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11話:襲撃
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「どうしたんだい?」
店を変え、別のお店でクレープっぽい食べ物を食べていると、三人がこちらをジト目でずっと見てくる。何か変なことしたかな?
「そりゃなんとかしてとは思ったけどさ……」
シーラは半分呆れたような顔でこちらを見る。リオなんて顔をポカーンとしている。
「その対処の仕方が凄すぎてツッコむとこしかでてきません!」
別に普通にスマートに騒ぎにならないように対処しただけなんだけどな。だって見られたら色々面倒だし。
「まぁ騒ぎを起こさず穏便に済ますには、入れなくして見えなくして周り石にして力を見せるのが一番かなって。ハハッ……」
「どうやって周りの人を石にするのよ……そんな魔法聞いたことないんだけど……」
「モアイの光やインフィニティシールドとあのハマジクって魔法は私に習得できますか?」
ミーナが目を輝かせて聞いていくる。まぁ魔法を覚えることに貪欲なニーナだから、見た事のない凄い魔法を見れば興味深々になるのも無理もない。
「う~ん……まぁ無理かな」
第十位階は人間やめるだけでなく、能力もないとだからな。うん、無理だな。ここは笑って営業スマイル。
「あの!」
「うん?」
二人が俺に尋問する中リオが声をあげる。
「ありがとう……本当にありがとう!」
立ち上がり涙目で俺に頭を下げる。あれ俺なんか怖い思いさせたっけ?
「どうしたんだい急に?」
「あれ本当に大事な物で……もう戻ってこないかと……」
「ハハッ、そんな大事な物なら早く言ってくれれば、最初から取り返すのに全力でやったよ」
「でも……いきなりそんなお願いなんて……」
「水臭いわね!私達もうパーティじゃない!」
「そうですよ!仲間の為ですから!」
「そうそう。だから水臭いこと言わずに遠慮しないでね」
流石に無理なお願いはあるけどな。国家相手に喧嘩するぐらいならどうってことはない。
「うん……本当にありがとう!ジンの事疑ったりしてごめんね……」
「いいって。そんなん当然だし」
「優しくて強いのね……あなたなら信用できるわ……」
顔を赤くして言う。この子もやっぱ可愛いな。やっぱり美少女が照れてる姿はなお可愛い。シーラのこういう顔もいつか見てみたいものだ。
「ジンさん、私も物盗られたらお願いしますね!」
ミーナは腕を掴みながら、顔をムスッとさせている。
「当たり前だよ。勿論シーラのもね」
「ハハッ、その時はよろしくね」
◇
羽休めをした後村を出た。もう夕方近かったがとある理由から移動することにしたのだ。
「ねぇリオ?あの三人とはいつからパーティを組んだんだい?」
「たしか三か月前ね。パーティを探している時にモコナから誘いをうけたわ」
「その間に何度か狙われたりはしなかったかい?」
「いや、これつけていると寝ている時に誰かが近づくと気配が敏感になって目が覚めるの」
風のクリスタルの加護か。
「それでその事をあの三人に言ったかい?」
「置き去りにされた前の日の夜にあの村でお酒を飲みながら言ったわ……そういえばあの時すぐに眠くなって……」
なるほど、ということは彼女は今までこれのお陰で無事だったわけだ。
「夜何度か変な気配感じて目が覚めたことなかった?」
「ええ、その時はみんなを起こしてよく気をつけるように言っていたわ」
それで襲うタイミングが見つからず石だけ奪ってとんずらしたわけか。あの村は国境を超えるような人がたくさんいて、王国の警備兵もいるから手荒な真似は避けたという事か。
「そうか……」
嫌な気配が迫ってきてるな。しっかりついてきたわけか……
「何故そんな事急に?」
「そうよ。それにこんな夜本当に移動するの?」
「ああ、禍根を残さないようにと思ってね……」
馬車を止め、一人馬車から降りる。
「三人はそこにいて」
するとみるみる人が集まり、夜の平原は大盛況。これから宴でも始まるんじゃないかってぐらいだ。
「何?!」
「盗賊?」
三人があたふたするが馬車にいるように合図を送る。
「やはり盗賊だったんだね?」
盗賊の中からモコナが出て来る。随分と血の匂いがしたが、やはり盗賊団だったか。
「モコナ!」
リオは何故三人がいるのかわからず驚きを隠せない様子だ。
「いつ気付いたんだい?」
「君から血の匂いがした。それと目でわかったよ。弱い者を食い物にする下賤な目をしてたからね」
人を殺し慣れてるような奴の目は大きく分けて二種類かあるが、多いのはこいつのような快楽を覚えた奴だ。たまに歴戦の戦士なんかも見るが、そういう奴はこういうふざけた目はしていない。もっと重くのしかかるような重圧がある。
「ふ~ん……あんたみたいな強い男なら大歓迎だよ。そいつら捨ててうちにこないかい?」
「君達みたいな強者になれず、弱い者を食い物にする半端者はどうも駄目でね~」
こんなに集めてくれちゃって丁度いいか。カモがネギをしょって揃って来てくれたし感謝だな。
「なら殺すまでよ!」
モコナが合図をすると数十人の群れがこちらに向かってくる。全くあれで力の差が理解できないとは全く愚かだ。実に哀しい。三人がいなきゃ今頃血祭だがまぁ命ぐらいは助けてやるか。
「ギガグラビトン!」
任意の空間に強烈な重力をかける第八位階魔法だ。
「体が……」
盗賊団全員が地面に体を押し付けられ動けない状態だ。
「少し聞きたいんだけど勝てると思った?」
あれだけ絶対的な差を見せつけたら、普通はこうしてこないと思うんだけどな。来るかどうかは半信半疑だったが、こうして来るというのは痛めつけが足りなかったということだ。
「ヒッ……」
「もし勝てると思ってきたんならあの時脅しが足りなかったようだね」
さらにモコナの目の前に小さな隕石を当たらないように落とす。
「俺の仲間に何をするつもりだったんだい?」
「ば、化け物……」
「そんなに死にたいならとっとと逝かせてあげてもいいんだよ?」
「あっ……」
ビビったまま動けず、そのまま崩れ落ちるモコナを威圧するように言う。俺が手にかけた本物の繋がりに、ヒビをいれようとするなら容赦はしない。まだ会って間もないけど俺が先に見た可能性。大事な大事な仲間なんだ。
「次は容赦しない!それだけは覚えておくんだね!」
「キャァァァァ!」
まぁ次なんてもうないと思うけど。お前ら全員明日の朝ノビたまま発見されて牢屋行きだ。
「終わったよ」
盗賊の襲撃はわずか五分で片をつけるというお粗末な結果になってしまし、三人も今のは何だったんだと言わんばかりの表情だ。
「ハハッ……相変わらず見事なモノで」
シーラははんば呆れた様子で苦笑いを見せる。
「ハハッ、まぁあの程度ならね」
とはいえ怖い思いをさせてしまったかもしれないな。謝っておくか。
「それと三人ともごめんね……」
「ど、どうしたの急に!」
あいつらをおびき寄せる為にわざわざ夕方に馬車を出して夜の移動をさせてしまったからな。
「実はあいつらをおびき出す為にワザと馬車を出したんだ……」
「そうだったんですね」
「それできっと驚かせちゃったし、三人も怖い思いをしたはずだ」
あんまり強い魔法を見せてもこの子達には刺激が強すぎる。いつしか俺を恐れていなくなってしまうのではないかと心配してしまう。
「ああ、そんな事?別に気にしちゃいないわ」
「ええ、ジンがいれば絶対に安全だって信じちゃってるから」
「そうですよ!私達もう仲間じゃないですか。ジンさんの事凄く頼りにしてますから~」
三人はそう言って暖かい目で俺を見る。そうか……やっぱり俺は間違ってなかったんだな。この三人は心の底から俺を信用してくれている。
「ほら何泣きそうになってるの?全くおかしい男ね」
「そうね。でも私達を守る為に敢えてああいう事をしてくれたのはわかっているわよ」
「フフッ、変なジンさんですね。あれは私は習得できる魔法ですか?」
何も疑う必要はないって事だな。俺は俺らしく行けばいい。
「ハハッ、あれは限りなく不可能に近いな」
「ムッ!ジンさんたまには私でも使えそうな魔法でパフォーマンスしてくださいよ~」
「考えておくよ」
夜の平原を進むその馬車は笑いが絶えなかったんだ。
店を変え、別のお店でクレープっぽい食べ物を食べていると、三人がこちらをジト目でずっと見てくる。何か変なことしたかな?
「そりゃなんとかしてとは思ったけどさ……」
シーラは半分呆れたような顔でこちらを見る。リオなんて顔をポカーンとしている。
「その対処の仕方が凄すぎてツッコむとこしかでてきません!」
別に普通にスマートに騒ぎにならないように対処しただけなんだけどな。だって見られたら色々面倒だし。
「まぁ騒ぎを起こさず穏便に済ますには、入れなくして見えなくして周り石にして力を見せるのが一番かなって。ハハッ……」
「どうやって周りの人を石にするのよ……そんな魔法聞いたことないんだけど……」
「モアイの光やインフィニティシールドとあのハマジクって魔法は私に習得できますか?」
ミーナが目を輝かせて聞いていくる。まぁ魔法を覚えることに貪欲なニーナだから、見た事のない凄い魔法を見れば興味深々になるのも無理もない。
「う~ん……まぁ無理かな」
第十位階は人間やめるだけでなく、能力もないとだからな。うん、無理だな。ここは笑って営業スマイル。
「あの!」
「うん?」
二人が俺に尋問する中リオが声をあげる。
「ありがとう……本当にありがとう!」
立ち上がり涙目で俺に頭を下げる。あれ俺なんか怖い思いさせたっけ?
「どうしたんだい急に?」
「あれ本当に大事な物で……もう戻ってこないかと……」
「ハハッ、そんな大事な物なら早く言ってくれれば、最初から取り返すのに全力でやったよ」
「でも……いきなりそんなお願いなんて……」
「水臭いわね!私達もうパーティじゃない!」
「そうですよ!仲間の為ですから!」
「そうそう。だから水臭いこと言わずに遠慮しないでね」
流石に無理なお願いはあるけどな。国家相手に喧嘩するぐらいならどうってことはない。
「うん……本当にありがとう!ジンの事疑ったりしてごめんね……」
「いいって。そんなん当然だし」
「優しくて強いのね……あなたなら信用できるわ……」
顔を赤くして言う。この子もやっぱ可愛いな。やっぱり美少女が照れてる姿はなお可愛い。シーラのこういう顔もいつか見てみたいものだ。
「ジンさん、私も物盗られたらお願いしますね!」
ミーナは腕を掴みながら、顔をムスッとさせている。
「当たり前だよ。勿論シーラのもね」
「ハハッ、その時はよろしくね」
◇
羽休めをした後村を出た。もう夕方近かったがとある理由から移動することにしたのだ。
「ねぇリオ?あの三人とはいつからパーティを組んだんだい?」
「たしか三か月前ね。パーティを探している時にモコナから誘いをうけたわ」
「その間に何度か狙われたりはしなかったかい?」
「いや、これつけていると寝ている時に誰かが近づくと気配が敏感になって目が覚めるの」
風のクリスタルの加護か。
「それでその事をあの三人に言ったかい?」
「置き去りにされた前の日の夜にあの村でお酒を飲みながら言ったわ……そういえばあの時すぐに眠くなって……」
なるほど、ということは彼女は今までこれのお陰で無事だったわけだ。
「夜何度か変な気配感じて目が覚めたことなかった?」
「ええ、その時はみんなを起こしてよく気をつけるように言っていたわ」
それで襲うタイミングが見つからず石だけ奪ってとんずらしたわけか。あの村は国境を超えるような人がたくさんいて、王国の警備兵もいるから手荒な真似は避けたという事か。
「そうか……」
嫌な気配が迫ってきてるな。しっかりついてきたわけか……
「何故そんな事急に?」
「そうよ。それにこんな夜本当に移動するの?」
「ああ、禍根を残さないようにと思ってね……」
馬車を止め、一人馬車から降りる。
「三人はそこにいて」
するとみるみる人が集まり、夜の平原は大盛況。これから宴でも始まるんじゃないかってぐらいだ。
「何?!」
「盗賊?」
三人があたふたするが馬車にいるように合図を送る。
「やはり盗賊だったんだね?」
盗賊の中からモコナが出て来る。随分と血の匂いがしたが、やはり盗賊団だったか。
「モコナ!」
リオは何故三人がいるのかわからず驚きを隠せない様子だ。
「いつ気付いたんだい?」
「君から血の匂いがした。それと目でわかったよ。弱い者を食い物にする下賤な目をしてたからね」
人を殺し慣れてるような奴の目は大きく分けて二種類かあるが、多いのはこいつのような快楽を覚えた奴だ。たまに歴戦の戦士なんかも見るが、そういう奴はこういうふざけた目はしていない。もっと重くのしかかるような重圧がある。
「ふ~ん……あんたみたいな強い男なら大歓迎だよ。そいつら捨ててうちにこないかい?」
「君達みたいな強者になれず、弱い者を食い物にする半端者はどうも駄目でね~」
こんなに集めてくれちゃって丁度いいか。カモがネギをしょって揃って来てくれたし感謝だな。
「なら殺すまでよ!」
モコナが合図をすると数十人の群れがこちらに向かってくる。全くあれで力の差が理解できないとは全く愚かだ。実に哀しい。三人がいなきゃ今頃血祭だがまぁ命ぐらいは助けてやるか。
「ギガグラビトン!」
任意の空間に強烈な重力をかける第八位階魔法だ。
「体が……」
盗賊団全員が地面に体を押し付けられ動けない状態だ。
「少し聞きたいんだけど勝てると思った?」
あれだけ絶対的な差を見せつけたら、普通はこうしてこないと思うんだけどな。来るかどうかは半信半疑だったが、こうして来るというのは痛めつけが足りなかったということだ。
「ヒッ……」
「もし勝てると思ってきたんならあの時脅しが足りなかったようだね」
さらにモコナの目の前に小さな隕石を当たらないように落とす。
「俺の仲間に何をするつもりだったんだい?」
「ば、化け物……」
「そんなに死にたいならとっとと逝かせてあげてもいいんだよ?」
「あっ……」
ビビったまま動けず、そのまま崩れ落ちるモコナを威圧するように言う。俺が手にかけた本物の繋がりに、ヒビをいれようとするなら容赦はしない。まだ会って間もないけど俺が先に見た可能性。大事な大事な仲間なんだ。
「次は容赦しない!それだけは覚えておくんだね!」
「キャァァァァ!」
まぁ次なんてもうないと思うけど。お前ら全員明日の朝ノビたまま発見されて牢屋行きだ。
「終わったよ」
盗賊の襲撃はわずか五分で片をつけるというお粗末な結果になってしまし、三人も今のは何だったんだと言わんばかりの表情だ。
「ハハッ……相変わらず見事なモノで」
シーラははんば呆れた様子で苦笑いを見せる。
「ハハッ、まぁあの程度ならね」
とはいえ怖い思いをさせてしまったかもしれないな。謝っておくか。
「それと三人ともごめんね……」
「ど、どうしたの急に!」
あいつらをおびき寄せる為にわざわざ夕方に馬車を出して夜の移動をさせてしまったからな。
「実はあいつらをおびき出す為にワザと馬車を出したんだ……」
「そうだったんですね」
「それできっと驚かせちゃったし、三人も怖い思いをしたはずだ」
あんまり強い魔法を見せてもこの子達には刺激が強すぎる。いつしか俺を恐れていなくなってしまうのではないかと心配してしまう。
「ああ、そんな事?別に気にしちゃいないわ」
「ええ、ジンがいれば絶対に安全だって信じちゃってるから」
「そうですよ!私達もう仲間じゃないですか。ジンさんの事凄く頼りにしてますから~」
三人はそう言って暖かい目で俺を見る。そうか……やっぱり俺は間違ってなかったんだな。この三人は心の底から俺を信用してくれている。
「ほら何泣きそうになってるの?全くおかしい男ね」
「そうね。でも私達を守る為に敢えてああいう事をしてくれたのはわかっているわよ」
「フフッ、変なジンさんですね。あれは私は習得できる魔法ですか?」
何も疑う必要はないって事だな。俺は俺らしく行けばいい。
「ハハッ、あれは限りなく不可能に近いな」
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