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17−2 魅惑のトロピカルフルーツ
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空港に着き、荷物を受け取って、京一郎に電話をするべきか迷いながら歩いていると、
「美香さん」
スラリと長身の京一郎が、片手をあげて呼んだ。
ただでさえ目立つのに、ここは空港だ。
到着した人だけでなく、迎えの人もたくさんいて、チラチラと見られて恥ずかしくなった。
優美なら、構わず抱きつくのだろうが、とてもそんなことはできず、照れ笑いを浮かべるだけだ。
「来てくれましたね」
「ありがとうございます。実は、一人で飛行機乗るの初めてで、ドキドキしました」
「そうでしたか。よくできました。沖縄は初めて?」
「はい」
「では楽しみにしていてください。案内しますよ」
「よろしくお願いします」
さりげなく荷物を受け取り、美香をリードして歩く京一郎を見て、今までの男がどれほどクズだったのか、思い知る。
車に荷物を乗せ、ドアまであけてくれた。
しかも左ハンドルの外車だ。
本当にいいの、これ。
「ドラマみたい」
思わず呟いてしまう。
夢を見ているようだ。
「うちのホテルに泊められればいいのですが、あいにく、私用で部屋をとることができなくて。夜も遅いので空港近くのホテルをとっておきました」
「すみません。何から何まで。私なら、なんでも大丈夫ですから」
程なく着いたホテルは、今まで泊まったことがないほどの高級ホテルだった。
「ビジネスでよかったのに・・・」
仕事で来ている京一郎と一緒に泊まることはないと思っていたが、まさか高級なホテルが用意されているとは。
「僕のパートナーになろうという女性には、最高のものをプレゼントしたいじゃないですか」
パートナーという言葉にキュンとする。
だが、本気でそう思ってくれているのだろうか、とつい思ってしまう自分がいる。
「もらってばかりで、私、何もお返しできません」
「気にすることはないですよ。テェックインは僕がするので少し待っていてください」
美香を入り口で降ろし、駐車場へ車を置きに行った。
「お腹が空いたでしょう。行きましょうか」
フロントに荷物を預けて、京一郎が美香を誘った。
「美香さんならおわかりでしょうが、僕は仕事で出かけられるので、経費で落とせます。美香さんの宿泊代くらい、出させてください」
入っていったのは、ホテルのBAR。
BARで飲むなど、初めての経験だ。
京一郎がいなければ、足を踏み入れることはないに違いない。
飲み屋とは違った、落ち着いた雰囲気だ。
顔馴染みなのか、バーテンダーと親しげに話をしている。
「飲みますか?」
京一郎が聞いてくる。
「ええ・・・でも・・・」
何を注文していいのかさっぱりわからない。
「京一郎さんに、お任せします」
「では・・・」
美香の前に出されたのは、海のようなブルーのカクテルだった。
「うわあ、綺麗」
乾杯、とグラスを合わせて、口をつけた。
「美味しい!」
甘くて爽やか。口当たりが良くて、グイグイ言ってしまいそうだ。
「よかった」
京一郎の笑顔に、緊張していた心もほぐれていくようだった。
沖縄らしい料理と美味しいお酒に、体も心も満たされていく。
「京一郎さんは、お酒強いんですか?」
「そうですねえ。強くもなし、弱くもなし、といったところでしょうか。無茶な飲み方はしないので、記憶が飛ぶほど酔っ払ったことはないですが。美香さんは?」
「私もそうかな。飽きちゃうというか、正体無くすほど酔っ払ってみたいと思いながら、そこまでいけないです」
「そうですか。相当強いのかもしれませんね。僕の場合は、習性で警戒してしまいますから、お酒の席でも気を使います」
「あ、わかった。京一郎さんを酔わせて襲わせようとするずるい女がいるからでしょ」
「え? ・・・ふふっ・・・」
京一郎が肩を震わせて笑い出した。
「私、何か変なこと言いました? おかしいな。もう酔っ払っちゃったかなあ」
「美香さん、はっきり言いますね」
「そうですか? 気の利いたことなんて、言えませんから。なんの話でしたっけ」
「忘れたんですか」
「覚えてますぅ」
京一郎が笑ってくれるのが嬉しくて、調子に乗り、飲み過ぎてしまったかもしれない。
「私は違いますけど、酔ったふりして近づく女を警戒しているんでしょ。今までそれで失敗したことがあるんですか?」
「ありませんよ」
「でも美人から迫られたらどうです? 実際迫られてるでしょうけど」
「美人かどうかは問題ではありません。愛していない人を誘ったり抱いたりしませんよ」
「そうなんだ。もっと遊んでるのかと思ってました」
「ひどいなあ」
「永瀬さんとか、かすみさんとか、そういう仲なのだと思っていました。・・・違いました?」
るみには聞けないと言ったのに、早々に聞いてしまっている。
アルコールの力は絶大だ。
「・・・」
京一郎が黙ってしまった。
まずいことを聞いたのだろうか。
責めていると思われたのだろうか。
「だいぶ誤解されているようですね」
「誤解、ですか? 京一郎さんは、優しすぎるのだと思います。女の子を泣かしたくないんでしょ」
「そうかもしれませんが、僕は、臆病者ですよ。美香さんを守ることもできていない。親に自分の気持ちをわかってもらうことも、避けていますからね」
「背負うものが、多すぎるから。少しわがままになっていいんじゃないですか?」
「あなたのそういう、正直でおおらかなところに惹かれるのかな。駆け引きが通じないというか、嘘がつけません。すべて曝け出されてしまうような」
「馬鹿なだけだと思いますけど」
「・・・」
また笑われている。
「それで、どっちなんですか?」
「どっちだと思いますか」
「どっちって、クイズ?それ。当てたら何かくれます?」
「駆け引き上手ですね」
「もう、そういうことじゃないでしょう。からかわないでください」
何杯目かのグラスを傾けた京一郎が、
「美香さんも、僕が欲しいと思ってくれているのですか?」
急に真面目な目で、美香を見た。
「あ・・・その・・・」
欲しくないと言ったら嘘になる。
でも、ここで欲しいと言っていいのかどうか。
「即答できないんだ」
酔いが回ってきたのか、京一郎が悪戯っぽい微笑を浮かべた。
「東京では、欲しくないと言われて、かっこよかったですが、ショックでしたよ。あなたは嘘がつけない人だから、本当はどっちなのかと」
あの時、確かにそう言った。
かすみに張り合いたくて、言ってしまったのだったが、言い過ぎたような気がして、後で少し後悔した。
その代償として、SNSが攻撃されたのだろう。
「欲しいと言ったら、くれるんですか? そんなはずないのに、簡単にきかないでください。信じたのに。京一郎さんは、いい加減な気持ちで付き合ったりしないって。さっき、愛していない人は抱かないと言いましたよね」
「ええ、言いました」
「じゃあ、私も言っていいですか」
「どうぞ」
「私も、私を本当に愛してくれている人にしか、もう抱かれたくありません。どんなに愛していても、心がないのなら、いりませんから」
半泣きになってしまった。
いらないと言ってしまった。
「はい。今のは、美香ちゃんに軍配」
バーテンダーが、美香の前にトロピカルフルーツの盛り合わせを出した。
「これで、機嫌を直してくれるかな。おじさんの奢り」
40代くらいだろうか、穏やかな心地いい声だった。
「ありがとうございます」
色とりどりの南国のフルーツが、器からはみ出すように盛り付けられている。
「美味しそう」
「京一郎くんは、まだまだ女心がわかっていないようだ。ビシッと言ってやるといい」
「お手柔らかに」
「いったい君たちはどうなっているのかね」
二人の会話をよそに、美香はフルーツを口に入れた。
噛めば噛むほどみずみずしい果汁が口の中に広がって、体に沁みていく。
それぞれ違った食感と味を一通り楽しんだ後、そこへバニラアイスを乗せてくれた。
アイスの甘さが、フルーツを一つにまとめてくれている。
ひんやりと冷たい口当たりが、ほてった体に心地よかった。
「おじさんが口を出すことではないが、好きなら、素直に心に従えばいいんじゃないのかな」
「美香さん」
スラリと長身の京一郎が、片手をあげて呼んだ。
ただでさえ目立つのに、ここは空港だ。
到着した人だけでなく、迎えの人もたくさんいて、チラチラと見られて恥ずかしくなった。
優美なら、構わず抱きつくのだろうが、とてもそんなことはできず、照れ笑いを浮かべるだけだ。
「来てくれましたね」
「ありがとうございます。実は、一人で飛行機乗るの初めてで、ドキドキしました」
「そうでしたか。よくできました。沖縄は初めて?」
「はい」
「では楽しみにしていてください。案内しますよ」
「よろしくお願いします」
さりげなく荷物を受け取り、美香をリードして歩く京一郎を見て、今までの男がどれほどクズだったのか、思い知る。
車に荷物を乗せ、ドアまであけてくれた。
しかも左ハンドルの外車だ。
本当にいいの、これ。
「ドラマみたい」
思わず呟いてしまう。
夢を見ているようだ。
「うちのホテルに泊められればいいのですが、あいにく、私用で部屋をとることができなくて。夜も遅いので空港近くのホテルをとっておきました」
「すみません。何から何まで。私なら、なんでも大丈夫ですから」
程なく着いたホテルは、今まで泊まったことがないほどの高級ホテルだった。
「ビジネスでよかったのに・・・」
仕事で来ている京一郎と一緒に泊まることはないと思っていたが、まさか高級なホテルが用意されているとは。
「僕のパートナーになろうという女性には、最高のものをプレゼントしたいじゃないですか」
パートナーという言葉にキュンとする。
だが、本気でそう思ってくれているのだろうか、とつい思ってしまう自分がいる。
「もらってばかりで、私、何もお返しできません」
「気にすることはないですよ。テェックインは僕がするので少し待っていてください」
美香を入り口で降ろし、駐車場へ車を置きに行った。
「お腹が空いたでしょう。行きましょうか」
フロントに荷物を預けて、京一郎が美香を誘った。
「美香さんならおわかりでしょうが、僕は仕事で出かけられるので、経費で落とせます。美香さんの宿泊代くらい、出させてください」
入っていったのは、ホテルのBAR。
BARで飲むなど、初めての経験だ。
京一郎がいなければ、足を踏み入れることはないに違いない。
飲み屋とは違った、落ち着いた雰囲気だ。
顔馴染みなのか、バーテンダーと親しげに話をしている。
「飲みますか?」
京一郎が聞いてくる。
「ええ・・・でも・・・」
何を注文していいのかさっぱりわからない。
「京一郎さんに、お任せします」
「では・・・」
美香の前に出されたのは、海のようなブルーのカクテルだった。
「うわあ、綺麗」
乾杯、とグラスを合わせて、口をつけた。
「美味しい!」
甘くて爽やか。口当たりが良くて、グイグイ言ってしまいそうだ。
「よかった」
京一郎の笑顔に、緊張していた心もほぐれていくようだった。
沖縄らしい料理と美味しいお酒に、体も心も満たされていく。
「京一郎さんは、お酒強いんですか?」
「そうですねえ。強くもなし、弱くもなし、といったところでしょうか。無茶な飲み方はしないので、記憶が飛ぶほど酔っ払ったことはないですが。美香さんは?」
「私もそうかな。飽きちゃうというか、正体無くすほど酔っ払ってみたいと思いながら、そこまでいけないです」
「そうですか。相当強いのかもしれませんね。僕の場合は、習性で警戒してしまいますから、お酒の席でも気を使います」
「あ、わかった。京一郎さんを酔わせて襲わせようとするずるい女がいるからでしょ」
「え? ・・・ふふっ・・・」
京一郎が肩を震わせて笑い出した。
「私、何か変なこと言いました? おかしいな。もう酔っ払っちゃったかなあ」
「美香さん、はっきり言いますね」
「そうですか? 気の利いたことなんて、言えませんから。なんの話でしたっけ」
「忘れたんですか」
「覚えてますぅ」
京一郎が笑ってくれるのが嬉しくて、調子に乗り、飲み過ぎてしまったかもしれない。
「私は違いますけど、酔ったふりして近づく女を警戒しているんでしょ。今までそれで失敗したことがあるんですか?」
「ありませんよ」
「でも美人から迫られたらどうです? 実際迫られてるでしょうけど」
「美人かどうかは問題ではありません。愛していない人を誘ったり抱いたりしませんよ」
「そうなんだ。もっと遊んでるのかと思ってました」
「ひどいなあ」
「永瀬さんとか、かすみさんとか、そういう仲なのだと思っていました。・・・違いました?」
るみには聞けないと言ったのに、早々に聞いてしまっている。
アルコールの力は絶大だ。
「・・・」
京一郎が黙ってしまった。
まずいことを聞いたのだろうか。
責めていると思われたのだろうか。
「だいぶ誤解されているようですね」
「誤解、ですか? 京一郎さんは、優しすぎるのだと思います。女の子を泣かしたくないんでしょ」
「そうかもしれませんが、僕は、臆病者ですよ。美香さんを守ることもできていない。親に自分の気持ちをわかってもらうことも、避けていますからね」
「背負うものが、多すぎるから。少しわがままになっていいんじゃないですか?」
「あなたのそういう、正直でおおらかなところに惹かれるのかな。駆け引きが通じないというか、嘘がつけません。すべて曝け出されてしまうような」
「馬鹿なだけだと思いますけど」
「・・・」
また笑われている。
「それで、どっちなんですか?」
「どっちだと思いますか」
「どっちって、クイズ?それ。当てたら何かくれます?」
「駆け引き上手ですね」
「もう、そういうことじゃないでしょう。からかわないでください」
何杯目かのグラスを傾けた京一郎が、
「美香さんも、僕が欲しいと思ってくれているのですか?」
急に真面目な目で、美香を見た。
「あ・・・その・・・」
欲しくないと言ったら嘘になる。
でも、ここで欲しいと言っていいのかどうか。
「即答できないんだ」
酔いが回ってきたのか、京一郎が悪戯っぽい微笑を浮かべた。
「東京では、欲しくないと言われて、かっこよかったですが、ショックでしたよ。あなたは嘘がつけない人だから、本当はどっちなのかと」
あの時、確かにそう言った。
かすみに張り合いたくて、言ってしまったのだったが、言い過ぎたような気がして、後で少し後悔した。
その代償として、SNSが攻撃されたのだろう。
「欲しいと言ったら、くれるんですか? そんなはずないのに、簡単にきかないでください。信じたのに。京一郎さんは、いい加減な気持ちで付き合ったりしないって。さっき、愛していない人は抱かないと言いましたよね」
「ええ、言いました」
「じゃあ、私も言っていいですか」
「どうぞ」
「私も、私を本当に愛してくれている人にしか、もう抱かれたくありません。どんなに愛していても、心がないのなら、いりませんから」
半泣きになってしまった。
いらないと言ってしまった。
「はい。今のは、美香ちゃんに軍配」
バーテンダーが、美香の前にトロピカルフルーツの盛り合わせを出した。
「これで、機嫌を直してくれるかな。おじさんの奢り」
40代くらいだろうか、穏やかな心地いい声だった。
「ありがとうございます」
色とりどりの南国のフルーツが、器からはみ出すように盛り付けられている。
「美味しそう」
「京一郎くんは、まだまだ女心がわかっていないようだ。ビシッと言ってやるといい」
「お手柔らかに」
「いったい君たちはどうなっているのかね」
二人の会話をよそに、美香はフルーツを口に入れた。
噛めば噛むほどみずみずしい果汁が口の中に広がって、体に沁みていく。
それぞれ違った食感と味を一通り楽しんだ後、そこへバニラアイスを乗せてくれた。
アイスの甘さが、フルーツを一つにまとめてくれている。
ひんやりと冷たい口当たりが、ほてった体に心地よかった。
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