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DAY3 生きる選択
3、最終準備
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巨大なリングの周囲では、アーク部隊とヴィランが入り乱れ、銃火と怒号が夜気を切り裂いていた。
火花、爆煙、悲鳴。
転がる瓦礫の向こうで、アークの隊員が倒れ、別の隊員がその背後から撃ち返す。
キーッ!
装甲車が急停止する。
ハッチが開き、白い光が差し込む。
和真たちは無言で降車し、武器を構えながら散開する。
中央に回転するリング構造。
内部に揺らめく闇と光。
スギヤマは制御盤に向かい操作して、起動準備を始める。
SYSTEM音声『接続完了……
クロスポータル装置、起動シークエンスを開始』
カズマは周囲を警戒している。
和真は痛みを押し殺して、息を整える。
カズマ、背を向けたまま、
「オレが前に出る」
スギヤマは振り返らず言う。
「無理はするな」
カズマは短く笑って、
「無理はもう慣れてる」
次元越境装置の出力が上昇し、警告音が速くなる。
SYSTEM音声『下層ポータル、仮形成。
空間歪曲率……許容範囲内』
澪が空を見上げると、雲が歪んでいた。
「……変だね」
「何が?」
「怖いのに、逃げたいって思わない」
和真は苦笑して、
「オレも」
スギヤマは低く言う。
「越境後、こちらは崩壊する」
全員理解している。
カズマ、和真を見る。
「聞いておけ。
向こうでオレがいなくても――」
「やめろ」
和真が遮る。
カズマ、初めて和らぐ。
「……生きろ」
――プツン。
と、そこへ突然、照明が落ちる。
赤い非常灯が点灯する。
コツ……コツ……
足音が反響する。
闇の奥から声が響く。
「まだ、逃げ道を信じているのか」
全員が一斉に振り向く。
『エデン・フロンティア』リーダー、キリュウが現れる。
黒い装束で、表情は穏やか。
ガチャっ
同時にエデン兵が周囲を包囲して、銃が一斉に向けられる。
反射的に、カズマは澪を引き寄せ、自分の身体で庇う。
「澪!」
「下がれ」
エデン兵たちの複数の銃口が彼と澪に向く。
「動くな。一歩でも動けば撃つ」
カズマは歯を食いしばる。
一方、スギヤマのいる制御盤の前にも、いつの間にかエデン兵が回り込んでいた。
キリュウが軽く手を上げると、エデン兵たちは引き金から指を外すが、銃は下げない。
周囲を制止すると、キリュウは一歩前に出てくる。
「お前たちは、まだ”選べる”と思っている」
和真とキリュウが正面で向き合い、周囲の音が遠のく。
キリュウは静かにほほ笑んだ。
「小僧。
お前がこの世界で一番厄介な存在だ」
和真は鋭く、睨み返して吐き捨てる。
「褒められても嬉しくない」
「いや、誇りだ」
澪、不安と信頼が混ざった目で和真を見つめる。
カズマは動けないまま睨む。
キリュウは視線を和真に固定している。
「お前だけは、“完全な答え”を拒み続けている」
「人間は完成品じゃない」
キリュウは、満足そうに頷く。
「だからこそ――壊れる」
SYSTEM音声『警告。位相ズレを検知』
次元越境装置の警告音が速まるのを耳にして、スギヤマは歯を食いしばる。
「時間がない……」
キリュウ、和真に一歩近づく。
「見せてやろう」
彼の手にエデンベクターの注射キットが入った白いケースが見える。
「選択の、続きを」
周囲では銃撃音と爆発が遠くに響いている。
「お前は、不思議だ」
和真は構えるが、迷いがある。
キリュウは冷ややかな表情を浮かべながら、淡々と語る。
「恐怖があるのに、怒りがない
それが”未編集”ということか。
お前は知っているはずだ。
この世界は、痛みを選んだ人間から壊れる」
「……違う」
キリュウは首を振る。
「違わない」
無機質な返答だった。
「未編集者は、痛みを感じすぎる」
そう言って、視線を澪へ向ける。
「だから、彼女のような存在が”標的”になる」
澪は息を呑む。
キリュウは続ける。
「見せしめではない」
一瞬、間を置いて、
「必然だ」
キリュウは手を広げて、
「編集とは、救済だ」
低く、確信を込めて、和真を見据える。
「怒りを削ぎ、悲しみを消し、恐怖を固定する。
人は、”耐えられない自由”に殺される」
和真は、銃を下ろさない。
背後には、守るべき仲間と、澪がいる。
澪の視線が、和真の背中に突き刺さる。
引き金一つで、すべてが崩れる距離。
SYSTEM音声『転送対象と世界座標の整合性が不完全です』
クロスポータル装置のリングが、低い駆動音を響かせ、淡い光を強めていく。
時間は、確実に残されていなかった。
和真は、銃を構えた。
だが――照準は、わずかに揺れている。
引き金にかけた指が、最後の一線を越えられずにいる。
キリュウは、その迷いを見逃さなかった。
ゆっくりと、両手を広げる。
「撃てないだろう、和真。
お前は“選ばない”人間だ」
「……黙れ」
「我々は“進化”を選んだ。
不完全な人間を切り捨て、世界を次の段階へ押し上げるためにな」
彼の声は静かで、狂気よりも、冷たい確信に満ちている。
「恐怖、痛み、死。
それらを制御できない文明は、いずれ必ず崩壊する」
和真の脳裏に、これまで見てきた光景がよぎる。
――暴走するヴィラン、壊れていく街。
「だから我々は、感情を“矯正”し、意志を“統合”する。
犠牲は必要だ。
それを拒むのは、過去にしがみつく弱さだ」
その瞬間――
β世界のカズマが低く、押し殺した声で言った。
「……ふざけるな」
銃口を向けられたまま、カズマは一歩、前へ出た。
「お前たちの“進化”のせいで、オレの母親は――
ヴィランになった」
傍にいた澪が息を呑む。
「感情を奪われ、理性を壊され、……それでも、あれはオレの母親だった」
拳が、震える。
「何が犠牲だ。
あれは“切り捨て”じゃない。
人を人じゃなくしただけだ!」
一瞬、広場の喧騒が止まったかのように感じられた。
だが、キリュウは眉一つ動かさない。
「それでも、だ」
淡々と、言い返す。
「君の母親一人で、何万人が救われるなら、それは“成功”だ」
「……っ!」
「感情に縛られた個人より、合理的な全体を優先する。
それが文明だ」
キリュウは、再び和真を見る。
「お前も見ただろう、和真。
注射一本で、痛みから解放される世界を。
お前は選べる。
ここで引き金を引き、旧世界にしがみつくか」
一拍置く。
「それとも、新しい人類の扉を開くか」
和真の銃口は、まだ下がらない。
だが、その揺れは、迷いと怒りの狭間で、確かに大きくなっていた。
和真に近づき、囁くように、
「まだ分からないか。
お前は“適応できる”人間だ」
澪は震える声で、
「それって……生きることをやめるってことじゃない」
キリュウは初めて感情を見せ、ほんのわずかに困惑した。
「……いいや」
視線を逸らし、
「それは選ばれなかった感情を捨てることだ」
再び和真を見る。
「選べ」
静寂が周囲を包み込む。
「痛みか」
キリュウはこの静けさの中、白いケースを差し出す。
「進化か」
キリュウが語り終えた直後、
バンッ!
銃声が鳴った。
キリュウは、冷淡に言った。
「…それが、楽園だ」
和真の身体が跳ねる。
「――ぐっ…あぁぁぁッ!」
脇腹から血が噴き出す。
和真の視界が、ゆっくりと傾く。
血の匂い。
冷たい地面。
その上に、影が落ちた。
澪だった。
火花、爆煙、悲鳴。
転がる瓦礫の向こうで、アークの隊員が倒れ、別の隊員がその背後から撃ち返す。
キーッ!
装甲車が急停止する。
ハッチが開き、白い光が差し込む。
和真たちは無言で降車し、武器を構えながら散開する。
中央に回転するリング構造。
内部に揺らめく闇と光。
スギヤマは制御盤に向かい操作して、起動準備を始める。
SYSTEM音声『接続完了……
クロスポータル装置、起動シークエンスを開始』
カズマは周囲を警戒している。
和真は痛みを押し殺して、息を整える。
カズマ、背を向けたまま、
「オレが前に出る」
スギヤマは振り返らず言う。
「無理はするな」
カズマは短く笑って、
「無理はもう慣れてる」
次元越境装置の出力が上昇し、警告音が速くなる。
SYSTEM音声『下層ポータル、仮形成。
空間歪曲率……許容範囲内』
澪が空を見上げると、雲が歪んでいた。
「……変だね」
「何が?」
「怖いのに、逃げたいって思わない」
和真は苦笑して、
「オレも」
スギヤマは低く言う。
「越境後、こちらは崩壊する」
全員理解している。
カズマ、和真を見る。
「聞いておけ。
向こうでオレがいなくても――」
「やめろ」
和真が遮る。
カズマ、初めて和らぐ。
「……生きろ」
――プツン。
と、そこへ突然、照明が落ちる。
赤い非常灯が点灯する。
コツ……コツ……
足音が反響する。
闇の奥から声が響く。
「まだ、逃げ道を信じているのか」
全員が一斉に振り向く。
『エデン・フロンティア』リーダー、キリュウが現れる。
黒い装束で、表情は穏やか。
ガチャっ
同時にエデン兵が周囲を包囲して、銃が一斉に向けられる。
反射的に、カズマは澪を引き寄せ、自分の身体で庇う。
「澪!」
「下がれ」
エデン兵たちの複数の銃口が彼と澪に向く。
「動くな。一歩でも動けば撃つ」
カズマは歯を食いしばる。
一方、スギヤマのいる制御盤の前にも、いつの間にかエデン兵が回り込んでいた。
キリュウが軽く手を上げると、エデン兵たちは引き金から指を外すが、銃は下げない。
周囲を制止すると、キリュウは一歩前に出てくる。
「お前たちは、まだ”選べる”と思っている」
和真とキリュウが正面で向き合い、周囲の音が遠のく。
キリュウは静かにほほ笑んだ。
「小僧。
お前がこの世界で一番厄介な存在だ」
和真は鋭く、睨み返して吐き捨てる。
「褒められても嬉しくない」
「いや、誇りだ」
澪、不安と信頼が混ざった目で和真を見つめる。
カズマは動けないまま睨む。
キリュウは視線を和真に固定している。
「お前だけは、“完全な答え”を拒み続けている」
「人間は完成品じゃない」
キリュウは、満足そうに頷く。
「だからこそ――壊れる」
SYSTEM音声『警告。位相ズレを検知』
次元越境装置の警告音が速まるのを耳にして、スギヤマは歯を食いしばる。
「時間がない……」
キリュウ、和真に一歩近づく。
「見せてやろう」
彼の手にエデンベクターの注射キットが入った白いケースが見える。
「選択の、続きを」
周囲では銃撃音と爆発が遠くに響いている。
「お前は、不思議だ」
和真は構えるが、迷いがある。
キリュウは冷ややかな表情を浮かべながら、淡々と語る。
「恐怖があるのに、怒りがない
それが”未編集”ということか。
お前は知っているはずだ。
この世界は、痛みを選んだ人間から壊れる」
「……違う」
キリュウは首を振る。
「違わない」
無機質な返答だった。
「未編集者は、痛みを感じすぎる」
そう言って、視線を澪へ向ける。
「だから、彼女のような存在が”標的”になる」
澪は息を呑む。
キリュウは続ける。
「見せしめではない」
一瞬、間を置いて、
「必然だ」
キリュウは手を広げて、
「編集とは、救済だ」
低く、確信を込めて、和真を見据える。
「怒りを削ぎ、悲しみを消し、恐怖を固定する。
人は、”耐えられない自由”に殺される」
和真は、銃を下ろさない。
背後には、守るべき仲間と、澪がいる。
澪の視線が、和真の背中に突き刺さる。
引き金一つで、すべてが崩れる距離。
SYSTEM音声『転送対象と世界座標の整合性が不完全です』
クロスポータル装置のリングが、低い駆動音を響かせ、淡い光を強めていく。
時間は、確実に残されていなかった。
和真は、銃を構えた。
だが――照準は、わずかに揺れている。
引き金にかけた指が、最後の一線を越えられずにいる。
キリュウは、その迷いを見逃さなかった。
ゆっくりと、両手を広げる。
「撃てないだろう、和真。
お前は“選ばない”人間だ」
「……黙れ」
「我々は“進化”を選んだ。
不完全な人間を切り捨て、世界を次の段階へ押し上げるためにな」
彼の声は静かで、狂気よりも、冷たい確信に満ちている。
「恐怖、痛み、死。
それらを制御できない文明は、いずれ必ず崩壊する」
和真の脳裏に、これまで見てきた光景がよぎる。
――暴走するヴィラン、壊れていく街。
「だから我々は、感情を“矯正”し、意志を“統合”する。
犠牲は必要だ。
それを拒むのは、過去にしがみつく弱さだ」
その瞬間――
β世界のカズマが低く、押し殺した声で言った。
「……ふざけるな」
銃口を向けられたまま、カズマは一歩、前へ出た。
「お前たちの“進化”のせいで、オレの母親は――
ヴィランになった」
傍にいた澪が息を呑む。
「感情を奪われ、理性を壊され、……それでも、あれはオレの母親だった」
拳が、震える。
「何が犠牲だ。
あれは“切り捨て”じゃない。
人を人じゃなくしただけだ!」
一瞬、広場の喧騒が止まったかのように感じられた。
だが、キリュウは眉一つ動かさない。
「それでも、だ」
淡々と、言い返す。
「君の母親一人で、何万人が救われるなら、それは“成功”だ」
「……っ!」
「感情に縛られた個人より、合理的な全体を優先する。
それが文明だ」
キリュウは、再び和真を見る。
「お前も見ただろう、和真。
注射一本で、痛みから解放される世界を。
お前は選べる。
ここで引き金を引き、旧世界にしがみつくか」
一拍置く。
「それとも、新しい人類の扉を開くか」
和真の銃口は、まだ下がらない。
だが、その揺れは、迷いと怒りの狭間で、確かに大きくなっていた。
和真に近づき、囁くように、
「まだ分からないか。
お前は“適応できる”人間だ」
澪は震える声で、
「それって……生きることをやめるってことじゃない」
キリュウは初めて感情を見せ、ほんのわずかに困惑した。
「……いいや」
視線を逸らし、
「それは選ばれなかった感情を捨てることだ」
再び和真を見る。
「選べ」
静寂が周囲を包み込む。
「痛みか」
キリュウはこの静けさの中、白いケースを差し出す。
「進化か」
キリュウが語り終えた直後、
バンッ!
銃声が鳴った。
キリュウは、冷淡に言った。
「…それが、楽園だ」
和真の身体が跳ねる。
「――ぐっ…あぁぁぁッ!」
脇腹から血が噴き出す。
和真の視界が、ゆっくりと傾く。
血の匂い。
冷たい地面。
その上に、影が落ちた。
澪だった。
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https://g.co/gemini/share/fc9cfdc1d751
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