楽園の少女

橘さやか

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後編

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 パパがお風呂に入っている。

 あたしは、素肌にバスタオルを巻いて浴室に入った。

「ちょ、ちょっと、何なんだよ」

 あせるパパも可愛い。

「背中を流してあげる」

「い、いや、いいよ。自分でやるから」

「いやいやいや、ママがいないのに、仕事なんか手がつかないはずなのに、いつもお仕事がんばってくれてありがと。感謝のしるしだよ」

 パパはちょっと考えたふうだったけど、いつものように寂しそうに笑った。

「そうか……、じゃあ、お願いしようかな」

「はい」

 あたしは、タオルに石鹸をたっぷりつけて、パパの大きな背中を洗う。

 ただ広いだけじゃなくて、筋肉の一つひとつが盛り上がってデコボコしてる。

 とっても男らしい。

 あたしは、バスタオルを取って、裸の胸をパパの背中に押し当てた。

「お、おい……」

 パパは体を離そうとしたけど、あたしはパパを抱きしめるようにしてそれを防いだ。

 あたしは、パパの耳元でささやくように言う。

「気にしなくてもいいんだよ、パパ。寂しいでしょ? あたし、もう高校生だもん。あたし、何でもできるんだよ。ママの代わりもね」

 あたしは、石鹸の付いた手で、パパの乳首をなでるように洗う。

 パパの耳の一部を口に含み、息をかけながら、胸のふくらみで背中を洗う。
 パパの下腹部を見ると、パパのものは大きくなっていた。

 あたしは、パパのものを右手で持って、前後に優しく動かした。

 硬い。

 大きい。

 パパ、すてき。

 あたしは左手でパパの乳首をなでながら、右手の動きを速める。

 パパは、軽く体を震わせ、小さな声を出してあたしの手で果てた。


   *****


 その日の夜、あたしは、ママのいないパパとママの寝室に入った。

「おまえの気持ちは嬉しいけど、ダメだよ」

 パパはとっても戸惑った様子で言った。

「もうっ、何度も言ってるでしょ。あたしはもう高校生なんだよ。自分のことは自分でできるし、家事もできるし、ママの代わりだってできるんだから」

 あたしは服を脱いで、パパをベッドに押し倒した。

 パパのスウェットのズボンを下着といっしょに下ろす。

 まだ小さいパパのものをあたしは口に含んだ。
 ママがしていたのと同じように。

「おまえ、そんなことどこで」

「やだなあパパ、いまはフェラのやり方くらい、ネットで検索するといくらでも見られるんだよ。ちゃんと動画でね。男の人って、口でしてあげると嬉しいんでしょ? でもね、実際にするのはパパが初めて」

「経験はないのか?」

「エッチのこと? ないよ。処女。でもね、膜はないから。指を入れてオナニーしてるんだ。だから、あたしの中に入れてもいいよ。もう痛くないからだいじょうぶ。あたし、ママの代わりだから。気にしないで。ママと同じようにエッチして」

 こんどはパパが上になった。

 うれしい。

 パパは、あたしの膝を大きく広げて、敏感な部分を舌でなで上げる。

 気持ちいいっ。
 パパ、パパっ、あたし、いいっ。

 あたし、もうママの代わりだってできるんだからっ。
 パパっ、来てっ、来てっ。

 ああっ、パパがあたしの中に入ってくる。

 硬い。
 大きいっ。

 すてきっ。

 ママ、ママっ。安心して、あたしはしっかりママの代わりをしているから。

「ママのお肉」も、あたしとパパの血になってるし、肉にもなってるし、骨にもなっている。

 寂しがらないでね、ママ。ママは、あたしたちの体の中で息づいているんだから。

 いまも三人一緒になってつながってるんだよ。

 ママ、ママも感じる? パパのたくましさ。

「ママのお肉」で、パパはこんなにもたくましく激しいよ。

 でも、ママ、ごめんね。お肉のほかは、あたしにはちょっとお料理は無理だった。なんでもできるとか言いながら、ミキサーで細かくしてトイレに流しちゃったね。脳も、目も、心臓も、胃も、腸も、みんなみんなミキサーでかき混ぜて流しちゃったね。

 でも、でもね、骨はきれいに洗ったでしょ? 細かく砕いちゃったけど、ママの大切にしていた花壇に埋めたでしょ? いつもよりいっぱい綺麗な花が咲いて、あたし、ママも許してくれているなって思ってる。

 ママ、大丈夫だよ。あたしはちゃんとママの代わりをしてるからね。

 パパ、すごく激しいよ。
 パパも喜んでくれてるよ。

 ママっ、パパってすごいね。
 あたし、うれしい。

 ママ、あたしね、あたしも、パパが大好きなんだ。
 大好きなのっ。

 あたし、ママの代わりはできるけど、ママはあたしの代わりはできないよ。
 パパが、あたしの張りのある胸を乱暴に揉んでくれる。
 硬くなった乳首を吸ってくれる。
 ママのたるんだ胸と乳首とは違うの。

 パパの硬く大きくなったものを受け入れているところも、ママのよりずっと狭くてきついんだから。
 ほら、ママ、喜んで。パパがあたしでイってくれる。さっきお風呂でイったばかりなのに、ママの時よりもずっと早いよっ。

 あ、ママっ。パパが、パパがっ。
 すごいよ、イっても小さくならない。

 ママの時はいつも1回でおしまいだったのに、またパパがあたしの中に入ってくるっ。
 すごいよ、激しいよ。
 パパの息づかいはママの時より荒い。
 ほら、汗のかき方もぜんぜん違う。

 ママ、安心して。あたしはママよりも大きな声をいっぱい出して、ちゃんとパパに応えているよ。

 ねえ、ママ。あたし、ママを超えたかな。



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