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第9章 戦いの中で真実を?
9-82 妙な縛りのある戦闘・・・?
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そのせいでアリア達は本気で魔力を放出出来ずに、この戦闘を行なっている状態だったのである。
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戦闘で苦労しているアリア達を見ながら、ロンは悔しがっていた。
「くそっ、失敗したな!何の魔法陣か解らないけど、まさか、まだ使わないとは・・・しかも今だ発動前だなんて、それに今だ周囲の魔素を吸ってるし、この結界魔法があだになるなんて・・・」
実際ロンが張った【隔離次元結界】のおかげで、この大陸中にある魔素と人々が常に放出している魔力を、吸収する事はなくなったが、その結界内に居るモノから必要以上に吸収し出していたのであった。
しかも、それは何故か魔神であるドロスと、一部の魔獣達には、その現象は起こっていなかったのである。
「しかし、まさかあの魔法陣が発動もしないで、みんなの魔力を吸収し出すなんて思いもよらなかった。さっきまで気が付かなかったけど、僕の結界が逆に悪い方に働いて魔法陣に吸われる量を多くしているようだな。どうしようこのままじゃみんなが本気出せない。でもこれをといたら周りに被害が・・・」
事実ロンの張った【隔離次元結界】の結界魔法のおかげで、中央都市リフィーラの主たった場所と、一般人と周囲にいた冒険者達には、殆ど被害が出ていないのである。それどころか不思議とこの結界の中には、関係の無い人物は全くいない状態であった。
しかもその結界の外からは中に入る事も出来ず、とどめには中の様子は見えるのだが、その状況がどうなっているかが解らないのであった。なのでその結界の外にいる冒険者達は気が気ではなかったのである。
「おい、どうなってんだよ。この中は!」
「しかし、なんなんだよこの結界みたいなのは・・・?」
「そうよ、それにどうゆう事?この嫌な感じ・・・この結界が出来てからはそんなに感じなくなったけど・・・さっきの、あれ尋常じゃなかったわよ」
「ああ、なんか気絶したり、動けなくなってた奴もいるもんな・・・」
「しかし、ギルマスどうします。この結界、生半可の魔力じゃ解けませんよ!」
「ああ、それは解ってるが・・・・まあ、この中にいる奴らがどうかしてくれる事を見届けよう・・・」
現状この結界の外にいる冒険者達には、辛うじて今戦闘を行なっているアリア達の様子は見えるのだが、それを見たこの都市の冒険者ギルドのギルドマスターは、実際信じられないものを見たと思っていたのである。
だがそれを話す相手も、解ってくれる相手もこの町にはいないのであった。
実際そんな会話が結界の外で行なわれているとは、結界の中にいる全員は解らずでそのまま戦闘を行なっていた。
それにホントだったらロンは、すぐにでも結界を解除してアリア達に、本気で戦わせてやりたいのだが、何故か戦闘を行なってるみんなが『それはだめ!』と声を揃えて言われてるのであった。
まあそうであろう結界を解除した途端に、周囲から魔力や魔素を、今吸ってる以上吸い出す恐れもあるし、周囲に多大な被害を負う可能性があり、下手をすればそれだけで壊滅する可能性もあった。
ついでに結界の外にいる冒険者達がいっきに中に入ってきて、勝利してくれればいいが、やられでもしたらそれこそ大変だし、逆に足手まといになりかねない状態でもあったのである。
それに下手に冒険者達が暴れて、魔力を直接魔法陣に吸取られても困るし、なにが起きるかも解らない。ついでにそれがきっかけで、もし何かとんでもない事が起きても困るからであった。
まあ現状は、アリア達全員は状況が解っているので、転移門からの魔素以外は、殆ど少量の残留魔力ぐらいし、魔法陣には吸われていない。それは今アリア達はその力と魔力を最小限まで抑え戦っているからであった。
しかもこの状態を作り出しているのは、どうやらロンの結界魔法だけではなく、あの卵を設置している台座が関係しているようなのであったのだ。
「しかし、なんなんですかね。この魔法陣は、結局発動はしてないし、何故か永遠と魔力を吸収してるだけなんて・・・あいつがこの魔法陣を起動する者だと思ってましたが、どうやらもう1人の魔人族だったようですね。これも僕の読み違いだったのですね。せめて兄貴が無事だったら、こんな事には・・・・」
ただこの時点で不思議だったのは、何故かロンと雪姫の周り、そうユウマの周囲からは魔素どころか魔力そのものが、魔法陣に吸収されていなかったのである。
それどころかその場所にいて、雪姫とロンが対処できず不意を近付いてきた、雑魚魔獣は、気が付かれる前にその場より消滅していたのである。
しかし、その事に2人は気付く事は無かったのである。それにまさかユウマの切断してなくなった腕が治っていたことにも、それに伴い今迄封印していたスキル以外の能力が全て復活して、新たなる加護を受けていた事に・・・誰も気が付いていなかったのであった。
それにその場所、ユウマの側以外では本気で力を使うと、徐々に魔法陣へ残留魔力を吸い取られるので、アリア達はどうしても今だ全力で戦闘出来ない状態でいた。
「もぉぉっ、何でなのよ!全力で闘いたいのにぃぃっ、これじゃ鬱憤がたまるよ。それにユウ兄も心配なのにィィ!」
『月も全力だしたぁぁい。なんで全力出しちゃいけないのよ。プンプン!主様をあんなにした奴なんてボコボコにしたいのに!』
既にこの時点でアリアと月姫は、ロンに対して結界を解くのを止めた事を後悔していた。この時点でこの2人は結界を解除してさっさと魔神であるドロスを消してしまえばよかったとも思っていたのである。
まあ、実際アリアと月姫の2人で全力を出せは一瞬ではないにしろ、確実に倒せたのはこの時点で誰も知る良しは無かったのであった。
それとは別で徐々にではあるが、2人にはストレスが溜まって来ていたのであった。
『アリアも月ちゃんも我慢しなよ。私達が全力で闘ったら、この辺にある魔法陣に力を全部吸われるみたいだよ。そのせいで相手にどんな変化があるか解らないって、ロンも言ってたよ』
「でもさぁ、魔法陣はロンが書き換えたんでしょう!なら、何でトラップが働かないんだろ」
「あっ、それここで言っちゃたら駄目だよ。アリアお姉ちゃん・・・まあ、あいつには聞えてない様だけど、あいつにばれたら大変だよ。なにするか解ったモンじゃないよ」
「あっそっか、ごめんごめん。でもさ、いつ起動するのあの魔法陣、それにあの卵も・・・なんか真っ黒くなってない」
この時で誰もが気付いて無かったのだが、実は魔法陣に吸われた魔力や魔素は、全て卵に吸われていたのである。しかもミーアとランが倒したはずの亡骸となった魔獣の魔石とその屍の全てであった。
そしてロンが施していた魔法陣の一部書き換えた部分も、実はその魔力や魔素を吸引する部分とは、別の魔法陣であった事も、誰も気が付いてなかったのである。
確かもロンの施したのは、確かに魔法陣の起動をトリガーに、その溜め込んだ魔力を攻撃魔法に変えて、その術者に当てるトラップにしてあったが、実はロンは魔法陣の表面上の図形しか見ていなかったので、この魔法陣の全てを読み取っていた訳ではなかったのである。
その読み取ってなかったのは、今卵が乗っている台座に重要な図形の秘密があったのである。だが、実際ロンがこれを調べている時には、その台座は無かったので仕方が無いのであった。
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それと今アリア達が戦っている魔神であるドロスも、その仕掛けがあった事を知らなかったのである。ただ、それに関しては、まだ誰も気が付いていなかったのであった。
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戦闘で苦労しているアリア達を見ながら、ロンは悔しがっていた。
「くそっ、失敗したな!何の魔法陣か解らないけど、まさか、まだ使わないとは・・・しかも今だ発動前だなんて、それに今だ周囲の魔素を吸ってるし、この結界魔法があだになるなんて・・・」
実際ロンが張った【隔離次元結界】のおかげで、この大陸中にある魔素と人々が常に放出している魔力を、吸収する事はなくなったが、その結界内に居るモノから必要以上に吸収し出していたのであった。
しかも、それは何故か魔神であるドロスと、一部の魔獣達には、その現象は起こっていなかったのである。
「しかし、まさかあの魔法陣が発動もしないで、みんなの魔力を吸収し出すなんて思いもよらなかった。さっきまで気が付かなかったけど、僕の結界が逆に悪い方に働いて魔法陣に吸われる量を多くしているようだな。どうしようこのままじゃみんなが本気出せない。でもこれをといたら周りに被害が・・・」
事実ロンの張った【隔離次元結界】の結界魔法のおかげで、中央都市リフィーラの主たった場所と、一般人と周囲にいた冒険者達には、殆ど被害が出ていないのである。それどころか不思議とこの結界の中には、関係の無い人物は全くいない状態であった。
しかもその結界の外からは中に入る事も出来ず、とどめには中の様子は見えるのだが、その状況がどうなっているかが解らないのであった。なのでその結界の外にいる冒険者達は気が気ではなかったのである。
「おい、どうなってんだよ。この中は!」
「しかし、なんなんだよこの結界みたいなのは・・・?」
「そうよ、それにどうゆう事?この嫌な感じ・・・この結界が出来てからはそんなに感じなくなったけど・・・さっきの、あれ尋常じゃなかったわよ」
「ああ、なんか気絶したり、動けなくなってた奴もいるもんな・・・」
「しかし、ギルマスどうします。この結界、生半可の魔力じゃ解けませんよ!」
「ああ、それは解ってるが・・・・まあ、この中にいる奴らがどうかしてくれる事を見届けよう・・・」
現状この結界の外にいる冒険者達には、辛うじて今戦闘を行なっているアリア達の様子は見えるのだが、それを見たこの都市の冒険者ギルドのギルドマスターは、実際信じられないものを見たと思っていたのである。
だがそれを話す相手も、解ってくれる相手もこの町にはいないのであった。
実際そんな会話が結界の外で行なわれているとは、結界の中にいる全員は解らずでそのまま戦闘を行なっていた。
それにホントだったらロンは、すぐにでも結界を解除してアリア達に、本気で戦わせてやりたいのだが、何故か戦闘を行なってるみんなが『それはだめ!』と声を揃えて言われてるのであった。
まあそうであろう結界を解除した途端に、周囲から魔力や魔素を、今吸ってる以上吸い出す恐れもあるし、周囲に多大な被害を負う可能性があり、下手をすればそれだけで壊滅する可能性もあった。
ついでに結界の外にいる冒険者達がいっきに中に入ってきて、勝利してくれればいいが、やられでもしたらそれこそ大変だし、逆に足手まといになりかねない状態でもあったのである。
それに下手に冒険者達が暴れて、魔力を直接魔法陣に吸取られても困るし、なにが起きるかも解らない。ついでにそれがきっかけで、もし何かとんでもない事が起きても困るからであった。
まあ現状は、アリア達全員は状況が解っているので、転移門からの魔素以外は、殆ど少量の残留魔力ぐらいし、魔法陣には吸われていない。それは今アリア達はその力と魔力を最小限まで抑え戦っているからであった。
しかもこの状態を作り出しているのは、どうやらロンの結界魔法だけではなく、あの卵を設置している台座が関係しているようなのであったのだ。
「しかし、なんなんですかね。この魔法陣は、結局発動はしてないし、何故か永遠と魔力を吸収してるだけなんて・・・あいつがこの魔法陣を起動する者だと思ってましたが、どうやらもう1人の魔人族だったようですね。これも僕の読み違いだったのですね。せめて兄貴が無事だったら、こんな事には・・・・」
ただこの時点で不思議だったのは、何故かロンと雪姫の周り、そうユウマの周囲からは魔素どころか魔力そのものが、魔法陣に吸収されていなかったのである。
それどころかその場所にいて、雪姫とロンが対処できず不意を近付いてきた、雑魚魔獣は、気が付かれる前にその場より消滅していたのである。
しかし、その事に2人は気付く事は無かったのである。それにまさかユウマの切断してなくなった腕が治っていたことにも、それに伴い今迄封印していたスキル以外の能力が全て復活して、新たなる加護を受けていた事に・・・誰も気が付いていなかったのであった。
それにその場所、ユウマの側以外では本気で力を使うと、徐々に魔法陣へ残留魔力を吸い取られるので、アリア達はどうしても今だ全力で戦闘出来ない状態でいた。
「もぉぉっ、何でなのよ!全力で闘いたいのにぃぃっ、これじゃ鬱憤がたまるよ。それにユウ兄も心配なのにィィ!」
『月も全力だしたぁぁい。なんで全力出しちゃいけないのよ。プンプン!主様をあんなにした奴なんてボコボコにしたいのに!』
既にこの時点でアリアと月姫は、ロンに対して結界を解くのを止めた事を後悔していた。この時点でこの2人は結界を解除してさっさと魔神であるドロスを消してしまえばよかったとも思っていたのである。
まあ、実際アリアと月姫の2人で全力を出せは一瞬ではないにしろ、確実に倒せたのはこの時点で誰も知る良しは無かったのであった。
それとは別で徐々にではあるが、2人にはストレスが溜まって来ていたのであった。
『アリアも月ちゃんも我慢しなよ。私達が全力で闘ったら、この辺にある魔法陣に力を全部吸われるみたいだよ。そのせいで相手にどんな変化があるか解らないって、ロンも言ってたよ』
「でもさぁ、魔法陣はロンが書き換えたんでしょう!なら、何でトラップが働かないんだろ」
「あっ、それここで言っちゃたら駄目だよ。アリアお姉ちゃん・・・まあ、あいつには聞えてない様だけど、あいつにばれたら大変だよ。なにするか解ったモンじゃないよ」
「あっそっか、ごめんごめん。でもさ、いつ起動するのあの魔法陣、それにあの卵も・・・なんか真っ黒くなってない」
この時で誰もが気付いて無かったのだが、実は魔法陣に吸われた魔力や魔素は、全て卵に吸われていたのである。しかもミーアとランが倒したはずの亡骸となった魔獣の魔石とその屍の全てであった。
そしてロンが施していた魔法陣の一部書き換えた部分も、実はその魔力や魔素を吸引する部分とは、別の魔法陣であった事も、誰も気が付いてなかったのである。
確かもロンの施したのは、確かに魔法陣の起動をトリガーに、その溜め込んだ魔力を攻撃魔法に変えて、その術者に当てるトラップにしてあったが、実はロンは魔法陣の表面上の図形しか見ていなかったので、この魔法陣の全てを読み取っていた訳ではなかったのである。
その読み取ってなかったのは、今卵が乗っている台座に重要な図形の秘密があったのである。だが、実際ロンがこれを調べている時には、その台座は無かったので仕方が無いのであった。
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それと今アリア達が戦っている魔神であるドロスも、その仕掛けがあった事を知らなかったのである。ただ、それに関しては、まだ誰も気が付いていなかったのであった。
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