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裏設定・シナリオ集
【君の声編】漫画シナリオ版〜出会い〜
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《プロローグ》
あの日の
笑顔を
手紙を
読んで思い出す
叶えたい願いが
伝えたい想いが
たとえ届かなかったとしても
そうして僕は静かに目を閉じた……
(ソファと日記ごしに浮かぶ春香と悠希の様々な回想シーン)
~~~~~~~~~~
〈本当の最後の日記を読んだ時、あなたに届く暗号のメッセージ〉
一緒にいられないのならせめて、その人の生きる希望になりたいと思った。
七夕の日に伝えたかったこと……
どこまでもすれ違う二人のそれぞれの思い出が織り成した奇跡の約束……
(七夕の笹に短冊を飾り、夜空を見上げる春香)
《本編》
春香16歳の春、女子高の音楽室……
高校1年生の頃に突然作曲を始めた春香が、ある曲を完成させて楽譜が風でめくれ、あるページか開かれる場面から物語が始まる。
初めて作った曲は『空を見上げて』
全てはそこから繋がっていた……
それから約20年後、孝次と結婚し子供もいて幸せに暮らしている春香は、大掃除で思い出の日記帳と退職時に悠希から貰ったクマのぬいぐるみを見つける。
「もう一度会いたい」と願うと……二人きりの雨の夜に戻っていた。
疑問に思う中で聞こえた『タイムスリップじゃない……戻りたい瞬間に意識だけ飛ばしたんだ』という不思議な声……
その日、前日にあった出来事から思い出したトラウマを泣きながら告白した春香に、悠希は初めて真っ直ぐな好意を口にした。
あの時と別の答えを言っていたら……と思うも、彼の元にいけば娘が生まれなくなる事に気付いた春香は、昔と同じ言葉を口にし、溢れようとした涙と想いを封じ込めるように目を閉じた。
そして、出会いからこれまでの回想が始まる……
二人は介護事業所の所長の息子と従業員として出会い、春香のドジによる電子レンジ爆発事件、ガラス細工バラバラ事件ですっかりバカにするされる関係になっていた。
休憩中に変顔写真撮り遊びが流行り、悠希に寝顔を隠し撮りされて恥ずかしくなる春香だったが「いらないから消す」と言われ安心した。
ある日「雨が好き」と呟く春香……悠希が理由を尋ねたが、答えは「秘密」だった。
11月1日から働き始めて丁度1ヶ月経った12月1日……
春香が持っていたビデオ付きカメラを借りに悠希が車で家まで送り、みんなで仕事帰りに色々出かけるきっかけになったその日から、春香は日記をつけるようになる。
それは、ある人から貰った大切な日記帳だった(詳しくは追憶編)
ある日、悠希は包丁でケガをしてしまい慌てて絆創膏を巻く春香の姿に母親の面影を重ねてしまう。
洋服に無頓着な春香をショッピングに誘ってみたが断られ、ラーメン屋に連れて行ったら「美味しい」と喜ぶのでチャーシューをあげた。
激安チェーン店に連れて行ったら「18禁コーナーに迷い込んだ」と泣きそうな顔をされるわ偶然友達に会うわで焦った。
忘年会のカラオケに行った時は春香のドリンクをこぼしてしまい「喉が乾いた」と怒るので自分のをあげた。
カラオケは個人的にも行き、春香が好きなデュエット曲を一緒に歌うと上手くはないが、なぜか息がぴったりだった。
ある日、悠希は春香に孝次という彼氏がいる事を知る。
就職してから初めて迎えた春香の誕生日当日は休みだったが、前日の仕事終わりにラーメンに誘った悠希は二人になった帰り道、ゲーセンのUFOキャッチャーで春香が大好きなクマのキャラクターの景品をゲットしプレゼントする。
春香は悠希の誕生日に同じクマのぬいぐるみグッズをあげることにした。
誕生日がお腹に書いてある小さなクマのキーチェーン……
その日付に切なさを感じた春香は自分の誕生日のクマにも手を伸ばしていた。
会えなくなる二人の象徴のような誕生日プレゼント……
悠希の誕生日は七夕だった。
二人はお揃いのクマのぬいぐるみをずっとカギにつけていたが、ある日、春香のキーチェーンが壊れて外れてしまう。
次の日、悠希は「偶然貰った」とプラスチックのキーホルダーを持ってきて春香に渡し、元通りカギにつける事ができたのだった。
ある日、春香が見たがっていた映画を仕事帰りに明美を含んだ三人で見に行くはずが、二人だけで見に行くことになる。
レディースデーで自分だけが安くなるのを気にした春香は、着替え用に置いてある自分の服を悠希に渡して女装を勧め、試着してみたところ意外に似合って二人で大笑いだった(もちろん倫理的に着ていかなかったが……)
映画は『手紙』という題名の恋愛映画だった。
男女がすれ違い、別れた後にお互いの愛に気が付く物語。
主人公達はなんとなく二人に似ている気がした。
『BIRTHDAY』というエンディング曲を聞きながら暗闇の中ですすり泣く春香。
見終わった後「泣いてたでしょ」「泣いてないよ」で一悶着あったが、帰りの車の中で春香が突然「顔が似てると運命も似ちゃうのかな」と謎の言葉を呟く。
悠希はこのまま一緒にいる時間がずっと続くような気がしていた。
あの話を聞くまでは……
悠希と一緒に映画を見に行った1ヶ月後、春香は孝次にプロポーズされた。
孝次の父方のおばあさんが亡くなる間際の出来事がきっかけとなり、春香の誕生日に結婚する事になった。
結婚式当日……
写真好きだからと結婚式のカメラ係を依頼したけれど、全力で出席自体を拒否していた悠希が出席している事に驚いた春香は、教会での誓いの言葉中なぜか涙を流し声を震わせる。
披露宴お色直し後のキャンドルリレー、水色のドレスで登場した春香はキャンドルをつけに悠希の元に行こうとするも、孝次に指示され一番遠い真向かい席のキャンドルに火をつけるのだった。
新郎・新婦の出会いのビデオが途中から霞んで見えなくなる悠希……
後日、学生時代の友達を新居に招き、みんなで結婚式のビデオを見ていた春香は悠希が顔を拭うのに気付いてしまう。
新婚旅行から帰ってしばらくした頃、悠希に彼女ができたという噂を聞いて動揺する春香……
一方でケアマネージャーの試験に合格し、4月から悠希がいるヘルパー事務所も兼ねているケアマネ事務所に異動することになった。
ケアマネージャーの仕事はテキパキとこなすが自転車で転んだりと相変わらずドジな春香……
たまに書類で手を切って血が出ていたりするので、悠希は仕方なく絆創膏を投げて渡した。
ある雨の日、悠希が車のカギを事務所に置いておこうと玄関から靴を履いたまま机に投げたが……その勢いで雨ガッパの水が春香の顔に掛かって喧嘩になる。
悠希は春香にだけ異様に冷たく、仕事上一緒に行動しなければいけない事でさえ「めんどくさい」と嫌がった。
久し振りにラーメンを食べに行く事になった日にも「春香が行くなら行かない」と運転手であるのに言い出し、怒って「行かない」と言い出した春香と「本当に行かないのか~?」と喧嘩になる始末……
台風で電車が止まった日には、所長が春香を送るよう言っても「瑠美を迎えに行くからヤダ」と断り、春香が自力で帰ろうとすると「しょうがねぇなぁ」と送るなど、他の職員にはしない態度を取る。
彼女を駅まで迎えに行き、三人での車内はシュールで……彼女と話す時は優等生、春香と話す時はザ・いじめっ子という感じの悠希。
春香はいつもは気にせず流せていたが、なぜか涙が出そうになる。
彼女は彼より年下で小柄で本当にかわいらしく自分と正反対だったから……
家に着きカギを開け、その手を振りながら「ありがとう~じゃあね~」と無理に明るく振る舞った。
この時の事が波乱の原因になるとも知らずに……
あの日の
笑顔を
手紙を
読んで思い出す
叶えたい願いが
伝えたい想いが
たとえ届かなかったとしても
そうして僕は静かに目を閉じた……
(ソファと日記ごしに浮かぶ春香と悠希の様々な回想シーン)
~~~~~~~~~~
〈本当の最後の日記を読んだ時、あなたに届く暗号のメッセージ〉
一緒にいられないのならせめて、その人の生きる希望になりたいと思った。
七夕の日に伝えたかったこと……
どこまでもすれ違う二人のそれぞれの思い出が織り成した奇跡の約束……
(七夕の笹に短冊を飾り、夜空を見上げる春香)
《本編》
春香16歳の春、女子高の音楽室……
高校1年生の頃に突然作曲を始めた春香が、ある曲を完成させて楽譜が風でめくれ、あるページか開かれる場面から物語が始まる。
初めて作った曲は『空を見上げて』
全てはそこから繋がっていた……
それから約20年後、孝次と結婚し子供もいて幸せに暮らしている春香は、大掃除で思い出の日記帳と退職時に悠希から貰ったクマのぬいぐるみを見つける。
「もう一度会いたい」と願うと……二人きりの雨の夜に戻っていた。
疑問に思う中で聞こえた『タイムスリップじゃない……戻りたい瞬間に意識だけ飛ばしたんだ』という不思議な声……
その日、前日にあった出来事から思い出したトラウマを泣きながら告白した春香に、悠希は初めて真っ直ぐな好意を口にした。
あの時と別の答えを言っていたら……と思うも、彼の元にいけば娘が生まれなくなる事に気付いた春香は、昔と同じ言葉を口にし、溢れようとした涙と想いを封じ込めるように目を閉じた。
そして、出会いからこれまでの回想が始まる……
二人は介護事業所の所長の息子と従業員として出会い、春香のドジによる電子レンジ爆発事件、ガラス細工バラバラ事件ですっかりバカにするされる関係になっていた。
休憩中に変顔写真撮り遊びが流行り、悠希に寝顔を隠し撮りされて恥ずかしくなる春香だったが「いらないから消す」と言われ安心した。
ある日「雨が好き」と呟く春香……悠希が理由を尋ねたが、答えは「秘密」だった。
11月1日から働き始めて丁度1ヶ月経った12月1日……
春香が持っていたビデオ付きカメラを借りに悠希が車で家まで送り、みんなで仕事帰りに色々出かけるきっかけになったその日から、春香は日記をつけるようになる。
それは、ある人から貰った大切な日記帳だった(詳しくは追憶編)
ある日、悠希は包丁でケガをしてしまい慌てて絆創膏を巻く春香の姿に母親の面影を重ねてしまう。
洋服に無頓着な春香をショッピングに誘ってみたが断られ、ラーメン屋に連れて行ったら「美味しい」と喜ぶのでチャーシューをあげた。
激安チェーン店に連れて行ったら「18禁コーナーに迷い込んだ」と泣きそうな顔をされるわ偶然友達に会うわで焦った。
忘年会のカラオケに行った時は春香のドリンクをこぼしてしまい「喉が乾いた」と怒るので自分のをあげた。
カラオケは個人的にも行き、春香が好きなデュエット曲を一緒に歌うと上手くはないが、なぜか息がぴったりだった。
ある日、悠希は春香に孝次という彼氏がいる事を知る。
就職してから初めて迎えた春香の誕生日当日は休みだったが、前日の仕事終わりにラーメンに誘った悠希は二人になった帰り道、ゲーセンのUFOキャッチャーで春香が大好きなクマのキャラクターの景品をゲットしプレゼントする。
春香は悠希の誕生日に同じクマのぬいぐるみグッズをあげることにした。
誕生日がお腹に書いてある小さなクマのキーチェーン……
その日付に切なさを感じた春香は自分の誕生日のクマにも手を伸ばしていた。
会えなくなる二人の象徴のような誕生日プレゼント……
悠希の誕生日は七夕だった。
二人はお揃いのクマのぬいぐるみをずっとカギにつけていたが、ある日、春香のキーチェーンが壊れて外れてしまう。
次の日、悠希は「偶然貰った」とプラスチックのキーホルダーを持ってきて春香に渡し、元通りカギにつける事ができたのだった。
ある日、春香が見たがっていた映画を仕事帰りに明美を含んだ三人で見に行くはずが、二人だけで見に行くことになる。
レディースデーで自分だけが安くなるのを気にした春香は、着替え用に置いてある自分の服を悠希に渡して女装を勧め、試着してみたところ意外に似合って二人で大笑いだった(もちろん倫理的に着ていかなかったが……)
映画は『手紙』という題名の恋愛映画だった。
男女がすれ違い、別れた後にお互いの愛に気が付く物語。
主人公達はなんとなく二人に似ている気がした。
『BIRTHDAY』というエンディング曲を聞きながら暗闇の中ですすり泣く春香。
見終わった後「泣いてたでしょ」「泣いてないよ」で一悶着あったが、帰りの車の中で春香が突然「顔が似てると運命も似ちゃうのかな」と謎の言葉を呟く。
悠希はこのまま一緒にいる時間がずっと続くような気がしていた。
あの話を聞くまでは……
悠希と一緒に映画を見に行った1ヶ月後、春香は孝次にプロポーズされた。
孝次の父方のおばあさんが亡くなる間際の出来事がきっかけとなり、春香の誕生日に結婚する事になった。
結婚式当日……
写真好きだからと結婚式のカメラ係を依頼したけれど、全力で出席自体を拒否していた悠希が出席している事に驚いた春香は、教会での誓いの言葉中なぜか涙を流し声を震わせる。
披露宴お色直し後のキャンドルリレー、水色のドレスで登場した春香はキャンドルをつけに悠希の元に行こうとするも、孝次に指示され一番遠い真向かい席のキャンドルに火をつけるのだった。
新郎・新婦の出会いのビデオが途中から霞んで見えなくなる悠希……
後日、学生時代の友達を新居に招き、みんなで結婚式のビデオを見ていた春香は悠希が顔を拭うのに気付いてしまう。
新婚旅行から帰ってしばらくした頃、悠希に彼女ができたという噂を聞いて動揺する春香……
一方でケアマネージャーの試験に合格し、4月から悠希がいるヘルパー事務所も兼ねているケアマネ事務所に異動することになった。
ケアマネージャーの仕事はテキパキとこなすが自転車で転んだりと相変わらずドジな春香……
たまに書類で手を切って血が出ていたりするので、悠希は仕方なく絆創膏を投げて渡した。
ある雨の日、悠希が車のカギを事務所に置いておこうと玄関から靴を履いたまま机に投げたが……その勢いで雨ガッパの水が春香の顔に掛かって喧嘩になる。
悠希は春香にだけ異様に冷たく、仕事上一緒に行動しなければいけない事でさえ「めんどくさい」と嫌がった。
久し振りにラーメンを食べに行く事になった日にも「春香が行くなら行かない」と運転手であるのに言い出し、怒って「行かない」と言い出した春香と「本当に行かないのか~?」と喧嘩になる始末……
台風で電車が止まった日には、所長が春香を送るよう言っても「瑠美を迎えに行くからヤダ」と断り、春香が自力で帰ろうとすると「しょうがねぇなぁ」と送るなど、他の職員にはしない態度を取る。
彼女を駅まで迎えに行き、三人での車内はシュールで……彼女と話す時は優等生、春香と話す時はザ・いじめっ子という感じの悠希。
春香はいつもは気にせず流せていたが、なぜか涙が出そうになる。
彼女は彼より年下で小柄で本当にかわいらしく自分と正反対だったから……
家に着きカギを開け、その手を振りながら「ありがとう~じゃあね~」と無理に明るく振る舞った。
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