【R18】勉強不足な魔法蹴撃士~勉強しながら最強の足腰で♥イロイロ♥学園無双

アニッキーブラッザー

文字の大きさ
61 / 66

第61話 部活動体験

しおりを挟む
 頭から煙が出そうなほど授業に集中したシィーリアス。
 昨日までならここから勉強会をするところだが、今日は違う。

「ふむ……ここが魔法剣士部の活動場所か……」
「うむ、魔法剣士部専用の剣練場だ」

 学園の訓練場の傍に位置する大きな建物。
 百人以上の生徒を余裕で収容することが可能な施設に。シィーリアスは足を踏み入れた。
 訓練着に身を包み、シィーリアスが最初に訪問した部活は魔法剣士部。

「おぉ……たくさん人が居るのだな」

 放課後の訓練施設に集い、素振りをしたり、準備運動をしたり、そして至る所から元気のよい掛け声が聞こえてくる。
 まだ始まっていないのに、非常に活発な部活動なのだとシィーリアスに感じさせた。
 すると、傍らに居るクルセイナが誇らしげに頷いた。

「うむ。魔法剣士部は帝国魔法学園きっての強豪。個人、団体、大陸3連覇の超強豪。世界大会でも常に四強に入っている。卒業後は帝国魔法騎士団にスカウトされることも非常に多い」
「ほ~う……クルセイナも入ったばかりなのに詳しいのだな」
「ああ、幼いころからずっとこの部に入ろうと決めていたのだ。是非シィー殿も私と共にこの部を大陸……いや、世界大会優勝を目指そうではないか!」
 
 クルセイナ自身もまだ新入生ではあるが、既に魔法剣士部員としてシィーリアスを引き込もうと鼻息荒くしている。

(シィー殿と切磋琢磨し、エッチして、切磋琢磨、エッチ、切磋琢磨エッチ、最高ではないか……!)

 色々と欲望は剥き出しではあるが……


「おお、来たな! スーパールーキー!」


 そのとき、部員の一人がシィーリアスに気づき、笑みを浮かべながら声を上げた。
 その声に反応して他の部員たちも一斉に入り口を見る。

「ん? あいつか……」
「きゃー、きたきた♪」
「ふ~ん、雰囲気ある~」
「ほう。例の……」

 部員全員がシィーリアスのことを知っていたようで、誰もが興味津々な眼差しを向ける。
 そんな中、荒々しい声を響かせた、野性味あふれる眼光と燃えるような赤い髪を結わえた一人の女がシィーリアスの前に立った。
 訓練着の肩と腹回りを切り取って改造したような服。
 しかしその露出した腕廻りは細身だが引き締まり、腹回りは腹筋が見事に割れて鋼のように硬質。
 それでいて、その胸は服の上からでも分かるほどはち切れんばかりに揺れており、クルセイナやフォルト級の巨乳であった。

「いよう、よく来てくれたな! あたいは3年、魔法剣士部部長の『パワーナ』だ!」

 そう言って自己紹介するパワーナ。
 名門の魔法剣士部におけるトップだった。

「こんにちは! 本日はお招きいただきありがとうござます! 僕はシィーリアス・ソリッド! 本日は猛烈によろしくお願いします!」
「ああ。よろしくな! クルセイナもよく連れてきてくれたぜ! 流石はあたいの見込んだ女だぜ」
「ふふ、ありがとうございます」

 女だが、少年のように歯を剥き出しに笑うパワーナ。クルセイナも頷きながら、シィーリアスにパワーナを紹介する。

「シィー殿。こちらのパワーナ先輩は、女性でありながら昨年度の大陸大会で個人戦で優勝をされた御方。その凄まじき剛剣は、『破壊女神』とまで呼ばれて、その名を轟かしている」
「おいおい、やめろって。あたいはこれでも乙女だぜ? 破壊女神なんて野蛮だっての」
「そうは言いつつ、入学早々で男子部員百人抜きをされたりなど、とても乙女とは言い難い武勇伝をお持ちではないですか」
「そりゃ、あたいが凄いんじゃなくて、チンチン持ってるくせに情けねえウチの男どもが悪いんだよ~!」
「パワーナ先輩! 声が大きいです。おチンポの……じゃなかった、そういう話は控えてください」
「おお、ワリーワリー……ん? 今、クルセイナ、もっとスゲー事言わなかったか?」
「き、気のせいです」

 豪快に笑いながら、品のないことも堂々と大きな声で口にして、公爵家令嬢であるクルセイナに親しげに肩を組むパワーナ。

「とにかく、ツエー男子部員が来てくれるのは嬉しいぜ! 今日は是非体験して、そのまま入部してくれよ~、シィーリアスくんよぉ!」

 ただ、不思議とそれに対して悪い印象を抱かせず、クルセイナも苦笑しながら受け入れている様子で、そこにパワーナという女に対してシィーリアスも気持ちの良い魅力を感じていた。
 すると……

「パワーナ……浮気? 私のパワーナ」
「ひっ!?」

 そんなパワーナの背後からユラリと一人の紫髪の『女生徒』が忍び寄り、耳元で呟いた。

「あっ……ユリナ先輩……」
「む、この方も先輩なのか?」

 現れた女生徒は、高身長のパワーナと違ってそれほど身長が高いわけではなく普通。
 胸もそこまで大きいわけではない。
 しかし、どこか凛として可憐さを感じさせる美少女。
 だが、その美しい笑顔のどこかに黒い雰囲気を宿らせて、パワーナの頬を抓って引っ張った。

「ち、ちげーって、ほら、昨日の夜にまったりしながら話したろ? スゲー新入生の男子がいるから、是非ともウチに誘おうって」
「……はぁ? ……ピロトーク中に男の話題出されて覚えてるわけないでしょ?」
「あ~もう、お前はすぐ嫉妬して……」
「当たり前でしょ? 新入生の女の子も可愛い子ばかり……クルセイナさんも美人だし……」
「ったく……」

 禍々しい瘴気を放ちながら、クドクドとパワーナに詰め寄る女生徒ユリナ。
 そんな彼女にパワーナは顔を引きつらせながらも公衆の面前で肩を抱き寄せて……

「あたいの女はお前だけだよ、ユリナ」
「……んもう」

 すると、それだけで剣錬所では黄色い絶叫が響き渡る。


「「「「「キャアアアアアアアアアアアア! 素敵いィ良いィいいいい!!!!」」」」」


 突然の出来事にポカンとするシィーリアス。
 すると、クルセイナが苦笑しながら……

「流石のシィー殿も驚かれたようだが……どうやら、学園でも有名なカップルらしい」
「ほう」
「というわけで、シィー殿……流石にあの二人には手を出さぬように……」
「ん? 手を出すとは?」

 仲睦まじくイチャイチャする二人の女を前に、念のためにとシィーリアスに一言入れておくクルセイナ。
 だが、その忠告は虚しく――――


「と、とにかくだ、シィーリアス君よぉ、さっそくだけど、簡単に模擬戦でもやってみるか? 噂の実力を見せて欲しいしよ!」

「え? 模擬戦ですか? ふむ、分かりました! やりましょう!」

 
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…

アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。 そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

処理中です...