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第五章
世民、玄奘に胸襟を披瀝す(弐)
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「よく判った、玄奘。埒もないことを尋ねてしまったな、許せよ」
主上の顔は晴れやかだった。どうやら悩みの種は消え去ったようである。先ほどの己の答えで、賽の目がどちらに転がったのか、気にならないと言えば嘘になるが、主上の気持ちをほんの少しでも軽くして差し上げることができたのであれば、それだけで幸甚と思うべきだと、玄奘は自らを納得させることにした。
「ところで、玄奘。天竺から持ち帰った仏典の翻訳、順調に進んでおるか?」
「はい、お蔭様をもちまして大過なく。先月には、『瑜伽師地論』百巻、訳了いたしましてございます」
誇らしげに、玄奘は胸を張って答えた。彼にとっては、まさに本懐の至りである。
「なに、百巻とな!?それはまた長大な。改めて精読したいと思うが、玄奘、まずは概要だけでも教えてはくれぬか」
主上はいたく感心してくれる。それがまた無性に嬉しくて、
「畏まりました」
そう答える玄奘の声も弾んでいる。
『瑜伽師地論』は、天竺の大乗仏教唯識派の僧、無著が兜率天に住む弥勒菩薩の説を聞いて著したと伝えられる論説である。無著ははじめ、部派仏教において出家し、修行を重ねていたが、やがてそれに飽き足らなくなり、現在のインド中部のアウドに赴き、大乗仏教の修行の一つである瑜伽行に努め、大乗仏教徒となったと伝えられている。
伝説によれば、無著は、神通力を得て兜率天に向かい、そこで弥勒(マイトレーヤ、※一)から大乗仏教の空思想を学んだのだという。この際、弥勒は無著に対して、他の人々にもその教えを説くことを要請し、そこで、そのための解説書として彼が著したのが『瑜伽師地論』である。これにより、唯識思想が広く流布する端緒となったことで知られている。
この『瑜伽師地論』こそ玄奘を天竺へと誘う直接の原因となったものであり、それを翻訳することは、まさに玄奘の宿願だったのである。
「よかろう。では、場所を移そうか」
その主上の一言で、みな周りの者たちは一斉に動き出し、即興の講学所はたちまちのうちに整えられていく。この僅かな一息つく間は玄奘にとって、気持ちの高揚を楽しむための、まさに至福の刻だった。
「陛下、それでは始めさせていただきます」
一礼し、語り出した玄奘の口調は、始めこそ緩やかだったが、徐々にその声は熱を帯びてゆき、次第に主上相手であることを忘れ、専門的な論説の連続となっていた。しかし、主上はそれを咎めるふうもなく、玄奘の僅かな隙を突いて、それなりに適切な質問を投げてくれる。その主上の姿勢もまた、玄奘を感動させるには十分なもので、さらに講義を深めて『瑜伽師地論』の神髄を伝えようと意気込む玄奘だったが、残念なことに、唐突に水が差される。
「陛下、失礼いたします」
痩せた小柄な若い宦官が一人、小走りに現れ、主上の耳元に何事かを囁いた。
「なに、時文が、……」
そう呟くと、心持ち項垂れて、主上は静かに眼を閉じる。そのまま暫く沈黙する主上が再び眼を開くのを待って、玄奘は静かに問いかけた。
「陛下、何事かございましたか?」
「うむ、朕の古い友が、また一人逝ってしまった」
宋国公の蕭瑀というものだと、主上は寂しげに云った。
その名前なら、玄奘も知っている。南朝の皇族出身の官僚で、仏法に深く帰依していたことでも有名な人物だ。最近は要職からは解かれ、不遇を託っていたはずだがと、玄奘は思い出す。いらぬ知識だとも思うが、こういう高官たちの動向を知っておくことも、玄奘にとっては重要な意味を持っていた。
「玄奘よ、あの者のためにも、朕はもっと深く『瑜伽師地論』の神髄を知ってみたくなった。お主が翻訳した全巻、儂の手元まで届けてはくれぬか」
「畏まりました。すぐに使いの者を走らせましょう」
玄奘は深く一礼し、主上に約す。
「頼んだぞ」
それを契機に主上は重い腰を上げ、何人もの宦官を従えて殿舎から去っていく。その姿を黙って見送りながら、
(これでまた、暫くの間、弘福寺に戻ることはできそうもないな)
そんなことを玄奘は考えていた。
『瑜伽師地論』が主上のお手元に届き、それを精読されるということとなれば、なにか御下問があった際、それを解説できる自分が傍らに侍っていなければ意味がない。辯機はまた無用な心配をするかもしれないが、こうなった経緯もあわせて、書状に書いて知らせてやるしかないだろう。
(だが、考えようによっては、これは絶好の機会だ)
そう玄奘は思った。二年越しのお願いとなっている新訳経典に添える御製の序文、その実現を改めて願い出るには、この気を逃す手はないだろう。そんな玄奘の思惑を下敷きに、弘福寺にやった使いが『瑜伽師地論』を携えて玉華宮に戻ってきたのは、それから二日後のことだった。
「『瑜伽師地論』、届きましてございます。陛下、御高覧を賜りたく、……」
そう玄奘が願い出ると、主上も待ち兼ねていたのだろう、速やかにお許しは得られた。
先日設けられた臨時の講学所が使われ、早速に宮殿内に臨時の学問所が設けられ、そこで主上は『瑜伽師地論』を貪るように精読されていく。そして、少しでも疑問を持ったところは玄奘に質問し、議論を重ねてゆくことで、次々と宮殿の書庫に収められる巻は増えていった。
しかし、さすがに百巻を読了するとなると、かなりの骨折りである。あまり体調の思わしくない主上には、心身ともに相当な負担がかかっているはずだ。
玄奘もそれを慮って、しばしば主上に
「陛下、少しお休みになられましては」
そう声をかけるのだが、
「いや、それには及ばぬ」
と常に遮られ、食事以外では常に付き従っている艶麗な侍女に薬湯を運ばせるだけで、まったく手を止めようとはされない。
「玄奘、なんとかせよ⁉これでは政務が滞って、どうにもならぬ」
そんな苦情とも悲鳴ともつかない百官からの文句が玄奘の元に寄せられるが、主上が望まれることなので、玄奘にもどうにもならない。そんな状況のまま、ようやく百巻すべてを主上が読了し終えたのは、実にそれから二十日後のことだった。
確かに疲労の色は濃かったが、主上の表情にはそれ以上に、内面から溢れ出る感動の方が強く表れている。
「玄奘よ、よくやってくれた‼」
主上の感想は、まず玄奘に対する労いの言葉から始まった。さらに、次々と溢れ出る仏教への感嘆の言葉が紡がれていき、玄奘は感動で涙が溢れそうになるのを止めることができない。
「仏教というものに触れれば触れるほど、天を観て、海を臨むと同じで、その高さや深さを測ることができない。玄奘よ、よく異域に赴いて、この深法を得てくれた。儂は国務や軍務の繁忙を理由に、仏教を深く知ろうとすることがなかった。しかし、いま仏教の奥深さを知るに至って、呆然とするばかりだ。仏教と比べれば、儒家・道家をはじめとする諸子百家の教えなど、濁った池をかき回しているようなものだ。ましてや、仏教と儒教、そして道教の三教は等しく尊い教えだと説くなど、妄談というべきでしかない‼」
「勿体ないお言葉でございます」
予想を遥かに超えた主上の仏教に対する崇敬の念に、玄奘も思わず声が震えてしまう。
「このような有り難い経典は、広く世に知らしめなければならん。まずは秘書省に命じて写本を九部作成し、国内の主要な九州に授けることとしよう」
主上がそう口にされるのを耳にして、いまだと玄奘は思った。新訳経典に添える御製の序文を願い出るのはいましかない。
「つきましては陛下、畏れ多いことながら、先にお願いしておりました御製の序文をこれに賜りたく……」
「ああ、そうであったな」
主上は少し苦笑いしながら、玄奘の言葉を引き取る。
「この度こそはその方の願い、叶えてとらそう」
任しておけと、主上は玄奘に対して大きく頷いてみせた。
『大唐三蔵聖教序』と名付けられた七百八十一字に及ぶ御製の序文が慶福殿に居並ぶ百官らの前で、弘文館学士、上官儀によって宣示されたのはこれより一月後のことである。次いで、皇太子も父帝に倣い、『大唐三蔵述聖記』を著わす。
それを受けて、弘福寺の寺主、圓定を初めとする長安在留の僧侶らは『聖教序』と『述聖記』を刻んだ石碑の建立を願い出て、これも許された。ここに、「道先仏後」と称された『唐』の宗教政策は、その大きな転換期を迎えたのである。
【注】
※一 「弥勒」
仏教において、釈迦牟尼仏の次に現れる未来仏であり、大乗仏教では
菩薩の一尊である
主上の顔は晴れやかだった。どうやら悩みの種は消え去ったようである。先ほどの己の答えで、賽の目がどちらに転がったのか、気にならないと言えば嘘になるが、主上の気持ちをほんの少しでも軽くして差し上げることができたのであれば、それだけで幸甚と思うべきだと、玄奘は自らを納得させることにした。
「ところで、玄奘。天竺から持ち帰った仏典の翻訳、順調に進んでおるか?」
「はい、お蔭様をもちまして大過なく。先月には、『瑜伽師地論』百巻、訳了いたしましてございます」
誇らしげに、玄奘は胸を張って答えた。彼にとっては、まさに本懐の至りである。
「なに、百巻とな!?それはまた長大な。改めて精読したいと思うが、玄奘、まずは概要だけでも教えてはくれぬか」
主上はいたく感心してくれる。それがまた無性に嬉しくて、
「畏まりました」
そう答える玄奘の声も弾んでいる。
『瑜伽師地論』は、天竺の大乗仏教唯識派の僧、無著が兜率天に住む弥勒菩薩の説を聞いて著したと伝えられる論説である。無著ははじめ、部派仏教において出家し、修行を重ねていたが、やがてそれに飽き足らなくなり、現在のインド中部のアウドに赴き、大乗仏教の修行の一つである瑜伽行に努め、大乗仏教徒となったと伝えられている。
伝説によれば、無著は、神通力を得て兜率天に向かい、そこで弥勒(マイトレーヤ、※一)から大乗仏教の空思想を学んだのだという。この際、弥勒は無著に対して、他の人々にもその教えを説くことを要請し、そこで、そのための解説書として彼が著したのが『瑜伽師地論』である。これにより、唯識思想が広く流布する端緒となったことで知られている。
この『瑜伽師地論』こそ玄奘を天竺へと誘う直接の原因となったものであり、それを翻訳することは、まさに玄奘の宿願だったのである。
「よかろう。では、場所を移そうか」
その主上の一言で、みな周りの者たちは一斉に動き出し、即興の講学所はたちまちのうちに整えられていく。この僅かな一息つく間は玄奘にとって、気持ちの高揚を楽しむための、まさに至福の刻だった。
「陛下、それでは始めさせていただきます」
一礼し、語り出した玄奘の口調は、始めこそ緩やかだったが、徐々にその声は熱を帯びてゆき、次第に主上相手であることを忘れ、専門的な論説の連続となっていた。しかし、主上はそれを咎めるふうもなく、玄奘の僅かな隙を突いて、それなりに適切な質問を投げてくれる。その主上の姿勢もまた、玄奘を感動させるには十分なもので、さらに講義を深めて『瑜伽師地論』の神髄を伝えようと意気込む玄奘だったが、残念なことに、唐突に水が差される。
「陛下、失礼いたします」
痩せた小柄な若い宦官が一人、小走りに現れ、主上の耳元に何事かを囁いた。
「なに、時文が、……」
そう呟くと、心持ち項垂れて、主上は静かに眼を閉じる。そのまま暫く沈黙する主上が再び眼を開くのを待って、玄奘は静かに問いかけた。
「陛下、何事かございましたか?」
「うむ、朕の古い友が、また一人逝ってしまった」
宋国公の蕭瑀というものだと、主上は寂しげに云った。
その名前なら、玄奘も知っている。南朝の皇族出身の官僚で、仏法に深く帰依していたことでも有名な人物だ。最近は要職からは解かれ、不遇を託っていたはずだがと、玄奘は思い出す。いらぬ知識だとも思うが、こういう高官たちの動向を知っておくことも、玄奘にとっては重要な意味を持っていた。
「玄奘よ、あの者のためにも、朕はもっと深く『瑜伽師地論』の神髄を知ってみたくなった。お主が翻訳した全巻、儂の手元まで届けてはくれぬか」
「畏まりました。すぐに使いの者を走らせましょう」
玄奘は深く一礼し、主上に約す。
「頼んだぞ」
それを契機に主上は重い腰を上げ、何人もの宦官を従えて殿舎から去っていく。その姿を黙って見送りながら、
(これでまた、暫くの間、弘福寺に戻ることはできそうもないな)
そんなことを玄奘は考えていた。
『瑜伽師地論』が主上のお手元に届き、それを精読されるということとなれば、なにか御下問があった際、それを解説できる自分が傍らに侍っていなければ意味がない。辯機はまた無用な心配をするかもしれないが、こうなった経緯もあわせて、書状に書いて知らせてやるしかないだろう。
(だが、考えようによっては、これは絶好の機会だ)
そう玄奘は思った。二年越しのお願いとなっている新訳経典に添える御製の序文、その実現を改めて願い出るには、この気を逃す手はないだろう。そんな玄奘の思惑を下敷きに、弘福寺にやった使いが『瑜伽師地論』を携えて玉華宮に戻ってきたのは、それから二日後のことだった。
「『瑜伽師地論』、届きましてございます。陛下、御高覧を賜りたく、……」
そう玄奘が願い出ると、主上も待ち兼ねていたのだろう、速やかにお許しは得られた。
先日設けられた臨時の講学所が使われ、早速に宮殿内に臨時の学問所が設けられ、そこで主上は『瑜伽師地論』を貪るように精読されていく。そして、少しでも疑問を持ったところは玄奘に質問し、議論を重ねてゆくことで、次々と宮殿の書庫に収められる巻は増えていった。
しかし、さすがに百巻を読了するとなると、かなりの骨折りである。あまり体調の思わしくない主上には、心身ともに相当な負担がかかっているはずだ。
玄奘もそれを慮って、しばしば主上に
「陛下、少しお休みになられましては」
そう声をかけるのだが、
「いや、それには及ばぬ」
と常に遮られ、食事以外では常に付き従っている艶麗な侍女に薬湯を運ばせるだけで、まったく手を止めようとはされない。
「玄奘、なんとかせよ⁉これでは政務が滞って、どうにもならぬ」
そんな苦情とも悲鳴ともつかない百官からの文句が玄奘の元に寄せられるが、主上が望まれることなので、玄奘にもどうにもならない。そんな状況のまま、ようやく百巻すべてを主上が読了し終えたのは、実にそれから二十日後のことだった。
確かに疲労の色は濃かったが、主上の表情にはそれ以上に、内面から溢れ出る感動の方が強く表れている。
「玄奘よ、よくやってくれた‼」
主上の感想は、まず玄奘に対する労いの言葉から始まった。さらに、次々と溢れ出る仏教への感嘆の言葉が紡がれていき、玄奘は感動で涙が溢れそうになるのを止めることができない。
「仏教というものに触れれば触れるほど、天を観て、海を臨むと同じで、その高さや深さを測ることができない。玄奘よ、よく異域に赴いて、この深法を得てくれた。儂は国務や軍務の繁忙を理由に、仏教を深く知ろうとすることがなかった。しかし、いま仏教の奥深さを知るに至って、呆然とするばかりだ。仏教と比べれば、儒家・道家をはじめとする諸子百家の教えなど、濁った池をかき回しているようなものだ。ましてや、仏教と儒教、そして道教の三教は等しく尊い教えだと説くなど、妄談というべきでしかない‼」
「勿体ないお言葉でございます」
予想を遥かに超えた主上の仏教に対する崇敬の念に、玄奘も思わず声が震えてしまう。
「このような有り難い経典は、広く世に知らしめなければならん。まずは秘書省に命じて写本を九部作成し、国内の主要な九州に授けることとしよう」
主上がそう口にされるのを耳にして、いまだと玄奘は思った。新訳経典に添える御製の序文を願い出るのはいましかない。
「つきましては陛下、畏れ多いことながら、先にお願いしておりました御製の序文をこれに賜りたく……」
「ああ、そうであったな」
主上は少し苦笑いしながら、玄奘の言葉を引き取る。
「この度こそはその方の願い、叶えてとらそう」
任しておけと、主上は玄奘に対して大きく頷いてみせた。
『大唐三蔵聖教序』と名付けられた七百八十一字に及ぶ御製の序文が慶福殿に居並ぶ百官らの前で、弘文館学士、上官儀によって宣示されたのはこれより一月後のことである。次いで、皇太子も父帝に倣い、『大唐三蔵述聖記』を著わす。
それを受けて、弘福寺の寺主、圓定を初めとする長安在留の僧侶らは『聖教序』と『述聖記』を刻んだ石碑の建立を願い出て、これも許された。ここに、「道先仏後」と称された『唐』の宗教政策は、その大きな転換期を迎えたのである。
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