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第7章 冒険の始まりかもしれない。

7-3 ギルドで一泊そして・・・?

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 そうこう話している間に、日が暮れてユウマの提出した品物関係の鑑定は、夜通し行なう事になった事を、一旦席を外して途中で戻って来たホノカさんが説明してくれた。



「えっと、ですね。今日ユウマさんが提出してくれた品物を鑑定していた者達が、最初は嫌々やっていたのですが・・・。途中から珍しい物が数点出てきたぐらいから、何かに刺激されて我先にと鑑定に夢中になっておりまして・・・出来る事ならじっくり調べていきたいので時間が欲しいと申しまして、まだ時間がかかりますが、よろしいでしょうかユウマさん?」
「はいっ、 別に今日中にじゃなくてもいいのですよ。もらえる物がもらえるのなら?」
「あっ、ありがとう御座います。それではちょっと伝えてきますので・・・」
 お礼を言ってホノカは、来て直ぐに部屋を出て急いで駆けていった。

 その後、途中から戻って来ていたミーア達と、共に夕食を食べに行く事になったのだが、ユウマだけはフィリアに呼び止められて色々とみんなの前で聞けなかった事を聞いてきた。

「ユウマ、みんなの前だから聞かなかったのだけど、貴方どうやって闇ギルドのアジトと山賊達のアジトを割り出したのそれが一番不思議だったのよ。丁度いいから私に教えてもれないかなぁ」
 不適に笑いながら聞いて来たので、とりあえず答える事にした。
「えっと、以前も説明したと思うんですけど、俺の持ってるスキルをちょっと違う使い方をしまして、悪い奴を根こそぎ叩きのめしていただけですよ。まあ、中にはそれほど悪い事してない奴もいましたけどとりあえず改心させましたけど・・・」
 ユウマは、一応簡単に重要な事は隠して説明した。もちろんウソは付いていないので問題ないはずである。
「ふぅん。なるほどね。まあ、まだなんか隠している様だけど、まあいいわ。それなら違う質問だけど・・・」

 後で聞いた話によると、ここ数日の間、犯罪未遂と軽犯罪を犯していた者達が、次々と自主的に衛兵所の詰め所にやってきて自分の罪を償いに来ていたと言う、まあ、このとき詰め所に来た者、全てが仮面をつけた騎士の名をあげていたとか? そのため、この時より一時の間は犯罪行為が激減したと言う事実が発覚した。

 そして、この後色々と質問攻めに会い疲れきってしまった。

 まあ、そのまま宿舎に行って夕飯の食べずに部屋で休む事にした。
 もちろん夕食を食べてくつろいでいるシルフィー達には、一言声をかけて部屋に戻る事にした。
「みんな、俺もう部屋に戻るから・・・」
「ユウマ様、お食事は?」
 するとキュリカがそう聞いて来たのでいらないと答えた。

「ユウマ様、大丈夫ですか?何か顔色が優れませんが・・・」
「ホントだ、ユウ兄っ、顔色がと言うよりなんかゲッソリしてない?」
「ええ、ユウ兄様。何か疲れきっていますね」
 食事を断った後に、シルフィーとアリアそしてメイリーに心配されて言葉をかけられたので理由を説明した。
「ああ、色々質問攻めだったから、もう疲れたから部屋で休むよ。お休み・・・」
 そう言うとみんな揃ってお休みなさいと返答してきたので、そのまま手を上げて部屋に向かった。

 そして部屋に戻った後に、今まで連絡が取れなかった女神フィーナ様と、この日は久々に連絡がついた。

『フィーナ様。すみません今まで連絡をしないで・・・もしかして怒ってます?』
『えっ、いえ怒ってませんよ。ただこちらも忙しかったのでなかなか返事を出せなかったので、それにこちらの手違いでリンカさん達にお話しするのが遅くなってしまいましたので・・・。逆にユウマさんの方が怒ってらっしゃるのでは・・・』
『へっ、別に気にしてませんよ。ラビーに事情は聞きましたし、それに何かの会議で忙しかったのでしょう。確か以前ちょっと話した時に慌ててそう言ってましたから』
 そう寝ながら【通話テレホン】で声に出さず頭の中で念話の要領で話していると、フィーナ様が驚いた様な声を出して答えた。
『えっ、私そこまでお話しましたか? 確かにちょっと前に連絡が来た時忙しくて直ぐに切ってしまいましたが・・・。でも申し訳ありません。あれだけ連絡が欲しいと言っておきながら』
『いえ、先程も言った様に気にしてませんから。でも如何したのです?何故か声の感じがいつもと違うようですけど?』
『はい、あのですね・・・。いえ、えっと・・・ユウマさん出来る事なら直接お話したいので後日神殿の方に来ていただけませんか。長話もなんですのでこれで、続きはその時にでも・・・・。プツ』
 そう語った後に、何故か慌ててフィーナ様の方で【通話テレホン】を切ってしまった。

 だが、切る時はなにやら困っている風で、なかなか本題に入ってくれず後日直接話したいので神殿に来てくれといわれたので、まあこの時は深く考えずそのまま寝てしまった。



 その日の夜は、何も無くと思っていたが、ユウマが疲れきって深い眠りに入っている間に、訪問者がいた様だ。


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