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馬車の乗り場の近くまで来るとだいぶ人気も少なくなってきた。
いつも賑やかとは言い難いその場所だったが、いつも以上に閑散としている様子を不思議に思ったリアーヌは首を傾げる。
「……なんか今日、静かじゃ無い?」
「ーーどこかの誰かさんがのんびり歩いていたからじゃない?」
隣を歩くリアーヌに呆れた視線を送りながら、ビアンカは肩をすくめながら言った。
「ーー面目ない」
ノロノロと歩いていた自覚はあったので、リアーヌは首をすくめながら申し訳なさそうに答えた。
「構わないわよ。なにか予定があるわけでもないし……ーーただし頻繁にはごめんだわ?」
クスリと笑いながら冗談めかして答えるビアンカに安心しつつも、真面目な顔を取り繕いながら「肝に銘じます……」と胸に手を当てて誓いを立てるリアーヌ。
そして二人は顔を見合わせーーどちらともなく吹き出すと、クスクスケラケラと笑い合いながら、じゃれ合うように肩を触れ合わせながら歩いていく。
「ーーあれ? ここって騎士科が近いんだ?」
いつもよりも静かだからだろうか? 耳に聞こえてきた人の話し声に、壁がわりの生垣の向こうに目を凝らすと、木々の隙間から、馬に乗った生徒たちの姿が見えた。
(この向こうがどうなってるのか? なんて気にしたことなかったけど、まさか他の科があったとは……もう何ヶ月もここを通っていたというのに、全く気が付かなかった……)
と、リアーヌは目を丸くしながら、生垣の隙間から見える騎士科の生徒たちを興味深そうに繁々と眺め始める。
「ーーあんまり見つめるものではありませんわ?」
「だって全然気が付かなかったから……」
ビアンカにたしなめるように言われても、リアーヌの視線は木々の隙間に集中し続けていた。
(あ、結構立派な建物まである……ーー騎士科も結構貴族多いから、そりゃ豪華にもなるか……)
「騎士科と馬は切り離せませんし、馬車だって文字通り馬が引きますし……近い方がなにかと便利なんじゃなくて?」
「あー……餌場とか水場とかか……?」
(ーーなんならフンの処理とかも一箇所の方が手間がかからなそう……)
「生き物相手ですからね、どれほど上手い御者でもいつでも万全にーーとはいかないでしょ?」
「確かにー」
ビアンカの言葉にコクコクと頷いたリアーヌはチラチラと木々の隙間を気にしながらも、再び馬車乗り場に向かって歩みを進めるのだった。
(ーー他に誰も生徒がいないところを見ると、私ってば本気でとろとろ歩ってたんだな……? ヤバい。 またオリバーさんが告げ口しちゃう……)
いつも賑やかとは言い難いその場所だったが、いつも以上に閑散としている様子を不思議に思ったリアーヌは首を傾げる。
「……なんか今日、静かじゃ無い?」
「ーーどこかの誰かさんがのんびり歩いていたからじゃない?」
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「ーー面目ない」
ノロノロと歩いていた自覚はあったので、リアーヌは首をすくめながら申し訳なさそうに答えた。
「構わないわよ。なにか予定があるわけでもないし……ーーただし頻繁にはごめんだわ?」
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(この向こうがどうなってるのか? なんて気にしたことなかったけど、まさか他の科があったとは……もう何ヶ月もここを通っていたというのに、全く気が付かなかった……)
と、リアーヌは目を丸くしながら、生垣の隙間から見える騎士科の生徒たちを興味深そうに繁々と眺め始める。
「ーーあんまり見つめるものではありませんわ?」
「だって全然気が付かなかったから……」
ビアンカにたしなめるように言われても、リアーヌの視線は木々の隙間に集中し続けていた。
(あ、結構立派な建物まである……ーー騎士科も結構貴族多いから、そりゃ豪華にもなるか……)
「騎士科と馬は切り離せませんし、馬車だって文字通り馬が引きますし……近い方がなにかと便利なんじゃなくて?」
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「生き物相手ですからね、どれほど上手い御者でもいつでも万全にーーとはいかないでしょ?」
「確かにー」
ビアンカの言葉にコクコクと頷いたリアーヌはチラチラと木々の隙間を気にしながらも、再び馬車乗り場に向かって歩みを進めるのだった。
(ーー他に誰も生徒がいないところを見ると、私ってば本気でとろとろ歩ってたんだな……? ヤバい。 またオリバーさんが告げ口しちゃう……)
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