巻き込まれて異世界へ ~なぜだか関わった人の運命変えてます~

桜華 剛爛

文字の大きさ
191 / 557
第8章 新たなる冒険?の始まりかもしれない。

8-3 シルフィー達が城に呼ばれた理由?

しおりを挟む



 それらを調べ終わって次を調べようとしたら、城の用事から帰ってきたシルフィーが神殿にやってきた。



 シルフィー達が屋敷に戻ると、何故かみんなで調べものをしている事に不思議に思い尋ねた後に、ユウマの元にやって来ていたのだ。

「ユウマ様ぁ。只今戻りました。あら、えっ・・・えぇー、フィ、フィーナ様また下界に降りてられましたの。もしかして、また何かありましたの?」
「んっ、おひさー、シルフィーちゃん、今日は違うわよ。今はおいしい物のために調べもの中よ♪あっ、あと私これから、ここに住むから今後もよろしくねぇ」
 いや、正直に答えるのはいいのだが、おいしい物のためって正直すぎるよ。それに、なに、マジでここに住みつくの?

 ミアとユウマは呆れていたが、まあ美味しいものはその通りだから仕方無いが、住みつくのはマジだったのかと思っていたが、もう、気してもしょうがないのでシルフィーさんに声をかけた。

「あっ、シルフィーさんお帰り」
「シルフィーさん、お邪魔してますの」

「あれ、レーネさんとキュリカさんは一緒じゃなかったの?」
「えっ、あっはい2人とも先程、皆様から調べ物の内容を聞き急いで心当たりのある品々を取りに、また城へ戻りましたけど」
「えっ、城に・・・・」
 このときユウマは、なんとも言えない嫌な予感がしたが、ここで考えたらその通りになりそうなので考えない様に首を振った。

 するとそのユウマを見て、3人が不思議に思ったが気にしないで、今度はシルフィーを入れて4人で調べものを再会した。

 そして調べものを再開したと同時に、シルフィーさんがここに来た理由を思い出して。
「そうそう、ユウマ様。実は、折り入ってお話しがありまして、それで直ぐにユウマ様の元に来たのですが、お時間はよろしいですか?」
「折り入ってお話しって何ですか?別にここで良かったらいいですけど」
 資料に目を通しながらシルフィー話を耳を傾けていると、ミアちゃんが声をかけた。
「あっ、それでしたら私達は一旦奥の部屋に行って調べものの続きしますね」
「いえ、その必要はありません。ちょうど御二人にも相談しようと思ってましたので、一緒に聞いてください」

 ここにいる3人共に今から話す内容が、関係してるようなので真剣な顔をして話を聞いて欲しいお願いしてきた。
「えっとですね。実は以前より問題になっていた火吹山の中腹付近にある極斬城で牛魔王と名乗る獣魔が出現したらしいのですよ。それでその配下らしき者が、近くの村や町を襲っていとの事が発覚したそうなんですよ。それでその調査と討伐をユウマ様にして欲しいとお父様が・・・」
 申し訳なさそうに、ユウマの顔色を窺うシルフィーのほうに視線を向けて答えた。
「へっ、でもそう言うのって冒険者ギルドのフィリアさんの管轄じゃ。それに魔獣モンスターでなく獣魔ってなんです? あとそんなやばいのがいるならフィーナ様も、何でのんびりしてるのですか?」

「あっ、それは私が説明します。獣魔は、獣の一種です。それに実を言うと脅威ではあるのですが、一応ですねフィーナ様の加護対象にはなりますので滅ぼすなんて出来ません。盗賊なんかと一緒ですね」
 どうやら獣魔は、魔獣と違い獣の類で女神であるフィーナ様の加護の恩恵を受けている種族の1つらしいで、早い話死後ではいろいろ裁けるけど、生きている間の者に関しては余程の事が無い以上、下界の人間に任せるしかないのである。
 まあ、早い話し女神様の関与するほどの案件では無いと言う事らしい。

「はい、だからフィーナ様達にも、この話を聞いてもらいまして討伐しても良いかを確認したかったのです」
「えっ、いいわよ別に私の許可を取る必要ないわよ。だって家畜と変わらないし、それに今現在脅威になるのなら討伐はしてもいいわよ。ほっといて魔王に近い者になったら厄介だし、悪い事してるなら特に問題ないわよぉ」
「そういう事です。だから問題ないですよ、シルフィー様。あなた達の判断で行動して貰っていただいて」
 女神であるフィーナ様と守護天使であるミアちゃんから討伐のお許しがでた。
 しかし、家畜ってフィーナ様そんな風に見てるの・・・。まさか、俺達の事も・・・。
『えっ、ユウマさんは私のこと・・・そんな風に見られてたの・・・』
『てっ、心を読まないでくださいよ。もう・・・・・あっ!?』
『えへへ、ごめんなさい。ん!どうしたのユウマさん?』
 まさか、心を読まれていたとは思わず念話でフィーナと話していて、ふと先程のシルフィーの言葉で気になるワードを思い出し確認する事にした。

「ちょっと待って、そういえばさっき牛魔王って言いましたよね」
「あっ、はい、言いましたけどそれが何か?」

 先程の内容をもう一度思い出して、ユウマはちょっと考えてから尋ねた。
「それって、牛の獣魔ですか?・・・・食べられますか?」
「えっ、ええ、まあ牛の獣魔ですからあの家畜の牛と同じと考えてもらって大丈夫ですが?どうかしましたかユウマさん」
 ミアが牛魔王と牛は同じであると答ええを聞いた瞬間、ユウマが突然フィーナの方にも聞いてみた。
「フィーナ様!守護しているもので、その牛魔王もしくは牛の獣魔は食べられますか? もちろんフィーナ様とミアちゃんもです」
「えっ、別に食べれますよ。先程も言った様に家畜とかもお供え物であるますから」
「うん、食べれるよ。牛は結構好きだなぁ、良いやつは特に・・・それにおいしいから《じゅるる》・・・」



 フィーナ様は、牛と言う言葉に反応してヨダレを垂らして、何かを思い出し想像していた。


しおりを挟む
感想 798

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

ありふれた聖女のざまぁ

雨野千潤
ファンタジー
突然勇者パーティを追い出された聖女アイリス。 異世界から送られた特別な愛し子聖女の方がふさわしいとのことですが… 「…あの、もう魔王は討伐し終わったんですが」 「何を言う。王都に帰還して陛下に報告するまでが魔王討伐だ」 ※設定はゆるめです。細かいことは気にしないでください。

「俺が勇者一行に?嫌です」

東稔 雨紗霧
ファンタジー
異世界に転生したけれども特にチートも無く前世の知識を生かせる訳でも無く凡庸な人間として過ごしていたある日、魔王が現れたらしい。 物見遊山がてら勇者のお披露目式に行ってみると勇者と目が合った。 は?無理

魅了が解けた貴男から私へ

砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。 彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。 そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。 しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。 男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。 元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。 しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。 三話完結です。

一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫

むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。

転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ

karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。 しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。

心が折れた日に神の声を聞く

木嶋うめ香
ファンタジー
ある日目を覚ましたアンカーは、自分が何度も何度も自分に生まれ変わり、父と義母と義妹に虐げられ冤罪で処刑された人生を送っていたと気が付く。 どうして何度も生まれ変わっているの、もう繰り返したくない、生まれ変わりたくなんてない。 何度生まれ変わりを繰り返しても、苦しい人生を送った末に処刑される。 絶望のあまり、アンカーは自ら命を断とうとした瞬間、神の声を聞く。 没ネタ供養、第二弾の短編です。

婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ! 

タヌキ汁
ファンタジー
 国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。  これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。

処理中です...