巻き込まれて異世界へ ~なぜだか関わった人の運命変えてます~

桜華 剛爛

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第8章 新たなる冒険?の始まりかもしれない。

8-38 アホのその後と帰還?

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 そして、ユウマはすぐに魔人族が二度とこちらに来られないように、その場に有った簡易転移装置と水晶を木っ端微塵に破壊した。



 その転移装置と水晶を破壊した後に、ユウマは先程怒っていたフィリアの事を思い出した。
「あっ、あいつのことを倒せって言われてたけど、もう確認出来ないやどうしよ・・・・」
 ユウマはこのとき相手を倒してない事を思い出し、どうフィリアにいい訳をしようか考えていた。

 しかし、実は先程投げ付けた【魔導凝縮・縮退炉爆弾】は、はっきり言ってとんでもない代物だった。

 余りにも現実離れした威力であり、魔人族のグレルが転移したあと、ユウマとの繋がりが切れてので、ユウマの魔力で保持していた【空間収納箱コンテナボックス】が消え、中で圧縮された魔力が一気に膨れ上がっていた。 そして外気に解放された魔力が周りにある魔素を一瞬で吸収、威力を更に増し膨張して弾け飛んだ。

 しかも音もなくグレルを中心に半径20km四方が跡形もなく、空間ごと瞬時になくなってしまっていた。

 まあグレルの逃げ出した場所はアーストリアの星ではなく、魔界にある星のひとつでグレルが治めていた場所であった。実際その星が1個丸々消滅していたのである。

 これに関しては魔界内ではマシュリの部下である。遊撃隊総司令のグレルが魔力を暴走させ、それによる自分の領地の消失事件と噂されることになったのであった。何せあの【魔導凝縮・縮退炉爆弾】の魔力は、殆どがグレルの魔力で構成されていたからであり、フィリアの魔力はその起爆剤的になっていたので、それを調査した魔人族がまさかアーストリアの者がやったとは全然思ってなかったのである。
 それにまさか以前マシュリ達を恐怖させた人物が関わっていたとは夢にも思ってなかったのだった。

 ユウマはそんな事になったとは知らず、フィリアにどう言い訳しようか必死に考えているとフィーナ様より【通話テレホン】が突然入って来た。
『あっ、よかった。やっと連絡がつきました。あのですねユウマさんごめんなさい。何故かあなた達を転移させたまでは、良かったんですけど、その後何故かずっと【通話テレホン】での連絡が付かなくて』
『あっ、そういえば。そうでしたね。でも、どうかしました?』
 何故か通常どうり【通話テレホン】での連絡がついたのに、かなり慌ててる雰囲気なので詳しく聞くことにした。

『そうそう、あなた達を転移で送った後に大変な事が解ったんです。それで必死に【通話テレホン】や転移を試したんですけど、やっと【通話テレホン】だけが使えるようになりました。それでですね、そこの・・・あれ!?』
『どうしました。フィーナ様?』
『それが、たったいま・・・・』
 フィーナがユウマに連絡を送るというより、ユウマ達を転移させた後に重大な問題が発覚していた。
 それは今まで辛うじて地上の様子を確認出来ていた神界の、女神マリエルの領域管理システムに不具合が発生していた事が判明していたのだ。
 実を言うとあの時点で確認出来ていたのは、約一週間も前のデータとその時の環境の表示だったそうだ。

 それを発見したのはちょうどユウマ達を転移させたと同時くらいで、他の守護天使たちが発見して報告してきたのだ。

 何故その様な事態になっていたかと言うと、以前神界で会議を行なっているときに近いうち女神マリエルの領域で、大厄災が発生する可能性があるという事で、最新のシステムに切り替えていたのだけどそのシステムにまだ切替が出来ない状態だったのだ。それで一時的ではあるが古いタイプ、そう昔使っていたシステムの物を使用していたのだ。
 そのため今回の発見が約一週間分遅れていたのだ。しかし実はその事に直感的に女神マリエルはいち早く気が付き、ホントに嫌な予感がしていたのでさっさとフィーナを頼りにユウマ達をさらう行為まで行なっていたのだ。

 それでちょうどそれが解ったときには、既に転移した後で連絡はもちろんのこと、ここに呼び戻す事も出来ない状態になっていた。

 それで仕方なく新しいシステム切替を急がせ急遽データを採取して、現在の状況を急いで確認した。ユウマ達を送る前の環境と現状の環境が大きく変わっており、人や精霊が太刀打ちできるような寒さで無い上に、漂っている魔素が邪気で変質している事が解ってしまい、この時点でフィーナは慌てて必死になって連絡を繰り返していた。

 何せ自分達の判断ミスでユウマと他の娘達も、危険にさらす事になってしまった。その事を悔やんですぐにでも助けに行こうとしたが、もう一人の女神シルクに必死に止められていた。
「フィーナ。あんたのとこの子を信じましょ。それに私も彼には期待してるの。何かをやってくれるんじゃないかなって」
「えっ?シルクちゃん。めずらしいなぁ?他のとこの子に興味があるなんてぇ?」
「そりゃ、そうよ。だって、このフィーナを惚れさせた男よ。興味があるじゃない」
「うにゃ、そっ、そそそっそ、そんな事無いんだな。だな。シルクはなにを言ってるのかな。かな。私は別にユウマさんのこと・・・・」
 この時点で先程まで青ざめ後悔していたフィーナが、一気に顔色を変え真っ赤になってシルクに言い訳と否定をしていた。

「えっ、フィーナちゃん?そうなん。ならウチがもらってもええ?」
「それは、だめ。絶対に駄目。私のだから」
 マリエルのその言葉を聞き必死に公儀をしていた。

「はいはい、それはもういいから。でさ彼らを信じましょ。きっと大丈夫よ」
 結局はこの時点で女神シルクと女神マリエルの2人に元気付けられ、とりあえず送ったユウマ達を信じる事にしたらしい。

 それでも必死に連絡だけは取り続けていたのだ。
 そしてユウマがアイスヘンジの場所にあった邪陰水晶の石柱、邪陰石柱をすべて壊した事により、周りに漂っていた邪気の含まれた魔素が晴れて行き連絡が付くようになったのだ。

 そんな事があったあとで、今現在はフィーナと連絡が取れ話している。
『それでですね。今その付近の環境が大変な事に・・・!?えっ、もう解消に向かってるの?どうして・・・どういうことなのミアちゃん。うんうん、えぇぇ、そうなの?えっと、ユウマさんその辺の環境がいつもの状態に戻りつつあるそうです。でもなんで?』
『あっ、それなら多分俺が、アイスヘンジの場所にあった邪陰水晶の石柱を壊したためと思いますよ。あれが原因だったみたいですね。おそらく』
 俺が最初に対処した事を報告すると、今度は突然マリエル様が【通話テレホン】で話しかけてきた。
『ありがとうユウマさん。まあ、アイスヘンジ壊してしもたんはしゃあないけど、まあこれで相手を徹底的にいてこませれるねぇ。期待してるさかいがんばっえな』
 マリエル様が俺に今回の騒動の相手を始末して欲しいみたいな事を、お願いしてきて応援していた。

『あれ?あのう。もうすべて終ってますよ。それにアイスヘンジはとりあえず最小限の補修で済むと思いますよ。確認してみてください。ただ今回の騒動を起した相手には逃げられてしまいましたけど、すみません』
『『へっ?もう終ったの?』』
 俺の言葉を聞き、フィーナ様とマリエル様が【通話テレホン】の先で驚いた声を上げ思考が停止してしまっているようだ。

『あっ、それとですね、フィーナ様。既にネギタマの確保も終わりましたよ。みんなも無事ですけど。何か他に問題でも?』
『えっ、えっ、いやいやいや、だって大厄災の一歩て前だけど相当の戦力があったはずだよ。しかもまともに戦えなかったはず・・・・えっ、何?ふむふむ、うえ・・・!? とっとにかくユウマさん達問題なかったらもう戻って来て。お願いね』
 そう最後の言葉を残してフィーナ様とマリエル様の【通話テレホン】が一方的に切られた。



 そしてそのままみんなの元に行き、事情を説明して気絶している新種の魔獣モンスターを連れて神界に帰って行った。


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