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第9章 戦いの中で真実を?
9-6 カフェで作業するとはかどるらしい。
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だからここで作業をせずにちゃんとした作業場ですればいいのにと考えていた。
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何故ならこのあいだ元々俺専用で作った、神殿の奥の工房までもがいつの間にか乗っ取られてしまっていた。
そりゃさぁ、あんま使ってなかったけど、流石に俺がいない間に部屋の荷物を使って無い空き部屋に持っていくかな普通・・・・。だいたい逆でしょう、開いてる部屋を利用するなら解るけど、なぜ設備の充実した工房の方にまで部屋を拡張するかな。
しかもその部屋でメグミを筆頭に、女神様達と他の子達が集まり、何かの本を色々と作っているようだった。
まあ先程までの話はどうも女神様達が、メグミさん達に頼んで書いた本のようである。
それでカフェが開いていない時間帯は、そっちの作業場で作業をしているようなのだが、何故わざわざ道具をこちらに殆ど持ってきてまでと他の人に見られる危険までして、ここでやる必要があるのか不思議に思った。
後で最初に俺の工房を乗っ取った原因であるフィーナ様に聞くと
「えっ、それや何故ならカフェならば食べ物が、注文すれば出てくるし、片付ける必要性が無いじゃない。それにここは過ごし易いの♪」
みたいな事を言っていたからである。
まあ、確かにあの工房にはここのカフェみたいに、過ごし易い空調の付与はしてない。何故ならここはあくまで客商売をするところなので、出来るだけ快適に過ごせるように色々と手を入れている。それはもちろん店舗全体にだ。
だがあの工房は、こんな上等な付与はしていないと言うより、必要が無くてしていなかった。元は俺1人で使っていたのでそんなものは必要なかったが、今の大人数で今みたいな状態になると・・・まあ、考えるまい。
そんなこんなで、今は何を書いているのかと思ったら、どうやら先程見た文章の様に、以前メグミさん達が苦労して戦っていた。魔神について伝記みたいなのを作っているみたいだ。
しかもかなり実話をひん曲げて、なかった事まで脚色を付け加え書いていた。
まあ、余分な文章と脚色は激しいが、これは実際にあった話なのであった。
ただこのとき俺とアリアとロン、それとミーアとラン、それにファルと月姫と雪姫は、この魔神が現れた場所にはいなかった。と言うより他の場所にいたのであった。
それで、まあ俺達が現れた時は、ほとんど敵対していた相手もだが街も壊滅状態だった。
しかもよく話を聞くと、最初相手はこちら側の強さに驚き命乞いをしていたぐらいだったらしい。
そして、その命乞いをしてきたアホがよりにもよって、手に終えない魔神を召喚したそうだ、これが・・・。
まあなんで、こちらが許してるのにとち狂って魔神を呼んだのやら。しかもそれが成功したからって、いきなり態度を変えていたそうだ。
まあそうか、神に最も近い存在の召喚が成功したんだし、そりゃ有頂天にもなるだろう。
で、またそこから戦闘が開始されたが、やはりその召喚した魔神は、強かったようでその時メグミさんが不運にも、捕まってみんなが手を出せなくなっていた。
そこで俺達が戻って来て見ると、そんな状態を確認したので俺達が手を貸した。
それがあんまり良くなかったのだろうか、俺の存在に危機を救った英雄などと、でたらめな印象が残ってしまっていた。
そのうえアリアに関しては戦姫なんて二つ名を付けられていたし、ミーアなんてランにまたがり相手を圧倒して神獣フェンリルを従える戦乙女なんて言われてたっけか・・・。
ついでに俺とロンなんて大勇者様や大賢者様の生まれ代わりと言われ、挙句の果て救世主様一行など、変な状態に語られだしたのであの場では仕方なく自分達の素性を知らない人達には、その場でお眠り頂き、夢であったと偽の記憶を植え付け俺達はさっさとその場を後にした。
それで、その偽の記憶を定着させる為にあった事とは違う内容で、無かった事をでっち上げ今カフェの個室の大部屋で作業している。そのみんなに注意がてら声を掛けるようにした。
「あのさ、一言いいかな、話を作っちゃいけないでしょう。まあ、確かにホントに起こったことですけど・・・・これは、余りにもひどすぎるでしょうが」
そうこの最初の方にあった話しはメグミさんと、女神様達が半分以上でっち上げで作った話であった。
それを使用人達の娘は、その指示で書いているに過ぎない。そこで部屋に俺が入って来たもんだから、黄色い歓喜の声が上がりだしたが、すぐにこの話について俺は関係ないと説明すると残念がっていた。
それで何故このような話を作っているかとフィーナ様達に聞いてみると、実は神災級の厄災が起こった場合は、神書というか歴史書を作り未来に語り告がなくてはいけないそうだ。
それで今回発生した大厄災までは簡単な物でよかったそうなのだが、流石に魔神が出現してしまうとそうはいかないそうだ。で、今回作っている書物は、文字を連ねた物と漫画風に書いた物を作って、今後歴史書として女神から神託で伝えるそうだ。もちろん今書いてある分で俺達の名はちゃんと伏せるそうだ。
その話しを作っている娘達もこのことは口外はしない契約を結んでいるし、メグミさんを筆頭にあのコスプレメイド服から色々と製作販売している娘達なのでその心配も無いとの事だ。それに女神様達とリンカとユアが進んで手伝っているのであった。はっきり言って面白がっているとしか思えないのであった。
それで先程の話しとは、かなり違うが実際あった事なので、その話をしたいと思う。
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その話の内容は、ちょうど1月前に遡るのであった。
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だからここで作業をせずにちゃんとした作業場ですればいいのにと考えていた。
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何故ならこのあいだ元々俺専用で作った、神殿の奥の工房までもがいつの間にか乗っ取られてしまっていた。
そりゃさぁ、あんま使ってなかったけど、流石に俺がいない間に部屋の荷物を使って無い空き部屋に持っていくかな普通・・・・。だいたい逆でしょう、開いてる部屋を利用するなら解るけど、なぜ設備の充実した工房の方にまで部屋を拡張するかな。
しかもその部屋でメグミを筆頭に、女神様達と他の子達が集まり、何かの本を色々と作っているようだった。
まあ先程までの話はどうも女神様達が、メグミさん達に頼んで書いた本のようである。
それでカフェが開いていない時間帯は、そっちの作業場で作業をしているようなのだが、何故わざわざ道具をこちらに殆ど持ってきてまでと他の人に見られる危険までして、ここでやる必要があるのか不思議に思った。
後で最初に俺の工房を乗っ取った原因であるフィーナ様に聞くと
「えっ、それや何故ならカフェならば食べ物が、注文すれば出てくるし、片付ける必要性が無いじゃない。それにここは過ごし易いの♪」
みたいな事を言っていたからである。
まあ、確かにあの工房にはここのカフェみたいに、過ごし易い空調の付与はしてない。何故ならここはあくまで客商売をするところなので、出来るだけ快適に過ごせるように色々と手を入れている。それはもちろん店舗全体にだ。
だがあの工房は、こんな上等な付与はしていないと言うより、必要が無くてしていなかった。元は俺1人で使っていたのでそんなものは必要なかったが、今の大人数で今みたいな状態になると・・・まあ、考えるまい。
そんなこんなで、今は何を書いているのかと思ったら、どうやら先程見た文章の様に、以前メグミさん達が苦労して戦っていた。魔神について伝記みたいなのを作っているみたいだ。
しかもかなり実話をひん曲げて、なかった事まで脚色を付け加え書いていた。
まあ、余分な文章と脚色は激しいが、これは実際にあった話なのであった。
ただこのとき俺とアリアとロン、それとミーアとラン、それにファルと月姫と雪姫は、この魔神が現れた場所にはいなかった。と言うより他の場所にいたのであった。
それで、まあ俺達が現れた時は、ほとんど敵対していた相手もだが街も壊滅状態だった。
しかもよく話を聞くと、最初相手はこちら側の強さに驚き命乞いをしていたぐらいだったらしい。
そして、その命乞いをしてきたアホがよりにもよって、手に終えない魔神を召喚したそうだ、これが・・・。
まあなんで、こちらが許してるのにとち狂って魔神を呼んだのやら。しかもそれが成功したからって、いきなり態度を変えていたそうだ。
まあそうか、神に最も近い存在の召喚が成功したんだし、そりゃ有頂天にもなるだろう。
で、またそこから戦闘が開始されたが、やはりその召喚した魔神は、強かったようでその時メグミさんが不運にも、捕まってみんなが手を出せなくなっていた。
そこで俺達が戻って来て見ると、そんな状態を確認したので俺達が手を貸した。
それがあんまり良くなかったのだろうか、俺の存在に危機を救った英雄などと、でたらめな印象が残ってしまっていた。
そのうえアリアに関しては戦姫なんて二つ名を付けられていたし、ミーアなんてランにまたがり相手を圧倒して神獣フェンリルを従える戦乙女なんて言われてたっけか・・・。
ついでに俺とロンなんて大勇者様や大賢者様の生まれ代わりと言われ、挙句の果て救世主様一行など、変な状態に語られだしたのであの場では仕方なく自分達の素性を知らない人達には、その場でお眠り頂き、夢であったと偽の記憶を植え付け俺達はさっさとその場を後にした。
それで、その偽の記憶を定着させる為にあった事とは違う内容で、無かった事をでっち上げ今カフェの個室の大部屋で作業している。そのみんなに注意がてら声を掛けるようにした。
「あのさ、一言いいかな、話を作っちゃいけないでしょう。まあ、確かにホントに起こったことですけど・・・・これは、余りにもひどすぎるでしょうが」
そうこの最初の方にあった話しはメグミさんと、女神様達が半分以上でっち上げで作った話であった。
それを使用人達の娘は、その指示で書いているに過ぎない。そこで部屋に俺が入って来たもんだから、黄色い歓喜の声が上がりだしたが、すぐにこの話について俺は関係ないと説明すると残念がっていた。
それで何故このような話を作っているかとフィーナ様達に聞いてみると、実は神災級の厄災が起こった場合は、神書というか歴史書を作り未来に語り告がなくてはいけないそうだ。
それで今回発生した大厄災までは簡単な物でよかったそうなのだが、流石に魔神が出現してしまうとそうはいかないそうだ。で、今回作っている書物は、文字を連ねた物と漫画風に書いた物を作って、今後歴史書として女神から神託で伝えるそうだ。もちろん今書いてある分で俺達の名はちゃんと伏せるそうだ。
その話しを作っている娘達もこのことは口外はしない契約を結んでいるし、メグミさんを筆頭にあのコスプレメイド服から色々と製作販売している娘達なのでその心配も無いとの事だ。それに女神様達とリンカとユアが進んで手伝っているのであった。はっきり言って面白がっているとしか思えないのであった。
それで先程の話しとは、かなり違うが実際あった事なので、その話をしたいと思う。
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その話の内容は、ちょうど1月前に遡るのであった。
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