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第9章 戦いの中で真実を?
9-18 時の迷宮内・・森の中で?
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しかし、その他の能力が殆ど使えないという事は、かなりキツイかも知れないのである。
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何せ今迄の戦闘でスキルに頼っている節が結構あったし、実力以上の力を出せるから、かなり楽をして戦闘に勝利いたからであった。
しかし、今回に関してはその系統のスキルはおろか能力の殆ど使えず、しかも現状周囲の警戒と敵の襲撃に対して一番頼りになるのは、ミーアとランだけなのである。
このまま行けば確かに今迄以上に強くなれるだろうが、一番の心配なのがティナから連絡が来るまでの間、この迷宮を耐え抜く事が出来るかであった。
何せこの時点で、俺もであるがアリアとロンはかなりキツイようなのである。何せいつ敵が襲ってくるのか解らないのと永遠に続く木々で視界的に周囲を見渡せず、しかも遠くまで見えない状態で、自分の視界に入るまで何も解らないのであった。
その為いつも神経を研ぎ澄ました状態でずっと自分の周りを警戒して、移動しているので精神的に疲労して、判断が送れている状態に陥っている状態である。
そのせいか、いつもの実力の十分の一程度しか出せていない状態になっている。
実際の10メートルくらい進んだら、かなり強力な魔獣が出現しているからである。
まず最初にミーアとランが違和感を感じていた場所で、双頭の蛇が襲ってきた。それからが始まりであった。
「何?あの蛇、頭が2つある。しかも鑑定が出来ないから、何なのかも解んないよ。ユウ兄!どうしよう・・・」
「とりあえず戦おう、情報が解らないけど、恐らくデススネークなんかと同じ様に対処しよう。ロン!君は、以前のように槍術を駆使して敵を牽制、アリアは魔法剣が使えるならそれを使って攻撃してくれ。ミーアとランは相手にスキが出来たらいつものように攻撃をしてくれ」
俺はとりあえず目の前の敵の情報が何もないので、知っている魔獣と比較しながら戦うしかなかったのである。
「うん、わかったよ。お兄ちゃん」
「解りました。兄貴!」
「ユウ兄は、どうするの?」
ミーアとラン、それとロンは自分ができる事をすぐに開始し出し、アリアも魔法剣に魔力を流し使用できる事を確認して、アリアはユウマの行動を確認した。
「ああ、俺は、まず【付与魔法】を使用してみんなの防御力と状態異常耐性の効果をみんなに付与するよ。どこまで効くか解らないけど試してみる。それから自分の元の能力だけで切り込んでいくよ」
その様に言葉を掛け、【付与魔法】を試して使用した。するとすべての効果は上手くいき、いつもどおりの効果をもたらしていた。ただし魔力は一旦ごっそり持っていかれたが、その後は徐々に回復し出したので、全く使えないというわけではなかった。
「よし、【付与魔法】は上手くいった。これからは昔みたいに自分だけの力で頑張りますか、行くぞみんなっ!」
「「「おうっ!」」」
『ウッウォォォン』
最後にランの咆哮を聞きみんなで目の前の敵へ駆けていった。そこからは相手の双頭の蛇の2つある頭と尻尾の方を、それぞれの頭を相手に全員で戦いを開始した。
まずこの双頭の蛇は、基本Y字のような感じであるが、頭だけ気を付ければいいと考えていた。何故なら頭が両サイドにあるので、意識を別々に向ければ尻尾の部分はどちらか一方にしか攻撃してこないと考えてた。しかしこいつは器用にも1本の尻尾を両方頭の支援をしている・・・というより尻尾から魔法を発動してきていた。
ただ尻尾の先端の方は丸く大きいうえに周りにはトゲトゲが沢山あり、時たまそのトゲをミサイル見たいに飛ばしてくるのである。しかも両方の頭に意識がいってる筈なのに、尻尾は独自に動き回り色々な攻撃をしてくる。
「ねえ、ユウ兄。あの頭・・・もの凄くうざいんだけど、なんか勝手に動いてるっポイよ?」
「そうだな。さっきから頭の二つの意識は、両側から攻撃してる誰かに向いてる筈なのに、その頭の視界に入ってないうえに、意識が向いてない相手に尻尾は攻撃をしてきてるもんな?」
アリアも気が付いたように頭の部分は、確かに明後日の方向に向けていて、死角を付いて胴体を攻撃しようとしたら何故か尻尾が防御して、魔法と尻尾のトゲを飛ばして攻撃して来る。
しかも見えてない筈なのに、正確にこちら側を攻撃して来るのであった。
「お兄ちゃん。こいつスキが無いし、頭に大ダメージ与えて止めを刺そうとするけど、尻尾が攻撃防いで回復させちゃうよ。なんか尻尾が別の生き物みたいだよ」
ミーアが言うように頭に止めをさせない状態になっていた。何故なら1つの頭に止めを刺しに行こうとすると、尻尾が突然目の前に現れ、こちらの攻撃を肩代りする。
それでその攻撃を尻尾が喰らうとすぐに脱皮して全身が新品同然に戻ってしまう。
『マスター、こいつの脱皮する時、尻尾に魔力が集中してるよ。もしかしたら尻尾に何かあるのかな?』
「兄貴、頭の方は、我々で如何にかします。なので尻尾の方をお願いします」
確かにロンの言うとおり、一番厄介なのはこいつと尻尾のようなので、そちらに俺が対処する事にした。ただみんなが言うように、尻尾にしては動きがおかしすぎるし、どうも頭と同じように単体で動いている感じもあった。
なのでユウマも頭を倒す前に、尻尾の方をどうにかしないといけないと思い、尻尾に攻撃を開始した。
先程から尻尾単体の攻撃を繰り返しなのだが、尻尾を普通に攻撃すると何故か回復しないし脱皮もしない。それに頭の部分も尻尾を攻撃されているのに気が付いてない様子なのである。
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それでユウマは不思議に思ったが、引き続き尻尾を先端部分の丸い場所と付け根の部分を集中して攻撃する事にしたのだ。
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しかし、その他の能力が殆ど使えないという事は、かなりキツイかも知れないのである。
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何せ今迄の戦闘でスキルに頼っている節が結構あったし、実力以上の力を出せるから、かなり楽をして戦闘に勝利いたからであった。
しかし、今回に関してはその系統のスキルはおろか能力の殆ど使えず、しかも現状周囲の警戒と敵の襲撃に対して一番頼りになるのは、ミーアとランだけなのである。
このまま行けば確かに今迄以上に強くなれるだろうが、一番の心配なのがティナから連絡が来るまでの間、この迷宮を耐え抜く事が出来るかであった。
何せこの時点で、俺もであるがアリアとロンはかなりキツイようなのである。何せいつ敵が襲ってくるのか解らないのと永遠に続く木々で視界的に周囲を見渡せず、しかも遠くまで見えない状態で、自分の視界に入るまで何も解らないのであった。
その為いつも神経を研ぎ澄ました状態でずっと自分の周りを警戒して、移動しているので精神的に疲労して、判断が送れている状態に陥っている状態である。
そのせいか、いつもの実力の十分の一程度しか出せていない状態になっている。
実際の10メートルくらい進んだら、かなり強力な魔獣が出現しているからである。
まず最初にミーアとランが違和感を感じていた場所で、双頭の蛇が襲ってきた。それからが始まりであった。
「何?あの蛇、頭が2つある。しかも鑑定が出来ないから、何なのかも解んないよ。ユウ兄!どうしよう・・・」
「とりあえず戦おう、情報が解らないけど、恐らくデススネークなんかと同じ様に対処しよう。ロン!君は、以前のように槍術を駆使して敵を牽制、アリアは魔法剣が使えるならそれを使って攻撃してくれ。ミーアとランは相手にスキが出来たらいつものように攻撃をしてくれ」
俺はとりあえず目の前の敵の情報が何もないので、知っている魔獣と比較しながら戦うしかなかったのである。
「うん、わかったよ。お兄ちゃん」
「解りました。兄貴!」
「ユウ兄は、どうするの?」
ミーアとラン、それとロンは自分ができる事をすぐに開始し出し、アリアも魔法剣に魔力を流し使用できる事を確認して、アリアはユウマの行動を確認した。
「ああ、俺は、まず【付与魔法】を使用してみんなの防御力と状態異常耐性の効果をみんなに付与するよ。どこまで効くか解らないけど試してみる。それから自分の元の能力だけで切り込んでいくよ」
その様に言葉を掛け、【付与魔法】を試して使用した。するとすべての効果は上手くいき、いつもどおりの効果をもたらしていた。ただし魔力は一旦ごっそり持っていかれたが、その後は徐々に回復し出したので、全く使えないというわけではなかった。
「よし、【付与魔法】は上手くいった。これからは昔みたいに自分だけの力で頑張りますか、行くぞみんなっ!」
「「「おうっ!」」」
『ウッウォォォン』
最後にランの咆哮を聞きみんなで目の前の敵へ駆けていった。そこからは相手の双頭の蛇の2つある頭と尻尾の方を、それぞれの頭を相手に全員で戦いを開始した。
まずこの双頭の蛇は、基本Y字のような感じであるが、頭だけ気を付ければいいと考えていた。何故なら頭が両サイドにあるので、意識を別々に向ければ尻尾の部分はどちらか一方にしか攻撃してこないと考えてた。しかしこいつは器用にも1本の尻尾を両方頭の支援をしている・・・というより尻尾から魔法を発動してきていた。
ただ尻尾の先端の方は丸く大きいうえに周りにはトゲトゲが沢山あり、時たまそのトゲをミサイル見たいに飛ばしてくるのである。しかも両方の頭に意識がいってる筈なのに、尻尾は独自に動き回り色々な攻撃をしてくる。
「ねえ、ユウ兄。あの頭・・・もの凄くうざいんだけど、なんか勝手に動いてるっポイよ?」
「そうだな。さっきから頭の二つの意識は、両側から攻撃してる誰かに向いてる筈なのに、その頭の視界に入ってないうえに、意識が向いてない相手に尻尾は攻撃をしてきてるもんな?」
アリアも気が付いたように頭の部分は、確かに明後日の方向に向けていて、死角を付いて胴体を攻撃しようとしたら何故か尻尾が防御して、魔法と尻尾のトゲを飛ばして攻撃して来る。
しかも見えてない筈なのに、正確にこちら側を攻撃して来るのであった。
「お兄ちゃん。こいつスキが無いし、頭に大ダメージ与えて止めを刺そうとするけど、尻尾が攻撃防いで回復させちゃうよ。なんか尻尾が別の生き物みたいだよ」
ミーアが言うように頭に止めをさせない状態になっていた。何故なら1つの頭に止めを刺しに行こうとすると、尻尾が突然目の前に現れ、こちらの攻撃を肩代りする。
それでその攻撃を尻尾が喰らうとすぐに脱皮して全身が新品同然に戻ってしまう。
『マスター、こいつの脱皮する時、尻尾に魔力が集中してるよ。もしかしたら尻尾に何かあるのかな?』
「兄貴、頭の方は、我々で如何にかします。なので尻尾の方をお願いします」
確かにロンの言うとおり、一番厄介なのはこいつと尻尾のようなので、そちらに俺が対処する事にした。ただみんなが言うように、尻尾にしては動きがおかしすぎるし、どうも頭と同じように単体で動いている感じもあった。
なのでユウマも頭を倒す前に、尻尾の方をどうにかしないといけないと思い、尻尾に攻撃を開始した。
先程から尻尾単体の攻撃を繰り返しなのだが、尻尾を普通に攻撃すると何故か回復しないし脱皮もしない。それに頭の部分も尻尾を攻撃されているのに気が付いてない様子なのである。
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それでユウマは不思議に思ったが、引き続き尻尾を先端部分の丸い場所と付け根の部分を集中して攻撃する事にしたのだ。
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