巻き込まれて異世界へ ~なぜだか関わった人の運命変えてます~

桜華 剛爛

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第9章 戦いの中で真実を?

9-21 調理と料理と食事?

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 今現在、その場所にたどり着き、食事の準備をしている。



 この場所は、ここに来て初めて見つけた小川のほとりで、少し開けた場所だった。

 ちょうど小川のほとりでキャンプするような感覚で言いと思いここで休憩及び、今日の野営場所にする事にも決めた。
 どの道あれから敵と言うか、生き物自体見てないから動き回って調査するより、今後どうするか考えた方が良いからである。それにミーアの話によれば、殆どの気配は遠くに行き何故か俺達から逃げているからであった。

 まずは、位置決めをしてここへ来るまでに見つけ薪を並べて、火を起こし調理にはいる事にした。

 それから最初に、イイマイこの世界での米をたく事にした。これは今回は簡易的な釜戸を作ったので、土鍋で炊く事にする。
「土鍋で炊いたら御飯は一段と美味しくなるからな。それに今回はうな丼モドキを作ろうと思う」
「えっ、何?ユウ兄、なに作るの?」
「出来ての、お楽しみ・・・・アリア、ここを見ておいてグツグツ言い出したら教えてね」
「はーい」
 アリアに土鍋の火の番をアリアに任せて、スープを作っているロンとミーアの様子をみた。

「ロン兄、野菜はこれくらいで言いの?」
「うん、そうだね。そろそろスープの出汁が取れた頃だから、その具材を入れて煮込もう。ミーアそれを入れて」
「了解なの」
 こちらはこちらでいい具合に、スープが出来そうだ。ロンとユータは以前一緒に迷宮ダンジョンに行った時にかなり料理が上達していたのでこちらの方は任せていて問題ないと思う。

 それでは早速、うなぎの蒲焼・・・じゃない双頭の蛇の身の蒲焼を作るとしよう。
 とりあえず蒸し焼きして焼く分と、直接タレをつけ焼いていく分の二つを作りたいと思う。
 まず、蒸し焼きの方は、香草を敷いた上に身を載せ蒸す事にする。もちろん俺特製の調味料とお酒で下味をつけてだ。
 こうする事で、ほっこりふわふわの状態に蒸しあがり、その後焼くことで香ばしさが増すのである。
 もちろんこちらは蒸した状態と、焼いた状態の二種類を出す予定だ。

 それにメインのタレに漬けて焼く付け焼き・・・はっきり言おう先程の蒸して焼く時もそうだったのだが、匂いが溜まらん。ロンではないがお腹が先程からグウグウ鳴りっ放しである。アリアなど先程出来上がったから揚げをチョクチョク味見と言いながらミーアと共につまみ食いしている。
「うまうま、何このから揚げ。美味しすぎだよね」
「うまうま、パクパク。うぐっ・・・。ぐびっぐびっ、プハァ。うまうまなの」
「イヤ、2人ともそればっかり食べたら後が、食べられなくなるよ」
「「うん、解ってる」」
 アリアとミーアは元気良く返事したが、つまみ食いは止められないようだった。

「あっ、ユウ兄?グツグツって・・・あれ?プチプチ言ってるよ」
 うん、知ってる。アリアつまみ食いに夢中で、飯炊きの火の番忘れてたから・・・もう既に次の段階に入ってるので心配ないよ。もうちょっとで出来る、速い話さっき俺が気が付かなかったら・・・真っ黒御飯だったけどね。

 そして、ついにすべての御飯が炊き上がり、オカズも出来上がった。

 簡易的なテーブルを出して、そのうえに御飯とオカズを並べて食べれる準備をした。

 まず、から揚げ・・・もう既に半分はなくなっている。
 双頭の蛇の身を使用して、酒蒸し風の一皿、白焼き、酒蒸しした身の蒲焼、素焼きとタレをつけて焼いた蒲焼、そして蒲焼丼を並べた。それとロンとミーアの作ったスープと野菜サラダである。
「それでは・・・いただきます」
「「「いただきまーす」」」
 俺のいただきますの合図で3人も一斉に食べ出した。実は既にこの言葉を出す前に、ファルとランは待ちきれず黙々と食べ始めていた。

「何?これ・・・デススネークの蒲焼なんかと比べモノにならないじゃん」 
「から揚げも美味しいけど、この御飯も美味しいの。このタレも甘辛香ばしくて美味しいの。すごく」
「兄貴、美味しいですよこれ!僕はこの蒸した方が、凄く美味しいです」
 まあ、アリアとミーアは、先程からつまみ食いしてたから殆どその時感想を聞いたから、新鮮味がもう無い。それに比べてロンの方は、きちんと味わい自分の一番気に入った物を答え、今は黙々と食べている。

『マスター、お代わり頂戴。私の分とランの分。私は丼をランは素焼きのが言いんだって』
『くうぅ・・・』
 はいはい、ファルとランもお気に入りらしくお代わりをねだってきた。

 それからは黙々とみんな食べて行き、既に相当な料理を食べてしまっていた。
 まあ、俺もうな丼モドキは、かなりいい出来だと思い、実はアイテムボックス内に作り置きしている。まあ、米であるイイマイは食べる時に、炊くつもりなのであくまで蒲焼関係だけど、それでも作った分の半分以上は無くなってしまったのであった。

 食事が終った後、今日はこの場所で野営をする考えは、間違ったは無かった。何せみんな食いすぎで動けない状態に陥っていた。

 今回はこの場所でキャンプ気分で、天幕を張り明日に備え速めに休んで、夜間の見張りは俺がする事にした。

 そして不思議と辺りが暗くなったやはりあれは、太陽だったようである、まあそれは間違いないだろうがちょっとは迷宮ダンジョン内で無いかと期待を寄せていたが、ここはやはり何処かの大地なのだろう。

 その日の夜中は、結局何もないまま、朝を迎えた。まあ、昨日沈んだ太陽は、やっぱり登ってきた。

 それから簡単な朝食を済ませ、また森の中を歩き回る事にした。


・ 
 あれからかなり時間がたち、それに周りにはホントに木ばっかりなのである。 


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