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レベル50.女騎士と女奴隷と新しい日々
6.女騎士と女奴隷と飲み会(後編)
しおりを挟むそして。
「ぬぁあああああ極楽だわぁぁぁぁーぁ。店員しゃーん、次梅酒とクラフトジンおねがーい!」
一分も経たずしてべろべろに出来上がってしまった。呂律も回ってないし、目の焦点も合ってない。
あんな短時間でビール一瓶イッキすりゃそーなるって。それだけならまだしも、彼女の隣では……。
「ぬふぅぅぅ~! なんだか身体がふわふわ浮いてる気分らのだ……はんぞーすきるふぉーなのだー。だから私はほーしゅつけいなぁのだぁ」
これまたべろべろになっているパツキンの酔っぱらいが約一名。騎士もへったくれもあったもんじゃない。そんな泥酔二人組はゲラゲラと笑いながらお互いを小突き合う。
「ねぇーリファっちー、のみかいってたろしぃれしょー!」
「そーらなー! こんなにおもしろいへいけんははじめてなのらぁー!」
「んふふふふふ、リファっちもずいぶんおさけつよくなってきたじゃんよー。おねぇーさんうれしいぞこのこの~」
「ばかもーん、このりはへんすとあろーものがそーかんたんによいふぶれてたまるかー!」
自分の名前もまともに言えなくなってるのが正常なわけねぇんだよなぁ。
見ちゃいらんねぇ、これ宴会終わる頃まで持つのかよ。介抱できるように俺は念の為あんまり飲まないでおこう。
「んもーぜんぱいったらなにさっきから尻込みしてんれすかー! あらしらとのむおさけがみゃずいとれもいうーんすかぁ?」
ちっ、こっちに絡んできやがった。適当にあしらおう。
「そーいうわけじゃねぇよ。俺はただ――」
「はいはーい! じゃあここで場を盛りあげるためにあたし細かすぎて伝わらないモノマネやりまーしゅ!」
俺の言い訳をガン無視して、渚は勢いよく挙手して椅子の上に立つ。
「えー、それでは、キズナアイにハム太郎の声真似をさせられる輝夜月ちゃんの真似ー! ……ぐぉぇ……やめるのだ親分……そんな絞められたら脛骨が折れちゃうのだ……んん~ハムタロサァン、たすけてくださ~い…………ぶ、ぶっっははははは! 似てね? これ似てね!?」
「おー、なんだか知らんが面白いなー!」
「だっしょ~? やっぱ似てると思ってたマジで。あ゜~バレた? バレた? ね、ね、うまいれしょセンパイ!?」
「ああうまいな」
各方面への喧嘩の売り方が。
「じゃーわたしもやるー! えっとーなににしよーかな……」
触発されたのか、リファも便乗してきた。
騎士様がモノマネとか平和な時代になったもんだねホントに。
さてさてどんな芸を見せてくれるのやら。
「じゃあ、先日すーぱーで弁当の半額シールが貼られる時間を間違えた事に気づかずに長いこと待ち続けた上店員に尋ねてこっ恥ずかしい思いをするマスターの真似」
「は!? おいバカやめろこら!!」
「はいどすこーい」
すぐさま止めに入ろうとする俺だったが、渚が酩酊しているとは思えない俊敏な動きで張り手を繰り出してきた。
あえなく一撃を喰らいノックアウトされる俺に構わず、リファは迫真の演技を披露した。
「スゥー……ちっ、おっせぇなぁ。んだよもう十分以上経ってんじゃん……はぁー、ねぇわマジで……んー、あー、……ふー。……しゃぁない訊くか、めんどくせぇな……あ、すいませんあのー、半額シールがちょっと貼られてないみたいなんすけど、あれってまーだ時間かかりそうですかね……え? あ? え? 一時間後? え? あ、でも今五時じゃ、あれ、四時? あれ、っかしーなこっちの時計じゃ……あー、や……あの、えー、スンマセン……はい」
どっ、と渚及び周囲のギャラリー大爆笑。そして俺は大赤面。
「だーーーはっはっはっはwwwww テラワロスwwwww センパイかわいいーwww」
「うるせぇなーーー! しゃぁねぇだろ時計壊れてたんだから!」
「まぁわたしは壊れてるのは知っててあえて放置しておいたんらけどな」
「リファテメェぇぇぇぇぇぇぇハメやがったなぁ!!」
やっぱりろくなことにならなかった。飲み会特有のこういう人をいじって笑かす風潮ホント嫌い。
そうヤンヤヤンヤとアクセル全開ではしゃぎまくる二人を尻目にちびちびとビールに口をつけていたときである。
「おまたせしました、シーザーサラダでございまーす」
やってきたよ料理が。
正直すごくお腹が空いてたので助かった。腹も満たせればイライラも収まるだろ。
「おー、なんだこのりょーりは」
興味深そうに女騎士がそのボウルいっぱいに盛られたシャキシャキのサラダを覗き込んで言った。
しかし、目を細めてそれがなんであるかを確認した途端、気難しそうな表情になって、
「むぅ、ただの葉っぱの寄せ集めではないか。うぉいこらてんいん! 客にあろうことか草を出すとはなめておるのか! 酒場と言えば肉料理に決まっとろーが!」
葉っぱの寄せ集めって……いや間違ってないけど、そんなん言ったら肉料理だって動物の死骸やんけ。
早くも酒癖の悪さが表に出始めてきたリファ女史をどうどうとなだめたのは、同じく酔っぱらった渚女史。
「まぁまぁおちつきなよリファっちぃ。いきなり肉とかれてきたら胃がもたれるって。まずはこういうさっぱり系で腹ん中のちょーしを整えとかないと。にゃにごとも前戯ってのは必要れしょ?」
「むー、まぁそうだな」
酔っ払い同士は理解が深まりやすいのか、リファはしぶしぶ納得して座りなおした。
やれやれ、しょっぱなからこれじゃこの先何しでかすかわからん。警戒を怠らないようにしないと。
とりあえず、今は腹ごしらえだ。たとえ葉っぱの寄せ集めだろうが、空腹時にはご馳走になる。
そう思って器とトングを手に取ろうとしたその時である。
「せ、先輩……どうぞ」
「はい、主くん召し上がれ!」
両隣に座っていた未來とクローラが、いつの間にか小皿にサラダを盛り付けてほぼ同タイミングで差し出してきた。
レタス、トマト、ベーコン、あとなんかザクザクしてるやつ(名前忘れた)。全部がまんべんなく絶妙なバランスで取り合わされており、どちえあも完璧ともいえる盛り付けだった。
しかし二人同時にとは驚いた。どう反応すればよいのやら。
「……」
「……あはは、被っちゃいましたね」
当人達もまさか別の奴が同じことをしてくるとは思いもしなかったのか、未來は目を丸くしたまま無言を貫き、クローラは苦笑いしていた。
「あ、ありがとう二人とも! いやーうれしいなー二つももらっちゃっていいのかな? はは」
気まずくなる前に俺はそう礼を言って、ひとまず両方とも受け取っておくことにした。
ここでどっちかを拒否ったらますます険悪ムードになること請け合いだからな。
「いえいえ……当然のことですから」
「どういたしましてなのですよ」
二人は謙虚にそう返して、なんとかこの場は丸く収まった。
「先輩。おかわりが欲しかったらまた言ってください。お取りしますから」
「う、うん。でも二人の分は——」
「気にしないでください。主くんは男の人なんですから、たくさん食べて力つけないと」
うーん、なんだか余計な気を使わせちゃってるのかな。
この中じゃ唯一年長者ではあるが、細かいこと気にしないで無礼講でいいと思うんだけど……。
「およー、クロちゃんもニューカマーちゃんも早速女子力発揮してるねぇ。ま、こういう時こそってやつ?」
「じょしりょく? なんだそれは? このりょーりのなまえか?」
ジョッキの縁に顎を乗せながらリファが尋ねると渚がすかさず人差し指を立てて説明に入った。
「そりゃあんた、読んで字のごとくよ。乙女の魅力は常に謙虚であること、そして男を引き立てることにあり。こうして気の利く家庭的な女性であるってことをアピってんのよ」
「はぁ……」
リファはそれを聞いて少しばかり眉をひそめた。
「ふん、なんだかいやな価値観だな。男にわざわざ媚びへつらうような真似をしなければならんなど」
確かにな。こういう前時代的な文化は現代人である俺でも疑問を抱くくらいだ。
前職が騎士という、何にも屈しない精神が必要とされる立場にあった彼女が忌避感を示すのは当然と言えるだろう。
「まー、そんな深く考えるこたないよリファっち。ぶっちゃけそういうことしてる娘達だって、意中の男に自分の気を向けさせるために他の女に牽制かけてるだけだよ」
「なぜそれをやった本人達の前で言った?」
俺のツッコミを渚は当然のごとくガン無視。
むすっとした面持ちでいる女騎士に寄りかかりながら耳元に口を寄せた。
「とはいえ、よく考えてみなよ。そういう演技をするだけでもコロッと堕ちるもんなんだよ男ってのは」
「……そういうものか?」
「そうだよ。そのやっすいプライドと、センパイのハート。天秤にかけたらリファっちはどっちを取るのん?」
「むむむ……」
腕を組んで唸っていたリファは片目だけ開けてこちらをちらっと見る。
俺の方はじっと彼女の方を見つめていたため、必然的に視線がぶつかる。その瞬間に女騎士はぷいっとすぐに顔を背けてしまった。
なんか一段と顔が赤くなった気がするが、それが酔いによるものなのかはわからなかった。
「……ま、まぁそうだな。私にとってはマスターが一番大事だし」
悩んだ末にどうやら後者を取ったらしい。
リファはモゴモゴと聞き取りづらい声で言い訳しながら手をサラダの方に伸ばす。
そして、指でレタスを一切れつまむと……俺の方にぐいっと突きつけてきた。
「ほら、食べるがよい」
「馬か俺は」
今俺が一番大事とか言ってませんでした? 女子力どころの話じゃねーぞ。
何、それがキミにとっての大事な人に対する扱いなの? ねぇ? 蔑まれてる気しかしないんだけど。ていうか今しがたクローラと未來の手本見てたよね?
「そ、それはそうだけど、やっぱり私には恥ずかしくて……」
割と今の行動も人間として恥ずべき行為だと思いますハイ。
「んもうー、リファっちったらこういう時になるとウブなんだからー。しゃぁない、ここはあたしが一肌脱いだげる」
そう言って渚はこれまた指でベーコンをつまんで持ち上げる。ていうかさっきからきたねぇよ、ちゃんとトング使え。
そしてリファ同様にそれを俺の口に押し付けてくると思ったが、さすが渚。やることが一味違った。
ぱくっ、と端っこの方をかるく噛むとそのままテーブルから身を乗り出してくると。
「はい、どーぞセンパイ♥」
まさかの口移し。
いや、口はギリギリ触れ合わないか。言うなればポッキーゲーム的なアレな感じである。
その大胆な行動に周囲はどよめき、俺は究極の選択を迫られる。
「ほらほらせんぱーい。はやくしてくださいよー。女の子に恥かかせる気っすかぁ?」
「恥とかオメーには一生関係ない言葉だろ!」
「なっ、なんてことを……! くっ、ならば私だって!」
負けじとつまんでいたレタスを口に咥えて、リファも俺に詰め寄ってくる。
「ま、まふたー……はやふくってくれ……やっぱり恥ずかしくて死にそうだ」
「じゃあやめろや!」
と言いたいが恥ずかしいのはこっちだって同じだ。
周りの視線に晒される中、無碍に断ったらなんか俺が悪者になりそうだし、かといってこのまま誘いに乗ったら色々と終わる気がするし!
くそー、誰かどうにかしてくれー!
とその時。
願って飛び出て即降臨。救世主未來ちゃん再び。
今度はトングという名の矛を振りかざしての参上だ。
無表情の未來ちゃんはジト目で見下ろすと、目にも留まらぬ速さでトングを俺と彼女達を分断するように振り下ろす。
気がついたときには、二人が咥えていたベーコンもレタスも綺麗に真っ二つ。
まさに一刀両断。本当につまらぬものを斬ってしまったとか思ってそう。
そんな斬鉄剣を繰り出した未來さんは、ため息を吐くように一言。
「不 潔」
完全に豹変スイッチ入りっぱなしな彼女であった。怖い。
○
「失礼しまーす。こちら山菜天ぷらでございまーす」
なんてやってたら次の料理がすかさず登場。
ゼンマイにセリ、フキ、タラの芽……。数々の山菜がカラッとした衣を纏っている。
これらも葉っぱの寄せ集めみたいなもんだが、天ぷらは基本なんだってうまいもんだろ?
「これは……あげものりょーりとかいうやつだな」
「前にクローラが作った事があるのですね。久々に見ました」
「んにゃ? あんたら天ぷらも見慣れてにゃいわけ?」
それを聞いた渚がジンをストレートで飲みながら二人に尋ねる。
「天ぷらも何も、そもそもあげるというちょーり法自体ワイヤードにはなかったからな」
「は? なんじゃそりゃ! さすがにないっしょそんなん」
「いえいえ。私の国にあったのは煮る、焼く、蒸す、燻すだけですよ。揚げたりとか、後炒めたりとかっていうのは主くんに教えてもらって初めて知りました」
「ええ~」
驚くのも無理はないだろう。当たり前のように存在している調理法すら存在しない世界があるなんて、最初は俺も驚いたもんだ。
ただ炒め物のルーツは中国で、日本に伝来したのは江戸時代といわれているそうだ。
揚げ物はもっと昔――平安時代あたりにはあったとされているが、当時は油が高価なものだったため、一般的に普及したのはこれまた江戸時代頃だという。
そういう視点で考えてみると、異世界にそんなものがなくても大袈裟な話ではない。
「でも、久々って言ってましたけど……揚げ物とかふつー家で作ったりしないんすか? いくら住んでた国にはなかったって言っても、もうここに来て長いんなら見慣れてるはずなんじゃないの?」
渚がサラダのベーコンを齧りながら言ったのに対し反論しようとしたのだが、
「油ものってのは手間がかかる料理の代表格ですよ。親に作ってもらってるならまだしも、自分で作るとなれば誰だって避けます」
突然未來が口を挟んで助け舟を出してくれた。
彼女は箸の反対側でせっせと天ぷらを皿によそいながら続ける。
「周りに飛び散るし、後片付けは面倒だし……ちゃんと一人暮らししてる人なら大変さはわかってると思います。でしょう、先輩?」
「え? あ、おう」
俺がぎこちなく頷いて同意すると、渚は悔しそうに下唇を噛んだ。
「くぬぬ……あたしをダシに自分は味方ですよと共感するのと同時、暗にセンパイがしっかり一人暮らしできている人であると褒めることで一気に好感度上げるとは……何つう女子力マイスター」
なんだその分析。高度な腹の探り合いもあったもんだな。やっぱ怖ぇわ。
呆れる傍らで、クローラがその様子を苦笑しながら見て言った。
「でも、主くんがすーぱーやこんびにで完成品を買ってきてくださる時はありますよ?」
「ああ。脂っこいものゆえ、そーひんぱんには食べてはいけないとますたーに言われているが……味は格別だったな」
「はい。作るのは確かに大変かもしれませんけど、それに見合う美味しさはあると思いますよ。さぁさ、冷めないうちに頂いちゃいましょう」
ごきげんそうに彼女も器用に箸を駆使して熱々のそれらを皿へと移していくと……。
「「はい、どうぞ先輩」
主くん」
これまたドンピシャなタイミングで、未來とクローラが天ぷらの乗った皿を俺に健常。
再び空気が固まる。またかよ、偶然にしてはできすぎだろ。
「えっと……息合うね、私達」
「……」
ぷいっ、と未來は何も返さずにそっぽを向いてしまう。
エリアだけじゃなく、異世界人(を自称する者)は総合的に好意的な印象は持ってないのかな。
「おー、こりゃ高女子力者同士の頂上決戦ですなぁ。よぉリファっち、あたしらも負けてられんぜよ」
「むむ、そうだな。ま、ますたー! わらしのてんぷらも食べてみてくれ。よくわからん食材を使ってるが、うまいぞ多分」
そして渚とリファも乱入参戦。これも同じ流れ。
かくして四方八方から山菜天ぷらをぐいぐい押し付けられる俺であった。
○
「失礼いたします、こちら刺し身盛り合わせでーす」
次にテーブルへやってきたのは、マグロやサーモン、カツオ、タコなどの新鮮な切り身であった。
鮮やかな色彩が食欲をそそる。これは美味そうだ。
「な、生魚……か」
「ありゃ、リファっちってお魚さん嫌い?」
「さ、魚は苦手ではないが……生で食べるというのがちょっとな」
「あー、確かに外国じゃ魚は焼くもんだからねぇ」
複雑な表情をして、リファはビールのジョッキを握りしめながらその刺し身を見つめた。食べたいけどあと一歩が踏み出せない、そんな目をしている。
まぁ生食文化ってのはあまり受け入れられるもんじゃねぇやな。日本が特殊ってだけで。
それに寄生虫や細菌などの問題も山積み。食中毒には十分注意しないと危ない。
「でも、寿司というのは結構きょーみがあってな。それで苦手をこくふくしてみよーかと思ったんらが……」
出たよ、寿司屋に連れてくために彼女が仕込んだ巧妙なシナリオ (レベル3「女騎士と寿司屋」参照)
まぁそれはあえなく失敗に終わって、今日に至るまでリファもクローラも、寿司及び生魚は未経験である。
「まぁ何事も経験ですよ。そんな怖がるほどのものでもないと思いますし」
小皿に醤油を垂らしつつクローラは言う。そしてマグロを一切れ箸で挟むと、わさびを適量つけて……。
「「はい、あーん」」
三度目の正直、いや二度あることは三度ある。
同じく刺し身を俺の口に持ってこようとした未來と正面衝突大事故の巻。
あーんっておまいら……さすがにやけくそになりすぎだろ。さすがに相手がここまではやらないだろとか思ってたのか?
「……」
「うーん……心が通じ合ってる、っていうのかな? あはは」
可能な限り場の空気を保たせようとクローラは未來に笑いかけるが、ますます未來は不機嫌そうなオーラを滲み出させていく。
そんな様子などどこ吹く風、というふうにリファと渚がすかさず追撃。
「おっしゃセンパイ。リファっちとクロちゃんのためにも、いっちょその喰いっぷりを見せたげてくださいな!」
「ますたーますたー。この、ねぇこの、なんか吸盤みたいなのついてるやつ食べてみて。ねぇ」
無限ループって怖くね?
いや冗談抜きでこれ最後までこのパターンが繰り返される系じゃね? 勘弁してくれよ。
「もうリファさん達ってば、クローラが先に主くんに食べさせるんですよー?」
「先輩……あ、あのあの……私のを早く召し上がったほうがよろしいかよ。その、わ、私が一番先に箸をつけたんですから、これが一番早く痛むと思いますし……」
扇動されたのか、クローラも未來も躍起になって対抗してくる。何だこのカオス。
……でも待てよ。
考えてもみろ。今俺はこんな可愛い女の子達に「私のを食べてー」と揃っておねだりされている状態。普通に暮らしててこういうシチュエーションがあり得るか?
何の取り柄もない、一大学生が、パリピでもなきゃその手のサークルに所属してるわけでもない一般ピーポーが……こんな超ハーレム体験などできるはずがあろうか。
でも俺は現にこうして美女四人に囲まれている。ここから導き出される答えは……。
もしかして俺……モテ期来ちゃってる?
マジか、誰もが人生に一度は訪れるという黄金期。
今俺はその真っ直中にあるというのか?
にわかには信じがたいが、そうとしか考えられない。
既にリファとクローラには好かれてるし、渚は前々からそんな気を向けられてきたから気づかんかったけど……間違いない、これはモテ期だ。
やべぇそう自覚しちまうとめんどくせぇとか思ってた自分がバカみたいだ。こんな貴重な体験二度とできるもんじゃねぇ!
これこそ大学生活の真骨頂。女囲って、あとは酒飲みながらなんかウェーイってしてるような……よくわかんないけど。とにかくこういうのがリア充っていうんだろ! 俺知ってるぞ!
夢にまで見た光景が今目の前に……くー、たまんねぇぜ! 久保ミツロウ先生ありがとう! 帰ったらモテキ全巻読み直します!
感謝の意を捧げながら、俺は素直に彼女達が差し出してきた料理をパクパクと頂戴するのであった。
いやー、大学生活ってサイコー!
○
そして次のメニュー。
「おまたせしました、唐揚げとフライドポテトでございま――」
「オラァァァァ本命来たよぉぉぉ!! センパイには絶対に渡すなぁ!!!」
「安心しろ! マスターは今までの料理で腹が膨れてるはずだ! そう簡単には手は出せん!! 今のうちにみんな貪れ!」
「テメェらそれが狙いかゴラァぁぁぁぁぁ!! 女子力とか謙虚とかはなんだったんだよおい!!」
「はぁー? そんなクソなもん犬に食わせてやりましたぁー! 食べることはサバイバルなんですぅー!」
「そう、もじどーり喰うか喰われるかだ! 食のためなら主君も家臣もかんけーないのだ、もぐもぐ。んー、うまいなこれ」
まんまと化かされた。
メギツネ……お前らはまごうことなくメギツネだ!
だがこのままで終わるわけにはいかない。こっちだって唐揚げとポテトには目がないんだ。むざむざ奪われてたまるか。男子の胃袋なめんなよ、あれぐらいの量で満腹になるわけないだろうが。
なかなか巧妙な作戦だったが、読みが甘かったな。すぐに奪い返してやるぜ、唐揚げもポテトも俺のもんだ!
「主くん主くん」
「ん、何だよクローラ」
「バルス」
ぶっしゃー、と目ん玉めがけて謎の液体が容赦なくぶっかけられる。
途端に眼球に強烈な痛みとしびれが光の速さで駆け巡った。
「ぎゃあああああああ!! 目がぁぁぁぁ! 目がぁぁぁぁ!」
寺田農みたいな声でのたうち回る俺。
それを見て渚大爆笑。
「ふはははははは! 見ろ、ゴミがセンパイのようだ!」
「えっと……唐揚げについてるレモンの使い方ってこれでいいんですかね?」
「グッジョブだよ! 断りもなく勝手に唐揚げにかけるのはタブー中のタブーだかんね!」
「人にぶっかけるのもタブーに決まってんだろぉがぁぁぁぁぁぁぁ!!」
で。
目の痛みから解放された頃には、唐揚げとポテトが乗った皿は欠片も残らないくらいに綺麗な更地になっていましたとさ。
○
「ぷふぅー! もう……満腹……なんもくえん……」
「にょわぁ~。ナギちゃん大満足だにぃ~」
「クローラ……幸せですぅ」
三人は完全に酔いつぶれてテーブルに突っ伏したり、椅子にもたれかかっていた。。
唯一正気を保っていた俺と未來はそれを呆れた目で見つめる。
「おまたせしました、こちらモツ鍋でございます」
と言ってメインディッシュが運ばれてきたが……リファもクローラも渚もそれには目もくれない。ムニャムニャとさっきからうわ言をこぼしてるだけだ。
「おい、料理が来たぞ。起きろよみんな」
「んー、あたしいらないからセンパイ全部たべていーっすよ」
「みぎにおなじくー」
「クローラも……」
お前ら、マジ、お前ら。
さっきは我先に俺に食べさせようとしてきたってのに自分らの目的達成したらこれかよ。純粋に俺のために、って奴は誰一人としていなかったわけだ。へっ、悲しくもないのに目から汗が出てきやがる。
「せ、先輩……ああ言ってますし、私達だけで食べましょう」
俺の袖を引っ張りながら、未來がそう提案してきた。
仕方がない、そうしよう。
「あ、私がよそいますね」
「ありがとう……ってか未來は大丈夫? 最初に頼んだビール、まだ半分も減ってないじゃん」
「ふぇ? あ、や、私はお酒あんまり強くないので。こ、これ以上飲んだら……あの、なんていうか、ちょっと大変なことになりますから」
マジか。この娘も異世界人達と同じく化物に変貌しちゃう系か。ていうかデフォで豹変可能なのに、酔ったらどうなっちゃうっていうんだよ。それはそれでちょっと興味あるけど。
「そ、それに、私が酔ったらその……先輩のお世話ができなくなってしまいますし」
「未來……」
いたよ、本気で俺のために尽くしてくれる天使。いや女神か。捨てたもんじゃないな、希望。
未來はそんな眩しい笑みを俺に向けながら、モツ鍋を大盛りで器に盛ると、俺に差し出してきた。
「はい、お待ちどおさまです」
「おっ、サンキュー」
「あ、熱くないですか? よければ――」
「大丈夫大丈夫」
湯気の立つ器を受け取って箸を構えると、今までの鬱憤を晴らすように思いっきり頬張る。
うまい。味噌の濃厚な香りと、やわらかいモツのハーモニーが絶妙。結構イケる。
「おーい、この鍋めちゃくちゃうまいぞー。食べないなんてもったいないぞー」
嫌味のつもりで向かい側でダウンしているリファに軽く言うと、むくりと彼女は顔を起こした。
「……そんらに?」
「おうよ。どの材料も一級品、唐揚げやポテト以上だぜ。あー、残念だなーこの美味しさを共有できないなんてさー」
「……そうか……」
しゅん、としてしまう女騎士様。ザマァ無いぜ。
何事もペース配分を誤ると痛い目見るんだよ、よく覚えとけ。
「じゃあ、今度はますたーが食べさせてくれ」
「ファッ!?」
衝撃発言に俺の手から箸がぽろりとすべり落ちる。
ナチュラルに今すげぇこと言ったな、おい。聞き間違いであることを願いたい。
が。その願いは、目を閉じて口を開けて待つばかりだったリファレンスさんによって雲散霧消した。
「あーん……」
「おまっ、何やってんだよこんな衆人環視の中で!」
「さっきもやってたことだろうに。女にばっかりやらせるのは癪だ。こうすれば平等だろう」
「いや、それは……」
「あー、ずるいセンパイ。あたしにも喰わせろやい」
「主くん……クローラも欲しいです……」
芋づる式に渚とクローラが起きてあやかってきた。ゾンビかお前ら。揃いも揃ってなんで俺にかまうんだよ。
「マスター……はやくぅ」
「わかった、わかったよ。ったくもう」
「え、ちょっと先輩?」
俺は自分が食べてたモツを箸でつまみ、ふーふーと息を吹きかけて冷ます。
間接キスになっちゃうけど、いいか。どうせ彼女達とのキスなんて日課だし。そもそもこういうのが初めてってわけじゃないし。
「ほれ、あーんしな」
「あーん……」
と、大口を開けるリファの口に程よい温度になったモツを放り込もうとしたのだが。
横槍が入った。
「だ、ダメですそんなの! 不潔すぎます!」
未來だった。
音を立てて立ち上がると、俺の袖を強く引っ張って阻止しようとする。
でも今までとは違って、目に見えて慌てている。なんか必死になってる?
「やめてください先輩。そ、そんなことする必要ないです」
「え、でも……」
だが未來は首をプルプルと振って俺を引き止めてくる。
どうしよう、八方塞がりだ。なんで今日こんな二つに一つみたいな状況ばっかに追いやられるの俺?
「落ち着いてよ。このくらい大したことないから」
「せ、先輩はそうでも私にはあるんです! お願いですから――」
「はーい、オイタはそこまでぇ」
と言って、狼狽する渚を止めたのはまさかの渚。
彼女を後ろから羽交い締めにして動きを封じる。
「ちょっと、何する――」
「あれれぇ、ニューカマーちゃんお酒進んでないじゃん? ダメだよせっかくの居酒屋でお酒じゃなくて料理ばっか頼んでちゃー。お店はお酒の収入でもってるようなもんなんだからー、ほれ!」
そうからかうように喋りながら、渚は自分が今まで飲んでたお猪口に日本酒を注いで……。
無理矢理、彼女に、飲ませた。
「んぐっ……ぁっ……」
不意打ちに対処できず、容赦なくその高アルコール度数の酒を体内に取り込んでしまった未來は一瞬で沈黙。
おとなしくなった彼女を渚が椅子に座らせると、まるで人形のように机の上に倒れ込んだ。
ギャラリー達も流石に息を呑む。
まずい……まさかの飲酒トラブル!?
大学生にはある意味定番のアクシデント。新学期には毎年何十人の学生がそれで病院に運ばれている。
まずいな……早くなんとかしないと……。
「ありゃー、もしかしてお酒弱かった? こりゃリファっちみたいにハイパーマックス大変身しちゃうかもねー、デュフフ」
べしべしというつ伏せになっている未來の背中を叩きながら、渚はケラケラ笑うが俺は内心恐怖でいっぱいだった。
「おいバカやめろよ、無理に動かすな! 早いとこ救急車呼ばないと……」
「大袈裟っすねぇ。まさかお猪口一杯くらいでそんなたいそーなもの必要なわけ……」
「不潔」
ん?
誰か何か言ったか? 何かどさくさに紛れて変な声がしたけど。重苦しい、冷たい声だ。
リファか? クローラか?
二人に目配せしてみたけど、前者は俺のモツをほんわかしながら喰ってるし、後者は眠いのかうつらうつらとしていてとてもそんな声が出せるような状態じゃない。じゃあ一体誰が……って言っても、一人しかいないよな。
……まさか。
「あれ? ニューカマーちゃん何か変なこと言わなかったー?」
そう渚が未來の頭に顔を近づけたその時である。
嫌な予感は的中した。
「不潔ですーーーーーーーーッッ!!!!」
ガバァ!! と勢いよく未來は絶叫しながら立席した。当然その真上に位置していた渚は顎を強打。その場にひっくり返ってしまった。
だがそんなのはお構いなしに、未來は顔を真赤にしてあろうことか俺の胸倉を掴み上げた。
「何よ他の女にばっかデレデレして! なんでっ! なんであなたはそーなんですか!? あなたは綺麗だって信じてたのに……純粋な人だって信じてたのにっ! なんであなたまでそんなに穢れてるんですかーーっ!!」
ガクガクと揺さぶりながら、目をぐるぐる回しながら、半狂乱になって意味不明な言葉を矢継ぎ早に飛ばしてくる。
何なのだ、これは! どうすればいいのだ?!
「初めて会ったあの時はあなたはそんな事する人じゃなかった! だからあなたならって思ったの! あなたしかいないって思ったの! 運命だって思ったのーっ! なのにどうして、いつからそんなんになっちゃったんですかっ! あの時のあなたはどこにいったのよーッッ! 不潔、今のあなたは不潔です――ッ!!!」
「わっ、ちょっと落ち着け、落ち着けって未來! 何言ってるかさっぱりわかんねぇよ!」
と言ったところで奴は沈静化する予兆すら見せない。そうか、これが彼女の酔いモードか。泣き酒と絡み酒をミックスしたようなタイプだな。面倒なのが合わさりやがって。
リファ、クローラを含めた周囲の人間もあまりの絵面に唖然とするしか無いようで、止めに入る者は誰一人としていなかった。
ああもう、こうなったら一人でなんとかするしかねぇ! なんだか知らないが、こうなってしまった責任の一旦は俺にもあるからな。通用するかわからんけど……やってやる。
決意した俺は、頭に思い浮かんだ成功確率のわからない策に打って出た。
「ほーら、いいこいいこ」
必殺。頭ナデナデ攻撃。
クローラによくやってるやつだ。あいつはこれをするだけで完全に丸くなった猫みたいになる。
さっき未來が彼女と挙動が息ぴったりだったのを見て、本質的な部分で似通った部分があるんじゃないかと踏んだのだ。だったらこの技も同じような効き目が表れるはず……どうだ。
「……せん、ぱい」
大成功。見事に未來はおとなしくなり、目を丸くして俺を見つめ返していた。元々赤かった顔がさらに朱に染まっていくのが見てわかる。
やったぜ。ちょっとうまくいきすぎだろとは思ったけど。
何はともあれ、一件落着。一時はどうなるかと思ったが、何とか大事にはならずに済んだ。
心配してやってきた店員さんに平謝りして送り返し、店内もまたいつものにぎやかな調子に戻る……はずだったのだが。
「うぐっ……あっ!」
一難去ってまた一難とはこのことか。
急に未來は、頭を抑えて呻き出した。苦悶に顔を歪め、体をくの字に曲げてダンゴムシみたいにうずくまってしまう。
さっきとはまた違うただならぬ状況に、再び周囲がざわつき始めた。
やばい、やっぱり急性アルコール中毒かなんかだったか。安心してる場合じゃない、やっぱり救急車呼ぼう。
「なんで……こんなときに……。くっ、これ以上は――」
ブツブツ言いながら未來はよろよろと椅子を支えに立ち上がる。
何? 今度は何が起きるの? まさかまだフェーズがあるの? 次は何に進化するっていうの!?
「すみません、先輩……今日は帰ります」
「え? あ、でも救急車は――」
「要りません。ちょっと休めば大丈夫ですから……」
「けど――!」
「失礼します」
それだけ残すと、彼女は巨大なカバンを引っ掴むとフラフラと店の外へ出ていった。
「あ、ちょっと!」
引き止める声にも応えずに、店の入口のドアはピシャリと閉まってしまう。
再び訪れた静寂。
リファもクローラも渚も、何が起きたのかわからずぽかんとしているだけだった。
もちろん俺とて例外ではなく、嵐が過ぎ去ったようなその場にしばらく呆然と立ち尽くしていることしかできなかった。
楽しかった新歓コンパは、一人の脱退で一瞬でお通夜みたいになってしまった。
くそー、失敗したなぁ。俺がついていながらこんなことになるなんて……。もうちょっとしっかりしてれいばこんなことにはならなかったのに。年長者として情けない限りだ。
「いったたたた……何だったのよあの娘、骨砕けるかと思ったわ」
顎をさすりながら渚は不満げにそう言う。
元はと言えばお前が無理矢理未來に飲ませたからだろーが。わかってんのかそこんとこ。
はぁー、もうしょうがないな。
「悪い、俺ちょっとあいつ心配だから追っかけてくる」
「えー、なんで? 大丈夫だって言ってたじゃないっすか」
「あんな状態でほっとけるかよ。とにかく後のこと頼む。時間来たら会計もよろしく、ハイ金」
と言って、俺は自分の財布から俺とリファとクローラ、そして未來の計四人分の料金を出して渚に手渡した。渚はしばらくぶーたれていたが、やがて納得して首を縦に振った。
「ますたー、行ってしまうのか。だったらわらしもおともするぞー」
「クローラもいきたいですぅ」
店員さんにひと声かけて出発しようとしていると、異世界コンビも同行を要請してきた。だが生憎荷物をこれ以上増やすつもりは毛頭ない。
「お前らはここで待ってろ。あとこれ以上酒飲むなよ」
未來に続いてこいつらまで変身してしまったらそれこそ大惨事だ。この店にもこれ以上迷惑かけるわけにはいかないしな。正直渚に任せるのは不安で仕方がないが、背に腹は代えられん。
「とにかく、そういうことで。じゃな」
俺はそう言い残すと、カバンを持って勢いよく店外へ飛び出した。
まだそんなに遠くへは行ってないはず。足取りもおぼつかなかったみたいだし、走っていけば追いつける。
「えっと、ここからアパートまではバス停に行って……」
頭でルートを計算し、そこからの最短距離を導き出して彼女の歩いていった経路をシミュレートする。あとはそこをたどっていくだけだ。
よし、行くぞ。
と、足を踏み込んで走り出そうとしたその時。
「んっ……もう……ここからじゃよく見えないわね……もうちょっと……」
と、店と隣の建物の間の路地裏の方から何か変な声がしているのに気がついた。
どうにも聞き慣れた声を耳にして、俺は足を止める。
「ああだめ、他の客が邪魔……どきなさいよあのハゲ……もう」
「……」
そんなことをしている場合ではないのだが、誘われるように俺はその路地裏の近くまで行くと、奥の様子を覗いてみた。
その幅一メートルほどの狭く薄暗い空間には、今日のリファやクローラと同じくらいに奇抜な格好した女性が約一名。
ねずみ色の髪をツインテールにまとめ、毛先はぐるぐるとドリルみたいなカールをかけている。
ルビーを義眼にしてるのかと疑うほどの赤い瞳と白い肌が特徴的。
着ているのは黒を基調とした、ノースリーブのゴスロリ服。手にはレースの長手袋。
この日本国の田舎町の繁華街では、異様としか呼べない出で立ちをしたその二十歳くらいの女は、さらに異様な行動を取っていた。
ビール瓶のケースを三つほど積み上げ、その上に乗って居酒屋の壁に設置された小窓から中の様子を覗き込んでいたのである。一体何の目的でそんな奇行に走っているのかてんで想像もつかない。
見てくれだけなら気品漂うお嬢様……とギリギリ呼べなくもないが、場所とやってることがそれを全てただの変人にしてしまっている。
まさかこんなところでこいつにエンカウントするとは思わなかったが……どうするよこれ?
「くーっ、あとちょっとなのに……むむむーっ……ん?」
流石にジロジロ見すぎて視線を感づかれてしまったのか、彼女は恐る恐るこちらを向いた。
そして目と目が合う俺達。気まずい雰囲気これで何度目?
「あ」
その覗き魔のゴスロリ少女。
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エイリアス・プロキシ・スプーフィングは呆けた声を上げた。
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