ?」
「ソフィ!!目が覚めたのね!?」
「えっ・・・・・。」
ホシナの声に僕はゆっくりと目を開けた。
光が差し込んできて、とてもまぶしい。
ホシナが僕の顔を覗き込んでいた。
「ホシナ・・・・・。ここはどこ?さっきの人はいったいどこに行ったんだろう?」
「ソフィ、夢を見ていたの?」
「夢?」
「そう。あなた、三日間も眠り続けていたのよ。何があったか覚えていない?」
「僕は・・・メインコントロールを壊して・・・・・」
「そう。その時の爆発にあなたは巻き込まれたのよ。ずっと目を覚まさないから、私、ソフィが死んじゃうかと・・・・・・。」
ホシナの目から涙がこぼれ落ちた。
僕は、ゆっくりと体を起こした。
そして泣いているホシナの手を握った。
「ごめんね。心配かけて。僕は大丈夫だよ。でも、あれからどうなったの?それに、ここはどこ?」
「ここはレインキー本部の医務室よ。あなたがメインコントロールを破壊してくれたおかげで、戦争は回避されたわ。あの時の情報を全部国民に流したから。すぐに国王は情報規制をしたけれど、私のほうが一足早かった。みんな、本当のことを知っているわ。ソフィ、あなたのおかげよ。」
「そっか・・・・・。これからどうなるのかな?」
「それは・・・私にもわからないの。私、銃と機械の王国から追い出されちゃったから。もうあそこには住めないの。」
「そんな・・・どうして?」
ホシナが少し悲しそうに笑った。
そして僕の手を放して立ち上がると、窓のそばに行った。
窓の外では激しく雨が降っていた。
窓の外を見つめるホシナ。
「私は・・・国の裏切者だから・・・・。だけどね、きっとあの国はこれから良い方向に向かうわ。私、自分の想いを最後に全て機械にのせて流したから。みんなに届くと信じてる。だから、あの国に未練はないわ。」
「でも・・・ホシナはこれからどうするの・・・?」
振り返ったホシナは笑っていた。
それも、今までにない笑顔で。
そして僕に飛びついてきた。
「ホ・・・ホシナ・・・!?」
「ソフィ、驚かないで聞いてくれる?」
「う・・・うん。」
ホシナが僕から離れた。
そして手のひらを見せてきた。
その手を見て僕は声が出ないくらい驚いた。
ホシナの手の中に、レインキーがあったのだ。
「ど・・・どうしてホシナがレインキーを・・・?」
「私にもわからないの。あれ。」
ホシナが指をさした先には、綺麗な花瓶に花が飾られていた。
「エミノアさんが持ってきてくれたお花よ。私、こまめに水をかえていたの。そしたらね、昨日突然、花瓶の中から水と一緒にこれが出てきたの。」
「じゃあ、ホシナも・・・・」
「えぇ!私もレインキーの一員になれたのよ!ソフィ、これからはずっとソフィと一緒よ!」
僕は、その言葉に思わずホシナを抱きしめた。
ホシナも僕を抱きしめてくれた。
「ラブラブな所で邪魔して悪いけど、ちゃんと任務はしてもらうんだからな。それにホシナはまず訓練してから別のチームに入るんだぞ。」
エミノアさんの声に驚いて、僕たちは離れた。
ドアの前に、エミノアさんとヨネルさん、それにマスター・エリノアさんがいた。
「ソフィ、無事で本当に良かったわ。ホシナが、ずっとそばであなたを看病していたのよ。」
マスターが優しい笑顔で言った。
「よく頑張ったな。」
ヨネルさんが僕の肩に手を置きながら言った。
僕は嬉しくて笑顔でうなずいた。
そして、あの夢のことを思い出した。
「あの・・・・・。変なことを聞いてごめんなさい。シゲルさんのことなんですが・・・。」
「シゲルのこと?」
エミノアさんが少し不機嫌で、だけど不思議そうな顔をした。
「はい。シゲルさんって、背が高くてかっこよくて・・・・・」
僕は覚えている限りの特徴を伝えた。
「どうしてお前がそんなにシゲルのことを知っているんだ?」
エミノアさんが目を見開いた。
「その・・・・・シゲルさん、エミノアさんが笑って生きてくれることが願いだって言っていました。それに、それを支えるのがヨネルさんだと信じてるとも・・・・。」
エミノアさんは驚いた顔をしたまま何も言わなかった。
誰も何も言わない。
「あ・・・・ただの夢ですよね。変なこと言ってごめんなさい・・・・・。」
「勝手にあいつが夢の中に出てきたんだろ。・・・・あいつらしい。」
「ヨネルさん・・・信じてくれるんですか?」
「仲間を信じるのは当たり前のことだ。」
「・・・・・・ありがとうございます。」
「ねぇ、雨が止んだわよ。」
ホシナが窓の外を指さしながら言った。
マスターがゆっくりと窓に近づいた。
「みんな、虹がでてるわよ。それもとても大きな。」
笑顔でマスターがみんなに手招きした。
ずっと黙っていたエミノアさんが、僕に花を手渡してきた。
ちゃんと手渡されたのは初めてかもしれない。
僕は花を見た。
レンギョウ・・・花言葉は、叶えられた希望。
エミノアさんを見ると、エミノアさんは笑っていた。
初めて見る、とても明るい笑顔だった。
「ソフィ・・・本当にありがとう。あたし、今回のことで何かが吹っ切れたよ。・・・これからも、一緒のチームでいような。」
僕はエミノアさんの言葉に笑顔でうなずいた。
エミノアさんがうなずき返す。
その隣にはヨネルさんがいた。
「ねぇ!早くしないと虹が消えちゃうわよ!」
いつの間にか窓際にホシナがいた。
僕はゆっくりとベッドから降りて、ホシナのもとへ行った。
ホシナと自然に手をつなぐ。
窓の外を見ると、今まで見たことのないような大きな虹が見えた。
「ホシナ、大好きだよ。これからもずっと。」
「ありがとう。私もよ、ソフィ。」
僕はホシナと笑いあった。
マスターがとても穏やかな笑顔で、僕たち二人を見つめていた。
エミノアさんとヨネルさんは、二人で虹を見ていた。
ヨネルさんの肩にエミノアさんがもたれかかっている。
見慣れたはずの二人の光景なのに、なぜか僕はものすごく嬉しくなった。
虹は段々薄くなっていく。
空には雲ひとつなくなっていて、青空が広がっていた。
僕は、みんながいてくれる今この瞬間の幸せを大切にして生きていきたい。
ホシナの手を握って空を見ながらそう思った。
「・・・フィ・・・・・ソフィ・・・・・・!」
「・・・・・ホシナ?」
「ソフィ!!目が覚めたのね!?」
「えっ・・・・・。」
ホシナの声に僕はゆっくりと目を開けた。
光が差し込んできて、とてもまぶしい。
ホシナが僕の顔を覗き込んでいた。
「ホシナ・・・・・。ここはどこ?さっきの人はいったいどこに行ったんだろう?」
「ソフィ、夢を見ていたの?」
「夢?」
「そう。あなた、三日間も眠り続けていたのよ。何があったか覚えていない?」
「僕は・・・メインコントロールを壊して・・・・・」
「そう。その時の爆発にあなたは巻き込まれたのよ。ずっと目を覚まさないから、私、ソフィが死んじゃうかと・・・・・・。」
ホシナの目から涙がこぼれ落ちた。
僕は、ゆっくりと体を起こした。
そして泣いているホシナの手を握った。
「ごめんね。心配かけて。僕は大丈夫だよ。でも、あれからどうなったの?それに、ここはどこ?」
「ここはレインキー本部の医務室よ。あなたがメインコントロールを破壊してくれたおかげで、戦争は回避されたわ。あの時の情報を全部国民に流したから。すぐに国王は情報規制をしたけれど、私のほうが一足早かった。みんな、本当のことを知っているわ。ソフィ、あなたのおかげよ。」
「そっか・・・・・。これからどうなるのかな?」
「それは・・・私にもわからないの。私、銃と機械の王国から追い出されちゃったから。もうあそこには住めないの。」
「そんな・・・どうして?」
ホシナが少し悲しそうに笑った。
そして僕の手を放して立ち上がると、窓のそばに行った。
窓の外では激しく雨が降っていた。
窓の外を見つめるホシナ。
「私は・・・国の裏切者だから・・・・。だけどね、きっとあの国はこれから良い方向に向かうわ。私、自分の想いを最後に全て機械にのせて流したから。みんなに届くと信じてる。だから、あの国に未練はないわ。」
「でも・・・ホシナはこれからどうするの・・・?」
振り返ったホシナは笑っていた。
それも、今までにない笑顔で。
そして僕に飛びついてきた。
「ホ・・・ホシナ・・・!?」
「ソフィ、驚かないで聞いてくれる?」
「う・・・うん。」
ホシナが僕から離れた。
そして手のひらを見せてきた。
その手を見て僕は声が出ないくらい驚いた。
ホシナの手の中に、レインキーがあったのだ。
「ど・・・どうしてホシナがレインキーを・・・?」
「私にもわからないの。あれ。」
ホシナが指をさした先には、綺麗な花瓶に花が飾られていた。
「エミノアさんが持ってきてくれたお花よ。私、こまめに水をかえていたの。そしたらね、昨日突然、花瓶の中から水と一緒にこれが出てきたの。」
「じゃあ、ホシナも・・・・」
「えぇ!私もレインキーの一員になれたのよ!ソフィ、これからはずっとソフィと一緒よ!」
僕は、その言葉に思わずホシナを抱きしめた。
ホシナも僕を抱きしめてくれた。
「ラブラブな所で邪魔して悪いけど、ちゃんと任務はしてもらうんだからな。それにホシナはまず訓練してから別のチームに入るんだぞ。」
エミノアさんの声に驚いて、僕たちは離れた。
ドアの前に、エミノアさんとヨネルさん、それにマスター・エリノアさんがいた。
「ソフィ、無事で本当に良かったわ。ホシナが、ずっとそばであなたを看病していたのよ。」
マスターが優しい笑顔で言った。
「よく頑張ったな。」
ヨネルさんが僕の肩に手を置きながら言った。
僕は嬉しくて笑顔でうなずいた。
そして、あの夢のことを思い出した。
「あの・・・・・。変なことを聞いてごめんなさい。シゲルさんのことなんですが・・・。」
「シゲルのこと?」
エミノアさんが少し不機嫌で、だけど不思議そうな顔をした。
「はい。シゲルさんって、背が高くてかっこよくて・・・・・」
僕は覚えている限りの特徴を伝えた。
「どうしてお前がそんなにシゲルのことを知っているんだ?」
エミノアさんが目を見開いた。
「その・・・・・シゲルさん、エミノアさんが笑って生きてくれることが願いだって言っていました。それに、それを支えるのがヨネルさんだと信じてるとも・・・・。」
エミノアさんは驚いた顔をしたまま何も言わなかった。
誰も何も言わない。
「あ・・・・ただの夢ですよね。変なこと言ってごめんなさい・・・・・。」
「勝手にあいつが夢の中に出てきたんだろ。・・・・あいつらしい。」
「ヨネルさん・・・信じてくれるんですか?」
「仲間を信じるのは当たり前のことだ。」
「・・・・・・ありがとうございます。」
「ねぇ、雨が止んだわよ。」
ホシナが窓の外を指さしながら言った。
マスターがゆっくりと窓に近づいた。
「みんな、虹がでてるわよ。それもとても大きな。」
笑顔でマスターがみんなに手招きした。
ずっと黙っていたエミノアさんが、僕に花を手渡してきた。
ちゃんと手渡されたのは初めてかもしれない。
僕は花を見た。
レンギョウ・・・花言葉は、叶えられた希望。
エミノアさんを見ると、エミノアさんは笑っていた。
初めて見る、とても明るい笑顔だった。
「ソフィ・・・本当にありがとう。あたし、今回のことで何かが吹っ切れたよ。・・・これからも、一緒のチームでいような。」
僕はエミノアさんの言葉に笑顔でうなずいた。
エミノアさんがうなずき返す。
その隣にはヨネルさんがいた。
「ねぇ!早くしないと虹が消えちゃうわよ!」
いつの間にか窓際にホシナがいた。
僕はゆっくりとベッドから降りて、ホシナのもとへ行った。
ホシナと自然に手をつなぐ。
窓の外を見ると、今まで見たことのないような大きな虹が見えた。
「ホシナ、大好きだよ。これからもずっと。」
「ありがとう。私もよ、ソフィ。」
僕はホシナと笑いあった。
マスターがとても穏やかな笑顔で、僕たち二人を見つめていた。
エミノアさんとヨネルさんは、二人で虹を見ていた。
ヨネルさんの肩にエミノアさんがもたれかかっている。
見慣れたはずの二人の光景なのに、なぜか僕はものすごく嬉しくなった。
虹は段々薄くなっていく。
空には雲ひとつなくなっていて、青空が広がっていた。
僕は、みんながいてくれる今この瞬間の幸せを大切にして生きていきたい。
ホシナの手を握って空を見ながらそう思った。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
生贄姫の末路 【完結】
松林ナオ
児童書・童話
水の豊かな国の王様と魔物は、はるか昔にある契約を交わしました。
それは、姫を生贄に捧げる代わりに国へ繁栄をもたらすというものです。
水の豊かな国には双子のお姫様がいます。
ひとりは金色の髪をもつ、活発で愛らしい金のお姫様。
もうひとりは銀色の髪をもつ、表情が乏しく物静かな銀のお姫様。
王様が生贄に選んだのは、銀のお姫様でした。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
児童書・童話
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
王女様は美しくわらいました
トネリコ
児童書・童話
無様であろうと出来る全てはやったと満足を抱き、王女様は美しくわらいました。
それはそれは美しい笑みでした。
「お前程の悪女はおるまいよ」
王子様は最後まで嘲笑う悪女を一刀で断罪しました。
きたいの悪女は処刑されました 解説版
かつて聖女は悪女と呼ばれていた
朔雲みう (さくもみう)
児童書・童話
「別に計算していたわけではないのよ」
この聖女、悪女よりもタチが悪い!?
悪魔の力で聖女に成り代わった悪女は、思い知ることになる。聖女がいかに優秀であったのかを――!!
聖女が華麗にざまぁします♪
※ エブリスタさんの妄コン『変身』にて、大賞をいただきました……!!✨
※ 悪女視点と聖女視点があります。
※ 表紙絵は親友の朝美智晴さまに描いていただきました♪
稀代の悪女は死してなお
朔雲みう (さくもみう)
児童書・童話
「めでたく、また首をはねられてしまったわ」
稀代の悪女は処刑されました。
しかし、彼女には思惑があるようで……?
悪女聖女物語、第2弾♪
タイトルには2通りの意味を込めましたが、他にもあるかも……?
※ イラストは、親友の朝美智晴さまに描いていただきました。
生まれたばかりですが、早速赤ちゃんセラピー?始めます!
mabu
児童書・童話
超ラッキーな環境での転生と思っていたのにママさんの体調が危ないんじゃぁないの?
ママさんが大好きそうなパパさんを闇落ちさせない様に赤ちゃんセラピーで頑張ります。
力を使って魔力を増やして大きくなったらチートになる!
ちょっと赤ちゃん系に挑戦してみたくてチャレンジしてみました。
読みにくいかもしれませんが宜しくお願いします。
誤字や意味がわからない時は皆様の感性で受け捉えてもらえると助かります。
流れでどうなるかは未定なので一応R15にしております。
現在投稿中の作品と共に地道にマイペースで進めていきますので宜しくお願いします🙇
此方でも感想やご指摘等への返答は致しませんので宜しくお願いします。
極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。
猫菜こん
児童書・童話
私は人より目立たずに、ひっそりと生きていたい。
だから大きな伊達眼鏡で、毎日を静かに過ごしていたのに――……。
「それじゃあこの子は、俺がもらうよ。」
優しく引き寄せられ、“王子様”の腕の中に閉じ込められ。
……これは一体どういう状況なんですか!?
静かな場所が好きで大人しめな地味子ちゃん
できるだけ目立たないように過ごしたい
湖宮結衣(こみやゆい)
×
文武両道な学園の王子様
実は、好きな子を誰よりも独り占めしたがり……?
氷堂秦斗(ひょうどうかなと)
最初は【仮】のはずだった。
「結衣さん……って呼んでもいい?
だから、俺のことも名前で呼んでほしいな。」
「さっきので嫉妬したから、ちょっとだけ抱きしめられてて。」
「俺は前から結衣さんのことが好きだったし、
今もどうしようもないくらい好きなんだ。」
……でもいつの間にか、どうしようもないくらい溺れていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる