292 / 557
第9章 戦いの中で真実を?
9-52 連絡は突然に?
しおりを挟む
・
・
・
そうこうして食事を済ませて各々で一息ついていると・・・突然、慌てた感じでティナから連絡があったのである。というより連絡が来て出たら物凄く慌てていたのであった。
・
・
・
そうそれに気が着いたのは、ログハウス内にある広い部屋に移動してから、今回このボス部屋で得た物を確認しようとしていた時だった。
いつもの様にアイテムボックスから物を取り出して、品物の仕分けと今迄手に入れてなかった物などの確認をする準備をした。まずは、先程戦闘でファルと雪姫が攻撃を繰り返し手に入れた大量のアイテムを、取り出そうしていると、腕輪の水晶部分が点滅して光っているのに気が付きいた。
今迄は基本的に、頭の中で音声が鳴って知らせてくれる筈なのだが、どうやら音声がなる前に気が付いたようだった。その点滅を確認して何だろうと考え込んでいると《ピロピロリン、ピロピロリン・・・・》と鳴り出した。
それでこれって確かと思い、ステータス表示のスキルを確認すると・・・女神メルティナであるティナから【通話】改め【魔導次元通話】の表示が点滅している事が解り、ティナから連絡がかってきている事に気が付きそれに出る事にした。
『ホイホーイ!もしもし、ティナか?ずいぶん遅い連絡だったな』
『なにが、ホイホーイで、遅い連絡だったなよ。お兄ちゃん!もう心配したじゃない。1週間経って連絡しようとしたら、時のダンジョン内にいないし、どこに居るか解んなかったし。それに連絡しようとしても全て拒否してたから心配したじゃない。そりゃさ私もそのダンジョンの中での1週間が、まさか2年も経過する事をすっかり忘れてたから悪いけどさぁ、それでもそこから出るなら出るで早く連絡してよね。ホントに・・・それにまさか3週間もみんなに連絡せず戻ってないなんてさっ・・・てっ、あれ?おかしくない。何で今はまた時のダンジョン内にいるの?』
ん?なんかおかしな事を言ってるぞ・・・。俺達はずっと時のダンジョン内にいるが・・・どう言うことだ?さっぱり訳が解らんが・・・。
『はっ、何を言ってんのティナさん?俺達、お前に連れて来て貰った場所でゲートに入ってから、まだ、計算上3週間も経ってないぞ・・・!?・・・てっ、今なんて言った!1週間で2年経過するだって?おかしいぞ、それ、だって実際に20日たってないんだぞ!それに最初は変な森の中だったし、スキルとかも使えなかったからな』
俺は今迄に起こっていた事を、簡単にティナへ説明したら一旦考え込んで、何故か不思議な事をティナが言い出した。
『・・・えっ、何を言ってるの?お兄ちゃん。時のダンジョンの中に森なんてないよ。それにスキルが使えないなんて・・・無理にも程があるじゃん、どうやって戻ってくるのさ。連絡もつかなくなっちゃうよ?あれ・・・まさかそれで連絡取れなかったの?でも、そんなトラップとか聞いた事無いし・・・どういうこと?』
はっ、はい?なんか話しが見えないのだが、どう言うことだ?
どうも話しが噛み合わないのである。まず、確かにあの時に俺達は、時の女神であるメルティナことティナと共に、神界から転移の魔法陣を使い、時の迷宮の入口までやって来た。その後そこの入口にあったゲートを通って中に入った。
それは間違いないのである。・・・ただ、そのユウマ達の出た先は、間違いなく森・・・というよりジャングルであり、それに太陽も月も交互に出てちゃんと日付を確認する事が出来た。まあ時間的には正確に確認はしていないが、それでも感覚的には1日であったと思う。それで約12日間そのジャングルの中で過ごしていた。
『いや、お前に時のダンジョンの入口に連れて来て貰ってから、その後にゲートを通って森にでたから間違いないって、それに凄く身体が重くなったから・・・』
まあ、ただその森であった魔人族が、なにやら変な事を言っていたが、それでも12日間だった筈だ。・・・あれ、そういえばあの森、ジャングルは、そこであった魔人族の話しを信じるなら、辺境の魔界にある森だとか言ってたが、それがなんか関係あるって事になるのかな?
『えっ、でも、お兄ちゃん!時のダンジョンの入口にゲートなんて無かった筈だよ。それに入ったら身体が少し軽くなるくらいの変化しかない筈だけどなぁ?重くなるって事無いはずだよ?』
そう聞かされて考えてみたら、あそこの森の場所では魔素が少なくて、身体もかなり重く感じた様な気がした。それに実際この迷宮入ってからは、魔素はかなり豊富にあり、妙に身体が軽いような感じがするのである。
うん、やはりなんかおかしい、それに21日間実際に経ってるなんてな・・・・?てっ、そんな事はどうでも良いが流石に3週間だと、アーストリアの状況が変わってるだろう、とりあえず話しの続きをしよう。
『まあ、それは良いとして、ホントは良くないけど・・・どうした?なんか、慌ててるようだけど?』
『ああっ!そうだよ、そうなんだよ。お兄ちゃん!とりあえずそこから早くこっちに帰って来てよ。大変な事にたってるんだよ。一大事なんだよ。だから、早くお願い・・・』
どうやらこの状態では、説明し辛いようなのでとりあえず【魔導次元通話】を一旦切って、アリア達に話をして急きょ神界に戻るようにした。まあ先程の話しからすると、実際の時間的には向こうと殆ど変わってないようなので、俺達にはなんの問題も無いようなのだか?
ホントだったら6年間この中に居たと考えるとぞっとしないし、最悪でも2年なんて・・・。なんでそんな重要な事忘れてるかな。我が妹でありながらなんてポンコツな女神様だ・・・まあ、その事はあとでゆっくりと、とっちめてくれよう。
・
・
・
それでアリア達を集めて簡単に説明して、時の迷宮からの脱出を試みる事にしたのであった。
・
・
・
・
・
そうこうして食事を済ませて各々で一息ついていると・・・突然、慌てた感じでティナから連絡があったのである。というより連絡が来て出たら物凄く慌てていたのであった。
・
・
・
そうそれに気が着いたのは、ログハウス内にある広い部屋に移動してから、今回このボス部屋で得た物を確認しようとしていた時だった。
いつもの様にアイテムボックスから物を取り出して、品物の仕分けと今迄手に入れてなかった物などの確認をする準備をした。まずは、先程戦闘でファルと雪姫が攻撃を繰り返し手に入れた大量のアイテムを、取り出そうしていると、腕輪の水晶部分が点滅して光っているのに気が付きいた。
今迄は基本的に、頭の中で音声が鳴って知らせてくれる筈なのだが、どうやら音声がなる前に気が付いたようだった。その点滅を確認して何だろうと考え込んでいると《ピロピロリン、ピロピロリン・・・・》と鳴り出した。
それでこれって確かと思い、ステータス表示のスキルを確認すると・・・女神メルティナであるティナから【通話】改め【魔導次元通話】の表示が点滅している事が解り、ティナから連絡がかってきている事に気が付きそれに出る事にした。
『ホイホーイ!もしもし、ティナか?ずいぶん遅い連絡だったな』
『なにが、ホイホーイで、遅い連絡だったなよ。お兄ちゃん!もう心配したじゃない。1週間経って連絡しようとしたら、時のダンジョン内にいないし、どこに居るか解んなかったし。それに連絡しようとしても全て拒否してたから心配したじゃない。そりゃさ私もそのダンジョンの中での1週間が、まさか2年も経過する事をすっかり忘れてたから悪いけどさぁ、それでもそこから出るなら出るで早く連絡してよね。ホントに・・・それにまさか3週間もみんなに連絡せず戻ってないなんてさっ・・・てっ、あれ?おかしくない。何で今はまた時のダンジョン内にいるの?』
ん?なんかおかしな事を言ってるぞ・・・。俺達はずっと時のダンジョン内にいるが・・・どう言うことだ?さっぱり訳が解らんが・・・。
『はっ、何を言ってんのティナさん?俺達、お前に連れて来て貰った場所でゲートに入ってから、まだ、計算上3週間も経ってないぞ・・・!?・・・てっ、今なんて言った!1週間で2年経過するだって?おかしいぞ、それ、だって実際に20日たってないんだぞ!それに最初は変な森の中だったし、スキルとかも使えなかったからな』
俺は今迄に起こっていた事を、簡単にティナへ説明したら一旦考え込んで、何故か不思議な事をティナが言い出した。
『・・・えっ、何を言ってるの?お兄ちゃん。時のダンジョンの中に森なんてないよ。それにスキルが使えないなんて・・・無理にも程があるじゃん、どうやって戻ってくるのさ。連絡もつかなくなっちゃうよ?あれ・・・まさかそれで連絡取れなかったの?でも、そんなトラップとか聞いた事無いし・・・どういうこと?』
はっ、はい?なんか話しが見えないのだが、どう言うことだ?
どうも話しが噛み合わないのである。まず、確かにあの時に俺達は、時の女神であるメルティナことティナと共に、神界から転移の魔法陣を使い、時の迷宮の入口までやって来た。その後そこの入口にあったゲートを通って中に入った。
それは間違いないのである。・・・ただ、そのユウマ達の出た先は、間違いなく森・・・というよりジャングルであり、それに太陽も月も交互に出てちゃんと日付を確認する事が出来た。まあ時間的には正確に確認はしていないが、それでも感覚的には1日であったと思う。それで約12日間そのジャングルの中で過ごしていた。
『いや、お前に時のダンジョンの入口に連れて来て貰ってから、その後にゲートを通って森にでたから間違いないって、それに凄く身体が重くなったから・・・』
まあ、ただその森であった魔人族が、なにやら変な事を言っていたが、それでも12日間だった筈だ。・・・あれ、そういえばあの森、ジャングルは、そこであった魔人族の話しを信じるなら、辺境の魔界にある森だとか言ってたが、それがなんか関係あるって事になるのかな?
『えっ、でも、お兄ちゃん!時のダンジョンの入口にゲートなんて無かった筈だよ。それに入ったら身体が少し軽くなるくらいの変化しかない筈だけどなぁ?重くなるって事無いはずだよ?』
そう聞かされて考えてみたら、あそこの森の場所では魔素が少なくて、身体もかなり重く感じた様な気がした。それに実際この迷宮入ってからは、魔素はかなり豊富にあり、妙に身体が軽いような感じがするのである。
うん、やはりなんかおかしい、それに21日間実際に経ってるなんてな・・・・?てっ、そんな事はどうでも良いが流石に3週間だと、アーストリアの状況が変わってるだろう、とりあえず話しの続きをしよう。
『まあ、それは良いとして、ホントは良くないけど・・・どうした?なんか、慌ててるようだけど?』
『ああっ!そうだよ、そうなんだよ。お兄ちゃん!とりあえずそこから早くこっちに帰って来てよ。大変な事にたってるんだよ。一大事なんだよ。だから、早くお願い・・・』
どうやらこの状態では、説明し辛いようなのでとりあえず【魔導次元通話】を一旦切って、アリア達に話をして急きょ神界に戻るようにした。まあ先程の話しからすると、実際の時間的には向こうと殆ど変わってないようなので、俺達にはなんの問題も無いようなのだか?
ホントだったら6年間この中に居たと考えるとぞっとしないし、最悪でも2年なんて・・・。なんでそんな重要な事忘れてるかな。我が妹でありながらなんてポンコツな女神様だ・・・まあ、その事はあとでゆっくりと、とっちめてくれよう。
・
・
・
それでアリア達を集めて簡単に説明して、時の迷宮からの脱出を試みる事にしたのであった。
・
・
・
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ありふれた聖女のざまぁ
雨野千潤
ファンタジー
突然勇者パーティを追い出された聖女アイリス。
異世界から送られた特別な愛し子聖女の方がふさわしいとのことですが…
「…あの、もう魔王は討伐し終わったんですが」
「何を言う。王都に帰還して陛下に報告するまでが魔王討伐だ」
※設定はゆるめです。細かいことは気にしないでください。
「俺が勇者一行に?嫌です」
東稔 雨紗霧
ファンタジー
異世界に転生したけれども特にチートも無く前世の知識を生かせる訳でも無く凡庸な人間として過ごしていたある日、魔王が現れたらしい。
物見遊山がてら勇者のお披露目式に行ってみると勇者と目が合った。
は?無理
婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
私はもう必要ないらしいので、国を護る秘術を解くことにした〜気づいた頃には、もう遅いですよ?〜
AK
ファンタジー
ランドロール公爵家は、数百年前に王国を大地震の脅威から護った『要の巫女』の子孫として王国に名を残している。
そして15歳になったリシア・ランドロールも一族の慣しに従って『要の巫女』の座を受け継ぐこととなる。
さらに王太子がリシアを婚約者に選んだことで二人は婚約を結ぶことが決定した。
しかし本物の巫女としての力を持っていたのは初代のみで、それ以降はただ形式上の祈りを捧げる名ばかりの巫女ばかりであった。
それ故に時代とともにランドロール公爵家を敬う者は減っていき、遂に王太子アストラはリシアとの婚約破棄を宣言すると共にランドロール家の爵位を剥奪する事を決定してしまう。
だが彼らは知らなかった。リシアこそが初代『要の巫女』の生まれ変わりであり、これから王国で発生する大地震を予兆し鎮めていたと言う事実を。
そして「もう私は必要ないんですよね?」と、そっと術を解き、リシアは国を後にする決意をするのだった。
※小説家になろう・カクヨムにも同タイトルで投稿しています。
俺に王太子の側近なんて無理です!
クレハ
ファンタジー
5歳の時公爵家の家の庭にある木から落ちて前世の記憶を思い出した俺。
そう、ここは剣と魔法の世界!
友達の呪いを解くために悪魔召喚をしたりその友達の側近になったりして大忙し。
ハイスペックなちゃらんぽらんな人間を演じる俺の奮闘記、ここに開幕。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる