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1章
11話:覚醒
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目の前にある大きな扉は迷宮攻略をしていた中でも今までに見ないぐらい大きな扉だった。
金色に輝くその扉の上には古代の文字のような物が刻まれていた。。
「ええっと、千層:神託の聖域」
何であれ俺読めるんだ?
見たことないんだが……いや思い出せないだけで前にどこかで覚えたのかもしれないな。
おそらくここが最後なのかなと予感した、当然ボスも強いこと間違いなし。
油断大敵と言うことで今まで狩った魔物の肉を食べて万全の状態で入ることにした。
宝物庫の中に入れた物は時間が止まるので生物でも腐らず保存が可能だ。
この世界にも収納袋というものが流通しているらしいが無尽蔵に収納出来て中の時間は止まる収納袋はないのでいかにこれが凄いのかは外の世界に行けばわかるだろう。
「レジェンドドラゴンの肉も上手いがキングベヒモスの肉のほうが美味しいよな」
しかし味付けする物がないので肉本来の味である。
塩や胡椒があれば相当美味しいこと間違いなしだ。
「さてそろそろいくかな」
腹いっぱいに食べて少し休んだところで再び扉の前に戻った。
「よしいくぞ!」
中に入ると他のボス層同様闘技場のような外観の層だが他の層よりもさらに広い、造りもしっかりしており上は天井が見えないほどだ。
ここ地下だよな?
いやツッこんだら負けか、どうせ空間を広げる魔法でも使って形成されているだろうし。
神々しさを醸し出すその闘技場の真ん中まで行くと真ん中にあった石像のようなものが光りだす。
それは人間と同じ形をした光るなにか……顔はなくただ人の形をした不気味な存在。
当然それは襲い掛かってきた。
「……これは少しヤバいかもな」
ステータスを確認する。
クレセント
種族:神族?
レベル450
攻撃:400000
防御:400000
魔法攻撃:400000
魔法防御:400000
素早さ:400000
魔力:400000
固有スキル:神の光、■◆●の憤怒
称号:エクリプス創生神の使い、四大守護神
「これはちょいと本気出さないとまずいな……」
宝物庫をフル稼働させ五百の武器を宙に具現化させ、重力の魔法にて相手に落とすように放つ。
「いくぞ、ゼロイクリプス!」
これは対象の体を無で侵食させ力を失わせる第九位階魔法で常人に放てば天国行きのおまけつきだ。
光る体を黒で侵食し包み込んだ後追加でルナティックフレアを放ち様子を見る。
「やったか……」
煙を裂くようにレーザーがこちらに飛んでくる。
「ちっ……」
肩に光るレーザーがかする。
煙が晴れると奴がこちらに無数のレーザを飛ばしてくる。
どうやら無傷のようだ。
ゼロイクリプスが効かないのか……それに早いし攻撃の気配も感じなかった……やはり名前からして神ってのは嘘じゃないようだな……
体に橙火を纏い、不死鳥の羽を具現化し上へと飛ぶ。
すごい速さで飛んでくるレーザーを避けて近づく。
粘着弾と糸で動きを止めるか……
天の糸と粘着弾を飛びながらあて動きを止める。
天の糸は任意の場所に糸を発生させる異能で絡めせれば相手の動きを止めることができる。
またその糸は自分が触れても絡まないようになっていて自身の手を起点に糸をコントロールすることもできる。
相手がどれぐらい止まるかわからんが高速で動いて何重にも絡めた糸に粘着弾を当てれば少しは止まるだろう。
なぁに数秒止まればスキは十分できる。
動きを止めたら至近距離で大技を当てる作戦だ。
「いくぞ!」
糸と粘着弾は思った以上に効果的でクレセントの動きが止まる。
レーザー攻撃こそ止まらないが飛びながら回避すれば避けられる速さだ、動きが取れないクレセントのもとに高速で近づき攻撃を当てる。
「チャージショット!」
チャージショットはAランクの異能だがマックスの状態の至近距離でうてばかなりの威力になる。
「狂炎舞!」
これは不死鳥の能力で橙炎が不規則にまとわりつき爆発させる高威力の技だ。
周りへの被害が大きいので街とかでは使えないが自分がそれで反動ダメージを受けることはない。
「おらぁぁぁ!」
二つの技の後は力を込めた拳だ!
これなら相手も多少はくらうはずだ……糸や粘着弾によって動きを止められたクレセントは衝撃を逃がすことなくモロに受ける。
「やったか……」
だがクレセントは体の輝きが一瞬あせたと思ったら赤く光り、俺の体を消滅させる勢いで無数のレーザーを放ち貫く。
「うっ……」
無数のレーザーのような攻撃は止まらず容赦なく体を貫いていく。
再生速度との戦いだがこれではもたない……
「こんなところで……」
消えゆく意識の中、また何かが頭に浮かんでくる。
「周平?」
「立花か、どうした?」
魔法学校を卒業したあたりだったかな?
確か俺と立花は主席で学内の頂点にいた。
「この後の私達の使命わかってるわよね?」
「ああ、あの女から聞かされたからな~」
「フフッ、ならいいわ、私もあなたと引き続き一緒にいることができて嬉しい」
「俺もだよ、引き続きよろしく」
これは俺と立花の……そうか昔から一緒にいたんだったな。
「周平、行くわよ」
「ああ、ここの雑魚共を片付けて進もうぜ!」
戦場での……これは二対千で囲まれた時か、全員炭にしてやったっけか。
こっちに来て名前が知られてきた頃だったな。
十三人の騎士団で世界と戦い神を敵に……いやこの世界の神は元々俺達、あいつらは俺達二十柱に反逆した偽神だ。
転生前の俺が幼い頃死にかけ、魔神の一部を喰らい生きながらえた、適合した俺は完全な魔神となるべきこの世界に……
そう二十柱こそが世界を守護する存在でありこいつらこそが異端なのだ。
「……思い出したよ……」
レーザー光線が飛んでくる中奴の頭を掴む、その攻撃はもう俺には効かんな。
「貴様らの殲滅してやるのが俺やあいつの役目だったな~」
魔神化し銀髪銀眼の朱色の体へと変化する。
神山周平
レベル:550
種族:人間族?
職業:魔神
攻撃:600000
防御:600000
魔法攻撃:600000
魔法防御:600000
素早さ:600000
魔力:600000
固有スキル:魔神の戒律(不完全状態)、
異能:アイスショット(C)、チャッカファイア(C)、粘着弾(B)、チャージショット(A)、天の糸(AA)、物質具現(AA)、不死鳥の橙炎(S)、完全記憶(S)、砂の王(S)宝物庫(S)
称号:神殺し、煉獄の王
「我世界を守護する二十柱の一角にして戒律を司る第八の魔神なり、我らが造りだした世界と秩序を脅かすものに裁きを与えん……煉獄を持って汝を滅ぼさん!」
煉獄を見せてやる!
周囲を煉獄へと誘い闘技場は数千度の灼熱に包まれる。
「今度は俺の番だな、偽の神さんよ~」
周平は手を合掌し大きな音を鳴らす。
「極解!」
これは合掌することで指定した空間ごと圧縮する技だ。
この技を喰らったクレセントの体の一部が消し飛ぶが当然追撃をやめることはない。
完全に息の根を止めるまでそれを止めることはない。
「獄滅炎!」
これは魔神のみが操るとされる獄炎を発生させ相手にまとわりついて相手を焼き溶かす技だ。
ただの炎ではない、全てを焼き尽くす煉獄の炎だ。
「グゴッ……」
表情こそ見えないが苦しんでいるのはわかる、体の輝きがどんどんなくなっていくそれはこいつの悲鳴に違いない。
燃えながら悶えるクレセントに拳を連続で当て続ける。
獄炎を纏った俺の拳を連続して喰らったことでクレセントは完全に消滅した。
「貴様らにあるのは死のみである、二十柱に栄光あれ……」
俺は世界を取り戻す、それがかつてこの世界に派遣された目的。
今やっとそれを思い出すことが出来たのだ。
金色に輝くその扉の上には古代の文字のような物が刻まれていた。。
「ええっと、千層:神託の聖域」
何であれ俺読めるんだ?
見たことないんだが……いや思い出せないだけで前にどこかで覚えたのかもしれないな。
おそらくここが最後なのかなと予感した、当然ボスも強いこと間違いなし。
油断大敵と言うことで今まで狩った魔物の肉を食べて万全の状態で入ることにした。
宝物庫の中に入れた物は時間が止まるので生物でも腐らず保存が可能だ。
この世界にも収納袋というものが流通しているらしいが無尽蔵に収納出来て中の時間は止まる収納袋はないのでいかにこれが凄いのかは外の世界に行けばわかるだろう。
「レジェンドドラゴンの肉も上手いがキングベヒモスの肉のほうが美味しいよな」
しかし味付けする物がないので肉本来の味である。
塩や胡椒があれば相当美味しいこと間違いなしだ。
「さてそろそろいくかな」
腹いっぱいに食べて少し休んだところで再び扉の前に戻った。
「よしいくぞ!」
中に入ると他のボス層同様闘技場のような外観の層だが他の層よりもさらに広い、造りもしっかりしており上は天井が見えないほどだ。
ここ地下だよな?
いやツッこんだら負けか、どうせ空間を広げる魔法でも使って形成されているだろうし。
神々しさを醸し出すその闘技場の真ん中まで行くと真ん中にあった石像のようなものが光りだす。
それは人間と同じ形をした光るなにか……顔はなくただ人の形をした不気味な存在。
当然それは襲い掛かってきた。
「……これは少しヤバいかもな」
ステータスを確認する。
クレセント
種族:神族?
レベル450
攻撃:400000
防御:400000
魔法攻撃:400000
魔法防御:400000
素早さ:400000
魔力:400000
固有スキル:神の光、■◆●の憤怒
称号:エクリプス創生神の使い、四大守護神
「これはちょいと本気出さないとまずいな……」
宝物庫をフル稼働させ五百の武器を宙に具現化させ、重力の魔法にて相手に落とすように放つ。
「いくぞ、ゼロイクリプス!」
これは対象の体を無で侵食させ力を失わせる第九位階魔法で常人に放てば天国行きのおまけつきだ。
光る体を黒で侵食し包み込んだ後追加でルナティックフレアを放ち様子を見る。
「やったか……」
煙を裂くようにレーザーがこちらに飛んでくる。
「ちっ……」
肩に光るレーザーがかする。
煙が晴れると奴がこちらに無数のレーザを飛ばしてくる。
どうやら無傷のようだ。
ゼロイクリプスが効かないのか……それに早いし攻撃の気配も感じなかった……やはり名前からして神ってのは嘘じゃないようだな……
体に橙火を纏い、不死鳥の羽を具現化し上へと飛ぶ。
すごい速さで飛んでくるレーザーを避けて近づく。
粘着弾と糸で動きを止めるか……
天の糸と粘着弾を飛びながらあて動きを止める。
天の糸は任意の場所に糸を発生させる異能で絡めせれば相手の動きを止めることができる。
またその糸は自分が触れても絡まないようになっていて自身の手を起点に糸をコントロールすることもできる。
相手がどれぐらい止まるかわからんが高速で動いて何重にも絡めた糸に粘着弾を当てれば少しは止まるだろう。
なぁに数秒止まればスキは十分できる。
動きを止めたら至近距離で大技を当てる作戦だ。
「いくぞ!」
糸と粘着弾は思った以上に効果的でクレセントの動きが止まる。
レーザー攻撃こそ止まらないが飛びながら回避すれば避けられる速さだ、動きが取れないクレセントのもとに高速で近づき攻撃を当てる。
「チャージショット!」
チャージショットはAランクの異能だがマックスの状態の至近距離でうてばかなりの威力になる。
「狂炎舞!」
これは不死鳥の能力で橙炎が不規則にまとわりつき爆発させる高威力の技だ。
周りへの被害が大きいので街とかでは使えないが自分がそれで反動ダメージを受けることはない。
「おらぁぁぁ!」
二つの技の後は力を込めた拳だ!
これなら相手も多少はくらうはずだ……糸や粘着弾によって動きを止められたクレセントは衝撃を逃がすことなくモロに受ける。
「やったか……」
だがクレセントは体の輝きが一瞬あせたと思ったら赤く光り、俺の体を消滅させる勢いで無数のレーザーを放ち貫く。
「うっ……」
無数のレーザーのような攻撃は止まらず容赦なく体を貫いていく。
再生速度との戦いだがこれではもたない……
「こんなところで……」
消えゆく意識の中、また何かが頭に浮かんでくる。
「周平?」
「立花か、どうした?」
魔法学校を卒業したあたりだったかな?
確か俺と立花は主席で学内の頂点にいた。
「この後の私達の使命わかってるわよね?」
「ああ、あの女から聞かされたからな~」
「フフッ、ならいいわ、私もあなたと引き続き一緒にいることができて嬉しい」
「俺もだよ、引き続きよろしく」
これは俺と立花の……そうか昔から一緒にいたんだったな。
「周平、行くわよ」
「ああ、ここの雑魚共を片付けて進もうぜ!」
戦場での……これは二対千で囲まれた時か、全員炭にしてやったっけか。
こっちに来て名前が知られてきた頃だったな。
十三人の騎士団で世界と戦い神を敵に……いやこの世界の神は元々俺達、あいつらは俺達二十柱に反逆した偽神だ。
転生前の俺が幼い頃死にかけ、魔神の一部を喰らい生きながらえた、適合した俺は完全な魔神となるべきこの世界に……
そう二十柱こそが世界を守護する存在でありこいつらこそが異端なのだ。
「……思い出したよ……」
レーザー光線が飛んでくる中奴の頭を掴む、その攻撃はもう俺には効かんな。
「貴様らの殲滅してやるのが俺やあいつの役目だったな~」
魔神化し銀髪銀眼の朱色の体へと変化する。
神山周平
レベル:550
種族:人間族?
職業:魔神
攻撃:600000
防御:600000
魔法攻撃:600000
魔法防御:600000
素早さ:600000
魔力:600000
固有スキル:魔神の戒律(不完全状態)、
異能:アイスショット(C)、チャッカファイア(C)、粘着弾(B)、チャージショット(A)、天の糸(AA)、物質具現(AA)、不死鳥の橙炎(S)、完全記憶(S)、砂の王(S)宝物庫(S)
称号:神殺し、煉獄の王
「我世界を守護する二十柱の一角にして戒律を司る第八の魔神なり、我らが造りだした世界と秩序を脅かすものに裁きを与えん……煉獄を持って汝を滅ぼさん!」
煉獄を見せてやる!
周囲を煉獄へと誘い闘技場は数千度の灼熱に包まれる。
「今度は俺の番だな、偽の神さんよ~」
周平は手を合掌し大きな音を鳴らす。
「極解!」
これは合掌することで指定した空間ごと圧縮する技だ。
この技を喰らったクレセントの体の一部が消し飛ぶが当然追撃をやめることはない。
完全に息の根を止めるまでそれを止めることはない。
「獄滅炎!」
これは魔神のみが操るとされる獄炎を発生させ相手にまとわりついて相手を焼き溶かす技だ。
ただの炎ではない、全てを焼き尽くす煉獄の炎だ。
「グゴッ……」
表情こそ見えないが苦しんでいるのはわかる、体の輝きがどんどんなくなっていくそれはこいつの悲鳴に違いない。
燃えながら悶えるクレセントに拳を連続で当て続ける。
獄炎を纏った俺の拳を連続して喰らったことでクレセントは完全に消滅した。
「貴様らにあるのは死のみである、二十柱に栄光あれ……」
俺は世界を取り戻す、それがかつてこの世界に派遣された目的。
今やっとそれを思い出すことが出来たのだ。
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