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第11章 開拓と聖霊の森創り?
11-38 みんなはどこに?
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そして、俺が今日の作業に見切りをつけて拠点まで戻ってきた。確か今朝見た時は・・・あと少しで島から陸地に渡る為の橋が完成すると思っていたが、なんとなくその場所の様子がおかしい事に気付いた。
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その場所にあった筈の橋が、見る影もなく無くなっていた。
「あれ?今朝まであった造りかけの橋は?・・・どこいったあの長い橋は、門だけはあるけど?」
今朝見た時は確かにあと数メートルで完成だった筈の橋が、その長さ1キロに及ぶ長さの橋の存在が、島と俺のいる陸地にある門を残して橋がなくなっていた。
俺の目の前の湖には今朝まであった橋もなく、その橋を造っていた筈のユアとシャナの姿が見えない。
それに薬草畑の方にもミナとエリーゼの姿が見当たらない。ただ、成長した薬草類は採取されている事は確認出来た。
まあ恐らく全員ログハウスに戻っていると思うが、あきらかに様子がおかしいのである。大体であれば俺が作業から戻って来るまでは作業をしているか、遊んでいる筈なのにあきらかに外には姿が見えないのであった。
多分ログハウスにいると思うが、とりあえずは周囲を見渡しもう1度確認する事にした。
「ふむふむ、やはり見える範囲では・・・うん、姿は見えないよな。やっぱりログハウスに戻ってるのかな?それとも・・・ん?何だあれ?」
陸地側から浮遊魔法で島に周囲を確認しながら飛んで戻ってくる途中で、なんだかおかしな物がある事に気付いた。
確か船も作るとか言って昨日までには2台を完成させていた。それで今日中にもう1台作ると張り切っていた筈だが、ただその1台があきらかに普通の船とは違う物がある事が解り、近付いて良く見る事にした。
その船がある場所に近付き、多分船ではあるが予想を反する物体の船がある事に俺は驚いた。
「ん?あっ、あれはアヒルか?あれはスワンボートに似てるけど、アヒルだよなアヒルボートだよな?なんでまたあんな物を作ってんだ?」
3台あるうちの1台は、誰がどう見てもアヒルの格好をしていて白鳥とは全く違うアヒル型のボートがあるのだ。昨日までユア達が橋と共に作っていた船の2台はあきらかに小型の帆船なのだが、なんでこんなアヒルボートを作ったのだろうと思う代物だ。
しかし、大体普通のボートでもいいと思うのだが・・・何故?
確かに中心部にある島から陸地までは約1キロと少し長い距離はあるが、それでもこの湖には障害になる様な物は無いし、はっきりいって何もない。なので普通の手漕ぎのボートでも問題ないと思っていたが、それは却下された。
やはり距離が長いのでそれなりに動力が欲しいと言う事らしく、小型とはいえかなり立派な船が昨日までに2台出来上がっていた。それで、今俺の目の前にあるアヒルのボートは、その立派な船とはかなりかけ離れた船であった。
「誰がこのアヒルボートに乗るんだ?ギャグか・・・?」
まあ実際その事はどうでもいいとして、俺はとりあえずアヒルボートに関しては無かった事にして、ログハウスの扉を開け中に入った。
「ただいまっ、ん、あれ?みんなはどこに行ったんだ!この中にいないみたいだな?部屋に戻ってるって訳じゃないよな?・・・」
何故かログハウス内のリビングには誰もいなかった。普通だったらリビングでみんなで寛いでるかしてるはずなのに、そこには誰もいなかったのである。
「やっぱり、みんな部屋にいるのかな?とりあえず・・・」
結局のところ4人の部屋の扉をノックしてみたが、誰一人いない状態であった。
「ん~ん?あれぇぇ?どこいったんだ?もう直ぐ夕飯なんだが・・・あ~あっ、面倒だ!能力使おう・・・」
普段はプライベートとかの関係上、そんなに使用していない【気配察知】と【エリア探索】のスキルを使用してみんながどこにいるかを探ってみた。
「ふむふむ・・・なるほどなるほど、みんなは神殿の方に行っているみたいだな?でもなんでマリエル様が?・・・ん?それに」
どうやらここ湖の真ん中の島(陸地)その中心部に移設した神殿に、イルミナ大陸の守護者である女神マリエル様と守護天使ルア、エミ、ミアの三姉妹、それに最近ずっとマリエル様の手伝いをしていたメグミさんも、何故か一緒に訪れているようだ。
「ん?メグミさんも来てる・・・まあ、マリエル様が来てるからなんとなく解るけど?あれ?他にも知ってる娘達が・・・」
メグミさんはあれ以来、そうマリエル様の修行の旅に付き合って以来、特にマリエル様に気に入られており、今現在もマリエル様のお気に入りである使徒3人を育てる為に、イルミナ大陸で日々その3人と冒険をしていた筈だ。ただ、最近はずっとメグミさんはその冒険修行に入浸っていたから会うのはホントに久々だ。
「でも、なんでわざわざ神殿の方なんだ?ログハウスの方がいいだろうに・・・」
俺は不思議に思いながらログハウスを出て、神殿の方に歩いて向かっていると、ある事に気付いた。
・・・あれっ?神殿にフィーナ様を除いた女神様2柱と守護天使3人の5名と、それにメグミさんとユア、あと使用人の娘達って、前にも似たような事が?
そんな事を考えながら神殿の扉を静かに開け、中に一歩入ってよく解った。なにやら何時かどこかで見たような光景が広がっていた。
なので俺はみんなに気付かれない様に、静かに扉を閉めログハウスへと戻って夕飯の準備をする事にした。
「流石の俺はあの中には混ざれない。・・・いや、混ざりたくない!しかし、何でまたあんなを事してるんだ?まあ、どうでもいいけど、でも橋とアヒルボートだけは気になるが・・・いいや、夕食の時にでも聞こう・・・」
そのユウマが静かに去った神殿の中では、以前も見たようなファッションショーまがいな事が行なわれていた。それでメグミさんの他に使用人達の娘達も数名一緒に来ていたのである。
「まあ、恐らく神殿を移設した事をマリエル様か守護天使の娘の誰かに聞いて、その後メグミさんがマリエル様に頼んで、ここの神殿へと連れて来て貰ったのだろうな。そうしないとこの場所へは直接これない筈だ。あれ?そういえばどうやって、使用人の娘達をこちらに連れてこれたんだ?」
まあ後から解った事だが、メグミさんがこちらの神殿に来てから工房の鍵を開けて、転移用対になるアイテムを神殿側に設置してからシルフォードに戻り、シルフォードにあるウチの店舗内の空き部屋から使用人の娘達をもう一つの転移アイテムを使って、この神殿の工房にみんなを連れて来たようだ。
しかし、何でそんな面倒臭い事をしたかと言うと、工房の道具と衣装を数点と材料を店舗に移す為だそうだ。
それで転移アイテムを使いこちらにやって来たらしい。まあ、そうしないと使用人達の娘は、この神殿には今のところ直接来る方法がないと思うから・・・それに、もしシルフォードの転移門をあの人数で利用していたら、それこそ大騒ぎになるし、道具やらの運搬も大変な筈だろうから・・・。ん?それなら俺に言ってくれればよかったのに?
この時俺は知らなかった。運搬する道具や材料関係が、実は下着類が大半だった事を、それに工房の中が下着関連の工場となっていた事を・・・。
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それで俺の方はというと、ログハウスに戻りキッチンで、この後どの道必要だろうと考え、大量に料理を作りながら先程の光景を思い浮かべていたのである。
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その場所にあった筈の橋が、見る影もなく無くなっていた。
「あれ?今朝まであった造りかけの橋は?・・・どこいったあの長い橋は、門だけはあるけど?」
今朝見た時は確かにあと数メートルで完成だった筈の橋が、その長さ1キロに及ぶ長さの橋の存在が、島と俺のいる陸地にある門を残して橋がなくなっていた。
俺の目の前の湖には今朝まであった橋もなく、その橋を造っていた筈のユアとシャナの姿が見えない。
それに薬草畑の方にもミナとエリーゼの姿が見当たらない。ただ、成長した薬草類は採取されている事は確認出来た。
まあ恐らく全員ログハウスに戻っていると思うが、あきらかに様子がおかしいのである。大体であれば俺が作業から戻って来るまでは作業をしているか、遊んでいる筈なのにあきらかに外には姿が見えないのであった。
多分ログハウスにいると思うが、とりあえずは周囲を見渡しもう1度確認する事にした。
「ふむふむ、やはり見える範囲では・・・うん、姿は見えないよな。やっぱりログハウスに戻ってるのかな?それとも・・・ん?何だあれ?」
陸地側から浮遊魔法で島に周囲を確認しながら飛んで戻ってくる途中で、なんだかおかしな物がある事に気付いた。
確か船も作るとか言って昨日までには2台を完成させていた。それで今日中にもう1台作ると張り切っていた筈だが、ただその1台があきらかに普通の船とは違う物がある事が解り、近付いて良く見る事にした。
その船がある場所に近付き、多分船ではあるが予想を反する物体の船がある事に俺は驚いた。
「ん?あっ、あれはアヒルか?あれはスワンボートに似てるけど、アヒルだよなアヒルボートだよな?なんでまたあんな物を作ってんだ?」
3台あるうちの1台は、誰がどう見てもアヒルの格好をしていて白鳥とは全く違うアヒル型のボートがあるのだ。昨日までユア達が橋と共に作っていた船の2台はあきらかに小型の帆船なのだが、なんでこんなアヒルボートを作ったのだろうと思う代物だ。
しかし、大体普通のボートでもいいと思うのだが・・・何故?
確かに中心部にある島から陸地までは約1キロと少し長い距離はあるが、それでもこの湖には障害になる様な物は無いし、はっきりいって何もない。なので普通の手漕ぎのボートでも問題ないと思っていたが、それは却下された。
やはり距離が長いのでそれなりに動力が欲しいと言う事らしく、小型とはいえかなり立派な船が昨日までに2台出来上がっていた。それで、今俺の目の前にあるアヒルのボートは、その立派な船とはかなりかけ離れた船であった。
「誰がこのアヒルボートに乗るんだ?ギャグか・・・?」
まあ実際その事はどうでもいいとして、俺はとりあえずアヒルボートに関しては無かった事にして、ログハウスの扉を開け中に入った。
「ただいまっ、ん、あれ?みんなはどこに行ったんだ!この中にいないみたいだな?部屋に戻ってるって訳じゃないよな?・・・」
何故かログハウス内のリビングには誰もいなかった。普通だったらリビングでみんなで寛いでるかしてるはずなのに、そこには誰もいなかったのである。
「やっぱり、みんな部屋にいるのかな?とりあえず・・・」
結局のところ4人の部屋の扉をノックしてみたが、誰一人いない状態であった。
「ん~ん?あれぇぇ?どこいったんだ?もう直ぐ夕飯なんだが・・・あ~あっ、面倒だ!能力使おう・・・」
普段はプライベートとかの関係上、そんなに使用していない【気配察知】と【エリア探索】のスキルを使用してみんながどこにいるかを探ってみた。
「ふむふむ・・・なるほどなるほど、みんなは神殿の方に行っているみたいだな?でもなんでマリエル様が?・・・ん?それに」
どうやらここ湖の真ん中の島(陸地)その中心部に移設した神殿に、イルミナ大陸の守護者である女神マリエル様と守護天使ルア、エミ、ミアの三姉妹、それに最近ずっとマリエル様の手伝いをしていたメグミさんも、何故か一緒に訪れているようだ。
「ん?メグミさんも来てる・・・まあ、マリエル様が来てるからなんとなく解るけど?あれ?他にも知ってる娘達が・・・」
メグミさんはあれ以来、そうマリエル様の修行の旅に付き合って以来、特にマリエル様に気に入られており、今現在もマリエル様のお気に入りである使徒3人を育てる為に、イルミナ大陸で日々その3人と冒険をしていた筈だ。ただ、最近はずっとメグミさんはその冒険修行に入浸っていたから会うのはホントに久々だ。
「でも、なんでわざわざ神殿の方なんだ?ログハウスの方がいいだろうに・・・」
俺は不思議に思いながらログハウスを出て、神殿の方に歩いて向かっていると、ある事に気付いた。
・・・あれっ?神殿にフィーナ様を除いた女神様2柱と守護天使3人の5名と、それにメグミさんとユア、あと使用人の娘達って、前にも似たような事が?
そんな事を考えながら神殿の扉を静かに開け、中に一歩入ってよく解った。なにやら何時かどこかで見たような光景が広がっていた。
なので俺はみんなに気付かれない様に、静かに扉を閉めログハウスへと戻って夕飯の準備をする事にした。
「流石の俺はあの中には混ざれない。・・・いや、混ざりたくない!しかし、何でまたあんなを事してるんだ?まあ、どうでもいいけど、でも橋とアヒルボートだけは気になるが・・・いいや、夕食の時にでも聞こう・・・」
そのユウマが静かに去った神殿の中では、以前も見たようなファッションショーまがいな事が行なわれていた。それでメグミさんの他に使用人達の娘達も数名一緒に来ていたのである。
「まあ、恐らく神殿を移設した事をマリエル様か守護天使の娘の誰かに聞いて、その後メグミさんがマリエル様に頼んで、ここの神殿へと連れて来て貰ったのだろうな。そうしないとこの場所へは直接これない筈だ。あれ?そういえばどうやって、使用人の娘達をこちらに連れてこれたんだ?」
まあ後から解った事だが、メグミさんがこちらの神殿に来てから工房の鍵を開けて、転移用対になるアイテムを神殿側に設置してからシルフォードに戻り、シルフォードにあるウチの店舗内の空き部屋から使用人の娘達をもう一つの転移アイテムを使って、この神殿の工房にみんなを連れて来たようだ。
しかし、何でそんな面倒臭い事をしたかと言うと、工房の道具と衣装を数点と材料を店舗に移す為だそうだ。
それで転移アイテムを使いこちらにやって来たらしい。まあ、そうしないと使用人達の娘は、この神殿には今のところ直接来る方法がないと思うから・・・それに、もしシルフォードの転移門をあの人数で利用していたら、それこそ大騒ぎになるし、道具やらの運搬も大変な筈だろうから・・・。ん?それなら俺に言ってくれればよかったのに?
この時俺は知らなかった。運搬する道具や材料関係が、実は下着類が大半だった事を、それに工房の中が下着関連の工場となっていた事を・・・。
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それで俺の方はというと、ログハウスに戻りキッチンで、この後どの道必要だろうと考え、大量に料理を作りながら先程の光景を思い浮かべていたのである。
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※小説家になろう・カクヨムにも同タイトルで投稿しています。
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