異世界の女騎士と女奴隷が俺の家に住むことになったがポンコツだった件

コペルニクス

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レベル4.女騎士と女奴隷と日常①

38.女騎士と女奴隷とお盆

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 ぶっちん!!

 という音と共に俺んちの明かりという明かりが全て消えた。

「「「ぎゃああああああああああああああああ!!!!」」」

 俺ら三人大絶叫&大慌て。
 特に電子レンジやドライヤーを動かしたわけでもない。おそらく停電だろう。
 現在時刻19時30分。いくら今が夏だからって、この時間は完全に日は沈んで周囲は真っ暗だ。
 故に電気が消えてしまったら当然この部屋も暗黒世界に早変わり。気が気でなくなるのも当然と言える。

「クソっ、なんだ!? 敵襲か!?」

 我が家の自宅警備隊、リファは面目躍如と言わんばかりにそう叫んでドタバタと警戒態勢に入る。
 まぁ突然こんな事態に陥ったら嫌でもそう思っちゃうわな。

「や、ややややや夜襲とはなかなか味な真似をするではないか……ちょっ、ちょうどいい、最近体がなまっていたところだ! 来るなら来い! ま、マスターの首を狙う者は、このリファレンスが全て斬り捨てるッ!」

 剣を抜く音がして彼女は見えない奇襲者に向かって怒鳴っている。

「落ち着けよリファ。これは停電で敵なんてどこにもいな――」
「ふふ……♪ なんだかわかりませんが、周囲が暗くなったということは、ご主人様にエッチなことをしてもバレない状況ということでいいんですよね?」

 ごめん敵いたわ。
 自分の剣を抜いてる奴の目と鼻の先に俺の剣(隠語)を抜きに(隠語)かかってる奴がいたわ。
 俺のズボンに手をかけてゴソゴソやっているのは我が家の自称女奴隷、クローラさん。
 え? 何? やってることとと立場が一致してねぇって? 知らん、そんなことは俺の管轄外だ。

「クローラさんよ、暗いからって、その行為は俺が覚醒してる時点で気づかれない可能性は皆無だぞ」
「え? でもリファさんは気づきませんよね?」

 あ、目を盗む対象そっちなんだ。へーそっかそっか。じゃあキミは、俺がバッチリ気づいてるにもかかわらずそんなえっちぃ真似をしようとしたのかね?

「はい。一方的にしてしまうと、私の自己満足になってしまいますし。ちゃんと気持ちよくなっていただかないと失礼ではありませんか」

 勝手に人のズボン脱がそうとするのは失礼とは思わないんですかねぇ……。

「とにかく今はそんな場合じゃないだろ。周りがこんななのに」
「ふふ……ご主人様の、固くなってますね」

 固いのはオメーの頭なんだよなぁ。
 俺はクローラを引き剥がして、自分のスマホの電源をONに。
 淡い光が部屋の中を照らし出す。でもちょっと心もとない。参ったな、懐中電灯とか買っておきゃよかった。

「荒れ狂う炎よ、わが道を照らす光となれ……輝ける火種レイディアントボンファイア
「吹きすさぶ雷よ、暗き闇を切り裂く稲妻と成せ……超雷発光サンガールクス

 すると、リファが持っていたペットボトル大のガラス瓶の中に大きな炎が。クローラの首に巻かれていた金属製の首輪に埋めこまれていた透明な玉に白い発光体が。それぞれ光源となって、俺達の姿をよりくっきりと浮かび上がらせた。

「ちょうどいい時にちょうどいい属性を封入しておいてよかったな」
「ですっ」

 元素封入器エレメント
 異世界の魔法みたいなものだ。周囲の元素を意のままに操ることを可能にするオーバーテクノロジー。こういう時などには非常に助かる。
 ひとまずは真っ暗な常闇の状態からは抜け出せたわけだが……一体何がどうなってるんだろう。

「マスター、それで停電とは?」
「ひとまずクローラ、外を見て回りの家とかの明かりが消えてないかどうか確認してくれないか?」
「は、はいっ!」

 クローラは立ち上がると、カーテンを開けて窓に張り付くようにして外の様子を確かめる。

「まっくらです。どこもかしこも、明かりのついている家が一件もありません」
「やっぱりそうか。リファ、ツイッターで停電で検索」
「お、おう……」

 リファは自分のスマホを使用して言われたとおりに検索を開始。そして……。

「は、八王子で停電ってつぶやきがたくさんある……」
「きまりだな」

 俺は肩を落として壁にもたれかかった。
 状況が飲み込めない異世界人二人はおたつくばかり。

「わ、我が家に敵襲があったというわけではないようだな」
「と、するとこの八王子という街全体に敵が押し寄せてきているということでしょうか……それにしても街中の電気を消すなんて、大層な技を使うのですね」
「思ったより規模が大きいようだな。これはもはや戦争ではないか。えぇと、こういう時はすぐに隊を集めて馬と武器を調達して、あとは住民を避難させて城門を閉じて……」
「だから落ち着けって。敵なんかいないっつったろ」

 俺は手を降ってさっきのドタバタで散らかったモノを片付けつつ言った。

「お前ら、電気の仕組みについてはもう教えたよな?」
「あ、ああ。発電所と呼ばれるところで電気を作り、それを各家に張り巡らせた線を使って供給していく……だったよな?」
「そう。でも今はその供給が絶たれている。ってことは、大元である発電所になにか問題が起きたってことだ」
「では、発電所が攻撃された可能性もあるということでは?」
「絶対ないとは言い切れないけど、それよりもあっち起因のトラブルかなんかの可能性の方が高い。リファ、つぶやきでなんか新しい情報ないか?」
「え? えっと……」

 リファはせわしなくスマホの画面をスクロール。程なくして目当ての結果が出たのか、俺達にそれを魅せてくる。
 それは知る人ぞ知る東京エリアの配電を一手に担う電力会社のアカウントだった。
 最新のつぶやきにはこんな事が書かれている。

「『現在八王子市の一部地域にて大規模な停電が発生中。原因は配電設備の故障によるもの。現在復旧は22時頃を予定。ご迷惑をおかけします』……とな」
「キカイが壊れてしまっただけ……ということですか」
「そーゆーこったな」

 俺が言うと、ようやく二人は落ち着いたようにその場に座した。 

「まったく、なんなのだヒヤヒヤさせおって……文句の一つでも言ってやらんと」
「やめろよ、向こうは向こうで復旧させるために大変なんだから」
「えー、と。『大勢の人に迷惑かけるなんて許せんぞこのうつけが』と……」
「無自覚な自己紹介」

 しかし、このまま二時間半待てば回復か……。少々長いし、色々不便が出そうだな。
 寝るにしたって早すぎる時間帯だし、どうするか……。
 そこで俺にある名案がひらめく。

「そうだ、避難しよう」
「非難ならもうしてるぞ」
「だぁからやめろっての!」

 俺はリファからスマホを没収して財布とともにカバンに突っ込む。そしてハンガーにかけてあった開襟シャツを着込んだ。

「普通に電気が行ってるとこまで移動するってことだよ。駅前とかならおそらく被害はないはずだ。だから復旧するまでそこで時間潰す」
「はぁ……」
「でも、なんだか面白そうですね。夜にお出かけなんて」

 するとクローラが、エプロンをしゅるりと外し、素っ裸になってそう言った(クローラは家では裸エプロン)。
 ちなみに、夜間の外出は今まで二人にさせたことがない。人気のない道は誰に襲われるかわかったもんじゃないし、人が賑わう繁華街は怪しい店や勧誘に引っかかる場合だってあるからな。
 だがまぁ、二人ともこの世界に来て日も経つし、俺がついてれば大丈夫だろう。

「ご主人様、クローラ準備できました!」

 余所行き用の黒の七分丈ワンピに着替えた彼女は、スカートの裾をつまんで恭しくお辞儀をした。
 汚れが目立たないから、という理由で結構ヘビロにしている一品である。

「私は、このままでいいよな」

 対してリファは、それまで着ていたお気に入りの猫耳パーカーにフレアスカートのまま。後はベルトを締めて、そこのホルスターに剣を装着するばかりである。
 クローラも肩に下げたホルスターに大口径のモデルガンを収めて、出発準備完了だ。

「よし、じゃあ行くか。」
「うむ」
「はいっ」

 靴を履き、玄関のドアを開け放って、いざ夜の世界へ。
 かくして、彼女達は夜間外出処女卒業を果たしたのである。

 ○

 外は意外にも人で賑わっていた。中には同じアパートの住民もいる。
 俺達の他にも同じことを考えてる人はいたようだ。

「普段はこの辺人気が少ないのに……すごい人出ですね」
「これ、みんな避難する人々か?」
「みたいだな。二人ともはぐれるなよ? あと元素封入器エレメントはしまっとけ。人の目に触れると厄介だ」

 注意深く二人を牽引して、俺はアパートの階段を降りて車道まで出る。
 近所の人に挨拶しながら、リファと俺のスマホの明かりを頼りに田んぼを横切るあぜ道を進むことに。

「気をつけろよマスター。暗いとどんな魔物が襲ってくるかわからないからな」

 リファは俺の一歩前をのしのしと歩く。その手は常に剣の柄に添えられていた。
 魔物って……このへんで出るものっていったらせいぜいタヌキくらいのもんだけど。

「だが安心しろ、このリファレンスがついてるからには、例えどんな奴が襲ってこようと――」
「わっ!」
「ぴぃぃっ!?」

 急にクローラが大声を出して両手で肩を鷲掴みにした途端、女騎士はそんな情けない声を上げて飛び上がった。

「ぴっ、な、何? 何……」
「私ですよリファさん」
「おっ、おおお、脅かすな! びっくりするだろこのばかぁっ!」

 涙声でそう言いながら、腰が抜けてヘナヘナとその場に崩れ落ちるリファ。
 やれやれ、なんとも臆病な騎士様だこと。何がどんな奴が襲ってこようと、だよ。

「い、今のはちょっと油断しただけだ! 次はちゃんとやるともさ!」
「ホントか? そんな隙だらけなら返って俺がお前を警護した方がいい気もするけど」
「何を言うか! マスターを守るのは私の使命であり生きる道! それを奪われたら、自宅警備隊の名が廃る!」

 その職を名乗ってる時点で既に廃れてるよ。人として。

「だからその仕事を奪うのであれば、たとえマスターであろうと斬る!」

 参ったなぁ、魔物より危険なのが目と鼻の先にいたよ。
 警護対象と討伐対象の区分けもろくすっぽできてねぇし、完全に本末転倒じゃねーか。あたりが暗いから景色だけでなく本来の目的まで見えなくなったか?

「まぁまぁご主人様、恋は盲目というではないですか」

 ところかまわず武器振り回すのがラブとかほざいて迫ってくるメクラとか、どこの要素取っても害悪にしかなんねぇんだよなぁ。悪いこと言わないからさっさと精神科と眼科と脳神経外科受診してこいや。

 さて、そんな応酬を交わすこと数分。俺達は田んぼを抜けて住宅街に出た。 
 街灯もすっかり消えてるし、ここら一体は全滅っぽいな。歩くのには昼よりも相当時間かかりそう。信号とか大丈夫かな……。
 と、いろいろ頭に心配事が浮かんでは消えを繰り返していたのだが。

「ご主人様ご主人様、見てくださいあれ」
「んー?」

 ふいにクローラが俺の袖をクイクイと引っ張って呼び止めた。
 振り返ると、彼女は天空をしきりに指さしている。一体なんだろう。
 空を仰いでみると、その理由はすぐにわかった。

「おお、月だ」
「はい。すごく明るいです」

 そう、大きな満月がデカデカと俺達を見下ろしていたのである。まるで今にも地上に落ちてきそうなくらいだ。金色に輝くそれは、明かりのほぼ無い道でも互いの姿を普通に視認できるくらいに、十分な光をもたらしてくれていた。

「ほら見てください、こんなに影がくっきり」
「ほんとだ」

 キャっキャっと年甲斐もなくはしゃぐ女奴隷。まぁ高ぶる気持ちもわからんでもない。

「そういえば、ワイヤードにも月ってあるのか?」
「ありますよ? むしろこっちの世界にも月だけでなく、太陽や他のお星様があることにこっちが驚きました」

 うーん、異世界だからそのへんどうなってんだろうと思ったけど、こういうところは共通してんだな。
 ワイヤード……二人の話でしか聞いたことのない世界。この地球とは違う次元にあるもの。技術や文化では違う点はいくつも違うが、惑星単位で見ればほぼ同じ。今言った星の話を始め、一日の周期から季節のことまで。何もかも一緒。
 そうなると平行世界とか、遠い未来とかいろいろ考えられるけど……。
 ちらっ、と俺はそこで二人を目の端に映す。
 違う世界でも、同じ人間……。違うのは……文化や技術だけなんだろうか。
 創作だったら、そのへんは作者の裁量で全て決着がつくが、こっちは実物が目の前にいる。つまり、ちゃんとした事実が存在するということだ。そしてそれは……俺にもあいつらにも説明ができない。

 異世界とはなんなのか。この世界との関係はなんなのか。他にまだ世界が存在するのか。
 死者処理事務局の連中は……そのへんは多くは語らなかったからな。大方、俺ごときが知る必要ないってことだろう。確かに知ったところでだから何だ、ってなるのは間違いない。
 ま、別にいいんだけど。こうして彼女らはここにいて、今俺達は一緒にいる。それでいいじゃないか。

「? ど、どうしたマスター。顔が変だぞ?」
「うっせ」

 ○

 スマホで位置情報を把握しながら歩くこと二十分弱。
 そろそろ浅川に出るな。開けた道に出られれば、あとは甲州街道まで突っ切る。そこから道沿いに行けば八王子駅はもうすぐだ。

「? マスター、止まれ」

 突然、前を歩いていたリファが俺達を止めた。
 なんだよ、と訊こうとしたのだが、女騎士は人差し指を口に当てて「静かに」のサイン。
 耳を澄ましてみると、なんだか賑やかな声が聞こえる。まだ街までは距離があるはずだけど。

「あ、あそこ」

 今度はクローラが一方向を指さした。見てみると、連なる民家の屋根の先からぼんやりと明かりが見えている。
 どうやら声はそこからするらしい。地図を見ればそのへんは浅川の河川敷。避難所でもあるのかな? まぁいいや、なんにせよあそこらは電気が通ってるみたいだし。
 俺達は歩行速度を早め、その場所へと向かう。

 そして……。

「「「わぁお」」」

 三人同時にそう声を出す。
 明かりはたしかにそこにあった。
 だが、それは電気によるものではなかったのだ。
 俺達の目に映ったのは……。

 無数の灯篭であった。   

 紙でできた立方体の中にオレンジ色の明かりが灯され、それが何十個、何百個と川を流れていっていく。なんとも幻想的な光景だ。

 灯篭流し。そっか、もうお盆の時期か。

 その明るさはかなりもので、懐中電灯やスマホの光なしでも十分事足りるくらいであった。なるほど、避難するにはもってこいだな。

「ま、マスター……これは」
「なん、なんでしょうか」
「灯篭流しだよ。ま、この世界の季節イベントだな」

 言いながら俺は河川敷を下って土手へと向かう。
 話し声が遠くからでも聞こえたように、そこには大勢の人でごった返していた。子連れやお年寄りが主で、各々自分の分の灯篭を持っては川に流していく。
 そんな彼らを俺はキョロキョロと見渡した。
 えっと……本部はどこだろう。
 すると、目の端にテントのようなものが張ってあるのが見えた。あそこだな。
 俺はリファとクローラの方を振り返り、「ついてこい」と手招きしてアピールした。

「20××年 平和祈念 八王子灯篭流し」と書かれているテントの傍では、運営委員と思われる人達があくせくと働いていた。主にここでは灯篭の受付をやってるらしく、人々はそこに並んで自分の分の灯篭の受け渡しを行っていた。

「ほら、見て」

 俺が示すと、リファもクローラも興味深そうにその様子を見つめる。

「あれは……明かり? ランタンのようにも見えますが」
「そうか。ここはああやって明かりを配っているところなのだな!」

 リファは周りが停電だから、その応急処置として開催されている照明限定の市場のようなものだと思ってるらしい。
 うーん惜しい。半分正解ってとこかな。
 だって、もしそうなら……。

「でもリファさん、あの人達……せっかくもらった明かりをあんなふうに川に捨ててますよ」
「む。そのようだな……なんでそんな無意味なことを……」

 その工程の一部始終を見て、二人は解せないといった面持ちでいる。

「だから言ったろ。これは季節のイベントなんだよ」
「催し事、ですか?」
「お祭りみたいなものだよ。毎年この季節にやるものなんだ。ワイヤードにもそういうのあったんじゃない?」
「あることにはあるが……だが、これはなんのために? やる意義を正直感じられないのだが」

 まぁ縁日や花火大会みたいにエンターテイメントを目的としたものじゃないからな。
 強いて言うなら……。

「追悼行事、かな」
「ついとう……?」
「うん。灯篭を供え物と一緒に川に流して、死者の魂を弔う送り火にするんだ。ほら」

 俺は灯篭の一つを指さした。そこには筆ではっきりとこう書いてある。

「たなか、たろう……。人名か?」
「ああ、あれが多分亡くなった人のことだね。その魂をああやってあの世に送ってやんのさ」
「あの世?」
「まぁ、死んだ奴が行く世界のことだな。今はお盆っていって、亡くなった人たちの魂が一時的にこっちの世界に帰ってくる時期なんだ。で、その期間の終わりに魂はあの世へと戻る。その時に迷わず無事に帰れますように、って送り火を使って案内するんだって」
「……死んだ者の、世界」

 二人はポツリとそうつぶやくと、お互いに顔を見合わせる。
 そして。

「「ぷっ」」

 同時に吹き出した。

「死後の世界? くふふっ、そんな馬鹿な……」
「笑っちゃ悪いですけど……ここの人は面白いことを考えるのですね」

 めっちゃツボってる。不謹慎なやっちゃなぁ。周りの人に聞こえたら、バカにしてると思われるぞ。死者に敬意を払え。これ常識。

「ワイヤードでは死んだ奴がどうなるとかそーゆー論説はなかったわけ?」
「あるわけないだろう」

 リファが即答した。

「死んだ者の肉体は大地へと還る。それだけだ。魂がどうなるかなんてことは、誰にもわからない」

 シ霊にでもなれば別だがな、と彼女は冷たくそう付け加えた。
 シ霊とは、ワイヤードの幽霊みたいなもので、元素封入器エレメントを使った際に稀に起きる事故によって生まれる存在だという(レベル4 「女騎士と女奴隷と肝試し」参照)。

「騎士兵団で戦死や殉職した者の弔いはするが……あんなふうにあの世だの送り火だのといったようなことはしないぞ。どうなったのかわからないものの行方を勝手に決めるのは、おこがましいというものだ」

 冷めたように女騎士は肩をすくめて続ける。

「一体どこの誰が流した説だか知らんが、私からすれば川にゴミを流してるだけのようにしか見えん。魂だなんだといっても、結局流す奴等の自己満足ではないのか? 期間限定で戻ってくるって、都合がいいにも程がある」
「そりゃそうよ。みんなそのへんはわかった上でやってんだ」
「は?」
「あの亡くなった人の灯篭を流してんのは、多分だけど……その人の遺族だよ」

 俺は流れる灯篭達を目で追いながら言った。

「自分の身近な人が死んで、もう戻ってこないことが一番わかってんのはあの人達だ。でも、戻ってきて欲しいって思ってるってのはあるんじゃねーか?」
「……」
「願うなら、もう一度会えたらなって。無理だと分かってても、まやかしだとしても、信じたくはなるよ。大切な人がいないってだけで、その哀しみは大きい。それを少しでも和らげられたらって……」

 別に俺は大切な人を亡くしたわけじゃない。親父もお袋も、じーちゃんもばーちゃんもまだ健在だ。そんな俺が偉そうに御託を並べる資格あるかわかんないけど。
 でも、きっとみんなそう感じてると思う。だからこんな手間ひまかけてこういうことをやってるんだろうし。

「お前らもそう思わないか」
「思わんな」

 リファはまた即答した。いつもはここいらで納得するところだが、今日はやけに意地っ張りだな。

「わからんのか?」
「え?」

 察しろよ、鈍いな。
 そう言いたげな目つきでリファは俺を見つめてくる。何だ、なんか俺空気読めないことでも言ったかな?

「ご主人様」

 くいっ。と、そこで俺の袖が後ろから引っ張ってくる者がいた。
 そこにはこちらを上目遣いで見つめてくる女奴隷の姿があった。クローラは口元に微笑を浮かべながら、静かにリファの意図を代弁した。


「私達も……『死んだ人』ですよ?」


 ……あ。
 ようやくつながった。
 そうか、そういうことだったんだ。
 こいつらは異世界人。だけど、すでにそこで命を落としている。
 いわば彼女達は、当事者なんだ。死者がどうなるのか。知っている者達なんだ……。

「クローラ達は死んで、今ここにいる。それだけで、あの世だとか魂だとか信ずるに値しないものだという理由にするには十分では?」
「……ごもっとも」

 彼女にとっては、死ぬと死者処理事務局の審判を受け、別の世界に転生する。それだけが真実なのだから。それ以外は全て誰かが作ったほら話だと断定するのは当然だ。
 クローラはくすくす笑って、リファの左隣に立つ。
 そして一緒に流れる灯篭を眺めながら感慨深そうに言った。

「でも、本当に死後の世界が存在するというのなら……」
「え?」
「こここそが『あの世』なのかもしれませんね」

 ……よせよ、縁起でもない。
 ここは現実で、お前らは生きてるじゃないか。

「そうですね。でも、私達が既に死んだ者であるということにも変わりはありません」
「……」
「不思議ですよね。死者が、死者を弔う催しに参加するなんて」

 クローラはそう言って目を細める。そんな様子を見て、俺は彼女らに素朴な疑問を口にした。

「お前らは……元の世界に帰りたいと思うか?」
「え?」

 同時に二人が俺を見た。
 そんな彼女らに、頬を掻きながら伝える。

「言ったろ。お盆には魂があの世から戻ってくるって……。つまりお前らで言えば、ワイヤードに一時的に帰っちまうってことだ。だから、もしそうだとしたら……二人はどうするのかなって」

 俺の言ったことがいまいち伝わってないのか、ぱちくりと異世界転生コンビは瞬きするのみ。
 そして無言でまた顔を見合わせ……。

「「ぷーっ、くすくす……」」

 また吹き出した。
 なんなのこいつら……。

「はぁーあ。何を言い出すかと思えば……」
「ご主人様、冗談にしてはあまり面白くないですよ?」 

 ドツボにはまっといて何ぬかしてやがる。
 ひとしきり笑った後、目尻に浮かんだ涙を拭いて二人は俺を見据えた。
 ふざけたような小馬鹿にしたようなものとは違う、真剣な眼差しだ。
 そんな目を俺に向けたまま、リファレンス・ルマナ・ビューアとクローラ・クエリは同時に言った。


「私が」
「クローラが」
「マスターの元を去りたいなんて」
「ご主人様から離れるなんて」


「「ありえない」」


 ……。
 本気度100%の口調だった。
 いつにもまして澄んだ瞳で見つめられ、俺は少したじろぐ。

「まったく、私がワイヤードに戻りでもしたら、あの家の警備は誰が担当するのだ?」
「ご主人様、私がいなくなって、性欲を発散させる相手がいなくなっても大丈夫なんですか?」

 いや警備ほとんどしてない奴と性欲ぶつけてもいない奴からそんな事言われても返答に困るんですが。

「最初に誓ったはずだぞ。私は一生マスターの同居人パートナーとして、この身を捧げると」
「私も、あなた様のお傍で生涯お仕えすると決めた身。それをどうして自分の都合で反故にできましょう」
「でも……」

 俺はそれでも納得しきれなかった。
 誓いとかなんとか言っても、本当は心のどこかでは元の暮らしに戻りたいとか思ってるんじゃないかって。同居人の誓いはむしろ、それを妨げる枷にしかなってないんじゃないかって。

「まったく、心配性だな。マスターは」
「ふふ、そういうところクローラ嫌いじゃないです」

 そんな思いが顔にも出てたのか、二人は俺の近くに寄ってくると……。

 ぎゅっ。

 と、両腕に絡みついてきた。
 当然俺は大仰天。一瞬にして両手に花の構図を作り上げてしまったではないか。
 二人の肌が密着し、服越しになんか柔らかいものがあたってる。やばい、これはやばい。

「案ずるなマスター。私達はどこにも行かない。どこに行こうとも思ってない」
「はい。私が、私達が居たいのは……ご主人様のお傍だけ。誓いとか関係なく、これは私達の意思ですから」
「意思……」
「私達がそうしたいと思ってるということだ。みなまで言わせるな、まったく」

 ぷっくりと頬を膨らませて、若干不機嫌そうにリファは俺にしがみついてくる。
 負けじとクローラの方もより強く自分の体を押し付けてきた。

「それともご主人様は……私達と一緒にいるのはお嫌なのです?」
「な、なわけねーだろ!」

 俺はムキになって反論した。
 それが今の自分の正直な気持ちだからだ。
 彼女らが俺と一緒にいたいと願うように、俺もまた二人と一緒に暮らしていきたいと思ってる。一時的にでもなんでも、二人が元の世界に戻ってしまうなんて考えたくもない。
 もとの一人暮らしに戻るだけとかそういう問題じゃねぇんだよ。プラマイゼロじゃない……二人を失うことは……立派なマイナスなんだ。
 それだけ既にリファとクローラの存在は、俺の中で大きくなっている。
 だから俺は……。


「二人と、ずっと一緒にいたい」


 ――ちゅっ。

 と、そんな音がして俺の両頬にしっとりとしていて、それでいてとても熱いものが触れた。
 気がついた時には、二人はもう俺から唇を離していた。
 赤く染めた顔で、とろけそうな視線を送りながら二人はからかうようにはにかむ。
 そして突然の出来事に動揺するしかない俺に、同時にこう言うのであった。


「「私も」」


 かぁーっ、と体温が一気に上昇していくのが自分でもわかった。
 ったく、こいつら変わったよ。ここまで手玉に取られるなんて、俺も俺でチョロくなったもんだ。

「おーいそこの激モテ男さんよ!」

 いきなり呼びかけられて俺は我に返った。
 そうだった、ここは灯篭流しの本部……一番人が集まる場所じゃないか! そこでこんな見るだけでお茶の間が凍りそうなことやらかしちゃったら……。
 辺りを見渡してみると、全員が全員こっちを凝視していた。
 うわぁお……やっちまったなぁ。

「おーい、聞こえてるか茂手モテ夫くん!」

 そんな中、人をジャイ子の片思い相手の名前みたいに呼んでくるのは、テントの中にいたおっちゃんだった。
 彼は意地の悪い笑みを浮かべてニヤニヤとこっちを見てきている。やべぇ、変なのに絡まれたな。

「お前さん達もやるかい、灯篭流し」
「え?」
「せっかく来たんだし、やってきなよ。今回結構人が少なくて流す灯篭に余りが出ちまったから、安くしとくぜ」
「……いや、えっと」

 別にそういうつもりで来たんじゃないんだが、と言おうとしたがあんなことして場の空気を穢した身ではっきり断るのもバツが悪いというか……。

「申し出はありがたいが、その必要はない」

 そんな俺の気持ちを汲み取ったかのように、リファが言った。

「私達は、ずっと一緒だからな」
「え?」
「送る者も、送られる者もいないということだ」
「右に同じく」

 えへん、と胸を張ってクローラが便乗した。
 まったく、こいつらは……。
 おっちゃんは拍子抜けしたように頭を掻くと、苦笑しながら訊いてくる。

「えっとそれはつまり……名前書く人がいないってこと?」
「そういうことだ。だから私達がその灯篭を流す意味はない」
「いやいやいや、そんなことはないぞ」
「ふぇ?」

 速攻否定されたリファは間抜けた声を上げる。

「ど、どういうことだ?」
「どういうもこういうも、別に故人の名前しか書いちゃいけねぇってわけじゃないからな、灯篭は」
「……他のことを書いてもいい、ということです?」
「おうよ」

 クローラの質問にうなずくと、彼は流れる灯篭のうちの一つを顎でしゃくって示した。
 俺達三人が一斉にそれに目を向けると……。


「東大合格」
「長生きできますように」
「地域復興」
「お父さんの病気が治りますように」
「今年こそ甲子園で絶対優勝するぞ!」
「孫の顔が早く見たいです」
「ちくわ大明神」

 などなど……そんな言葉が書き連ねられた灯篭が次々と。
 な? とおっちゃんは腕を組んで誇らしげに言う。

「あんなふうに、願い事や抱負、好きな言葉を書いて流したって構いやしねぇんだぜ?」
「そ、そうだったのか……」
「おうよ、ていうかむしろ最近はそっちの内容の方が多いくらいだしな」
「それなら……」
「やってみるかい?」

 キラリとおっちゃんの覗かせた前歯が光った。
 まんまと口車に乗せられた二人は、俺の方をちらっと物欲しそうな目で見てくる。
 ……やれやれ、仕方ないか。これも文化の勉強の一つと思えば。
 そう肩をすくめて、俺は財布を取り出した。

「じゃあ、お願いします」
「へい毎度!」

 夏も終わりが近づいてくる今日このごろ。
 死者を弔うイベントで、死者である異世界人二人は、生き返ったこの世界で、自らの願いを書き綴った。

「よーし、いっぱい書くぞクローラ!」
「はいですっ」

 二人はそう意気込んで、灯篭用の紙にペンを走らせていく。
 はてさて、どんなものを作るのやら。
 綴られた彼女らの想いは、他の数多の願い事や死者の名前と共に川に流されていくだろう。
 果たして願いは一体どこに向かうのか。流れ着いた先に何があるのか。そしてその願いは叶うのだろうか。
 その答えは誰にも分からない。でも、わからなくてもいいんだ。それを叶うと思えば、それだけで幸せなんだから。

 だからわからなくても、信じていよう。

 ずっと、二人と一緒にいられますように。



 ○


「えっとじゃあ、『ご主人様とリファさんと一緒にいられますように』」

「んっと、『マスターとクローラと一緒にいられますように』」

「『結婚して子宝にも恵まれますように』」

「けっこん!? おいどういうつもりだクローラ! 子宝って、誰の子だ!?」

「ご主人様と私のに決まってますです。リファさんもそうですよね?」

「な、何言ってるんだおみゃえ!?  わ、私は別にそんなこと考えてにゃいぞ!」

「じゃあ私だけでいいです。『リファさんは産みたくないそうなので、私のだけ叶えてください』」

「ば、バッカもん! べ、べべべ別に、私はそういうことが頭になかっただけで、産みたくないなんて一言も言ってない!」

「じゃ『リファさんがご主人様と早く子作りできますように』」

「子作っ!? 人の願いを勝手に代筆するな無礼者!」

「ではご自分でどうぞ。リファさんはご主人様とどうしたいのですか?」

「うぐっ、……『ま、マスターの……こ、こ、こもどができますように……』」

「トカゲ作ってどうするんですか……。リファさんは爬虫類か何かですか? そんないい加減だからポンコツとか言われるんでしょう」

「う、うるさい! 誤字っただけなのにいちいち重箱の隅を突くようなこと言うな! 私がポンコツならお前はトンカツだ!」

「トンカツの何が悪いって言うんですか!?」

「悪くないけどお前醤油ぶっかけるぞこの野郎」

「は? トンカツにはソースでしょう? 醤油とかあり得ないです」

「貴様こそ何を言っておる!? 醤油は日本で最も馴染みが深く歴史も長い調味料だぞ! それを馬鹿にするとは何事だ!」

「無理しなくていいですよ。最初にソースと間違えてかけてしまって、そのまま意地張ってるだけなのはお見通しです」

「そ、そんなことないもん! ソース派なんて邪道だ! このリファレンスは絶対に認めないからな!」

「邪道なのはそっちですー! 『フライ料理に醤油かける人は全員滅びますように』」

「なっ!? そ、それなら『目玉焼きにソース使うようなイカれたソース推進派は全員斬首刑!』『マスターとの間に子供ができたら絶対醤油派に育ちますように!』」

「むむむっ、でしたら私だって、『醤油なんて使う文化はさっさと廃れますように!』『私とご主人様の子供はそんな変な考えに染まらず、立派なソース派に育ちますように!』」

「『くたばれソース派!』よし!」

「『消えてください醤油派!』これでオーケーですっ」

「そこのオヤジ!」

「おじさん!」



「「これで灯篭流しお願いします!!」」



 塩まかれて追い返された。
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