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第一章 地下アイドルの幽霊
第5話 度胸がある。
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「そのトイレのことを事細かく説明してもらう必要は、今はないな。というか、聞く気もないし興味もないね。だから、幽霊を見た事象だけを詳細に説明してくれれば良い。それから、僕ちゃんが判別していく」
「……言いたいことは分かるけれどね、神原。きみはいつまでも余韻というか、余白というか、そういったものを本当に大事にしないよね」
「誰かと思えば樋口くんか。いつからそこに居た?」
いや、最初から居たし。
ぼくと一緒に――主語の概念から言えば樋口がメインになるけれど――サンシャインズのライブを見に来ていたのだけれどね。そうでなければ、ぼくはここの幽霊の存在を知らなかったし、お前にそれを連絡することもなかった。分かるか?
「いや、そんなこと言われてもね。僕ちゃんは幽霊に強い興味を持っているだけだ。裏を返せば――」
「――幽霊以外には一切興味を持たない、だろ? もうその自己紹介にも似た説明、一体何回聞いたんだろうな? もう数え切れないぐらい聞いた気がするよ」
色々昔話をしたい気持ちもあるけれど、そんなことを話していたら何話かかるか分かったものではないので、割愛させてもらう。
「そうそう。分かっているじゃないか、たーくん。そういうのを最初から説明出来るようにしたいところだけれど、それをいちいち説明するのが面倒なんだよなあ……。どうすれば良いのかねえ? 名刺にそういうのを書くスペースなんてないし、どう説明すりゃ良いのか分からないし……」
「それこそYouTubeでも活用すりゃあ良いじゃないかよ。動画とかのリンクをQRコードにして、名刺の何処かにでも貼り付けちまえば良いじゃないか」
「動画って、何の動画を?」
そりゃあ、お前が自己紹介する動画だよ。
何分の動画になるのか分からないけれどな。
流石に一時間級の動画にはなりゃしないだろう?
「YouTubeって何分の動画が投稿出来るんだっけね?」
「……それ、どういう趣旨で訊いているんだ? 場合によっては、全力で阻止しなければならないような気がするのだけれど」
「あの……、幽霊の話を、そろそろしても良いですか」
あ、本題から結構逸れていた。これ以上逸れると軌道修正がなかなか難しくなってしまうだろう。そう考えると、寧ろこのタイミングでの軌道修正はグッジョブといったところだ。だってここで軌道修正出来なければ永遠に話が終わらないし、建設的な議論をすることも不可能だったから。
「ああ、そうだったね。してもらえるかな? ええと、何処まで話したんだっけかな……」
「確か、古いトイレから声がした、ってことまで聞いたはずだけれど」
樋口はきちんと話を覚えていた。こういうとき常識人が一人でも居ると楽だよな。別にぼくも話の内容を忘れていたとかではなく。
「そうそう。古いトイレ……、そこに入ったら声がどんどん大きくなっていって、だからわたしも気になっちゃって……」
気になって、と言われてもな。
結局、幽霊だったから良かった――で良いのかは置いておくが――として、仮に不審者だったらどうするつもりだったんだ? 例えばサンシャインズを狙う不審者が、劇場の施設内部に非常に詳しくて、人通りが少ない古いトイレの存在も把握していたとしたら――。
「……面白い仮説だね。けれども、そんなことを考えているのはきみみたいな異常者ぐらいじゃないのかい?」
「誰が異常者だ。それを言うならお前の方が十二分に異常者だろうが。いや、寧ろ社会不適合者と言っても差し支えないだろうし……」
「社会不適合者……ねえ。それは否定しないけれど、一応友人なんだから、面と向かって言わないで欲しいものだね……。それとも、僕ちゃんはそう思っているだけで、たーくんはそう思っていないのか? だとしたら、自分だけはしゃいでいるみたいでえらい滑稽じゃないか」
「そんなこと言われてもだね……。お前が社会不適合者なのは事実みたいなもんだろ、ぼくが事務所に行かない日、何をしている?」
「今はインターネットというものが十二分に発達しているからね。核弾頭から今夜のおかずまでインターネットで揃う時代になっているんだよ」
流石に核弾頭は言い過ぎだろ――そんなものがインターネットで手に入ったら、おもちゃ感覚で核弾頭を落とす悪魔のような時代の幕開けだぞ。そうなったら、数日後に人類は滅亡しているかもしれないけれどな。
ただ、インターネットの便利さは凄まじいものがある。人間が外に出なくても、どんなものでも手に入る世の中だ。食べ物が欲しければ出前サイトで注文すれば良いし、本が読みたければ電子書籍を購入するか通販サイトで購入して届けてもらえれば良いし、映画が見たければ月額型動画サイトでいつでも好きなときに見ることが出来るのだし。
しかし、インターネットというのは、ある意味で麻薬のようなものだとも思う。便利であることは間違いない。けれどもその便利さを頼ってしまってずっと使い続けてしまうと――インターネットが使えない時に、不便であることを自覚し、怒りを募らせてしまうか、或いはインターネットが使えないのなら使えるまで放置すれば良い、と思うようになり、やがて思考が停止する現実が待ち構えている。
昔、スマートフォンの世界的流行によって、とある学者が人類の思考力が奪われた原因の一つである――などと語ったことがある。それは間違いないのだろうけれど、しかしそれは一面を語っただけに過ぎない。正しいことでもあるが、間違ったことでもある――それがどうであれ、スマートフォンの出現によって常にスマートフォンを見るだけで、本来の人間の行動が著しく阻害されるような状態が常態的になってしまっている、とすればスマートフォンの功罪も分かってくる。
しかし、じゃあスマートフォンは悪だから二度とスマートフォンを使いません、排除しましょう――なんて動きには絶対にならない。何故なら、それほどまでにスマートフォンが人間の生活に溶け込んでしまっていて、今やなくてはならない存在に昇華してしまっているからだ。
「……社会不適合者かどうかはさておき、話を脱線し過ぎて元々の話がどんな話だったか、すっかり忘れてしまってはいないだろうね? その古いトイレに行ったきみは、一体そこで何を見た?」
神原は強引に軌道修正をする。確かに今は話の内容が知りたかったそれとは乖離してしまっていう。もう独立して話をした方が良いかもしれないとすら思うぐらいだ。
「古いトイレでは……、ずっと聞こえていたその声がはっきりと意味が分かるようになっていたの。今思うと、その幽霊はわたしを呼んでいたのかもしれない。わたしじゃなくても、別の誰かでも良かったのかもしれないけれどね」
「他の誰かを?」
つまりその幽霊は――マリサでなくても良かった、と? だとしたら厄介な悪霊でもそのトイレに居たのだろうかね。まあ、それで良く何もせずに戻ってくることが出来たのだと思う。
悪霊と行動を共にしていたのなら、長命になることは有り得ない。だからこそ、悪霊とは出会わないようにする、悪霊に取り憑かれた人間は早急に除霊をする、などといった特別処置が為されることが非常に多い――ということだ。
「あのトイレは、個室が三つあるのだけれど、一番入り口から遠いところにある個室から、ぶつぶつと声が聞こえていたの……。何を言っているのかはあまりにも小さくて分からなかったのだけど、もしかしたら呪詛を呟き続けているだけなのかもしれないし、或いはそうではないのかもしれない。……今となっては、もう証明しようがないのだけれど」
「しかし、益々良くその幽霊と対面出来たな――いや、馬鹿にしている訳ではなく謙遜している程でもないということを言いたいだけでね。聞いている話だと、明らかに悪霊とまでは行かずとも、関わらない方が良いと判断するのが自然ではないのかね」
「……言いたいことは分かるけれどね、神原。きみはいつまでも余韻というか、余白というか、そういったものを本当に大事にしないよね」
「誰かと思えば樋口くんか。いつからそこに居た?」
いや、最初から居たし。
ぼくと一緒に――主語の概念から言えば樋口がメインになるけれど――サンシャインズのライブを見に来ていたのだけれどね。そうでなければ、ぼくはここの幽霊の存在を知らなかったし、お前にそれを連絡することもなかった。分かるか?
「いや、そんなこと言われてもね。僕ちゃんは幽霊に強い興味を持っているだけだ。裏を返せば――」
「――幽霊以外には一切興味を持たない、だろ? もうその自己紹介にも似た説明、一体何回聞いたんだろうな? もう数え切れないぐらい聞いた気がするよ」
色々昔話をしたい気持ちもあるけれど、そんなことを話していたら何話かかるか分かったものではないので、割愛させてもらう。
「そうそう。分かっているじゃないか、たーくん。そういうのを最初から説明出来るようにしたいところだけれど、それをいちいち説明するのが面倒なんだよなあ……。どうすれば良いのかねえ? 名刺にそういうのを書くスペースなんてないし、どう説明すりゃ良いのか分からないし……」
「それこそYouTubeでも活用すりゃあ良いじゃないかよ。動画とかのリンクをQRコードにして、名刺の何処かにでも貼り付けちまえば良いじゃないか」
「動画って、何の動画を?」
そりゃあ、お前が自己紹介する動画だよ。
何分の動画になるのか分からないけれどな。
流石に一時間級の動画にはなりゃしないだろう?
「YouTubeって何分の動画が投稿出来るんだっけね?」
「……それ、どういう趣旨で訊いているんだ? 場合によっては、全力で阻止しなければならないような気がするのだけれど」
「あの……、幽霊の話を、そろそろしても良いですか」
あ、本題から結構逸れていた。これ以上逸れると軌道修正がなかなか難しくなってしまうだろう。そう考えると、寧ろこのタイミングでの軌道修正はグッジョブといったところだ。だってここで軌道修正出来なければ永遠に話が終わらないし、建設的な議論をすることも不可能だったから。
「ああ、そうだったね。してもらえるかな? ええと、何処まで話したんだっけかな……」
「確か、古いトイレから声がした、ってことまで聞いたはずだけれど」
樋口はきちんと話を覚えていた。こういうとき常識人が一人でも居ると楽だよな。別にぼくも話の内容を忘れていたとかではなく。
「そうそう。古いトイレ……、そこに入ったら声がどんどん大きくなっていって、だからわたしも気になっちゃって……」
気になって、と言われてもな。
結局、幽霊だったから良かった――で良いのかは置いておくが――として、仮に不審者だったらどうするつもりだったんだ? 例えばサンシャインズを狙う不審者が、劇場の施設内部に非常に詳しくて、人通りが少ない古いトイレの存在も把握していたとしたら――。
「……面白い仮説だね。けれども、そんなことを考えているのはきみみたいな異常者ぐらいじゃないのかい?」
「誰が異常者だ。それを言うならお前の方が十二分に異常者だろうが。いや、寧ろ社会不適合者と言っても差し支えないだろうし……」
「社会不適合者……ねえ。それは否定しないけれど、一応友人なんだから、面と向かって言わないで欲しいものだね……。それとも、僕ちゃんはそう思っているだけで、たーくんはそう思っていないのか? だとしたら、自分だけはしゃいでいるみたいでえらい滑稽じゃないか」
「そんなこと言われてもだね……。お前が社会不適合者なのは事実みたいなもんだろ、ぼくが事務所に行かない日、何をしている?」
「今はインターネットというものが十二分に発達しているからね。核弾頭から今夜のおかずまでインターネットで揃う時代になっているんだよ」
流石に核弾頭は言い過ぎだろ――そんなものがインターネットで手に入ったら、おもちゃ感覚で核弾頭を落とす悪魔のような時代の幕開けだぞ。そうなったら、数日後に人類は滅亡しているかもしれないけれどな。
ただ、インターネットの便利さは凄まじいものがある。人間が外に出なくても、どんなものでも手に入る世の中だ。食べ物が欲しければ出前サイトで注文すれば良いし、本が読みたければ電子書籍を購入するか通販サイトで購入して届けてもらえれば良いし、映画が見たければ月額型動画サイトでいつでも好きなときに見ることが出来るのだし。
しかし、インターネットというのは、ある意味で麻薬のようなものだとも思う。便利であることは間違いない。けれどもその便利さを頼ってしまってずっと使い続けてしまうと――インターネットが使えない時に、不便であることを自覚し、怒りを募らせてしまうか、或いはインターネットが使えないのなら使えるまで放置すれば良い、と思うようになり、やがて思考が停止する現実が待ち構えている。
昔、スマートフォンの世界的流行によって、とある学者が人類の思考力が奪われた原因の一つである――などと語ったことがある。それは間違いないのだろうけれど、しかしそれは一面を語っただけに過ぎない。正しいことでもあるが、間違ったことでもある――それがどうであれ、スマートフォンの出現によって常にスマートフォンを見るだけで、本来の人間の行動が著しく阻害されるような状態が常態的になってしまっている、とすればスマートフォンの功罪も分かってくる。
しかし、じゃあスマートフォンは悪だから二度とスマートフォンを使いません、排除しましょう――なんて動きには絶対にならない。何故なら、それほどまでにスマートフォンが人間の生活に溶け込んでしまっていて、今やなくてはならない存在に昇華してしまっているからだ。
「……社会不適合者かどうかはさておき、話を脱線し過ぎて元々の話がどんな話だったか、すっかり忘れてしまってはいないだろうね? その古いトイレに行ったきみは、一体そこで何を見た?」
神原は強引に軌道修正をする。確かに今は話の内容が知りたかったそれとは乖離してしまっていう。もう独立して話をした方が良いかもしれないとすら思うぐらいだ。
「古いトイレでは……、ずっと聞こえていたその声がはっきりと意味が分かるようになっていたの。今思うと、その幽霊はわたしを呼んでいたのかもしれない。わたしじゃなくても、別の誰かでも良かったのかもしれないけれどね」
「他の誰かを?」
つまりその幽霊は――マリサでなくても良かった、と? だとしたら厄介な悪霊でもそのトイレに居たのだろうかね。まあ、それで良く何もせずに戻ってくることが出来たのだと思う。
悪霊と行動を共にしていたのなら、長命になることは有り得ない。だからこそ、悪霊とは出会わないようにする、悪霊に取り憑かれた人間は早急に除霊をする、などといった特別処置が為されることが非常に多い――ということだ。
「あのトイレは、個室が三つあるのだけれど、一番入り口から遠いところにある個室から、ぶつぶつと声が聞こえていたの……。何を言っているのかはあまりにも小さくて分からなかったのだけど、もしかしたら呪詛を呟き続けているだけなのかもしれないし、或いはそうではないのかもしれない。……今となっては、もう証明しようがないのだけれど」
「しかし、益々良くその幽霊と対面出来たな――いや、馬鹿にしている訳ではなく謙遜している程でもないということを言いたいだけでね。聞いている話だと、明らかに悪霊とまでは行かずとも、関わらない方が良いと判断するのが自然ではないのかね」
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