巻き込まれて異世界へ ~なぜだか関わった人の運命変えてます~

桜華 剛爛

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第7章 冒険の始まりかもしれない。

7-8 屋敷と神殿・・・!

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 まあ、必要以上に嫉妬してボコボコにした事に、負い目を感じていたのであるのと、この世界に来て一時の間、離れて生活していた反動だろうと思う事にした。



 そしてリンカ達が購入した屋敷に滞在して4日目になるが、確かに屋敷は広いのだが何時までも客室を占領するのと、複数の子達が一緒に寝泊りするのは、きついので男性陣は最近は外の敷地に野営して寝ている。

 まあ、野営をする事にしたのには、色々ある。まずは、必要以上に俺の為に準備してくれていた部屋に殆どの女性陣が集まってくるし、俺が寝ている間にベッドに潜り込んでくるしまつだった。最初はしょうが無いかと思っていたが、何故か最初はリンカちゃん達だけだったが最終的にはシルフィー達まで潜り込んで来るしまつになっていた。それにしきりにベタベタ引っ付いてくる。

 そして考えれば考えるほど不思議でしょうがないのだが、俺の部屋の入り口は何故か鍵が付いていない、そのうえに入口が3箇所あった。しかも俺の部屋のベッドはやたらとデカかった。あきらかに潜り込むのを前提に用意された部屋の様だった。

 それで違う意味で身の危険を感じて、俺の部屋を他の子に渡して野営をする様にした。するとユータとロンも野営で過ごすと言ってきた。どうもこの屋敷の客室は居心地が悪い様だった。それに逆に外の方が安全な様な気がする。

 まあ、敷地内で野営をし出して直ぐに、今までの事を正直に話してくれた。内容的には俺が最初に誰に手を出すか、それとも全員襲ってくれるかを試していたそうだ。

 その説明が終る頃には、リンカちゃんに小声で『意気地なし』とまで言われてしまった。

 しかし何故その様な行動に出たのかを聞いてみたら、どうも以前王様が言っていた多重婚が認められている事を、聞いたらしく誰が一番最初に手を出して貰えるかを競っていた様だった。もう無理にはやらないと謝罪されたが野営だけは続けている。

 ただ敷地内とはいえ野営し続けるのもよくないので、みんなに相談する事にした。
「屋敷を広くしようと考えてるのだけど、ここの敷地ってどこまでがメグミさん達《銀翼の翼》の土地なの?」

 ユウマのこの質問に、カノちゃんとリリアちゃんが説明してくれた。なぜこの二人が説明してくれたかと言うとこの土地の所有者は彼女達の父親で、ここの土地についてよく内容を知っている2人が答えてくれた。
「あっ、ユウマさんそれには、私達が御教えいたしますわ」
「はい、えっとですね。ここから見えます柵がありますよね。それがこの屋敷で保有しています土地に御座います」
「以前までは私のお父様とリリアさんのお父様とで、共同購入していました。しかし購入したまではよかったもですが、なかなか買い手がつかず、管理するだけで多額の資金が発生して、実はお父様達も困っていました」

 詳しい内容は次のとうりだ。
 二人の父親は早い話、不動産みたいな商売をしていて、いずれはここの広大な土地が高く販売できるだろうと購入したが、不思議と景色の良いこちら側は売れず、二束三文で手に入れた土地の方が高く売れていたそうだ。
 そしてこちらの景色の良い土地は、実際に仕入れた時はかなり安かったが、貴族達や資金を持っている者は王城から離れているのとか、周囲に何もなく不便であると言う、ただそれだけの理由で購入する者がまったくおらず、最終的に最低限の値段まで安くしても買い手が付かない状態になり、今までも誰も近付かない土地で管理して綺麗な状態を維持するだけでも大変だったそうだ。

 その為に、屋敷を一軒建てて試しに屋敷を貸し出し、順調に行くようなら次々と借家を建てようとしたが、そちらもうまくいかず管理して維持するだけでも、かなりの予算がかかっていたみたいでもう如何しようも無かったそうだ。
 だか今回リンカちゃん達が、カノちゃんとリリアちゃんを助けたことに感謝して、滞在場所を探していたリンカちゃん達に貸し出す事にしたそうだ。しかも格安の値段でだ。

 しかしリンカ達も最初はその言葉に甘えていたが、冒険者活動をするうちにかなりの報酬を手に入れたのと、住み易いこの地に居座る事を決心して購入にしたようだった。

 それにカノちゃんとリリアちゃん達もここの使用人として働かせているのに、こちらが甘えてばかりじゃ悪いと言う事と、2人の父親達の人柄に打たれてこれ以上甘えていられないと思い購入を依頼したそうだ。

「はい、立地的には問題が無いのですが、なにぶん市街地より離れていまして、他の貴族の方とかには人気が無く実は負債も多く抱えていましたし、維持だけでも・・・・」
「それで屋敷を貸し出していたのですが、もう維持するだけでは儲けにもならないとの事でした。それで私達のお父様達も困っていました」
「そこで、私達を助けてくださった、お姉様達にどうせ誰も住もうとしないので、格安で貸し出すことにしてくれました」
「その後ですね。お姉様達が私達のお父様達の気遣ってくれて、事情を聞いてから購入してもらえる流れになったのは」
 その事情とは、この辺一帯の土地がこのまま売れずにいたら、彼女達の父親達は多大の負債を抱え、いずれは借金を抱える事になり、そのうちカノちゃんとリリアちゃん達も、ここでは無く違う場所で働かなくてはいけなくなり、最悪は奴隷落ちか身売りをしなくてはならなかったようだ。

「はい、なので、数日前より購入手続きをしてもらいましたので、このお屋敷と広大な敷地はお姉様達の物と言う事になります。それには私達もお父様達も感謝していますわ」
「はい、そうですね。土地だけならどこの屋敷よりかなり広いと思います。誰も購入しなかったのは住んでみて不思議に思いましたけど。多分このお屋敷はお姉様達の為にあった様なものですね」
 と、カノちゃんとリリアちゃんの2人が教えてくれた。

「それなら、この土地の中に屋敷をもう一軒作っても良いのかな?」
「それは良いのですけど。でも今のところ生活費とここの維持くらいしか予算が残っていませんし、大金が入る予定もありませんよ。それにまだこの屋敷のお金も全部払い終わってませんから・・・」
 屋敷の増築はメグミさんの了承を貰えたが、どうやらまだ完全に払い終わった訳では無かった様だった。
「うえっ、後どれくらいなのかな、残りの代金って?」

「えーと、後どれくらいだったけ。カノちゃん、リリアちゃん」
 その残りの代金をリンカちゃんが2人に尋ねた。

「あっ、はいお姉様。確か白金貨5枚ほどだったと思いますよ」
「ええ、ただお父様達はいつでも構わないと申しておりましたので、気にする必要はないと思いますよ」
 ちなみに屋敷と土地の購入代金を詳しく聞いたら、白金貨8枚だったそうだ。

 まあ、白金貨は大体日本円で一枚一億円相当と考えていい様だな。ちなみに金貨は100万円相当で金貨100枚が白金貨一枚という計算みたいだな。あんまり考えたら金銭感覚がおかしくなるので考えない様にしよう。

 そしてその様な話を聞いてカノちゃんとリリアちゃんに、俺が残りの代金を俺が払うといったら2人に驚かれてしまった。
 後で聞いたら、そんなにポンポン払えるような金額ではないし、そんなに持っているように見えなかったそうだ。

 実はこの後購入の話をして代金をその場で見せてから、今までさん付けで呼ばれていたのと、リンカちゃんに必要以上近づくと何かとチョッカイをかけてきた2人が、それからチョッカイもかけて来なくなったのである。まあ、それだけリンカちゃんの事を慕っていたのであろう。
 それにいきなり様付けで呼ぶ様になり仕舞には旦那様とか言い出した。だが、その呼び方だけは直ぐに止めて貰った。
 
 先程の話でみんなの前に白金貨を5枚出して、購入の手配をお願いしたら明日にでも直ぐに父親達を呼ぶ事になった。それでその代金はその時に出して欲しいといわれた。早い話そんな大金を手元において置くのも怖いそうだ。
 まあ代金に関しては、実際《銀翼の翼》の子達以外の全員はその金額を直ぐに出せたけどな。
 それはそうとして、明日の夕方にでもカノちゃんとリリアちゃん達の父親達に、ここに来てもらえる様にお願いした。出来ないならこちらから伺う事も言ったがこの屋敷に呼ぶ手配になった。

 屋敷と土地に関してはこれで良いとして、次は屋敷自体の拡張をする為に明日、朝早くにでも冒険者ギルドと商会ギルドに行く事にした。もちろん屋敷を増築する為の材料を買うためだ。

 そして朝は早くに屋敷を出て冒険者ギルドに向い、最初に商会ギルドの販売店に向かった。
 まずは、以前買った時の様に色々と資材を有るだけ購入していった。

 流石に以前も大量購入したのと、ミーア達の村の復旧の為に運搬した為に、木材関係が少なかった。
 だが詳しく聞いたら近くにある迷いの森か、少し離れた死の森と呼ばれる森の場所で木材関係が多量に採取できるし、個人で取ってきても良い事を聞き後でとりに行く事にした。

 すると、もし多量に良質な木材が採取できたら買い取ってもらえる様で、その際は他の材料なども割引してくれると言われたので即時採取しに行く事にした。

 そして午前中の間に死の森に1人で行く事にしたので、この場で斧とロープ類を購入してた。
 まあ、ついでに冒険者ギルドで何かの採取依頼が無いかを確認したら、死の森での採取依頼が3件ありちょうどいいと思いその依頼を受付けてから死の森へ向けて出発した。
 この時の採取依頼は、Cクラスと採取依頼としては難易度が高かったが、自分の冒険者ランクでは問題なかったのでそのまま受ける事にしていた。

 ちなみに、ユウマが1人で朝早く出ていった事は、屋敷のみんなは知っていて今日はユウマと使用人達以外の全員で討伐クエストを受注しているらしく、明日まで戻って来ない事になっていた。まあ出発は昼ごろみたいだった。
 ユウマも誘われたが、昨日約束した屋敷の購入手続きと、拡張工事をする為にそのクエストは断ったのだった。

 まあリンカ達は非常に残念がっていたが、それはしょうがないと諦めてくれたが、次は絶対に一緒に依頼を行なう事を約束させられたのであった。



 そして今現在は、死の森の内部に入ってきて、まず最初に冒険者ギルドで受注してきた採取依頼から終わらせようとしていた。


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