俺は凌辱系えろげー最低最悪魔将とやららしいが異世界転移者のアドバイスに従ったら気高き乙女たちや侵略した民たちから慕われだしたんだが

アニッキーブラッザー

文字の大きさ
22 / 39

第22話 それでも笑う

しおりを挟む
 ヤミナルが一歩シガーに近づいた。 
 その瞳は真剣で、どこか切迫している。

「そなた……」

 シガーは、まだ腰を抜かしたまま、地面に座っていた。 
 だが、ヤミナルの声に、背筋を伸ばして向き直る。

「まさか、レイヴァにひどいことをされているのではないか?」
「え……?」
「脅されているのではないのか? あるいは……いやらしいことをされて、その、精神がおかしくなったりしているのでは……」

 その言葉に、周囲の空気が一瞬だけ張り詰めた。 
 民たちも、作業の手を止めて耳を傾ける。
 シガーは、驚いたように目を見開いた。だが、すぐに笑った。

「そんなことないです」

 照れくさそうに、でもはっきりと断言した。

「確かに……この国を壊したのは魔王軍です。私の店も、焼けました。たくさんの人が、悲しみました……多くの兵隊さんが亡くなりました」

 ヤミナルは、黙って聞いていた。

「でも……私たちは、酷いことをされてはいません」
「……」
「レイヴァさんが協力してくれたおかげで、街は少しずつ元に戻ってきてます。私も、またお菓子を作れるようになったんです」

 その言葉は、静かで、力強かった。

「許すとか、許さないとか……そういう話になると、正直、複雑です。実際に戦争で多くの人が亡くなりましたし……やっぱり魔王軍が攻めてこなければ、そもそも街だって壊れることはなかったんですから……」
「……」
「でも、今はこうして笑えてる。だから、私は……素直に笑おうと思ってます」

 シガーは、まっすぐヤミナルを見つめていた。 
 その瞳には、迷いも、偽りもなかった。
 ヤミナルは、しばらく黙っていた。 そして、そっと目を伏せた。
 俺はそのやり取りを黙って見ていた。 
 シガーの言葉は、ヤミナルの心に、確かに届いたようだった。

「そうか……」

 ヤミナルも複雑なのだろうが、それでも絶望しているわけではないシガーや民たちの姿に少し安堵したような様子だった。
 ただ……

「あっ、でも……」

 と、そこでシガーは真面目な顔から、少しイタズラ交じりの表情でクスクスと笑い……

「エッチなことはされちゃいました♥」

 その瞬間、空気が止まった。民たちの手も、お茶も、お菓子も、すべてが静止したような気がした。

「……ぶっっ!?」

 ヤミナルの目が、見開かれる。 
 顔が真っ赤になり、肩が震え、そして叫ぶ。

「やはりかそなたー!!」

 俺に向かって、ポカポカと拳が飛んできた。

「このエッチ! 変態! エロエロ大魔神め! 地獄へ落ちろ!!」
「おいおい、落ち着けヤミナル! 誤解だ誤解! 和姦だから!」
「誤解などあるか! そなたは魔王軍の軍団長でありながら、民の娘をいやらしく抱きしめて、甘い言葉を囁き、菓子に例えて舐め回すような目で見て……!」
「いや、そこまで言ってないだろ!?」
「黙れ! このスケベ魔神! 変態親方! エロ大臣! エロ軍団長!」

 ヤミナルの拳は、痛くはないが勢いだけは本物だった。 
 俺は笑いながら、軽く受け流す。
 そんな中で、民たちは……笑っていた。

「あ……ひょっとして……キュピーン★」

 そしてさらに、そんな俺達その様子を見ていたシガーが、何かを察したのか、目がキラリと光った。

「姫様、落ち着いてください~」 
「ふー! ふー! ふー! しかし、そなた……」

 そしてシガーが、にこにこしながらヤミナルの腕をそっと取る。

「レイヴァさんがエッチなのは事実なんですから、誤魔化さないでくださいよ~」
「ぬぬ」

 ヤミナルが言葉を詰まらせる。俺も思わず肩をすくめたがエロエロであることは否定できないのは確かだ。

「ところで……ちょっとこちらに」

 シガーが俺とヤミナルの腕を引いて、民たちや魔王軍の兵士たちから少し距離を取る。 
 瓦礫の陰に隠れるようにして、声をひそめた。

「えっと……ごにょごにょ……」

 耳元に顔を寄せて、シガーが囁く。

「ひょっとして、姫様も……レイヴァさんとエッチしてたりするんですか?」

 わお。
 直球すぎるだろ。
 その瞬間――

「な、ななななな、なにを言っておるのだそなたはぁぁぁぁぁっ!!」

 ヤミナルの顔が、爆発したように真っ赤になった。 
 耳まで染まり、目は泳ぎ、口は開いたまま言葉が出ない。

「そ、そ、そんなこと……して、しておらぬ! しておらぬぞ!? しておらぬと言っているではないか!」

 いや、それはもう「してる」の反応だろ。
 実際してるし。つか、それこそここに来る直前までヤッてたまである。

「ふふふ~、でも否定がしどろもどろですよ~?」
「う、うるさい! そなたは黙っておれ! わらわは、そんな、そんなこと……!」
「でも、明らかに姫様……以前お見かけしたときより、艶があると言いますか……」
「そ、それは……! それは、あれは、違う! 違うのだ! あれは、あれは……!」
「ふふふ~」

 シガーの笑顔は、完全に確信犯だった。 
 ヤミナルは顔を覆ってしゃがみ込み、地面に向かって「違う……違うのだ……」と呟いていた。
 シガーはそんなヤミナルの様子を見て、ふふっと笑った。 
 そしてダメ押し。

「じゃあ、私と姫様って……同じ男の人に抱かれた……姉妹ですね♥」
「はうわあああ!?」

 その瞬間、ヤミナルが跳ねた。
 そしてそのとき、俺はグッドアイデアを思い付いた!

「ヤミナル……俺はシガーとエッチなことをしたが、ひどいことはしてねえ!」
「まだ言うか、そなた!」
「ああ、信用できねえよな? なら、確かめるしかないよな!」
「……ん?」

 俺の言葉に意味が分からなかったのか、ヤミナルがポカンとしてるが、俺は構わずシガーを抱き寄せたままヤミナルの顎をクイっと持ち上げ……


「俺がシガーとどんなエッチをしているか……確かめるには、一つしかねえ! 三人でヤ――――」

「たわけえええええええ!」

「ほぐっ!?」


 一応捕虜で民のためなら俺の言うことを何でも聞くはずのヤミナルに殴られた……




 でもヤッた



 美女二人。平民とお姫様。天と地ほど離れた身分の二人を同時に抱く……感想としては、サイコーだった!



【回数状況】
・姫騎士勇者ヤミナル:23回
・異世界黒ギャル・花見色香:10回
・菓子職人美女シガー:7回
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~

うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」  これしかないと思った!   自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。  奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。  得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。  直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。  このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。  そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。  アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。  助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。

「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~

あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。 彼は気づいたら異世界にいた。 その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。 科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。

キャンピングカーで走ってるだけで異世界が平和になるそうです~万物生成系チートスキルを添えて~

サメのおでこ
ファンタジー
手違いだったのだ。もしくは事故。 ヒトと魔族が今日もドンパチやっている世界。行方不明の勇者を捜す使命を帯びて……訂正、押しつけられて召喚された俺は、スキル≪物質変換≫の使い手だ。 木を鉄に、紙を鋼に、雪をオムライスに――あらゆる物質を望むがままに変換してのけるこのスキルは、しかし何故か召喚師から「役立たずのド三流」と罵られる。その挙げ句、人界の果てへと魔法で追放される有り様。 そんな俺は、≪物質変換≫でもって生き延びるための武器を生み出そうとして――キャンピングカーを創ってしまう。 もう一度言う。 手違いだったのだ。もしくは事故。 出来てしまったキャンピングカーで、渋々出発する俺。だが、実はこの平和なクルマには俺自身も知らない途方もない力が隠されていた! そんな俺とキャンピングカーに、ある願いを託す人々が現れて―― ※本作は他サイトでも掲載しています

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

老衰で死んだ僕は異世界に転生して仲間を探す旅に出ます。最初の武器は木の棒ですか!? 絶対にあきらめない心で剣と魔法を使いこなします!

菊池 快晴
ファンタジー
10代という若さで老衰により病気で死んでしまった主人公アイレは 「まだ、死にたくない」という願いの通り異世界転生に成功する。  同じ病気で亡くなった親友のヴェルネルとレムリもこの世界いるはずだと アイレは二人を探す旅に出るが、すぐに魔物に襲われてしまう  最初の武器は木の棒!?  そして謎の人物によって明かされるヴェネルとレムリの転生の真実。  何度も心が折れそうになりながらも、アイレは剣と魔法を使いこなしながら 困難に立ち向かっていく。  チート、ハーレムなしの王道ファンタジー物語!  異世界転生は2話目です! キャラクタ―の魅力を味わってもらえると嬉しいです。  話の終わりのヒキを重要視しているので、そこを注目して下さい! ****** 完結まで必ず続けます ***** ****** 毎日更新もします *****  他サイトへ重複投稿しています!

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

処理中です...