168 / 557
第7章 冒険の始まりかもしれない。
7-21 30階層、ボス部屋・・・?
しおりを挟む
・
・
・
それに、他の子達もこの状態がおかしい事には、うっすらと気が付いている様だ。
・
・
・
ただ、このいやな雰囲気の状況を完全に飲み込めている娘が若干2名ほどいる。
そして、その娘達2人が不気味に笑いながら語り出した。
「リン姉っ、これって・・・、もしかしなくて・・・もあれと同じなんじゃない」
「ウンウン、そうだねユア。これはまさしく、あれと同じ状況だね。うん間違いない」
「そうだよね。そうだよね。これは大量に魔石ゲットと経験値ゲットの場所・・・」
「「モンスターハウス!!」」
「だよねぇー。ここはワザとトラップを発動させて大量ゲットしよう。と、言う事で先輩、メグミン、それにみんな、ここは騙されたと思って私達の言うとおりにして」
リンカちゃんとユアちゃんが、このボス部屋の状況をつかんで何かをしようと考えて、みんなにお願いと言うより指示をだしてきた。
その指示とは、ここのトラップをワザと発生させて、みんなの戦闘経験と大量の魔石を採取する事だ。
そして、リンカちゃん達曰くここはおそらくモンスターハウスと言う名のトラップ部屋で、何かのきっかけで大量の魔獣が発生する場所みたいらしい。
最初は数体の敵が襲ってきて、それが永遠に続く事を説明してくれた。何故その様な事を知っているのかを尋ねたら。
「えっとねユウ兄、この状況がVRゲームのF・O・Bで出てくるモンスターハウスに似てるの。それに今までのクエストでも似たような事が色々とあったから間違いないよ」
「いやいや、これゲームとかじゃ・・・」
ユウマがユアのこの言葉に突っ込みを入れようとしたら、ミナとユイカに服の端を引っ張られて声をかけてきた。
「ユウ兄、駄目だよ。ユアのこの言葉はあながち外れでも無いんだよ」
「そうですわ、ユウ兄様。実は今までのクエストでも似たような事が有りまして、それが全て同じだった見たいなのですよ」
「うん、だからあの2人の言うとおりにして、お願い」
まあ、ここは状況的にも様子を見る必要があるし、何かあったら俺が動けば良いかなと考えて、リンカとユアの言うとおりにする事にした。
「ねぇねぇ、ユウ兄。ぶいあ~るげいむってなに? ユアちゃんとリンカ姉がよく話してるけど」
「そうですね。私もよくあの二人が話してるの聞きますけど? 確かこの間の討伐依頼の時も、その話をしてましたよね」
「あぁ、えっとな。俺達の故郷の・・・・まあ、いわゆる・・う~ん、伝承と言うか物語みたいなものだ。うん、そう言う事にしよう」
アリアとメイリーに質問されたので、それを説明しようとしたがおそらく話が通じないと言うか俺もよく知らないので、とりあえず元いた世界の物語として簡単に説明だけしておいた。
「それなに、お兄ちゃん。その物語は面白いの?」
「いや、俺も詳しくは知らん。なので面白いかどうかは、解りません」
すると今度はミーアに尋ねられたので、とりあえず誤魔化すことにした。
そんな話をアリアとメイリーそしてミーアとしている間に、先程奥にいたゴブリンに向かってリンカちゃんとユアちゃんが突進していた。
その行動に気が付かなかったユウマに、ファルとフレイが話しかけてきた。
『あっ、マスター。もうリンカとユアがゴブリンに向かって行っちゃったよ』
『あれあれ、ホントだ。でもあの2人なんか笑顔で走って行っちゃたよ?』
「ホントですね、ユウマ様。リンカさんとユアさんは、あのとおり笑顔で向かいましたので、私達はどうしましょうか?」
その二人の妖精の声を聞き、シルフィーがどうするかを尋ねてきた。
「ああっ・・・!? う~ん、まあ、あの2人にとりあえず任せて、あの岩のところまで行きますか?」
そう言って中心部にある岩の付近まで、みんなで歩いて向かった。
とりあえず岩の付近まで来た時には、すでにリンカちゃんとユアちゃんがゴブリン達を倒してしまっていて、首を傾げながらこちらに戻って来ていた。
「おっかしいな? 普通だったらモンスターがあふれてくるはずなのに・・・」
「あれぇー、こんなはずじゃないのにな。どれがトラップ発動のスイッチなのかな?」
そう言葉にしながらリンカちゃんとユアちゃんがこちらに向かって戻って来た。
「まあ、いんじゃない。とりあえずここらで休憩でもしない。この後は情報がほとんど無いからさ、それに今のうちに休んでからこのあとに備えよう」
「うん、それは良いだけど・・・ おかしいな?」
「確かにおかしいですね。あんな低級の魔獣のゴブリンで、この階まで来た冒険者パーティが撤退するでしょうか?」
リンカちゃんがこの状況に不審に思っていると、その言葉にキュリカさんも同意してギルドでもらった情報では、ここまできた唯一のパーティは、この場所の戦闘途中で疲弊して、最終的には撤退した事を改めて思い出し言葉にだした。
そうなのである確かにリンカ達が強いのは解るが、ここまで来た冒険者があの程度のゴブリンとの戦闘で撤退する事態がおかしいのであった。
それに確か情報では、四隅の魔性水晶を破壊しようとして、それがうまくいかずにゴブリンが湧き出してきた事を言っていた様な気がした。
・
・
・
まあ、その事は後で考えるとして、今はみんなで食事と休憩をする事にした。
・
・
・
・
・
それに、他の子達もこの状態がおかしい事には、うっすらと気が付いている様だ。
・
・
・
ただ、このいやな雰囲気の状況を完全に飲み込めている娘が若干2名ほどいる。
そして、その娘達2人が不気味に笑いながら語り出した。
「リン姉っ、これって・・・、もしかしなくて・・・もあれと同じなんじゃない」
「ウンウン、そうだねユア。これはまさしく、あれと同じ状況だね。うん間違いない」
「そうだよね。そうだよね。これは大量に魔石ゲットと経験値ゲットの場所・・・」
「「モンスターハウス!!」」
「だよねぇー。ここはワザとトラップを発動させて大量ゲットしよう。と、言う事で先輩、メグミン、それにみんな、ここは騙されたと思って私達の言うとおりにして」
リンカちゃんとユアちゃんが、このボス部屋の状況をつかんで何かをしようと考えて、みんなにお願いと言うより指示をだしてきた。
その指示とは、ここのトラップをワザと発生させて、みんなの戦闘経験と大量の魔石を採取する事だ。
そして、リンカちゃん達曰くここはおそらくモンスターハウスと言う名のトラップ部屋で、何かのきっかけで大量の魔獣が発生する場所みたいらしい。
最初は数体の敵が襲ってきて、それが永遠に続く事を説明してくれた。何故その様な事を知っているのかを尋ねたら。
「えっとねユウ兄、この状況がVRゲームのF・O・Bで出てくるモンスターハウスに似てるの。それに今までのクエストでも似たような事が色々とあったから間違いないよ」
「いやいや、これゲームとかじゃ・・・」
ユウマがユアのこの言葉に突っ込みを入れようとしたら、ミナとユイカに服の端を引っ張られて声をかけてきた。
「ユウ兄、駄目だよ。ユアのこの言葉はあながち外れでも無いんだよ」
「そうですわ、ユウ兄様。実は今までのクエストでも似たような事が有りまして、それが全て同じだった見たいなのですよ」
「うん、だからあの2人の言うとおりにして、お願い」
まあ、ここは状況的にも様子を見る必要があるし、何かあったら俺が動けば良いかなと考えて、リンカとユアの言うとおりにする事にした。
「ねぇねぇ、ユウ兄。ぶいあ~るげいむってなに? ユアちゃんとリンカ姉がよく話してるけど」
「そうですね。私もよくあの二人が話してるの聞きますけど? 確かこの間の討伐依頼の時も、その話をしてましたよね」
「あぁ、えっとな。俺達の故郷の・・・・まあ、いわゆる・・う~ん、伝承と言うか物語みたいなものだ。うん、そう言う事にしよう」
アリアとメイリーに質問されたので、それを説明しようとしたがおそらく話が通じないと言うか俺もよく知らないので、とりあえず元いた世界の物語として簡単に説明だけしておいた。
「それなに、お兄ちゃん。その物語は面白いの?」
「いや、俺も詳しくは知らん。なので面白いかどうかは、解りません」
すると今度はミーアに尋ねられたので、とりあえず誤魔化すことにした。
そんな話をアリアとメイリーそしてミーアとしている間に、先程奥にいたゴブリンに向かってリンカちゃんとユアちゃんが突進していた。
その行動に気が付かなかったユウマに、ファルとフレイが話しかけてきた。
『あっ、マスター。もうリンカとユアがゴブリンに向かって行っちゃったよ』
『あれあれ、ホントだ。でもあの2人なんか笑顔で走って行っちゃたよ?』
「ホントですね、ユウマ様。リンカさんとユアさんは、あのとおり笑顔で向かいましたので、私達はどうしましょうか?」
その二人の妖精の声を聞き、シルフィーがどうするかを尋ねてきた。
「ああっ・・・!? う~ん、まあ、あの2人にとりあえず任せて、あの岩のところまで行きますか?」
そう言って中心部にある岩の付近まで、みんなで歩いて向かった。
とりあえず岩の付近まで来た時には、すでにリンカちゃんとユアちゃんがゴブリン達を倒してしまっていて、首を傾げながらこちらに戻って来ていた。
「おっかしいな? 普通だったらモンスターがあふれてくるはずなのに・・・」
「あれぇー、こんなはずじゃないのにな。どれがトラップ発動のスイッチなのかな?」
そう言葉にしながらリンカちゃんとユアちゃんがこちらに向かって戻って来た。
「まあ、いんじゃない。とりあえずここらで休憩でもしない。この後は情報がほとんど無いからさ、それに今のうちに休んでからこのあとに備えよう」
「うん、それは良いだけど・・・ おかしいな?」
「確かにおかしいですね。あんな低級の魔獣のゴブリンで、この階まで来た冒険者パーティが撤退するでしょうか?」
リンカちゃんがこの状況に不審に思っていると、その言葉にキュリカさんも同意してギルドでもらった情報では、ここまできた唯一のパーティは、この場所の戦闘途中で疲弊して、最終的には撤退した事を改めて思い出し言葉にだした。
そうなのである確かにリンカ達が強いのは解るが、ここまで来た冒険者があの程度のゴブリンとの戦闘で撤退する事態がおかしいのであった。
それに確か情報では、四隅の魔性水晶を破壊しようとして、それがうまくいかずにゴブリンが湧き出してきた事を言っていた様な気がした。
・
・
・
まあ、その事は後で考えるとして、今はみんなで食事と休憩をする事にした。
・
・
・
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ありふれた聖女のざまぁ
雨野千潤
ファンタジー
突然勇者パーティを追い出された聖女アイリス。
異世界から送られた特別な愛し子聖女の方がふさわしいとのことですが…
「…あの、もう魔王は討伐し終わったんですが」
「何を言う。王都に帰還して陛下に報告するまでが魔王討伐だ」
※設定はゆるめです。細かいことは気にしないでください。
「俺が勇者一行に?嫌です」
東稔 雨紗霧
ファンタジー
異世界に転生したけれども特にチートも無く前世の知識を生かせる訳でも無く凡庸な人間として過ごしていたある日、魔王が現れたらしい。
物見遊山がてら勇者のお披露目式に行ってみると勇者と目が合った。
は?無理
一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
神々の寵愛者って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
私はもう必要ないらしいので、国を護る秘術を解くことにした〜気づいた頃には、もう遅いですよ?〜
AK
ファンタジー
ランドロール公爵家は、数百年前に王国を大地震の脅威から護った『要の巫女』の子孫として王国に名を残している。
そして15歳になったリシア・ランドロールも一族の慣しに従って『要の巫女』の座を受け継ぐこととなる。
さらに王太子がリシアを婚約者に選んだことで二人は婚約を結ぶことが決定した。
しかし本物の巫女としての力を持っていたのは初代のみで、それ以降はただ形式上の祈りを捧げる名ばかりの巫女ばかりであった。
それ故に時代とともにランドロール公爵家を敬う者は減っていき、遂に王太子アストラはリシアとの婚約破棄を宣言すると共にランドロール家の爵位を剥奪する事を決定してしまう。
だが彼らは知らなかった。リシアこそが初代『要の巫女』の生まれ変わりであり、これから王国で発生する大地震を予兆し鎮めていたと言う事実を。
そして「もう私は必要ないんですよね?」と、そっと術を解き、リシアは国を後にする決意をするのだった。
※小説家になろう・カクヨムにも同タイトルで投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる