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神の夫
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「お、おぉ…これは中々…異世界だな。」
目の前に広がる謎のウネウネした植物達が、一瞬で理解させてくる。ちょっと動いていて、かなり気持ち悪い。
「…これ、俺の方に伸びてきてないか?」
これが異世界…、と感傷に浸っていると隣からアホ神の声が聞こえた。
「ほれ貴殿よ、早く逃げんと食われるぞ?」
その言葉と同時か少し早く、少し伸びてきていた気持ち悪い植物のツタの伸びる速さが、一週間ぶりに餌にありつけたハイエナのような速さに変わった。
「バッカおめぇ!!早く言えよ!!」
そして俺は巻きつかれ、逆さ吊りにされた。
「いやぁぁぁぁん!!イケナイ本みたいな事になっちゃうううぅ!」
前の世界でベットの下に隠していた本を思い出す。
「助けた方が良いか?あなた様よー?」
「早く助けてぇ!!」
思い出したくないことまで思い出しちゃうから早く!
「しゃあないのぉ…。ほれ。」
アホ神が指をすらっと天に掲げると、俺に絡まっていたツルが全て切断された。もちろん俺は空中に投げ出され…
「痛え!!」
2メートルほどの高さから落ちた。
「楽しいじゃろう?お主がよくインターネットに投稿していた小説の世界とそっくりじゃろう?」
「ああいうお話は!!あの世界だから需要があっただけで!!こんな世界なら需要なんてないの!!だいたい現実で起きたら命が危険で危ないの!!!」
あまりのイラつきに右に右折のような事を言ってしまっている俺だが、全くワクワクしていないと言えば嘘になる。
もちろんこの世界では、前の世界の比にならないほど危険な物や生物が存在しているだろう。
だが、健康な優良男児にこんなファンタジーな世界が嫌いな人間がいるだろうか?いや、居ない。俺が断定する!!
「ところでお前、まだ居るの?」
立ち上がって砂を叩きながら、金髪アホ神に尋ねる。
「お前じゃない。エリンという名がある。ところで、まだ居るの?とはどういう事じゃ?汝よ。」
「ほら、だいたいこういう話ってこの世界に凄まじい力を持って一人で投げ出されるのがセオリーじゃん?あと何でエリンさんは俺の呼び方が毎回違うわけ?すごくモヤモヤするわ。」
エリンはポンと手を叩き、あぁあぁと頷いた。見た目可愛い癖に腹立つわこいつ。
「お主の呼び方を適当にしたのはわしの遊びじゃが、力は授けたぞ。」
「え?何くれたの?」
俺は純粋な気持ちでそう聞いた。
そしてこの後、平穏をぶち壊す引き金となるセリフをエリン様から授かりましたとさ。
「『神の夫』というスキルじゃ。末長く頼むぞ!あなた様!」
目の前に広がる謎のウネウネした植物達が、一瞬で理解させてくる。ちょっと動いていて、かなり気持ち悪い。
「…これ、俺の方に伸びてきてないか?」
これが異世界…、と感傷に浸っていると隣からアホ神の声が聞こえた。
「ほれ貴殿よ、早く逃げんと食われるぞ?」
その言葉と同時か少し早く、少し伸びてきていた気持ち悪い植物のツタの伸びる速さが、一週間ぶりに餌にありつけたハイエナのような速さに変わった。
「バッカおめぇ!!早く言えよ!!」
そして俺は巻きつかれ、逆さ吊りにされた。
「いやぁぁぁぁん!!イケナイ本みたいな事になっちゃうううぅ!」
前の世界でベットの下に隠していた本を思い出す。
「助けた方が良いか?あなた様よー?」
「早く助けてぇ!!」
思い出したくないことまで思い出しちゃうから早く!
「しゃあないのぉ…。ほれ。」
アホ神が指をすらっと天に掲げると、俺に絡まっていたツルが全て切断された。もちろん俺は空中に投げ出され…
「痛え!!」
2メートルほどの高さから落ちた。
「楽しいじゃろう?お主がよくインターネットに投稿していた小説の世界とそっくりじゃろう?」
「ああいうお話は!!あの世界だから需要があっただけで!!こんな世界なら需要なんてないの!!だいたい現実で起きたら命が危険で危ないの!!!」
あまりのイラつきに右に右折のような事を言ってしまっている俺だが、全くワクワクしていないと言えば嘘になる。
もちろんこの世界では、前の世界の比にならないほど危険な物や生物が存在しているだろう。
だが、健康な優良男児にこんなファンタジーな世界が嫌いな人間がいるだろうか?いや、居ない。俺が断定する!!
「ところでお前、まだ居るの?」
立ち上がって砂を叩きながら、金髪アホ神に尋ねる。
「お前じゃない。エリンという名がある。ところで、まだ居るの?とはどういう事じゃ?汝よ。」
「ほら、だいたいこういう話ってこの世界に凄まじい力を持って一人で投げ出されるのがセオリーじゃん?あと何でエリンさんは俺の呼び方が毎回違うわけ?すごくモヤモヤするわ。」
エリンはポンと手を叩き、あぁあぁと頷いた。見た目可愛い癖に腹立つわこいつ。
「お主の呼び方を適当にしたのはわしの遊びじゃが、力は授けたぞ。」
「え?何くれたの?」
俺は純粋な気持ちでそう聞いた。
そしてこの後、平穏をぶち壊す引き金となるセリフをエリン様から授かりましたとさ。
「『神の夫』というスキルじゃ。末長く頼むぞ!あなた様!」
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