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3章
57話:ランチタイム
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少し待つと目の前にシェフが現れた。
「俊樹さん!?」
「やぁ二人とも」
なんとそこに現れたのはこないだ別れたばっかの二本柳俊樹さんだ。
「ここでシェフをやってらっしゃったんですか?」
「まぁね。たまに九兵衛さんに頼まれる事があってその時はここに来るんだ。ここが予約で一杯なのも毎日来て作るわけじゃないからなんだ」
「今日いたのはたまたまです?」
「今日は九兵衛さんが夜食べに来る予定の日だったんだよ」
この人の作る料理は美味しかったし、ここを任されていても不思議ではない。
「それでメニューを見たいんですが……」
「メニューの前に君達はどんなのを食べたいかな?こないだうちにいる間、よく俺の地球料理を食べていたし、そんなのを食べても君達に大きな感動を与えられるとは思えない」
何が食べたいかか……確かに地球食はかなり食べさせてもらったからな。
俺は少し考えその意図を察した。
「なるほど、そういうことか」
「どういうこと周平?」
「多分だけど俊樹さんはこの世界の食材を自分流に料理してくれるということさ」
俺は迷宮で回収したレジェンドドラゴンの肉の一部を取り出す。
「立花、王の書でこいつらの一番おいしい部位をサーチしてくれ」
「わかったわ」
立花が特定すると、レジェンドドラゴンは胸からお腹にかけての部位がおいしいというのがわかった。
「俊樹さんこいつをステーキにしてほしい」
「了解。その他のサラダやスープ、魚料理はこちらの世界の高級食材をチョイスさせてもらうね」
「ちなみに値段はいくらです?金貨五十枚ぐらい?」
「もちろん二人はタダさ。九兵衛さんと同等だからね」
ブラックカードマジパネェ……
早速俊樹さんは俺達の前で調理にかかった。まずお肉にそれぞれ味付けを始めた、おそらくこれは塩胡椒等をかけているのだろう。
「調味料とかは地球のものなんですね。」
「そうだね、塩胡椒その他香辛料等はこの世界ではあまり手に入らないし、なにより地球のものより劣る」
「なるほどな~」
「そういえば飲み物は何か希望は?」
「そうですね……城にいる時飲んだアビィを絞ったやつがいいんですがありますかね?」
前世の時も入手困難だった最高級フルーツだ。
「高級果物のアビィを選ぶとはさすがは周平君だね。立花ちゃんは何にしますかな?」
「一緒でいいです。あれに勝るものはないですし」
「オーケー」
俊樹さんが合図を送ると数分後にアビィ百%のジュースが目の前にだされた。
「美味しそうね」
物自体は地球のビワの食感と糖度が最低二一%程で、外見は外側がメロンのように覆われていて外の色は紅く中の実は黄色い。
「これは糖度が高くて甘いだけでなく、飲んでも後味がさっぱりなので様々な方から人気です。貴族はもちろん冒険者もこれを食べるためにお金を貯める者もいるんだ」
「相場は?」
「一つあたりだいたい金貨十枚ほどかな。落ち品で五枚とかかと」
高すぎ……贅沢の極み。
「さすがにタダで食べるのは気が引けますね……」
「大丈夫。出回らないので高いけど、九兵衛さんは独自ルートがあるらしいので」
さすが九兵衛さんやな。百年間寝ていたわけではなさそうだ。
「さてお味はどうでしょう?」
「神だな」
「神ね」
久しぶりに飲んだが感動に包まれる、これより美味しいジュースはないんじゃないかと思うぐらいだ。
「ハハッ、九兵衛さんも好きでよく頼んでいるよ」
俊樹さんは苦笑している。
前菜の虹色ウサギの頬肉のコロッケと、喜怒哀楽草をのせたものがだされた。喜怒哀楽草は四種類に色が変化し、それぞれ異なる味をだすことで有名で、虹色ウサギはラグーサの大森林に稀にでるとされる素早いウサギだ。
「これはここのコースメニューかしら?」
「これは今まで私が考えていたものの中から選出していますので、コース自体は二人の為のオリジナルだよ。ただ食材自体は過去にも九兵衛さんやレダさんにだしてはいるがね」
「わざわざありがとうございます。私達夫婦の為にこのようなコースをお出しいただき感謝です」
「いえいえ~」
「ほんとにありがとうございます。ただ普通に食べたら、金貨がかなり飛びそうなコースですね」
「そうだね、コースによっては白金貨一枚飛ばすこともできるかな~まぁそんなコース食べにくる人はあまりいないから、そういうメニュー基本ださないけどね」
あくまでもここは九兵衛さんとその取り巻きの為のお店なんだな。そんでもって貴族からは高い金をとるし実にいいシステムだ。というか白金貨一枚のコースって……
サラダはエルフの国の王都にある光大樹からとれる光大樹草と、断崖絶壁に稀に咲くとされる千年崖花に、珍声鳥の半熟卵をのせ、オリジナルドレッシングをかけたものがだされた。どの食材も昔一度は口にしているが、こんなに美味しく食べたのは初めてだ。
「シャキッとした食感にしつこくない卵……そしてドレッシングのハーモニー……最高だわ」
立花さん絶頂モードやん。
「俺は感動のあまり言葉がでませんな」
「ハハッ、まだまだ続くよ」
スープはレジェンドドラゴンの尻尾からだしたエキスと、地球の調味料とコンソメを掛け合わせたレジェンドドラゴンのテールスープに、パンは単純に地球から取り寄せた、オリーブオイルにフランスパンだ。
「さて後は魚料理と肉料理にデザートかな」
俊樹さんは俺達の前の鉄板で魚を焼いている。見た所地球食材ではないのは一目瞭然だが……
「そういえばカゲロウは?」
「アルマンゾールでうちの手伝いをしているよ。今冒険者の息子が帰ってきてて息子に色々教えてくれているよ」
そういえば高校生ぐらいの息子がいると言っていたな。冒険者として頑張っているらしい。
「元気そうなら何よりですね」
「お二人のおかげだね。本当に再会させてくれてありがとう」
俊樹さんや美弥さんもかつての仲間と十数年ぶりに再会出来たのが素直に嬉しいのだろう。
「いえいえ、たまたまですから~ところでその魚は?」
それを聞くと俊樹さんはそれらを説明し始めた。
「これがメインのキンググローリアで、こちらがマーブルイカに仙人ホタテかな。どれも魔大陸海域でしかとれない高級食材だよ」
それぞれワインソースで焼きシェフ特性ソースをかけ出された。普通に美味すぎてヤバイ。
「次は肉料理だね」
肉料理はレジェンドドラゴンのステーキだ。魚料理もとにかく神過ぎて、もうノックアウト寸前だが最後にオーバーキルを喰らいにいき、駄目押しのデザートも受け入れる態勢は整っている。
ステーキは純粋に塩胡椒をつけて食べたがこれは自分で調達した食材だけあって格別だった。デザートは高級果物盛り合わせたミックスゼリーがだされ、俺と立花は大満足だった。
「ごちそうさまです。ありがとうございました。」
「喜んでくれていただき何よりだよ。今度は仲間全員連れて是非!」
「はい、絶対に来ます」
仲間とみんなでここで食べたいものだ。
「すみませぬ……私にも是非あれを……」
アザムールが懇願する。それは横で見ていたら食べたくならないほうがおかしいわな。
「アザムールさんは白金ランクですので金貨五十枚ですかな」
俊樹さんは笑いながら言う。
「た、高すぎる……」
「レジェンドドラゴンあたりの肉の価値は測定不可に近いですし、あのコースにかかる費用自体、本来白金貨一枚を超えてますからね。金貨五十枚でもかなりお得です」
まじか……俺達が食べたコースってそんなするんだな……
「それと二人ともこれはあとで聞くと思うけど、ファーガス王国の遠征が延期になったそうなので、詳しくは九兵衛さんに聞いてくれ」
その脱走者問題でファラリス側がまだ受け入れ出来ない状態という事だな。
「そろそろ向こうに行って、情報収集する必要がありそうね」
「だな。まだ妖精の国には行かないが、明日辺り行くとするか」
デートを終え、俺達は一度九兵衛さんの家へと帰還した。
「俊樹さん!?」
「やぁ二人とも」
なんとそこに現れたのはこないだ別れたばっかの二本柳俊樹さんだ。
「ここでシェフをやってらっしゃったんですか?」
「まぁね。たまに九兵衛さんに頼まれる事があってその時はここに来るんだ。ここが予約で一杯なのも毎日来て作るわけじゃないからなんだ」
「今日いたのはたまたまです?」
「今日は九兵衛さんが夜食べに来る予定の日だったんだよ」
この人の作る料理は美味しかったし、ここを任されていても不思議ではない。
「それでメニューを見たいんですが……」
「メニューの前に君達はどんなのを食べたいかな?こないだうちにいる間、よく俺の地球料理を食べていたし、そんなのを食べても君達に大きな感動を与えられるとは思えない」
何が食べたいかか……確かに地球食はかなり食べさせてもらったからな。
俺は少し考えその意図を察した。
「なるほど、そういうことか」
「どういうこと周平?」
「多分だけど俊樹さんはこの世界の食材を自分流に料理してくれるということさ」
俺は迷宮で回収したレジェンドドラゴンの肉の一部を取り出す。
「立花、王の書でこいつらの一番おいしい部位をサーチしてくれ」
「わかったわ」
立花が特定すると、レジェンドドラゴンは胸からお腹にかけての部位がおいしいというのがわかった。
「俊樹さんこいつをステーキにしてほしい」
「了解。その他のサラダやスープ、魚料理はこちらの世界の高級食材をチョイスさせてもらうね」
「ちなみに値段はいくらです?金貨五十枚ぐらい?」
「もちろん二人はタダさ。九兵衛さんと同等だからね」
ブラックカードマジパネェ……
早速俊樹さんは俺達の前で調理にかかった。まずお肉にそれぞれ味付けを始めた、おそらくこれは塩胡椒等をかけているのだろう。
「調味料とかは地球のものなんですね。」
「そうだね、塩胡椒その他香辛料等はこの世界ではあまり手に入らないし、なにより地球のものより劣る」
「なるほどな~」
「そういえば飲み物は何か希望は?」
「そうですね……城にいる時飲んだアビィを絞ったやつがいいんですがありますかね?」
前世の時も入手困難だった最高級フルーツだ。
「高級果物のアビィを選ぶとはさすがは周平君だね。立花ちゃんは何にしますかな?」
「一緒でいいです。あれに勝るものはないですし」
「オーケー」
俊樹さんが合図を送ると数分後にアビィ百%のジュースが目の前にだされた。
「美味しそうね」
物自体は地球のビワの食感と糖度が最低二一%程で、外見は外側がメロンのように覆われていて外の色は紅く中の実は黄色い。
「これは糖度が高くて甘いだけでなく、飲んでも後味がさっぱりなので様々な方から人気です。貴族はもちろん冒険者もこれを食べるためにお金を貯める者もいるんだ」
「相場は?」
「一つあたりだいたい金貨十枚ほどかな。落ち品で五枚とかかと」
高すぎ……贅沢の極み。
「さすがにタダで食べるのは気が引けますね……」
「大丈夫。出回らないので高いけど、九兵衛さんは独自ルートがあるらしいので」
さすが九兵衛さんやな。百年間寝ていたわけではなさそうだ。
「さてお味はどうでしょう?」
「神だな」
「神ね」
久しぶりに飲んだが感動に包まれる、これより美味しいジュースはないんじゃないかと思うぐらいだ。
「ハハッ、九兵衛さんも好きでよく頼んでいるよ」
俊樹さんは苦笑している。
前菜の虹色ウサギの頬肉のコロッケと、喜怒哀楽草をのせたものがだされた。喜怒哀楽草は四種類に色が変化し、それぞれ異なる味をだすことで有名で、虹色ウサギはラグーサの大森林に稀にでるとされる素早いウサギだ。
「これはここのコースメニューかしら?」
「これは今まで私が考えていたものの中から選出していますので、コース自体は二人の為のオリジナルだよ。ただ食材自体は過去にも九兵衛さんやレダさんにだしてはいるがね」
「わざわざありがとうございます。私達夫婦の為にこのようなコースをお出しいただき感謝です」
「いえいえ~」
「ほんとにありがとうございます。ただ普通に食べたら、金貨がかなり飛びそうなコースですね」
「そうだね、コースによっては白金貨一枚飛ばすこともできるかな~まぁそんなコース食べにくる人はあまりいないから、そういうメニュー基本ださないけどね」
あくまでもここは九兵衛さんとその取り巻きの為のお店なんだな。そんでもって貴族からは高い金をとるし実にいいシステムだ。というか白金貨一枚のコースって……
サラダはエルフの国の王都にある光大樹からとれる光大樹草と、断崖絶壁に稀に咲くとされる千年崖花に、珍声鳥の半熟卵をのせ、オリジナルドレッシングをかけたものがだされた。どの食材も昔一度は口にしているが、こんなに美味しく食べたのは初めてだ。
「シャキッとした食感にしつこくない卵……そしてドレッシングのハーモニー……最高だわ」
立花さん絶頂モードやん。
「俺は感動のあまり言葉がでませんな」
「ハハッ、まだまだ続くよ」
スープはレジェンドドラゴンの尻尾からだしたエキスと、地球の調味料とコンソメを掛け合わせたレジェンドドラゴンのテールスープに、パンは単純に地球から取り寄せた、オリーブオイルにフランスパンだ。
「さて後は魚料理と肉料理にデザートかな」
俊樹さんは俺達の前の鉄板で魚を焼いている。見た所地球食材ではないのは一目瞭然だが……
「そういえばカゲロウは?」
「アルマンゾールでうちの手伝いをしているよ。今冒険者の息子が帰ってきてて息子に色々教えてくれているよ」
そういえば高校生ぐらいの息子がいると言っていたな。冒険者として頑張っているらしい。
「元気そうなら何よりですね」
「お二人のおかげだね。本当に再会させてくれてありがとう」
俊樹さんや美弥さんもかつての仲間と十数年ぶりに再会出来たのが素直に嬉しいのだろう。
「いえいえ、たまたまですから~ところでその魚は?」
それを聞くと俊樹さんはそれらを説明し始めた。
「これがメインのキンググローリアで、こちらがマーブルイカに仙人ホタテかな。どれも魔大陸海域でしかとれない高級食材だよ」
それぞれワインソースで焼きシェフ特性ソースをかけ出された。普通に美味すぎてヤバイ。
「次は肉料理だね」
肉料理はレジェンドドラゴンのステーキだ。魚料理もとにかく神過ぎて、もうノックアウト寸前だが最後にオーバーキルを喰らいにいき、駄目押しのデザートも受け入れる態勢は整っている。
ステーキは純粋に塩胡椒をつけて食べたがこれは自分で調達した食材だけあって格別だった。デザートは高級果物盛り合わせたミックスゼリーがだされ、俺と立花は大満足だった。
「ごちそうさまです。ありがとうございました。」
「喜んでくれていただき何よりだよ。今度は仲間全員連れて是非!」
「はい、絶対に来ます」
仲間とみんなでここで食べたいものだ。
「すみませぬ……私にも是非あれを……」
アザムールが懇願する。それは横で見ていたら食べたくならないほうがおかしいわな。
「アザムールさんは白金ランクですので金貨五十枚ですかな」
俊樹さんは笑いながら言う。
「た、高すぎる……」
「レジェンドドラゴンあたりの肉の価値は測定不可に近いですし、あのコースにかかる費用自体、本来白金貨一枚を超えてますからね。金貨五十枚でもかなりお得です」
まじか……俺達が食べたコースってそんなするんだな……
「それと二人ともこれはあとで聞くと思うけど、ファーガス王国の遠征が延期になったそうなので、詳しくは九兵衛さんに聞いてくれ」
その脱走者問題でファラリス側がまだ受け入れ出来ない状態という事だな。
「そろそろ向こうに行って、情報収集する必要がありそうね」
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