巻き込まれて異世界へ ~なぜだか関わった人の運命変えてます~

桜華 剛爛

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第8章 新たなる冒険?の始まりかもしれない。

8-50 カレーパーティーの開催?

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 まあ、先程の話しについては、後日また詳しく色々とまとめることにして、今日はこのあとカレーパーティーをする予定なので、その準備をマイ達に手伝って貰う事にした。



 マイ達が言い難そうだったので、俺から声を掛けそれとなく色々と教えようと思った。
「それじゃ、カノちゃんこの事にもう問題がなかったら、この娘達を借りてもいいかな、いつもみたいに手伝って貰いたいから、それにね」

「えっ、あっはい、問題ないですよユウマ様。それじゃあ私達は先程の件の事は、色々こちらで考えまとめておきますので。失礼します」
 カノちゃんとリリアちゃんは先程の内容をまとめて、実現できるよう早急に準備するみたいで、そう言葉を告げて、すぐにどこかに行ってしまった。この場所を去るとき半分スキップをしてニコニコと出て行ったので、実は話が簡単に済んで凄く嬉しかったのだろうと思った。

 そして、マイ達もユウマのその言葉を聞き、ニコニコと満面の笑み浮かべて5人とも手伝ってくれたのである。

 結果的にはマイ達に手伝って貰ったので、通常より早くすべての準備が終わった。
 なので他にも作ろうと考えたが、マイ達に何か食べたいものがないかを聞き、それを作るようにした。

 そのマイ達が食べたい物を作り終わる頃には、もう既に辺りは薄暗くなっていて、夕食をとるにはちょうどいい時間が近くなっていた。

 それで今夜の夕食は屋敷内で一番広い講堂ホールで、ビッフェ形式にする事にしていた。もちろん使用人達も一緒にである。
 ビッフェではカレーを4種類と付け合せ、それと色々なデザート類を並べている。もちろん飲み物も準備している定番はラッシーであるが、その他にもたくさんこの世界にある果実で色々と作って出す事にしている。

 ちなみの先程マイ達5人に聞いて作った物は、マイが最近作ったシュークリームで、ミイがフルーツポンチだった。そしてアイが卵焼きサンドでユウがプリンが御所望だった。メイに関しては何故かこう言ってきた。
「私は出来る事なら、ご主人様が・・・愛情を込めた料理で構いません」
 などと真顔で言うものだから、他の娘達が誤解をして変な事を言い出してしまった。

「アァァァ、メイだけずるい。なら私もそれがいい」
 アイがメイに続き、ユウマの愛情が入っているならどれでもいいと言った。 その言葉皮切りに続けて残りの娘がおかしな事を言い出してしまった。
「そっ、それなら私もユウマ様の愛情を・・・」
「ちょ、ちょっとマイ。あんたのそれ意味が違って無い。それなら私だってユウマ様の事を・・・」
「師匠、ユウは元から師匠の事を好きだかんね」
 いや、俺はそんな事を聞きたかったんじゃないのだが、メイが変なこと言うから他の娘が勘違いして変な事を口走り出した。
 実はメイ的にはそんな事を言うつもりでなく、俺が以前作ってそれを渡す際に冗談で言った《愛情たっぷり乾燥果実の入ったクッキー》の事を言ったのだが、言葉が足りず先程の言葉になったようだ。それよりもその事に関しては、俺の方はすぐに解ったのだが、他の娘は意味が解らず俺への告白をしてしまい顔を真っ赤にしていた。

 その時は原因を作ったメイは、キョトンとして「どうしたの」と首を傾げていたのだった。

 それで、今現在講堂ホールでは大変な状態になっている。でもそれは歓喜の状態でワイワイ、ガヤガヤとにぎやかな状態になっているのだった。

 今みている現状では、みんな好きな様に皿に盛り、そしてそれぞれのグループに分かれて食べている。

 最初はカレーについては食べ方が解らないようで、戸惑っていたがそこは地球生まれの娘達には問題ないし、マイ達が他に使用人達に色々と説明して教えてるので、みんな見よう見真似で食べ始めていた。

 すると好評らしく最初は恐る恐る無言で食べていたが、美味しいと解ると次々とにぎやかになり、凄い勢いで食べ始めていた。 だが、カレーを知っている娘達は嬉々としてカレーを食べて次々と語りだした。

「うまうま《ガツガツ》ハフハフ《ングング、ガツガツ》おいひいよぉぉぉ」
「ううん、やっぱりユウ兄のカレーだよ。私はこのカレーが一番だよ」
「うん、うん、これだよこの絶妙の辛さ加減が最高♪うーん、幸せ」
「ハムハム、うんうん、やっぱりこれだよこれ、やっぱり最高だよ。幸せだよぉ」
 まず最初に、凄い勢いで喜んで食べ続けてるユアをよそに、ミナが感想を言いそれに答えるようにユアが言葉を漏らした。それに続きナンを大量に積んだ皿を自分の横に置いて4種類のカレーを別皿によそい、それに浸し食べ続けているティナが双子の話に合わせ答えていた。

 それに、いつの間にかティナを含めた女神様達と守護天使達は、前にフィーナ様が着ていたコスプレ用のメイド服とは別のメイド服の衣装に着替えて、またみんなの中に紛れ込んでいる。

 そのフィーナ様とシルク様、そしてマリエル様と守護天使であるルアちゃん、エミちゃん、ミアちゃんの3人は出来るだけ、目立たないようにカレーとデザートのケーキを黙々と食べてる。でも、その衣装だけでかなり目だっていると思うが、そこは突っ込みたく無いし6人とも幸せそうな顔で食べてるから構わないでおこう。
 ついでにそのフィーナ様達と一緒に、聖霊の姿でファル達4人も黙々と幸せそうにカレーを食べていたので、そちらもそのまま構わないようにしたのである。

 そして、こちらでは始めて食べるカレーに舌鼓を打っている。
「うふふふっ、美味しです。幸せでふぅ」
「これは、凄いですね。この絶妙なトロミ、それに中に入ってる物が凄くいいです。このイルモはホクホクでこのソースの味が染みこんで、それでまた良くて絶妙にマッチしてます」
「これはなかなかですね。絶妙な辛さに上手さが混ざりあい、このイイマイにマッチしてます。更にこの付け合せのふくじんづけですか?これがまたこのカレエにマッチして食感も最高です」
 シルフィーに関してはホントに幸せそうにカレーを上品に食べているが、言葉が既に崩壊していた。それとは別でレーネさんとキュリカさんは、食レポみたいに詳しく語りながら食べていた。

「そうですよね。このカレエとイイマイを一緒に食べたら、これまた食が進む。俺これなら何杯でもいけるよ」
「私はこれがいいな、このパンみたいなの。これを付けて食べたら美味しいよぉ」
「ナニナニ、これ!お肉がホロホロでこのイイマイと食べたら最高だよ。それにこのパンにもあうよ」
 ユータに関してはガツガツと食べ進め、もうすでに5杯目を食べているがその勢いは収まらず、アリアはイイマイよりナンの方が気にいったらしくそちらの方を好んで食べ、既に3杯目のおかわりを取りにいった。

 そのユータとアリアとは違い、いつもはそんなに食べないメイリーまでも既に2杯目を食べて他のカレーを少しづつナンに付けて食べてる。
 それにロンとミーアは黙々と語らずに食べていた。しかし食べてる姿はホントに幸せそうだった。

 白王狼はくおうろうのランも黙々とミーアのそばで食べている。ちなみに、地球では玉葱は動物に食べさせるのはよくないので、こちらでもそうなのかをミアちゃんに聞いたところ、このネギタマに関しては地球産みたいにな毒素は無く、まったく違う物なので問題は無いそうだ。

 それでリンカとユイカちゃん、それとメグミさんは、何故かカレーパーティーに参加しているフィリアさんとヨーコさんに付き合い、別のテーブルで説明しながらワイワイ、ガヤガヤと喋りながらカレーを食べているようだ。
「何よ、このドリンク。これも、あれも美味しいじゃない」
「美味しいね、お姉ちゃん。戻ってきてよかったよ。でも、こんな物をいっぱい作れるなんて・・・」
 フィリアさんとヨーコさんは、カレーを食べドリンクを色々飲んで感激してヨーコさんに関しては料理を見ながら視線をユウマに向けていた。

「さっぱりしてるし、それに付け合せの数々も美味しい」
「私もここに来て、こんなにユウ兄様の料理を食べれるなんて幸せです」
「私はヤッパリこのサラダとこのドレッシングは最高ですねぇ、まさかこの世界でもこの味に会えるなんて思ってもみなかったわ」
 リンカが付け合せについて語り、ユイカに関してはユウマの料理に感激していた。それとメグミに関してはユウマが作ったドレッシングで醤油味をベースにした和風ドレッシングに感激していたのである。

 この場所でユウマは、他の娘達とは食べずに使用人であるマイ達と同じテーブルにいて、ラッシーを飲みながらみんなを観察している。
「ねえねえ、マイちゃんこれって?」
「うん、全然違うよ私達が作ってるのと?」
「何が違うのかな。やっぱり、例のユウマ様が作っていたけちゃっぷ?なのかな」
 ミイがみんなと一緒にカレーを食べ、自分達の作っていたカレーとどこが違うのか考えながら食べてマイとアイで話込んでた。どうもこの3人は何とか自分でその答えを見つけようとしている。

 よきかな、よきかな自分でその答えを見つけるのもいいが、時には頼って欲しい事もあるのにな、その点ユウは正直なくらい良く聞いてくる。

 そんな事を思っていると早速その娘が聞いてきた。
「あのさ、あのさ、師匠これって他になに入れてるの?これってまた別の物で・・・うーん何となく甘い感じがするけど、それだけじゃないよね。なんなの?」
 ただこの娘の場合は、考えてから聞きに来るから無下に出来ないし、だいたいがみんなを代表して聞きに来るからな。

「ん?別に特別なものは・・・あっ、そう言えばあれを入れてた」
 良く考えたらこの娘達がいない時に入れたものがあったけかな。

「えっ、なになに?なにを入れてるの」
「あのな、これと蜂蜜を入れてるぞ。ほれ」
 そう言ってユウに、最近やっと完成した自家製ソースを渡してやった。

「なになに、これ?以前作っていた・・・けちゃっぷ?あれ、でも色が違うよね」
「ん?ああ、それも入ってるけど、他にも色々混ぜて煮込んで、ついでに調味料とか香辛料なんか色々混ぜて作った物だよ」
「ふぇ、こんなの貰ってもいいの、師匠!これって結構凄い物じゃ」
「うん、まあ、君たち5人は、特に頑張って料理を作ってるからな。あと、これもやるからかんばって精進しなよ」
 そう話をしてユウマは、一冊のメモ帳をマイ達に渡した。それは先程渡したソースの作り方や、今回のカレーやはたまた今まで作った物のレシピと、ついでにまだ作っていないレシピを書いた物を渡したのであった。

 するとそのレシピの書いたメモ帳を見て、5人が驚いた顔でユウマの方を見て御礼を言い。先程までのんびり食べていたカレーを、一気に食べて「ご馳走さうさま」と言ってさっさとパーティー会場を出て行った。

 普通だったらカノちゃんやリリアちゃん、それに使用人を束ねてる人が注意するのだが、その人達もそれどころでは無い状態である。まあ、ちなみにこの屋敷では通常の食事は別々だが、今回のような屋敷の人間だけのパーティーの場合では、みんな一緒に食べるようにしている。

 だから前回のバーベキューパーティーの時も、屋敷内の殆どに使用人が参加していたのである。まあ、一部は違う仕事などがあるのでその者達は別に準備していたが、基本的には全員参加である。

 それで今回もいつもどおりなので別に途中で席を立ったからと言って注意される事はないのである。
 まあ実際に注意されたとしても、俺が許しているから問題は無いのであった。

 しかし、カレーを食べただけで、ここまですごい事になるとは思ってなかった。それにこの後、カレーが物凄い反響になるとはユウマも思ってなかったし、地球からの転移組みも思っていなかった。



 それでこの日は、みんな満足してくれてカレーパーティーは終了したのであった。


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