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第9章 戦いの中で真実を?
9-73 魔王から魔神へ・・・?
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ちなみに俺も平気であるが、恐らくここにいるみんなは耐性さえ身に付けば、その後はなんともないと思うので、きついだろうがもう少し我慢して貰おうと思っていた。
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するとユウマがそんな事を考えている間に変化が終了したのか、辺り一面怪しい黒い閃光に照らされていた。あきらかにありえない光景であり、しかも魔王がいた辺りから水蒸気のような霧が立ち込めて回りが一瞬で見えなくなってしまった。
周囲が見えなくなった次の瞬間・・・なんとも言えない、衝撃波と暗黒の矢がユウマ達のいる方に放たれていたのである。
「しっ、しまった!後先考えてなかった。これちょっと洒落になんないかも・・・・ぐっはっ!」
「「「あっ!!」」」
その衝撃波と暗黒の矢は余りにも威力のあるモノだったので、ちょっと油断していたユウマ自身を襲う事になってしまった。普段なら簡単に避けるか相殺する事が出来たのだが、ユウマは何の抵抗も避けずに全てを喰らってしまっていたのだ。
何故そのような事になったかと言うと、実は恐怖で萎縮してしまっていたアリア達3人を庇う為に、その場から動けなくなってしまっていた。霧の中にいる魔王が放った衝撃波は、ただの衝撃波であったが、問題はその後に放たれた暗黒の矢の方だった。
その暗黒の矢はとてつもない邪気を含んでいて、殆どの状態異常が発生する事が解った。しかも防ぐ方法が無い事までが解りユウマはその全てを自分の身体で受ける事にしていたのである。
何せユウマにはどんな状態異常も受け付けないという特異体質であったから、自分なら問題ないと考えていたのであった。
ユウマとしては、ホントはアリア達を驚かせ、活を入れる目的で衝撃波を避けずに、わざと吹き飛ばされる行なったのだが、意外な攻撃があったので避けることが出来ず。その放たれた暗黒の矢を8本全てをユウマは全て受け止め、公園の端にある森の方まで吹き飛ばされてしまった。
それにその瞬間を見たアリア達3人とファル達聖霊の3人は、驚きそのユウマが吹き飛んでいく姿を見ている事しか出来なかったのである。
「そっ、そんな・・・ユウ兄!」
「あっ、兄貴・・・嘘でしょう」
「おっ、お兄ちゃん!」
『マッ、マスター!』
『『主様!・・・』』
その場で動けなくなっていたアリア達3人と、ファル達聖霊の3人は、すぐにその吹き飛ばされたユウマの後を追いかけていった。聖魔狼であるランは、いち早くユウマの後を追っていたのである。
そんな中その肝心の魔王は、水蒸気のような霧の中から少しずつ姿を見る事が出来てきたのである。その姿は見るからに先程の厳ついガタイのいい容姿とは違い、著しく縮んで逆にひ弱な感じになっていたけれども、その分信じられない程の邪気と魔力を感じる青年が、その場所に姿を現したのであった。
その姿を跪き祈りを奉げる様に、頭を下げていた人族の冒険者に擬態していた者と、いつのまにか集まって来ていた操られていた人達、それに数々の魔獣達が転移門より現れていたのである。
「魔王様・・・いえ、魔神ドロス様!我らの王にして神よ」
「「「「おお、魔神様!」」」」
その集まった魔獣と寄生された生贄になる予定の数人の人々が、その魔王が変貌した青年に向けて言い放っていた『魔神様!』と、そして次々と土下座をした状態で頭を下げている光景がその場所に広がっていた。
『ふっふっふっ、吹き飛んだ愚か者は死にましたか?いえ、死んでるはずですね。私としては自分に対して愚問でしたね。しかし、すごいですね。以前より力がみなぎってきますよ。これならばそんじょそこらにいる上位ランクの冒険者パーティでも、あの憎むべき敵である女神でも勝てそうな気がしますね。まあ、この後の融合進化では更なる力が手に入るのですがね。さぁ、早く戻って来なさい・・・キサールよ!あっはっはっはっは』
何故か姿だけでなく、声色も正確も変わり高らかに大笑いして、現状を喜んでいるのである。
それは吹き飛んだユウマだけでなく、アリア達全員にも、そしてこの中央都市リフィーラに残っている正常な人々の耳にも届いていたのである。
もちろん、神界でもその魔神が現れた情報は届いており、ちょっとした混乱が起きていたのであった。
その少し前、吹き飛ばされたユウマは、実はちょっと・・・まともに先程暗黒の矢を受けたのに後悔していた。
何故ならば、今迄のユウマは然程の事では負傷しなかったのであるが、この広場にあった森の奥に、どんでもないある物があり、それで封印の腕輪と神器の腕輪が付いてる腕を、そのとんでもない物で切断してしまい、ついでに頭を打って、腕の激痛と頭を打った事で気絶してしまったであった。幸運だったのは腕を切断して頭を打って気絶したので、その激痛は一瞬だった事である。
それでその森の奥にあったモノは、壊れかけたオリハルコン製の聖碑で、その中に隠されてあった神の武器と防具であり、それによりユウマは負傷してしまっていたのであった。さしずめその中にあったモノは、神剣、神槍、神の杖、それに神の盾等の数点であった。
基本的にそんな神話級の高価なモノはそんなところにある訳は無いのであるが、大昔の神の誰かの悪戯でそのにその武器や防具をこの場所に隠されていたのであろう。恐らくここには何か特別な力があったかもしれないが、そこに運悪くユウマは突っ込んだという事である。
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そして、一番最初にこの世界に来て、フィーナ様に貰った神器の腕輪・・・初めの時はガントレットだった腕輪と神の力を封印していた腕輪を装備していた右腕を、見事に切断してしまいその場で気絶していたのであった。
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ちなみに俺も平気であるが、恐らくここにいるみんなは耐性さえ身に付けば、その後はなんともないと思うので、きついだろうがもう少し我慢して貰おうと思っていた。
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するとユウマがそんな事を考えている間に変化が終了したのか、辺り一面怪しい黒い閃光に照らされていた。あきらかにありえない光景であり、しかも魔王がいた辺りから水蒸気のような霧が立ち込めて回りが一瞬で見えなくなってしまった。
周囲が見えなくなった次の瞬間・・・なんとも言えない、衝撃波と暗黒の矢がユウマ達のいる方に放たれていたのである。
「しっ、しまった!後先考えてなかった。これちょっと洒落になんないかも・・・・ぐっはっ!」
「「「あっ!!」」」
その衝撃波と暗黒の矢は余りにも威力のあるモノだったので、ちょっと油断していたユウマ自身を襲う事になってしまった。普段なら簡単に避けるか相殺する事が出来たのだが、ユウマは何の抵抗も避けずに全てを喰らってしまっていたのだ。
何故そのような事になったかと言うと、実は恐怖で萎縮してしまっていたアリア達3人を庇う為に、その場から動けなくなってしまっていた。霧の中にいる魔王が放った衝撃波は、ただの衝撃波であったが、問題はその後に放たれた暗黒の矢の方だった。
その暗黒の矢はとてつもない邪気を含んでいて、殆どの状態異常が発生する事が解った。しかも防ぐ方法が無い事までが解りユウマはその全てを自分の身体で受ける事にしていたのである。
何せユウマにはどんな状態異常も受け付けないという特異体質であったから、自分なら問題ないと考えていたのであった。
ユウマとしては、ホントはアリア達を驚かせ、活を入れる目的で衝撃波を避けずに、わざと吹き飛ばされる行なったのだが、意外な攻撃があったので避けることが出来ず。その放たれた暗黒の矢を8本全てをユウマは全て受け止め、公園の端にある森の方まで吹き飛ばされてしまった。
それにその瞬間を見たアリア達3人とファル達聖霊の3人は、驚きそのユウマが吹き飛んでいく姿を見ている事しか出来なかったのである。
「そっ、そんな・・・ユウ兄!」
「あっ、兄貴・・・嘘でしょう」
「おっ、お兄ちゃん!」
『マッ、マスター!』
『『主様!・・・』』
その場で動けなくなっていたアリア達3人と、ファル達聖霊の3人は、すぐにその吹き飛ばされたユウマの後を追いかけていった。聖魔狼であるランは、いち早くユウマの後を追っていたのである。
そんな中その肝心の魔王は、水蒸気のような霧の中から少しずつ姿を見る事が出来てきたのである。その姿は見るからに先程の厳ついガタイのいい容姿とは違い、著しく縮んで逆にひ弱な感じになっていたけれども、その分信じられない程の邪気と魔力を感じる青年が、その場所に姿を現したのであった。
その姿を跪き祈りを奉げる様に、頭を下げていた人族の冒険者に擬態していた者と、いつのまにか集まって来ていた操られていた人達、それに数々の魔獣達が転移門より現れていたのである。
「魔王様・・・いえ、魔神ドロス様!我らの王にして神よ」
「「「「おお、魔神様!」」」」
その集まった魔獣と寄生された生贄になる予定の数人の人々が、その魔王が変貌した青年に向けて言い放っていた『魔神様!』と、そして次々と土下座をした状態で頭を下げている光景がその場所に広がっていた。
『ふっふっふっ、吹き飛んだ愚か者は死にましたか?いえ、死んでるはずですね。私としては自分に対して愚問でしたね。しかし、すごいですね。以前より力がみなぎってきますよ。これならばそんじょそこらにいる上位ランクの冒険者パーティでも、あの憎むべき敵である女神でも勝てそうな気がしますね。まあ、この後の融合進化では更なる力が手に入るのですがね。さぁ、早く戻って来なさい・・・キサールよ!あっはっはっはっは』
何故か姿だけでなく、声色も正確も変わり高らかに大笑いして、現状を喜んでいるのである。
それは吹き飛んだユウマだけでなく、アリア達全員にも、そしてこの中央都市リフィーラに残っている正常な人々の耳にも届いていたのである。
もちろん、神界でもその魔神が現れた情報は届いており、ちょっとした混乱が起きていたのであった。
その少し前、吹き飛ばされたユウマは、実はちょっと・・・まともに先程暗黒の矢を受けたのに後悔していた。
何故ならば、今迄のユウマは然程の事では負傷しなかったのであるが、この広場にあった森の奥に、どんでもないある物があり、それで封印の腕輪と神器の腕輪が付いてる腕を、そのとんでもない物で切断してしまい、ついでに頭を打って、腕の激痛と頭を打った事で気絶してしまったであった。幸運だったのは腕を切断して頭を打って気絶したので、その激痛は一瞬だった事である。
それでその森の奥にあったモノは、壊れかけたオリハルコン製の聖碑で、その中に隠されてあった神の武器と防具であり、それによりユウマは負傷してしまっていたのであった。さしずめその中にあったモノは、神剣、神槍、神の杖、それに神の盾等の数点であった。
基本的にそんな神話級の高価なモノはそんなところにある訳は無いのであるが、大昔の神の誰かの悪戯でそのにその武器や防具をこの場所に隠されていたのであろう。恐らくここには何か特別な力があったかもしれないが、そこに運悪くユウマは突っ込んだという事である。
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そして、一番最初にこの世界に来て、フィーナ様に貰った神器の腕輪・・・初めの時はガントレットだった腕輪と神の力を封印していた腕輪を装備していた右腕を、見事に切断してしまいその場で気絶していたのであった。
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