【完結】成り上がり令嬢暴走日記!

笹乃笹世

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「あー……それは、そう……かも?」

(王太子が学生ってよりは、卒業を待って王太子のほうがしっくり来る……のかな?)

「……そういや元の守護持ちって今どうしてんの? 学校は来てないみたいだけど?」
「え……? あの子はーー学校辞めちゃったでしょ? ……元々専門学科でに入学だったから……」

 ザームからの疑問に、リアーヌは言葉を濁しながら答える。

「ふーん……んじゃもう貴族でもねぇの?」
「らしいって聞いたけど……」

 ザームに答えながら、リアーヌはヴァルムやオリバーに確認するような視線を向ける。
 頷きながら答えたのはオリバーだった。

「おっしゃる通りです。 ……ですがーーご本人もそれを願われていたようです」
「そう、なんですか?」

 オリバーからの説明に、リアーヌは戸惑ったようにたずね返す。
 貴族という身分はともかく、ユリアが自分のギフトを自慢に思っていることを誰よりも理解していたからなのかもしれない。

「ーーはい。 どうも……ギフトが無くなった途端に起きた周りの反応に深く傷ついていたーーとのことです」
「周りーーあー……」
「……分かったのかよ?」

 オリバーの説明を聞いてすぐに納得の声を上げたリアーヌに、ザームが少し眉をひそめながらたずねる。

「まぁ……? ーー多分、みんなクルッと手のひら返したんじゃない……? あの子、自分のギフト使って人脈広げてたから……それが無くなったらーーねぇ?」
「……用済みになったってことか」

 ザームの直接的な言葉に、リアーヌは曖昧に首を傾げるだけで、明確な返事は避けた。

「ーー俺、学院から立ち去るユリア嬢の少し話したんだけどさ?」

 控えめにそう口を開いたのはゼクスで、リアーヌたちの視線を受け、苦笑いを浮かべながら話を続けた。

「ほら……彼女とリアーヌはそこまで良い関係じゃなかったからーーこれでもまだリアーヌを恨んだり、黒幕だ! とか言い張るようなら今後の対策考えてなきゃだーと思って……」
「……それでなんて?」
「ーーすっごいスッキリしてた」
「ーーえ、スッキリ?」
「うん。 「素敵なギフトが与えられて、クラスメイトや周囲に恵まれて友達たくさん出来たと思ってたのに、最初からずっと一人だったんですよ」って……ちょっと悲しそうだったけどーーあの子のあんなスッキリした顔初めて見たよ」
「……それは果たしていいことなのかどうなのか……」
「ーー俺はいい変化だと思ったよ? どう頑張ってもギフトは戻ってこないし……ーー本人が「貴族とも学院の生徒たちともしばらく関わりたくない、村に帰ってのんびりしたい」って言うなら、それでいいのかなって思ったし」
「まぁ……そうなりますかね?」
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