巻き込まれて異世界へ ~なぜだか関わった人の運命変えてます~

桜華 剛爛

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第9章 戦いの中で真実を?

9-27 気と気配に関する知識と確認?

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 それから1時間後くらいにログハウスは完成した。



 一応俺が拠点用にのログハウスを作る間に、夕食の準備をして貰っていたのだが、相変わらずロン以外は使い物にならないのである。
 まあ、ミーアは基本皮むきとか下拵えは問題ないのだけど、マリアに関しては・・・いや、本人の為にこれも教えていかないと後々困ってしまう。

 とりあえず味付けだけは、ロンに任せておけば問題ない。

 せめて贅沢は言わないので、簡単な料理は作れるようになって貰いたいので、この迷宮ダンジョンにいる間に、アリアはもちろんの事ミーアにも覚えて貰おう。

 それで今夜は、今回俺が倒した熊を使い、鍋にしようと思いその準備を頼んだ。
 みんなには、とりあえず具材の準備で、これはアリアとミーアにしてもう事にしたのだ。

 まずミーアに関しては問題はない、しかしアリアは・・・ホントに剣士であるのかと疑いたくなる。まあ、料理用の包丁やナイフとは獲物が違うが、それでも・・・これは、あんまりである。

「とりゃぁぁぁ、エイヤーーー」《ドカドカッ、ドンドン、パッカァァァン》
 掛け声と共に聞こえる音は、あきらかにおかしすぎる。

 その後に残った具材はミンチ状になった熊肉と芋類、それにまな板に使っていた木材も薪の様になってしまっていた。 とどめには満足気味に『参ったか!この熊め』とほざいていた。
「アリア・・・これは?」
 おおっ、ロンがたまらず確認したぞ。

「ん?えっと・・・熊肉のミンチ?・・・と潰したイルモル(サツマイモ)?あと、それと薪かな?・・・えっへん」
「「『・・・・・』」」

「アッ、アリアお姉ちゃん。ざぁ、斬新だね・・・」
 ミーアは苦笑いをしてそう言葉を語っていた。

 いや、ミーアよ言いたい事があれば、ちゃんと言ってやらないと本人の為にならないぞ。しかも本人もなにをしたかったのか解ってない。

「アリア、流石に、これは酷いよ・・・」
 おっ、さすがロン!男を見せるか、それにアリアとは俺より長い付き合いだけはあるな。

 ロンがアリアに対して指摘するのかと、思いきや違う事を指摘しだした。
「もうちょっと、細かくミンチ状にしないと、それにミンチにするなら薬味を混ぜた方がいいよ。それとイルモルは茹でた後の方が楽だったよ」
「えっ、そうなの。うーん、うん、解ったそれいれるよ」
 うおいっ、そこじゃないだろうが、そこじゃ。もう良い俺が指摘する。

 ロンがアリアに注意をすると思い、俺とミーア、ついでにファルが期待に満ちた視線を送っていたが、今の言葉には少しがっくりと肩を落とした。ランに関しては興味無しとお昼ね中である。

「アリア!ちょっとこい」
「ん?なに、ユウ兄。・・・あっ、そうだ、そうだ、良く出来てるでしょう。このミンチ♪」
 ログハウスを作っていた俺が声を掛けると、何故かミンチ状にした熊肉を見せびらかす様に、木製の器に入れて持って来て、とても可愛らしい笑顔で近付いて来た。

 いやいや、ここは心を鬼にして、注意をしなくては・・・。

「アリア・・・」
 俺の次の言葉を待っているのか、笑顔のまま首を傾げこちらを見つめてくる。

「・・・・・」
 その可愛らしいアリアの仕草に、耐え切れず視線を逸らすと不思議そうに声を掛けてきた。
「ユウ兄、どうしたの?何か用事があったんじゃないの?」

「ああ、いや、その、あのな・・・もうちょっと、丁寧にミンチにしような。まな板が使えなくなるからな」
「あっ、うん、ごめんなさい。これから気をつけるよ。えへへっ」
 アリアは舌を出して、まな板の件は謝ってきた。しかし、俺がそれ以外の事で言いきらなかった事で、ロンとミーア、それにファルとランの視線が若干冷たかったのは言うまでも無かった。ミーアなんぞ小声で俺に聞こえる様に「意気地なし、かっこ悪い」とわざわざ俺の横に来てささやいて行った。
 それとさっきまでランはお昼寝をしてたのでは?何その冷たい視線は・・・・。

 ロンに関してはドンマイです兄貴!と仕草で、ファルに関しては駄目だこりゃと両手を肩の付近まであげていたのだった。

 しょうがないじゃん、あんな瞳をウルウルさせた状態で、何かを期待するような瞳で迫ってきて、しかもあんな可愛い笑顔なんて・・・はっきり言って文句言うのは俺には無理。誰だアリアにあんな事を教えたのは、最初はあんな娘じゃ、無かったはずだ。
 それに何となく、あの双子に似てきている様な気がしてきた。

 そんな事が俺がログハウスを完成すまで、御飯作りの最中に有りました。それから俺がログハウスを早急に組立、アリアとミーアの要望どおりお風呂も完成させたころで、とりあえず夕食の準備は終っていた。

 それで夕食ができたので、この場所で気と気配の違いと気のコントロールの方法を、この後行なう修行のために、みんなで食べながら確認する事にした。

「ほい、それではまず、ミーアさん!」
 とりあえず最初にミーアにもう一度確認する事にした。

「はーい!・・・えっとね。まず、ポワポワした感じのと、バチバチした感じがあるの。それが大きいか小さいかだね。それにたまにゾワゾワしたのは、危ないかな。あっそれと、モヤモヤした感じも時たまあるよ」
「「・・・・?」」
 ロンに関しては、ミーアが何を言ってるのかはさっぱりのようだが、アリアに関しては熊肉ミンチを食べながら、ウンウンと頷いて理解しているようである。
 まあ、俺も何となくミーアが言いたい事は解るが・・・確かに表現し辛いだろうな。でも、恐らく《ポワポワ》は優しい感じの気で、《バチバチ》は激しい気だろう大きいのや小さいのはその気の大きさで、《ゾワゾワ》は恐怖と言うより嫌な感じなのだろうと思う。それに《モヤモヤ》の感じは気持ちの問題なのか、もしくは感じた事の無い気なのか、何となく解りにくい気だと思う。

 それでウンウン頷いていたアリアの聞いてみる事にした。
「アリア、君はどうなのかな?」
「えっ、ん?《ゴックン》・・・うんとね。ミーアと同じなんだけど・・・大きいのと小さいのは解んないよ。でも、モヤモヤしたのは解るけど、その他でピリピリ、チクチクが有るかな?あっ、それとユウ兄達のは、ホンワカと安心できる気配かな?」
 ここでまた、ミーアと同じ様な訳の解らん単語が出てきた。なにピリピリとチクチクって・・・あっ、もしかして危険を察知した時に感じるあれの事を言ってるのかな?

 先程のアリアの言っていた単語が、気になったので聞いてみる事にした。
「なあ、アリア。そのピリピリとチクチクってもしかして、危険が迫った時に首の後ろに時たま感じる奴か?」
「うん、それそれ、それに似た奴だよ。良く近くで敵が攻撃する時に感じる奴だよ」
 はい、なるほど殺気を感じている時のやつだろうな、きっと・・・。

 恐らくミーアもアリアも、その時の雰囲気を感じ取っていると思われる。確かに気配と同じ様な感じでは有るが少し感覚が違うのである。ちなみに以前言っていたようにアリアは、そのものが放っている気の大きさが、解らないようであるが、それはたぶん気が付くのは時間の問題だと思う。今は何となくこの感覚を捉えてるような感じなんだろうと思うが、こればっかりは本人の感じ方なんで気が付いて貰わないとどうしようもない。

 それで次は、ロンに聞いてみる事にした。
「それで、ロンはどうなんだ。今の聞いて・・・なんか、参考になったか?」
「はい、そうですね。はっきり言って、・・・なにを言ってるのかさっぱり解りませんが、最後にアリアが言っていたピリピリとチクチクは、兄貴が聞いたので何となく解りました。それと大きさですかね。これの感じは・・・そうですね。たとえば目を瞑ったとき光の玉みたいなのが想像でき、その大きさがさっき兄貴が言っていた気の大きさですかね。それに色や明るさで種類が解るみたいな、そんな感じですかね」
 おおっ、流石ロン例えがなかなか解り易いではないですか、これなら結構ロンの方が先に習得しそうだな。それにロンの方がアリアに教えるのが、上手いかも知れない。
 ロンに関しては恐らく簡単に習得できて、アリアに正確に教える事も可能だろう。

 まあ、ミーアはその必要が無いが、気の調整と気配を消す事を教えるとしよう。とりあえずみんなで確認出来たので食後に、ちょっと気の感覚と気配の違いを予習して、気の放出の練習をしよう。

「なるほどな、大体良く解った。ならさみんな。この感じは解るかな?」
 そう言って俺は自身の持つ気を大きくした。

「へっ、えっ!・・・なにこれ?」
「うわっ、うわっ、お兄ちゃん凄い、これホワホワしたのが大きいよ」
「えっ、えっ、兄貴これは・・・どういう事ですか?」
「ん?ああ、実は俺だけ迷子になっただろ。あれ、俺に気と言うより気配自体を感じなくなったから、みんな俺の位置が解らなくなったんだろ。その時は、まあ、俺も気付かなかったんだけど、自然に気配を消して、気を小さくたんだ。それでがあの迷子の間に、どうもそれらを出来るようになってたんだ。しかもコントロールできるおまけ付き。そんでウロウロしてたらさっき食べた熊や虎に会った。ああ、ついでに双頭の蛇にもな。そんでみんなを探しているうちに、君達が近付いて来て気配と気の違いも解ってこのとおりって訳、それで今のが解るって事は・・・」

 今の簡単な説明で、何となくだけどみんな解ってくれたようだ。

 それでこの時は念の為、ミーアとアリアが言っていた《バチバチ》などの感覚を確認をしたら、予想通りの結果だった。ただ、ミーアの言っていた《モヤモヤ》だけは確認のしようがなかった。



 それでそれらが確認できたので、後はその感覚と気のコントロールを身に付けるための練習と、今後に役立てる為に気に関する修行を開始した。


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