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第六章 St.Anger
脱出―⑤―
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ブルースは崩れた崩れた市役所庁舎の屋根に立ち、一組のショーテル型“命導巧”:“ヘヴンズ・ドライヴ”で狙いを定める。
柄の部分が機関銃の銃口となり、巨大な騎士甲冑型の“ウィッカー・マン”へ引き金を引いた。
銃声が鳴ると同時に、電位差の網に囚われた巨大甲冑は足を止める。
“雷袖一触”。
ナノ強化された弾丸を媒介に、電撃を放つ拘束系の“疑似物理現象”である。
しかし、動きを止めたのは一瞬だけだった。
巨大甲冑の頭部とブルースの目が合う。
巨大甲冑が構えると、肩を突き出して突進。
庁舎の壁を揺らした。
ブルースは足元が揺れると、ショーテル型“命導巧”を腰につける。
巨大甲冑の二度目の突進を仕掛けた時、屋根から飛んだ。
衝撃波を背に受けながら、ブルースは宙を舞う。
身体は宙を舞い、旋回。
巨大甲冑の背を見下ろす。
ブルースの“命導巧”が、電気で発生させた場――さらに言うと、それを振動させ、音を発生。
空気を震わせることで得た揚力による“音翼”の飛行能力だ。
“命導巧”:“ヘヴンズ・ドライヴ”を腰に帯同しなくてはならないので、上空からの攻撃はできない。
しかし、猪突猛進の“巨大甲冑”には有利に働き、その背後を取れた。
“命導巧”:“パラダイス”の“報復の車輪”で砂塵の嵐を纏ったサミュエルの突進が巨大甲冑の背中を大きく抉る。
巨大甲冑が振り返りざまに、左籠手による拳槌をサミュエルに放った。
サミュエルは、“報復の車輪”を中心に発生させながら、後退。
サミュエルと入れ違いざまに、桃色の風となったシャロンが巨大甲冑に迫る。
“滑輪板”の下から薄い皮が現れた。
それが雄牛となり、角が左籠手から肩を貫く。
巨大甲冑を瓦礫に括りつけた。
「シャロン、離れろ!!」
サミュエルが叫ぶと同時に、巨大甲冑が鶏頭の右手を突き出す。
青白い閃光が、嘴に集まった。
しかし、同時にシャロンの駆る滑輪板の下の薄い皮が、大きな灰狼の咢に変わる。
咆哮と共に閃光が辺りを照らし、衝撃が世界を揺らした。
「シャロン、“ウィッカー・マン”……操る工程で止められないか!?」
ブルースが降りて、シャロンに問う。
巨大甲冑型の“ウィッカー・マン”は、両者の攻撃の相殺で発生した衝撃波に崩れた庁舎へ仰向けになっていた。
ショーテル型“命導巧”:“ヘヴンズ・ドライヴ”を腰から外し、ブルースは“ウィッカー・マン”に向け、構える。
「無理!! “熱源”が私の介入できる熱力と違うみたい……」
シャロンと言う少女の能力で、“ウィッカー・マン”を操るというのがある。
至近距離で三体まで。
遠く移動するに限り、一体だけという制限があるものの、先の“バンクーバー・コネクション”では、その能力が解決へ大きくつながった。
だが、今回はそうはいかないらしい。
「そして、それについて言うと、何か……あの“ウィッカー・マン”……変なんだよ」
シャロンが首を振り、歯切れが悪そうにして言った。
「あの“ウィッカー・マン”が……サイガという日本人を取り込んでんのは分かるんだけど……彼女にもう一つの熱源がある」
ブルースは一瞬考えこむと、
「つまり、あの“ウィッカー・マン”……二人に操られているってこと?」
サミュエルが“命導巧”:“パラダイス”の大鎌を畳み、散弾銃の銃口を構えながら言った。
ブルースとサミュエルの眼前の甲冑型“ウィッカー・マン”が、瓦礫を浴びて、その巨体を起こす。
市役所の混凝土色と一番星の見え始めた空を、巨体の銀鏡色の肌が映していた。
一番星の出た空に沈みかけた太陽。
それを映した時、叫び声を上げた。
「許さない、許さない、許さない!!」
涙に枯れた雑賀の声が夕陽と月下に染まりつつある空に轟いた。
ブルースは、
「……シャロン、雑賀を取り返す方法は?」
「……ブルース、“ウィッカー・マン”と化した人間……戻したことがあれば、出来るけど?」
ブルースの問いに返したシャロンの言葉は冷たい。
当事者としての覚悟を問うのか、それとも今までに係った過去の逃げ道を咎めているのか。
あるいは、両方か。
「ただ、雑賀を市街地に出すわけにはいかない……」
サミュエルの口調も冷徹だ。
しかし、どこか歯を食いしばっている様に聞こえる。
甲冑巨人の視界に、ブルース達は映っていない。
ただ、慟哭を月に向けていた。
「止めるぞ!!」
ブルースは“ヘヴンズ・ドライヴ”の機銃の銃口を突き出し、引き金を引く。
ナノ強化された銃弾が、雑賀を取り込んだ青銅色の球体が剝き出しとなった胸部を抉る。
「邪魔をするなぁぁぁ!!」
雑賀の叫び声と共に、ブルースに右手の鶏の頭が向いた。
嘴に集まる、冷たくもあり、焼き尽くさん青白い光。
しかし、その嘴の銃口が爆発する。
声にならない叫びを、甲冑越しに上げる雑賀。
背後を見てみると、薄紫色のバラクラバと同色のシャツを着た、女性が立っていた。
彼女は、携帯用“対戦車用擲弾発射器”――俗にいう、ロケットランチャー――を右肩に据えている。
「薄紫色の牙!!」
シャロンが叫ぶと、
「ブルースさん、サミュエルさん、シャロンさん、あの“ウィッカー・マン”をここで食い止めてください!! 援護します!!」
薄紫色の牙が右肩から下した“ロケットランチャー”を下ろし、次弾を装填している。
「サミュエル、足の関節を狙うぞ!!」
ブルースは“命導巧”:“ヘヴンズ・ドライヴ”の双刃を構える。
緑の閃光が刃から出ると、“甲冑巨人”の足元へ移動。
美神霹靂による、高速移動だ。
ロックの駆け抜ける疾風が神経強化なら、この高速移動は微細機械“リア・ファイル”を利用した分子間力間移動である。
“リア・ファイル”により、甲冑巨人型の“ウィッカー・マン”の脚を構成しているものを瞬時に分析。
構成する分子の一つに狙いを付けたのだ。
ブルースは、すれ違いざまに双月雷刃による高周波カッターの斬撃を“巨大甲冑”の右膝と左膝に繰り出す。
ブルースは振り返ると、巨大甲冑は両ひざへの斬撃に右足から崩れた。
しかし、巨大甲冑への脚への追撃は止まらない。
サミュエルが、“パラダイス”の散弾銃から金剛風波の銃撃を放つ。
絶え間ない砂の一擲が、引き金を引くごとに放たれ、左膝を抉った。
膝立ちのなった巨大甲冑を、シャロンの駆る滑輪板――その下から現れた巨大な灰色狼――が覆う。
灰色狼の前足の爪が巨大甲冑の両肩を抉った。
藻掻いて足掻く巨大甲冑の青銅色の胸部を、灰色狼の咢が食らいつく。
巨大甲冑は大きく仰け反り、四肢を上下させた。
しかし、灰色狼は、巨大甲冑の四肢を爪で斬りつける。
腕と膝は砕け、その勢いで四肢が宙を舞った。
ブルースは、灰色狼と巨大甲冑を横目にシャロンとサミュエルと合流する。
「当分は大丈夫のようだな?」
ブルースはそう言うと、
「いや、私の“バズヴの寵愛”はそんなに長くは持たないよ……」
「“足止め”か……」
シャロンの言葉に、サミュエルが頷く。
それでも、ブルースはそれでも混戦が落ち着くことに胸を撫で下ろした。
「待って下さい、なにか……様子がおかしい!?」
薄紫色の牙が、巨大甲冑と灰色狼に向けて叫ぶ。
地を震わすような声が、瓦礫の市役所を中心に広がった。
柄の部分が機関銃の銃口となり、巨大な騎士甲冑型の“ウィッカー・マン”へ引き金を引いた。
銃声が鳴ると同時に、電位差の網に囚われた巨大甲冑は足を止める。
“雷袖一触”。
ナノ強化された弾丸を媒介に、電撃を放つ拘束系の“疑似物理現象”である。
しかし、動きを止めたのは一瞬だけだった。
巨大甲冑の頭部とブルースの目が合う。
巨大甲冑が構えると、肩を突き出して突進。
庁舎の壁を揺らした。
ブルースは足元が揺れると、ショーテル型“命導巧”を腰につける。
巨大甲冑の二度目の突進を仕掛けた時、屋根から飛んだ。
衝撃波を背に受けながら、ブルースは宙を舞う。
身体は宙を舞い、旋回。
巨大甲冑の背を見下ろす。
ブルースの“命導巧”が、電気で発生させた場――さらに言うと、それを振動させ、音を発生。
空気を震わせることで得た揚力による“音翼”の飛行能力だ。
“命導巧”:“ヘヴンズ・ドライヴ”を腰に帯同しなくてはならないので、上空からの攻撃はできない。
しかし、猪突猛進の“巨大甲冑”には有利に働き、その背後を取れた。
“命導巧”:“パラダイス”の“報復の車輪”で砂塵の嵐を纏ったサミュエルの突進が巨大甲冑の背中を大きく抉る。
巨大甲冑が振り返りざまに、左籠手による拳槌をサミュエルに放った。
サミュエルは、“報復の車輪”を中心に発生させながら、後退。
サミュエルと入れ違いざまに、桃色の風となったシャロンが巨大甲冑に迫る。
“滑輪板”の下から薄い皮が現れた。
それが雄牛となり、角が左籠手から肩を貫く。
巨大甲冑を瓦礫に括りつけた。
「シャロン、離れろ!!」
サミュエルが叫ぶと同時に、巨大甲冑が鶏頭の右手を突き出す。
青白い閃光が、嘴に集まった。
しかし、同時にシャロンの駆る滑輪板の下の薄い皮が、大きな灰狼の咢に変わる。
咆哮と共に閃光が辺りを照らし、衝撃が世界を揺らした。
「シャロン、“ウィッカー・マン”……操る工程で止められないか!?」
ブルースが降りて、シャロンに問う。
巨大甲冑型の“ウィッカー・マン”は、両者の攻撃の相殺で発生した衝撃波に崩れた庁舎へ仰向けになっていた。
ショーテル型“命導巧”:“ヘヴンズ・ドライヴ”を腰から外し、ブルースは“ウィッカー・マン”に向け、構える。
「無理!! “熱源”が私の介入できる熱力と違うみたい……」
シャロンと言う少女の能力で、“ウィッカー・マン”を操るというのがある。
至近距離で三体まで。
遠く移動するに限り、一体だけという制限があるものの、先の“バンクーバー・コネクション”では、その能力が解決へ大きくつながった。
だが、今回はそうはいかないらしい。
「そして、それについて言うと、何か……あの“ウィッカー・マン”……変なんだよ」
シャロンが首を振り、歯切れが悪そうにして言った。
「あの“ウィッカー・マン”が……サイガという日本人を取り込んでんのは分かるんだけど……彼女にもう一つの熱源がある」
ブルースは一瞬考えこむと、
「つまり、あの“ウィッカー・マン”……二人に操られているってこと?」
サミュエルが“命導巧”:“パラダイス”の大鎌を畳み、散弾銃の銃口を構えながら言った。
ブルースとサミュエルの眼前の甲冑型“ウィッカー・マン”が、瓦礫を浴びて、その巨体を起こす。
市役所の混凝土色と一番星の見え始めた空を、巨体の銀鏡色の肌が映していた。
一番星の出た空に沈みかけた太陽。
それを映した時、叫び声を上げた。
「許さない、許さない、許さない!!」
涙に枯れた雑賀の声が夕陽と月下に染まりつつある空に轟いた。
ブルースは、
「……シャロン、雑賀を取り返す方法は?」
「……ブルース、“ウィッカー・マン”と化した人間……戻したことがあれば、出来るけど?」
ブルースの問いに返したシャロンの言葉は冷たい。
当事者としての覚悟を問うのか、それとも今までに係った過去の逃げ道を咎めているのか。
あるいは、両方か。
「ただ、雑賀を市街地に出すわけにはいかない……」
サミュエルの口調も冷徹だ。
しかし、どこか歯を食いしばっている様に聞こえる。
甲冑巨人の視界に、ブルース達は映っていない。
ただ、慟哭を月に向けていた。
「止めるぞ!!」
ブルースは“ヘヴンズ・ドライヴ”の機銃の銃口を突き出し、引き金を引く。
ナノ強化された銃弾が、雑賀を取り込んだ青銅色の球体が剝き出しとなった胸部を抉る。
「邪魔をするなぁぁぁ!!」
雑賀の叫び声と共に、ブルースに右手の鶏の頭が向いた。
嘴に集まる、冷たくもあり、焼き尽くさん青白い光。
しかし、その嘴の銃口が爆発する。
声にならない叫びを、甲冑越しに上げる雑賀。
背後を見てみると、薄紫色のバラクラバと同色のシャツを着た、女性が立っていた。
彼女は、携帯用“対戦車用擲弾発射器”――俗にいう、ロケットランチャー――を右肩に据えている。
「薄紫色の牙!!」
シャロンが叫ぶと、
「ブルースさん、サミュエルさん、シャロンさん、あの“ウィッカー・マン”をここで食い止めてください!! 援護します!!」
薄紫色の牙が右肩から下した“ロケットランチャー”を下ろし、次弾を装填している。
「サミュエル、足の関節を狙うぞ!!」
ブルースは“命導巧”:“ヘヴンズ・ドライヴ”の双刃を構える。
緑の閃光が刃から出ると、“甲冑巨人”の足元へ移動。
美神霹靂による、高速移動だ。
ロックの駆け抜ける疾風が神経強化なら、この高速移動は微細機械“リア・ファイル”を利用した分子間力間移動である。
“リア・ファイル”により、甲冑巨人型の“ウィッカー・マン”の脚を構成しているものを瞬時に分析。
構成する分子の一つに狙いを付けたのだ。
ブルースは、すれ違いざまに双月雷刃による高周波カッターの斬撃を“巨大甲冑”の右膝と左膝に繰り出す。
ブルースは振り返ると、巨大甲冑は両ひざへの斬撃に右足から崩れた。
しかし、巨大甲冑への脚への追撃は止まらない。
サミュエルが、“パラダイス”の散弾銃から金剛風波の銃撃を放つ。
絶え間ない砂の一擲が、引き金を引くごとに放たれ、左膝を抉った。
膝立ちのなった巨大甲冑を、シャロンの駆る滑輪板――その下から現れた巨大な灰色狼――が覆う。
灰色狼の前足の爪が巨大甲冑の両肩を抉った。
藻掻いて足掻く巨大甲冑の青銅色の胸部を、灰色狼の咢が食らいつく。
巨大甲冑は大きく仰け反り、四肢を上下させた。
しかし、灰色狼は、巨大甲冑の四肢を爪で斬りつける。
腕と膝は砕け、その勢いで四肢が宙を舞った。
ブルースは、灰色狼と巨大甲冑を横目にシャロンとサミュエルと合流する。
「当分は大丈夫のようだな?」
ブルースはそう言うと、
「いや、私の“バズヴの寵愛”はそんなに長くは持たないよ……」
「“足止め”か……」
シャロンの言葉に、サミュエルが頷く。
それでも、ブルースはそれでも混戦が落ち着くことに胸を撫で下ろした。
「待って下さい、なにか……様子がおかしい!?」
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