【R18】僕のヤンデレ彼女が挑む我が家の日用品系ヒロインたち

アニッキーブラッザー

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第22話 突然の来訪は新品ロリ枕で娘

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「あら? 今日はお客さんが多いわね。誰かしら?」

 何事かと母がインターホンのモニターを付けると、向こうから元気な声が聞こえてきた。

『通販のジャングルでーす! お届けに上がりました!』
「えっ? あ、はい、ご苦労様です」

 来訪者は客ではなく、ただの宅配だった。
 母は頷いて、リビングにある棚から印鑑を取り出して玄関に向かう。
 その母が席を外した僅か数秒……

「ふふふ、神様たち。私を奥方様と今度から呼ぶのであれば、少しはあなたたちのことを考えてあげてもいいわ」

 急に大きな態度で「ふふん」と鼻で笑う弥美に、三人は顔を真っ赤にして立ち上がる。

「「「ッ、だ、誰がッ!!」」」
「も、もう四人とも、仲良くしようよー!」

 誰がお前なんかにそう呼ぶものかと三人が怒鳴り立ち上がろうとしたとき、玄関から届け物を受け取った母親が小走りで帰ってきた。

「ふぅ、なんかジャングルから届いたわよ? これ、……お父さん宛ね……何かしら? 『寝具』って書いてあるけど……」

 母の手には少し大きめの段ボール。しかし軽々と母が持ち上げていることからも、それほど重くはなさそうである。
 父宛のようだが、父は気絶して部屋で寝ているため、確認のしようがない。

「お父さんったら、黙ってこんなの買ったのね。……開けちゃおうかしら?」

 別に父が通販で何かを買ったとしても、特に怪しいものではなさそうなため、別に確認しなくてもよかったのだが、逆に開けても別に構わないだろうと思い、母は何も考えずに段ボールのガムテープを剥がし、中身を覗き込んだ。
 すると中には……

「あら……枕ね……」

 そこにあったのは、新品の枕だった。

「ッッッッ!!!???」

 別に珍しいものではない。だが、その時、一人だけ目を大きく見開いて全身をガタガタと震わせた者が居た。

「うっ、うそ……こ、この感じ……ま、まさか……まさか……」

 それは、アンファだった。
 いつも少しだけ大人のお姉さんのような色香を振りまくアンファが、この時は珍しく激しく動揺した様子を見せる。
 何事かと、神人たちが首を傾げると、アンファは立ち上がって慌てたように母から枕を取り、それを神人へと手渡す。

「坊や様! お、お願いします、こ、この枕に一回触ってみてください!」

 枕に触れる。それだけのことが何なのかと弥美は余計に意味が分からずに首を傾げるが、神人や母、そしてブラシィとルゥはその言葉でハッとした。

「ま、まさか……これ」

 神人が尋ねると、アンファが頷いた。
 そう、これはただの枕ではないと神人たちは察した。
 そして神人がゆっくりとその枕に手を伸ばすと……

「「「ッ!!???」」」
「な、なんなの!?」

 突如、枕が神々しく発光した。
 あまりにも突然のことで、弥美は声を荒げるが、神人たちにとってはそれはもう慣れたもの。
 そしてその眩い光はやがて枕を徐々に形を変化させ、人の姿へとなっていく。


「ぷはっーーーーー! じゅわっち! やったもんね~! ついについに~、むふふふふ~、もとのすがたにもどっちゃったもんね~! ブイブイブーイ!」

「「「「ッッ!!??」」」」


 そう、道具が人の姿になる。それは、かつてブラシィたちもそうだった。

「ま、枕の神様だったのか!?」

 そう。そこに居たのは枕の神。

「むふ~、えへへへ~、ハジメマシテだね♪ おにーちゃんが、『クーラ』のあるじさまになる、ヤオヨロズのひとなんだね♪」

 光の中から現れたニコニコと笑う明るい神。
 とても小柄で、ルゥよりも小さな姿で、神人の腰ぐらいの高さしかない。
 白いワンピースに麦わら帽子という格好がよけいに幼さを感じさせる。

「な、なんですって!? こ、これが……神人くんの力……」
「まぁ、かわいらしい神様ね♪」
「なんと……枕の神だったとは……」
「ええ、しかも……この子……」

 そして、その神様を見た瞬間、一同が思わずある人物に視線を向けた。
 枕の神様の容姿。麦わら帽子の下から伸びる、腰元まである長さの紫色の髪。
 そしてその表情。それはある人物に酷似している。

「似ている……アンファに……」

 そう。その姿は、時折部屋で神人のオナニーを手伝う時に、アンファが趣向を変えるために幼女の姿になって神人と絡むときと瓜二つなのである。
 そして更に……


「きょうから、まいにちいっしょにねよーね、あるじさま! ひざまくらでも、だきまくらでもなんでもすきにねかせてあげるよ?」

「へっ、あ、あのっ!?」

「クーラはすごいんだよ~? だっていままでだれにもつかわれたことのない、しんぴんまくらだよ? しんぴんカミのプニプニロリまくらなんだよ~♡」


 幼い姿でこの危険すぎるいやらしい微笑みもまたアンファと酷似していた。
 思わずゾクッとして後ずさりする神人。
 すると……

「あのね、クーラは―――」
「クーラっ!!」
「ッ!!??」

 そのとき、アンファが『クーラ』と大声で叫んだ。
 ニコニコ笑っていた枕がビクッと驚いたように振り返ってアンファを見ると、枕も口をパクパクさせながら……


「……おかーさん……」

「「「えっっ!!??」」」


 クーラと呼ばれた枕がそう呟いた時、神人、母、弥美は驚愕の表情を浮かべ……

「おかーさんっ!」
「クーラ! 嗚呼、私のクーラ! クーラっ、元気だった?」
「うんっ! おかーさんだ……おかーさんの匂い~~~!」

 涙を流しながら互いを抱き合うアンファとクーラ。

「あの子……アンファの……」

 まさかの母娘という事実に言葉を失う神人たちにブラシィたちが耳打ちする。


「我々神も種類によっては、分裂するような形で子を成すことが出来るのだ。アンファもそのタイプの神。そしてあの子は、かつて神界でアンファと分裂し、枕の神となったクーラだ……」

「し、知らなかった……アンファって俺と初めてオナニーしたって言ってたけど、子供は居たんだ……そういえば、前もそんなことを……」

「ふふふ、アンファは子供は居るが独身だ。少しホッとしたか? 御子様」

「え、えええ? そ、そんなことは……」


 クーラは誰かと愛し合って出来た子供ではないが、まぎれもなくアンファの子供。

「じゃあ、きょうから、おかーさんといっしょにすめるね!」
「ええ、そうね。嗚呼、嬉しいわ……これからはずっと一緒よ、クーラ」
「うん! まいにちあるじさまをグッスリねかせてあげよーね!」
「ええ!」

 思わぬ出会いに神人たちもどう言っていいか分からず、ただ今はこの再会をそっとしておこうと、誰も余計な口は挟まなかった。
 すると……

「あっ! …………ふふふふふ」

 感動の涙を流していたアンファだったが、突如何を思ったのか怪しく笑った。
 そして……

「ふふふふふ、ブラシィ。ルゥ。もう大丈夫よ。坊や様はもうオナニーだけで生きていけるわ」

 突如自信満々に笑いだすアンファ。その様子と発言に弥美の目じりが僅かに動く。
 するとアンファはクーラを抱きしめながら……

「だって……今日から布団と枕……母と娘の強力タッグ……母娘寝具オナニーという最上級のオナニーを味あわせてあげられるのですから」

 禁忌の誘いをアンファは口にした。
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