【完】専属料理人なのに、料理しかしないと追い出されました。

桜 鴬

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【余談・by the way】

二巻発売延期について。【画像&小話つき】

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 本日予定されていた、【専属料理人なのに、料理しかしないと追い出されました②】が、世情のため発売延期となりました。発売日は現在未定となっております。

以下ブログに先行公開したものですが、さらに手直ししてこちらにアップ致します。

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http://fanblogs.jp/sakurauguisu/

ブログ、お引っ越ししました。

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また夜九時頃に、以前一巻の際に書いた人物紹介の二巻バージョンもアップする予定です。

ちょっとした繋ぎですが……見ていただけたら嬉しいです。宜しくお願い致します。

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 二巻発売予定が延期になりまして……書影解禁と共にお知らせに載せる予定だった、二人の街デートのイメージアバターです。発売予定だった日が近づくにつれ、これいつ貼れるかな?と思い、ブログに先行公開してしまいました。オマケの小話つき。番外編を一緒に掲載する予定だったのに、発売延期でガックリ。まだ半分しか書いてない……更新もしてないし、今月は最低のインセンティブになりそうです。カツ入れなくちゃ!

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然り気無くお互いの瞳の色を取り入れている洋服。森への採取の帰りですが、街でのデートの際には着替えをしています。(ライラとミリィちゃんに、そのままではダメと言われています。)着替えはアリーのスキルのインベントリに入っていますし、森での着替えは木々が隠してくれます。



 しかし実はスキルの結界がお役立ち。もちろん結界にはしっかりと色をつけ、外から中は見えません。突然結界をはり始めたアリーにルイスは……

*****

【小話。街へ行こうよ。デートにね。只今お着替え中。ルイス視点】

 アリーが着替えるために、色付き結界を二つはってくれています。いつもは兄弟子たちやザックが居ても、結界などはらず……特に気にもせず着替えをしているのに、急にどうしたのでしょう。

「アリー。わざわざ別々に結界をはるのは面倒では有りませんか? 私は無くても一緒でも構いませんよ? 」

 「……はい? ルイスはなに言ってるの? 私が構います! 」

 ……それは……ようやく私を恥ずかしがる対象として、認識してくれるようになったのでしょうか?しかしそれも嬉しいような悲しいような……不思議な気持ちです

 「別にルイスと一緒の結界でも構わないんだけど……私はバスタオル巻いてるし、全部脱がなくても着替えられるし……。でもルイスは全部脱ぐじゃない。綺麗だから見られても恥ずかしくないんだろうけど! 美人さんの肌が見えちゃう私としては、女性としていたたまれないんです! 私より綺麗なルイスが悪いの! あっち行け! 」

 ……男に美人というのは誉め言葉ではないと何度も……しかも私に見られて恥ずかしいのではなく……そちらでしたか……ならば! 

 「こらー! なんで私の結界を破るの! もう着替えたなら向こうに行けー!  」

 「私はもう着替えましたから、もう結界をはる必要はありませんよ。アリーはしっかりと私が守ります。魔物も人も誰も寄せ付けません。周囲を気にせずに着替えてください」

 「…………」

 「さあどうぞ」

 「だから! 美人さんに見られるのも恥ずかしいの! ルイスだから恥ずかしいのか、美人さんだから恥ずかしいのかわかりません! 待ってくれると言ったじゃない。意地悪するなー!」

 「では私でなくザックなら? 」

 「ザックはスッポンポンにはなりません! 上半身位じゃない。それ位はギルドの人たちで見慣れてるし……」

 私も流石にスッポンポンには…… まあ仕方ないです。アリーですから……

 「さあさあそれより早く着替えてください。時間がもったいないですよ」

 なだめる振りをし、然り気無く背後から抱き締めます。ジタバタ暴れ驚き振り向くアリーの額に、軽く唇を落とします。真っ赤に染まる頬にも口づけ、軽く唇にも……

 「確かに待つと言いました。しかしアリーも気持ちを育ててくれると言ってくれました。ですから少し進んでも良いですよね? お嫌でしたか? 」

 背中から抱きしめたまま肩口から顔をだし、悲しげな声色でアリーの耳もとで囁きます。

 「い……嫌じゃない……かも……でも恥ずかしいから! お願い! くすぐったいから耳もとから離れて! 息がかかるの! ドキドキするからくっつくな!  早く着替えてくる! だからこっちに来ないで! 絶対に覗かないで!  」

 私を振り切り慌てふためきながら、下に散らばった着替えを拾い集めます。私を上目使いで見ながらジリジリと後退してゆくアリー。

 私に覗かれたくないんですね。ドキドキするんですね?これは少しは前進したのでしょうか?しかしきっと本人に聞いても、また美人さんだからで誤魔化されそうです。まだ先は長そうですね。私の理性が持ちますでしょうか?

ここで可愛らしいからと、意地悪をしたらまた元の木阿弥です。アリーに恋の駆け引きはダメなんですよね?なら直球勝負で行かねばなりません。

 「グレイ? 心配はいりません。駆け引きは卒業しました。貴方が以前仰った通りに、直球で愛で可愛がります。ならば文句はありませんよね? 」

 「…………」

 「気づいてたの? でもやりすぎは邪魔するからね! 」

 「まさかグレイご本人がいるとは思いませんでしたが……最近必ず白いモコモコが……そんなに私が信用なりませんか? 」

 「ならないよ! 己の胸に手をあててよく思い出しなよ! この間の採取の時だって、湖畔のランチ後に居眠りしたアリーに! いったい何してたのさ! 」

 …………バレてましたか……

 「あ! グレイ? 来てたの? なら一緒に街へ行こうよ。美味しいスイーツ食べよう! 」

 「僕は気の利く鳥さんだからね。馬には蹴られたくないし、ルイスのジト目も嫌だから、今日は二人で楽しんできて。僕はアリーのスイーツが一番だからね。じゃあまたねー」

「三人の方が楽しいのに……」

 「またつれないことを……ならば二人の方が楽しいと言わせましょうか? 」

 「またなにか恥ずかしくなるようなことを考えてるんでしょ! 私はもうその手には乗りません。からかわないで下さい! 」

 「からかってはいませんよ。本気で愛でているのです。私はアリーを愛していますからね。なんども伝えているのですが……やはり態度で示すべき……」

 「ルイス! 運動がてら先に行くから! じゃあねー!」

 逃げましたね。最近そちらの察知力は向上しましたが……恋愛面はなぜ中々向上しないのでしょうか……

 やはりまだ先は長そうです。意識して貰える様になっただけでも……大進展ですよね……しかし辛いです…… 

 *****

 まだまだ厳しい世情ですが、早い回復をお祈り致します。皆さまも、お気をつけてお過ごしくださいませ。 桜 鴬。

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