245 / 557
第9章 戦いの中で真実を?
9-5 実はすべて・・・?
しおりを挟む
・
・
・
何せこのままじゃユウマが死んでしまい、この世界から姿を消してしまうかもしれないからであった。
・
・
・
このときメグミは自分の命を削るようにして魔力を引き出しユウマの回復を必死に行い、シルフィーは横で必死に女神であるフィーナ様とマリエル様に願いを込めた。
「そして、ここで女神フィーナ様とマリエル様の登場! それから血を吹き出し苦しみ瀕死の状態のユウ君を救い・・・」
何故かカフェにある個室で、女神様達とヒートアップしているメグミさんがいた。
「コラー!メグミ。私が出て来てないじゃないの。なんでよぉぉ」
「そりゃ、シルク。実際あんた何にもして無いじゃん。見当違いの場所を護らせていたし・・・」
「うぐっ、でもさ・・・ちょっとは・・・・」
「ねぇ、ねぇユウちゃん。あれある?ウチあれ好きなんよね。ここにもあるかなぁ・・・・」
なんかそこでシルク様も喚いている。そして、フィーナ様はそれに突っ込みを入れていて、マリエル様は給仕をしているユウに、自分の好きな物を注文している。
おお?シルク様がなんか意見してるなぁ?それにマリエル様はいつもどおり平常運転中か・・・・・一体何があって何をやらせてるのやら?
この場所にある大部屋の中で、さっきから泣いたり喚いたりしている。それに数人の使用人の娘達と女神様達までその部屋に引き入れ、みんな一緒にあの場所で何かを必死に一生懸命作っているというか、何かを書いているようなのだ。
「ねぇマイ。何やってんのあそこの個室で?あそこって団体専用の大部屋の一つだよね」
「はい、あれは以前貴族の方の要求で個室として作りましたが、需要があまり無いのでああやって一般解放しましたら・・・あのように使われるようになりました。それに、3日程前から開店したと同時に入店して、あの部屋を一日中貸切のされてますね。まあ、色々と注文して貰えるので問題はないのですが・・・ときたま誰かが大声をあげたと思ったら、あのような状態がたまに続いていますが?」
はっ?この状態が3日も前から続いてるの?流石に営業妨害なんじゃ・・・・。
今の状況を見たら絶対誰しもがそう思うのが当たり前だ、何せ誰かがヒートアップして悲鳴みたいな声をあげたかと思うと、今度は歓喜の声をあげたり、それで静かになったかと思うと、今度は大声で説明したと同時に泣き出す娘までいて、はっきりあの部屋の中はカオスと化していた。
「えっ、でもそれじゃ、ここが迷惑じゃないの?はっきり言って営業妨害だろう」
「いえ、その点大丈夫なんですが、ただ・・・」
なんかマイが言いにくそうにしていた。
良く見ると他に給仕をしてる娘も、俺とマイの話を聞きお互い困り顔で視線を交わしてる。
「ん?ただ、どうしたの?」
「いえ、帰られるときに、あの部屋の中が物凄い事になってまして、それにこれがいっぱい落ちてました」
マイはそう言って、何かを書き示しグチャグチャになった紙を数枚見せてくれた。
そこに書かれていたのは、文章を書いた紙と漫画風に物語りを書いた物で、両方とも以前戦った魔神との戦いの模様を記されたものだった。ただし殆どが無かった様な内容になっていた。
「なんじゃこりゃ?」
「師匠?あの戦いで死じゃったの?僕は悔しいよ師匠が、師匠がぁぁぁ。グスッ」
ユウがとんでもない事を聞いてきた。しかも本気泣きで泣きながら俺に抱き付き顔を埋めてぐずりだしたのだ。
「ユウ!あなたはアホですか?ご主人様が死ぬわけ無いでしょう。それと注文はどうしたのですか?」
何故かメイがユウの言葉に腹をたて頬を膨らませていたが、ちゃんと仕事をしているのでそんなにきつく言葉は掛けず、注文を確認して厨房の方に消えて行った。
今現在俺はカフェのカウンターに座って休憩を取っていたが、ユウは先程の個室から戻って来て俺の腰部分に抱き付き泣きぐずっている。
それで俺はユウをそのままにして、マイから受け取った物を見ていると、カフェの手伝いをしていて今は休憩を取っているアリアとメイリーが、それを横から除いてきたので渡してやると、また個室の中から声が響き出した。
「どぉ、メグミさん。ここなんか、まだ書き加えられますよ」
「メグちゃん。この本のタイトルどうすんの。それにこの出演者の名前わぁ、変更せえへんと大変な事になんよ」
「あっ、そうでしたよね。名前はどうしましょうか?」
今の声はおそらくエミちゃんでメグミさんに何かをお願いしていると、マリエル様が何かの修正をお願いしていた。
「そやねっ?あっ、あれがいいわぁ・・・・・・」
そういえば前々から気になっていたが、何故マリエル様はあんな喋り方になったんだろうか?不思議でならん。まあ、聞く気はないけど・・・この間は一時期ちゃんと話してたのに何故だろうか。
それにいいのか?こんなとこに居て・・・。あの人、前回も自分の守護する大陸でとんでも無い事が起きて、それの処理とかがあるんじゃなかったのか?
最近とくに、マリエル様はウチの神殿にというよりフィーナ様の部屋に入り浸っている様な気がするが、しかもシルク様までチョクチョク来てるし・・・。
そんな事を思っていると、注文の品が出来たようでさっきまで引っ付いていたユウは、泣きぐずったまま品物を持って行った。
「あっ、ありがとうユウちゃん。ん?何泣いとるん?ユウちゃん。こっちおいでぇな。慰めたるさかい」
「いえっ、あの・・・・」
ああ、ユウまでもがあのカオスの中に引きずり込まれた。
「ユウ兄ぃぃ。これ私ずっと気絶してる事になってる。カッコ悪いよこれ・・・グスッン」
「ユウ兄様ァァ、死んじゃ嫌ですぅ。私達を置いて行かないでくださいぃぃ・・・シクシク・・」
あらら、アリアに関しては今渡した文章内で自分が活躍するどころか、気絶して全く登場しない事を嘆き、メイリー関しては先程のユウみたいな状態になっていた。
だいたいなんで、ここでこんな物を作っているのやら、ちゃんとした作業場があるだろうに、しかもこんな他のお客さんが見たら大事になるだろうに何故だ。
何故そんな事を思っていたかと言うと、実は理由があったのだ。それは実際にあった事も書かれている。
・
・
・
だからここで作業をせずにちゃんとした作業場ですればいいのにと考えていた。
・
・
・
・
・
何せこのままじゃユウマが死んでしまい、この世界から姿を消してしまうかもしれないからであった。
・
・
・
このときメグミは自分の命を削るようにして魔力を引き出しユウマの回復を必死に行い、シルフィーは横で必死に女神であるフィーナ様とマリエル様に願いを込めた。
「そして、ここで女神フィーナ様とマリエル様の登場! それから血を吹き出し苦しみ瀕死の状態のユウ君を救い・・・」
何故かカフェにある個室で、女神様達とヒートアップしているメグミさんがいた。
「コラー!メグミ。私が出て来てないじゃないの。なんでよぉぉ」
「そりゃ、シルク。実際あんた何にもして無いじゃん。見当違いの場所を護らせていたし・・・」
「うぐっ、でもさ・・・ちょっとは・・・・」
「ねぇ、ねぇユウちゃん。あれある?ウチあれ好きなんよね。ここにもあるかなぁ・・・・」
なんかそこでシルク様も喚いている。そして、フィーナ様はそれに突っ込みを入れていて、マリエル様は給仕をしているユウに、自分の好きな物を注文している。
おお?シルク様がなんか意見してるなぁ?それにマリエル様はいつもどおり平常運転中か・・・・・一体何があって何をやらせてるのやら?
この場所にある大部屋の中で、さっきから泣いたり喚いたりしている。それに数人の使用人の娘達と女神様達までその部屋に引き入れ、みんな一緒にあの場所で何かを必死に一生懸命作っているというか、何かを書いているようなのだ。
「ねぇマイ。何やってんのあそこの個室で?あそこって団体専用の大部屋の一つだよね」
「はい、あれは以前貴族の方の要求で個室として作りましたが、需要があまり無いのでああやって一般解放しましたら・・・あのように使われるようになりました。それに、3日程前から開店したと同時に入店して、あの部屋を一日中貸切のされてますね。まあ、色々と注文して貰えるので問題はないのですが・・・ときたま誰かが大声をあげたと思ったら、あのような状態がたまに続いていますが?」
はっ?この状態が3日も前から続いてるの?流石に営業妨害なんじゃ・・・・。
今の状況を見たら絶対誰しもがそう思うのが当たり前だ、何せ誰かがヒートアップして悲鳴みたいな声をあげたかと思うと、今度は歓喜の声をあげたり、それで静かになったかと思うと、今度は大声で説明したと同時に泣き出す娘までいて、はっきりあの部屋の中はカオスと化していた。
「えっ、でもそれじゃ、ここが迷惑じゃないの?はっきり言って営業妨害だろう」
「いえ、その点大丈夫なんですが、ただ・・・」
なんかマイが言いにくそうにしていた。
良く見ると他に給仕をしてる娘も、俺とマイの話を聞きお互い困り顔で視線を交わしてる。
「ん?ただ、どうしたの?」
「いえ、帰られるときに、あの部屋の中が物凄い事になってまして、それにこれがいっぱい落ちてました」
マイはそう言って、何かを書き示しグチャグチャになった紙を数枚見せてくれた。
そこに書かれていたのは、文章を書いた紙と漫画風に物語りを書いた物で、両方とも以前戦った魔神との戦いの模様を記されたものだった。ただし殆どが無かった様な内容になっていた。
「なんじゃこりゃ?」
「師匠?あの戦いで死じゃったの?僕は悔しいよ師匠が、師匠がぁぁぁ。グスッ」
ユウがとんでもない事を聞いてきた。しかも本気泣きで泣きながら俺に抱き付き顔を埋めてぐずりだしたのだ。
「ユウ!あなたはアホですか?ご主人様が死ぬわけ無いでしょう。それと注文はどうしたのですか?」
何故かメイがユウの言葉に腹をたて頬を膨らませていたが、ちゃんと仕事をしているのでそんなにきつく言葉は掛けず、注文を確認して厨房の方に消えて行った。
今現在俺はカフェのカウンターに座って休憩を取っていたが、ユウは先程の個室から戻って来て俺の腰部分に抱き付き泣きぐずっている。
それで俺はユウをそのままにして、マイから受け取った物を見ていると、カフェの手伝いをしていて今は休憩を取っているアリアとメイリーが、それを横から除いてきたので渡してやると、また個室の中から声が響き出した。
「どぉ、メグミさん。ここなんか、まだ書き加えられますよ」
「メグちゃん。この本のタイトルどうすんの。それにこの出演者の名前わぁ、変更せえへんと大変な事になんよ」
「あっ、そうでしたよね。名前はどうしましょうか?」
今の声はおそらくエミちゃんでメグミさんに何かをお願いしていると、マリエル様が何かの修正をお願いしていた。
「そやねっ?あっ、あれがいいわぁ・・・・・・」
そういえば前々から気になっていたが、何故マリエル様はあんな喋り方になったんだろうか?不思議でならん。まあ、聞く気はないけど・・・この間は一時期ちゃんと話してたのに何故だろうか。
それにいいのか?こんなとこに居て・・・。あの人、前回も自分の守護する大陸でとんでも無い事が起きて、それの処理とかがあるんじゃなかったのか?
最近とくに、マリエル様はウチの神殿にというよりフィーナ様の部屋に入り浸っている様な気がするが、しかもシルク様までチョクチョク来てるし・・・。
そんな事を思っていると、注文の品が出来たようでさっきまで引っ付いていたユウは、泣きぐずったまま品物を持って行った。
「あっ、ありがとうユウちゃん。ん?何泣いとるん?ユウちゃん。こっちおいでぇな。慰めたるさかい」
「いえっ、あの・・・・」
ああ、ユウまでもがあのカオスの中に引きずり込まれた。
「ユウ兄ぃぃ。これ私ずっと気絶してる事になってる。カッコ悪いよこれ・・・グスッン」
「ユウ兄様ァァ、死んじゃ嫌ですぅ。私達を置いて行かないでくださいぃぃ・・・シクシク・・」
あらら、アリアに関しては今渡した文章内で自分が活躍するどころか、気絶して全く登場しない事を嘆き、メイリー関しては先程のユウみたいな状態になっていた。
だいたいなんで、ここでこんな物を作っているのやら、ちゃんとした作業場があるだろうに、しかもこんな他のお客さんが見たら大事になるだろうに何故だ。
何故そんな事を思っていたかと言うと、実は理由があったのだ。それは実際にあった事も書かれている。
・
・
・
だからここで作業をせずにちゃんとした作業場ですればいいのにと考えていた。
・
・
・
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ありふれた聖女のざまぁ
雨野千潤
ファンタジー
突然勇者パーティを追い出された聖女アイリス。
異世界から送られた特別な愛し子聖女の方がふさわしいとのことですが…
「…あの、もう魔王は討伐し終わったんですが」
「何を言う。王都に帰還して陛下に報告するまでが魔王討伐だ」
※設定はゆるめです。細かいことは気にしないでください。
魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
「俺が勇者一行に?嫌です」
東稔 雨紗霧
ファンタジー
異世界に転生したけれども特にチートも無く前世の知識を生かせる訳でも無く凡庸な人間として過ごしていたある日、魔王が現れたらしい。
物見遊山がてら勇者のお披露目式に行ってみると勇者と目が合った。
は?無理
一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ
karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。
しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。
心が折れた日に神の声を聞く
木嶋うめ香
ファンタジー
ある日目を覚ましたアンカーは、自分が何度も何度も自分に生まれ変わり、父と義母と義妹に虐げられ冤罪で処刑された人生を送っていたと気が付く。
どうして何度も生まれ変わっているの、もう繰り返したくない、生まれ変わりたくなんてない。
何度生まれ変わりを繰り返しても、苦しい人生を送った末に処刑される。
絶望のあまり、アンカーは自ら命を断とうとした瞬間、神の声を聞く。
没ネタ供養、第二弾の短編です。
婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる