巻き込まれて異世界へ ~なぜだか関わった人の運命変えてます~

桜華 剛爛

文字の大きさ
256 / 557
第9章 戦いの中で真実を?

9-16 修行の予定地は・・・?

しおりを挟む



 それでフィーナ様からフィリアさんに頼む、依頼の件に関しても話が終った。なので俺は、ある事を思い出しティナに相談する事にしたのであった。



 確かティナは時の女神としての仕事を一旦終らせて、今日は一週間ぶりに戻って来ている筈なので、以前言っていた事を確認して、その場所の使用をお願いしようと思い。この神殿にあるティナの部屋に向った。

 ちなみにフィーナ様は先程戻ってきたミアちゃんと共に、フィリアさんへと今度の件に関して詳しく話をしている。
 俺が何故その話に参加しなかったかと言うと、俺が今回の件には参加し無い事をふまえてフィーナ様が、報酬に関して話したあとに詳しく説明していたからである。それに関してはフィリアさんの方も俺が参加しないのなら話を聞くなと、逆に追い出されてしまったからである。

 どうもフィリアさんも俺が参加しないのは、賛成のようなのである。何故だか解らないが、まあ、深く考えても仕方が無いので大人しく部屋を出た。

 それで、今回の件とは関係なく俺は一人でティナに会いにきている。
「なあなあ、ティナ。俺、今回暇になったんだよ。この間行っていた場所かどこか修行をする良いところない? まあ出来る事なら俺を入れて4人・・・いや、聖霊である3人とランの1匹を入れて、7人と1匹で修行できるとこが良いんだけど」
「ふぇ、そうだね。・・・・あっ!?あそこが良いかも。モグモグ・・・ゴックン」
 おっ、例の言っていた場所じゃなく、どこか良いところがありそうだな。流石は我が妹ながら時の女神様だ。

 メグミさん達が最近作っている漫画みたいな本から視線を外し、おやつを頬張りながら答えてくれた。

「どこだ、どこにある。その良いところとは・・・・」
「おっ、お兄ちゃん・・・顔が怖いよ。そんなマジ顔で迫らなくても教えるよ。えっとね、そこは時の迷宮ダンジョンと言って1日で・・・?あれ、どんだけだっけ、うーん・・・忘れちゃった。 まあ、とりあえず何日かだったと思うよ。あと、なんかぁぁ、あった様な・・・うーん?忘れた。まあ、そこに潜れば結構面白い事になるんじゃないかな」
 おっ、なんか面白そうなダンジョンの話が出てきたぞ。よし、それに挑戦してみよう。

「良し、膳は急げだ。みんなが出発する明後日に、俺達はティナの言う時の迷宮ダンジョンに行こう。ちなみにティナ、そこはどこにあるんだ?」
「ふえっ、神界の近くだよ。まあ、お兄ちゃんならここの転移門でいけると思うからこれを渡しておくよ。でも、最初は私がいないといけないと思うから。それと他の子達が一緒なら最初は私が迎えに行くよ。そうしないと脱出できないと思うから」
 ティナがそう説明してくれてメダルみたいなペンダントを渡してくれた。
 おっ、綺麗な宝石のついたメダル・・・ん?よく見ると真ん中に砂時計みたいなのが付いてるペンダントタイプのメダル・・・。

「なんですか?ティナさん。これは?」
「ん?時の迷宮ダンジョンに、入る為の鍵だよ。あっ、あと出来るならその中にいる。えっと、なんだっけかな?そいつの事も忘れちゃったけど、確かヤバイ奴だったような、んんんーん・・・?まあ、とにかくそいつも倒してきてお願いお兄ちゃん。そいつそのままにしとくと悪さするみたいだからさ」
 またなんか厄介事を、押し付けられた様な気がしたが、まあ、いいや、今回は本格的にアリアとロン、それにミーアとランの修行と俺自身の力の確認を行なおう。

 たぶん今度の戦いで他のメンバーは、凄く強くなるだろうからな。

「ほんじゃ、他のメンバーにも伝えてくるから、あんがとな。ティナ」
「ん、いいよ別に、あっ、それとお兄ちゃん。私も明後日から一時の間はいないから、それとフィーナちゃんから聞いたのだけど、【通話テレホン】のスキル持ってるんだよね。なら私も時々使うからよろしくね。ついでにそのスキルもランクアップさせとくから・・・」

 なんか、ティナが俺の持つスキルで【通話テレホン】をランクアップしてくれるようだが、まあ、今は確認しなくても良いだろう。

 しかしあとで確認したら【魔導次元通話マジックテレホン】などという、とんでもないスキルに変わっていた。
 これは恐らく悪い夢だろう、なんだよこのスキルしかもパッと確認したら、時間に関係なく色んな所でしよう可能。まあ、ただし相手も時空関係のスキルは必要らしいが、基本時間も飛び越えて連絡出来るらしい。
 てことは、基本このスキルはティナとしか使えないから、あんまり使い勝手的には前の【通話テレホン】変わらんような気がするが、まあ、いいやティナとは時間に関係なく話せるみたいだ。しかし、このとき俺は気が付いてなかった、時間に関係なく時空関係のスキルが必要な部分はティナだけと思っていたが、よくよく考えたら俺自身もそうである事に 後々気が付くのであった。

 それでティナの部屋を出たあとにアリアとロン、そしてミーアとランを屋敷の応接室に呼び出して、マリエル様のところの件をみんなが対処している間に、時の迷宮ダンジョンに潜る事を伝えたのであった。
「と、言うわけで今度みんながイルミナ大陸にあるメリウェル街に行ってる間、俺達は時の迷宮ダンジョンに入ろうと思う。別に問題ないよな」
「うん、私はいいよ。どの道そこには行けないと言うより、行きたくないから。それに久々、ユウ兄と行動を共に出来るからいいよ♪」
「僕も依存ありません。兄貴と共に行動できて、また修行を付けてくれるのなら」
「わーい、ミーアも問題ないよ。ランも一緒に行けるから喜んでるよ」
 ここにいる全員賛成なので、問題はない。あるとしたら、俺と共に行動できない子達の方だが、この間の一言が聞いたのだろうか、羨ましそうな顔はしていたが、決して言葉に出さなかったが、若干一命だけ言葉を漏らしていた。
『いいなあ、ファル達はユウマについていけるから・・・私もシルフィーが許してくれたら、そっちが良いけど、でも、やっぱりシルフィーと一緒が良いから諦めるかぁぁ』
『そうそう、フレイはちゃんと自分のマスターと行動しないと、実際私もマスターとだけど基本アリアと行動を共にするんだよ』
『へっ、何で?』
 実はこれはかなり以前からそうしているのだが、今のファルのマスターはアリアと言う事にしている。

 基本は、あくまでファルのマスターはユウマなのであるが、それはフレイがシルフィーとユウマに行なっている状態と同じである。ただ、メインのマスターかサブのマスターかの違いだけであり、基本殆ど変わらない。
 それにファルもそうなのだが、雪姫と月姫も基本武器としてユウマ達に同行する予定なのであった。




 そして、2日後それぞれの目的の場所に向う為、神殿内の転移門を利用して転移したのであった。


しおりを挟む
感想 798

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

ありふれた聖女のざまぁ

雨野千潤
ファンタジー
突然勇者パーティを追い出された聖女アイリス。 異世界から送られた特別な愛し子聖女の方がふさわしいとのことですが… 「…あの、もう魔王は討伐し終わったんですが」 「何を言う。王都に帰還して陛下に報告するまでが魔王討伐だ」 ※設定はゆるめです。細かいことは気にしないでください。

「俺が勇者一行に?嫌です」

東稔 雨紗霧
ファンタジー
異世界に転生したけれども特にチートも無く前世の知識を生かせる訳でも無く凡庸な人間として過ごしていたある日、魔王が現れたらしい。 物見遊山がてら勇者のお披露目式に行ってみると勇者と目が合った。 は?無理

婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ! 

タヌキ汁
ファンタジー
 国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。  これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

私はもう必要ないらしいので、国を護る秘術を解くことにした〜気づいた頃には、もう遅いですよ?〜

AK
ファンタジー
ランドロール公爵家は、数百年前に王国を大地震の脅威から護った『要の巫女』の子孫として王国に名を残している。 そして15歳になったリシア・ランドロールも一族の慣しに従って『要の巫女』の座を受け継ぐこととなる。 さらに王太子がリシアを婚約者に選んだことで二人は婚約を結ぶことが決定した。 しかし本物の巫女としての力を持っていたのは初代のみで、それ以降はただ形式上の祈りを捧げる名ばかりの巫女ばかりであった。 それ故に時代とともにランドロール公爵家を敬う者は減っていき、遂に王太子アストラはリシアとの婚約破棄を宣言すると共にランドロール家の爵位を剥奪する事を決定してしまう。 だが彼らは知らなかった。リシアこそが初代『要の巫女』の生まれ変わりであり、これから王国で発生する大地震を予兆し鎮めていたと言う事実を。 そして「もう私は必要ないんですよね?」と、そっと術を解き、リシアは国を後にする決意をするのだった。 ※小説家になろう・カクヨムにも同タイトルで投稿しています。

俺に王太子の側近なんて無理です!

クレハ
ファンタジー
5歳の時公爵家の家の庭にある木から落ちて前世の記憶を思い出した俺。 そう、ここは剣と魔法の世界! 友達の呪いを解くために悪魔召喚をしたりその友達の側近になったりして大忙し。 ハイスペックなちゃらんぽらんな人間を演じる俺の奮闘記、ここに開幕。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

処理中です...