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第12章 新しい家族と新しい場所
12-11 視察の続きと亜人の女性達の事情?
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それから、また視察を引き続き行なう事にしたのであった。
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現状色々と見て廻っているのだが、色んな種族が少しづつではあるが、間違いなく増えている状態であり、かなりの場所で色々な作業をしている光景を見れるし、みんな平和に暮らしている。
「あっ、ああ!メッ、メグミ様!」
「よっ、良かった!天空の聖魔女メグミ様が来てくださって!実はお願いがありまして・・・」
「えっと、どっ、どうしたの?・・・・」
美人の犬亜人の女性が近付いてきてメグミさんに話かけてきたのだが、どうも俺の知らない亜人種の人達のようで、メグミさんの周りに集まって来たのは全てが女性だけの様なのだ。まあ数にして10人前後・・・。
「はっ?・・・天空の聖魔女ってなんだ?」
俺が聞きなれない称号を聞いたので、視線をメグミさんに向けると視線を反らされた。若干顔も紅いようではあったがここは突っ込まないでおこう・・・後が怖いので、それよりもなんか困ってるみたいだけど、対処はメグミさんに任せて、俺はミーアに話し掛けた。
「ミーア知ってた!メグミさんの・・・天空の聖魔女って二つ名の事?」
「ううん、知らないの。でも、ここの人達の事は知ってるよ!確かメグミお姉ちゃんとマリエル様が連れて来たんだよ。どうやってここに連れて来たかは知らないけど、確かマリエル様がお兄ちゃんがいない時に・・・」
詳しく話を聞くと、どうやら俺がミーアの約束を忘れて、人魚達の受け入れの為に河川を造っている時に、この地に迎え入れた人達らしく、その他にも色んな種族やら何かしらの理由があり、この地へとマリエル様がフィーナに相談して連れて来たようなのだ。
ちなみに先程メグミさんに『天空の聖魔女』と呼び止めた女性は、完全に人族寄りの獣人で耳と尻尾だけが獣なだけのいわゆる亜人と言うやつなのだが・・・少し他の亜人と違ってたのだ。そう全てが中途半端な感じで殆どが人間寄りで、普通なら能力やある程度は獣人寄りなのだがその辺までもが人間寄りらしいのだ。
所謂ところの獣人の亜人なのだけど、さらに人と亜人の子供で・・・そのハーフと言われる半亜人だそうだ。
後から知ったのであるが、イルミナ大陸のある場所では、その半亜人、ハーフの亜人種族が問題らしく迫害を受け奴隷として扱われていたそうなのだ。スレリア大陸ではその半亜人、人と亜人の子供であるハーフ自体は問題等は無く心配も無いのだが、実は亜人奴隷や奴隷紋のあるハーフ亜人の方が問題であり、どこの大陸でも住むところが限られているらしく、それでなくても扱いが酷いらしいのだ。
どうやらイルミナ大陸では、奴隷の亜人に対しては殆ど人権は無く、普通の奴隷であればどこの大陸でも衣食住の最低限が保障されているのに対して、亜人奴隷に関しては犯罪奴隷と扱いが同じなうえに通常の倍以上の労働を虐げされる。
それにその最低限の報酬は殆ど無いに等しいらしいのである。しかも女の人で奴隷紋が刻まれている一生奴隷として過ごさないといけないし、そのうえにイルミナ大陸から出られず、死ぬまでこき使われる酷い状態なのだそうだ。
それで今回マリエル様はメグミさんにお願いして、その無理やり奴隷にされたハーフの亜人達で理不尽な行ないを受けていた彼女達を助け保護したらしい。そこまでは良かったのだが、先程の理由の為に大陸から連れ出す事も出来ない事が解り、この地に連れてきたらしいのであった。
ただやはりここでも奴隷紋の効果があるらしく、その事に関してもマリエル様が調査中だ。・・・という事をミーアから聞き、ここにいるハーフ亜人の女性と少女達の事情は解った。
「なるほどな!そんな事があったん・・」
「あっ!?あぶな・・・」
《ドカッ!》「うげっ!!」
俺が納得しているとミーアが驚き声をあげたと同時ぐらいに後ろから衝撃があり声をあげ振り返った。
するとその衝撃を与えたのはメグミさんで、こちらが声をかける前に慌てた様子で・・・。
「大変なの、大変なのよ。ユウ君、ユウ君!お願い、お願いがあるんだけどいいかな、いいかな?急ぎなの!急用なの大変なのよ!!」
そう言いながら俺に掴みかかり、俺の体を揺さ振りお願いをしてきた。
「はへっ?どっ、どうしたのメグミさん。突然!あうあう・・・」
「大変なのよ!大変なの。早く!早くしないと、あの子達が・・・!」
メグミさんは何故か慌てた様子で俺に掴みかかり、思いっきり俺の体を揺さ振りお願いをしてきたが、なにをそこまで必死になってるか理由が解らないうえに早くとしか説明がない。それにこのままでは俺も受け答えが出来ない。
・・・そう、信じられない程の力で俺の肩を掴んで揺さ振るので、頭がシェイクされてとんでもない事になっているのだ。
「メグミお姉ちゃん!それじゃお兄ちゃんが・・・・」
「はっ!?ごっ、ごめんなさい!わっ、私慌てちゃって・・・えっと、ユウ君大丈夫・・・かな?」
・・・いや、大丈夫じゃないよ。頭がくらくらするよ。ミーアが止めてくれなかったら、再起不能でゲロってたかもしれない。それはさておき、何故そこまでメグミさんを混乱状態まで慌てさせたのかが不思議だし、いったい何を俺に何をお願いしたかったのかが気になるな。
「うっぷ!?だっ、だいじょうぶ?だと思いますよ・・・・・うううっ、まあ、それはいいんですけど、どしたんですか、そんなに慌てて?」
とりあえず俺の状態はいいとして、メグミさんが慌てていた内容について確認しない事には、始まらないのでその理由を聞く事にした。
「うっ、うん。ホントにごめんね!えっとね。実は・・・・」
メグミさんに慌てていた内容について詳しく聞くと、どうやらこの場所で暮らす事になったハーフ亜人のある奴隷紋を刻印された少女達が、昨日より何故か苦しみ出し調べていたらその少女達の奴隷紋が濃くなりその周囲が真っ赤になっていたそうなのだ。
それが先程解り、急いでマリエル様に助けを求めに行こうとしていたところに、彼女達の前に俺達というより、彼女達にとっての救世主である天空の聖魔女メグミ様が現われた。・・・と言う事らしい。
それでそこから詳しく事情を聞くと、どうやら奴隷紋が起動するとその様な症状が現われ苦しみだし、そこから数日の内に身体の方にも変化が起こり、徐々に力抜けて行き最終的に動けなくなると言う事らしい。
「・・・と言う事なのよ、それで彼女達の奴隷紋の発動を止めないと、このままじゃ彼女達はみんな動けなくなって最後は衰弱して死んでしまうそうなの。だからマリエル様をこの場に呼んでもらえないかな?それでまたこの進行を弱めて貰うようにお願いしたいのよ。最初にここに連れてきた時にもそうして貰ったのよ。ただ今回は前回以上に進行が早いらしくて、この様な症状は初めてらしいのよ。早くしないと彼女達が・・・」
メグミさんはマリエル様をこの場に呼ぶ様に、未だに慌てて必死に俺にお願いしているが・・・。
「えっと、それはいいんだがとりあえず落ち着こう。それに効果を弱体化させるより、奴隷紋の削除か契約解除を頼んだ方が良くない?女神様ならその辺可能だろうに、何でそこまで行なわなかったんだ?・・・とりあえず落ち着いて説明してくれるかな」
苦しんでいるハーフ亜人の少女達には悪いが、とりあえずメグミさんには落ち着いて貰い・・・なんで奴隷紋の削除と奴隷契約解除をしてないのかを聞く事にした。
「えっと!そっ、そうよね。まずは私が落ち着かないといけないよね。すぅぅ、はぁぁ・・・落ち着け私!うん!よし、えっとね。奴隷紋の削除の件なんだけど、マリエル様にも出来ないらしいのよ。それでね・・・」
この時のメグミさんの引き続きの説明では、実は女神であるマリエル様やフィーナでも、この場にいるハーフ亜人の女性達の奴隷紋の削除と契約解除が出来ないらしい。・・・というより今回彼女達に掛けられた奴隷紋だけは手を出せないのがホントの理由であり、普通なら奴隷紋等は簡単にその能力を解除は出来るそうなのだ。
だが、それはあくまで普通の奴隷紋だけだそうなのだ。ただ今回この場に居るハーフ亜人の女性や少女達に刻まれた奴隷紋には、どうやら普通の奴隷紋ではないらしく、マリエル様達でもその効力を弱める事しか今回は出来なかったらしいのだ。
その効力を弱めている間に、ハーフ亜人の女性や少女達に奴隷紋を刻んだ者と、どの様に刻印が刻まれ契約を施されたかも調べているらしい。
ただその事を調べているうちに、彼女達に刻まれた奴隷紋はただ事では無い刻印らしく、それには呪術や魔術の類も一緒にかけた複合の刻印だったらしいのだ。
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しかもその奴隷紋を刻んだ術者でないと刻印の削除どころか奴隷契約の解除と、その刻印に刻まれた呪いの解呪が出来ないみたいな事をマリエル様に聞いていた様なのだ。
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それから、また視察を引き続き行なう事にしたのであった。
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現状色々と見て廻っているのだが、色んな種族が少しづつではあるが、間違いなく増えている状態であり、かなりの場所で色々な作業をしている光景を見れるし、みんな平和に暮らしている。
「あっ、ああ!メッ、メグミ様!」
「よっ、良かった!天空の聖魔女メグミ様が来てくださって!実はお願いがありまして・・・」
「えっと、どっ、どうしたの?・・・・」
美人の犬亜人の女性が近付いてきてメグミさんに話かけてきたのだが、どうも俺の知らない亜人種の人達のようで、メグミさんの周りに集まって来たのは全てが女性だけの様なのだ。まあ数にして10人前後・・・。
「はっ?・・・天空の聖魔女ってなんだ?」
俺が聞きなれない称号を聞いたので、視線をメグミさんに向けると視線を反らされた。若干顔も紅いようではあったがここは突っ込まないでおこう・・・後が怖いので、それよりもなんか困ってるみたいだけど、対処はメグミさんに任せて、俺はミーアに話し掛けた。
「ミーア知ってた!メグミさんの・・・天空の聖魔女って二つ名の事?」
「ううん、知らないの。でも、ここの人達の事は知ってるよ!確かメグミお姉ちゃんとマリエル様が連れて来たんだよ。どうやってここに連れて来たかは知らないけど、確かマリエル様がお兄ちゃんがいない時に・・・」
詳しく話を聞くと、どうやら俺がミーアの約束を忘れて、人魚達の受け入れの為に河川を造っている時に、この地に迎え入れた人達らしく、その他にも色んな種族やら何かしらの理由があり、この地へとマリエル様がフィーナに相談して連れて来たようなのだ。
ちなみに先程メグミさんに『天空の聖魔女』と呼び止めた女性は、完全に人族寄りの獣人で耳と尻尾だけが獣なだけのいわゆる亜人と言うやつなのだが・・・少し他の亜人と違ってたのだ。そう全てが中途半端な感じで殆どが人間寄りで、普通なら能力やある程度は獣人寄りなのだがその辺までもが人間寄りらしいのだ。
所謂ところの獣人の亜人なのだけど、さらに人と亜人の子供で・・・そのハーフと言われる半亜人だそうだ。
後から知ったのであるが、イルミナ大陸のある場所では、その半亜人、ハーフの亜人種族が問題らしく迫害を受け奴隷として扱われていたそうなのだ。スレリア大陸ではその半亜人、人と亜人の子供であるハーフ自体は問題等は無く心配も無いのだが、実は亜人奴隷や奴隷紋のあるハーフ亜人の方が問題であり、どこの大陸でも住むところが限られているらしく、それでなくても扱いが酷いらしいのだ。
どうやらイルミナ大陸では、奴隷の亜人に対しては殆ど人権は無く、普通の奴隷であればどこの大陸でも衣食住の最低限が保障されているのに対して、亜人奴隷に関しては犯罪奴隷と扱いが同じなうえに通常の倍以上の労働を虐げされる。
それにその最低限の報酬は殆ど無いに等しいらしいのである。しかも女の人で奴隷紋が刻まれている一生奴隷として過ごさないといけないし、そのうえにイルミナ大陸から出られず、死ぬまでこき使われる酷い状態なのだそうだ。
それで今回マリエル様はメグミさんにお願いして、その無理やり奴隷にされたハーフの亜人達で理不尽な行ないを受けていた彼女達を助け保護したらしい。そこまでは良かったのだが、先程の理由の為に大陸から連れ出す事も出来ない事が解り、この地に連れてきたらしいのであった。
ただやはりここでも奴隷紋の効果があるらしく、その事に関してもマリエル様が調査中だ。・・・という事をミーアから聞き、ここにいるハーフ亜人の女性と少女達の事情は解った。
「なるほどな!そんな事があったん・・」
「あっ!?あぶな・・・」
《ドカッ!》「うげっ!!」
俺が納得しているとミーアが驚き声をあげたと同時ぐらいに後ろから衝撃があり声をあげ振り返った。
するとその衝撃を与えたのはメグミさんで、こちらが声をかける前に慌てた様子で・・・。
「大変なの、大変なのよ。ユウ君、ユウ君!お願い、お願いがあるんだけどいいかな、いいかな?急ぎなの!急用なの大変なのよ!!」
そう言いながら俺に掴みかかり、俺の体を揺さ振りお願いをしてきた。
「はへっ?どっ、どうしたのメグミさん。突然!あうあう・・・」
「大変なのよ!大変なの。早く!早くしないと、あの子達が・・・!」
メグミさんは何故か慌てた様子で俺に掴みかかり、思いっきり俺の体を揺さ振りお願いをしてきたが、なにをそこまで必死になってるか理由が解らないうえに早くとしか説明がない。それにこのままでは俺も受け答えが出来ない。
・・・そう、信じられない程の力で俺の肩を掴んで揺さ振るので、頭がシェイクされてとんでもない事になっているのだ。
「メグミお姉ちゃん!それじゃお兄ちゃんが・・・・」
「はっ!?ごっ、ごめんなさい!わっ、私慌てちゃって・・・えっと、ユウ君大丈夫・・・かな?」
・・・いや、大丈夫じゃないよ。頭がくらくらするよ。ミーアが止めてくれなかったら、再起不能でゲロってたかもしれない。それはさておき、何故そこまでメグミさんを混乱状態まで慌てさせたのかが不思議だし、いったい何を俺に何をお願いしたかったのかが気になるな。
「うっぷ!?だっ、だいじょうぶ?だと思いますよ・・・・・うううっ、まあ、それはいいんですけど、どしたんですか、そんなに慌てて?」
とりあえず俺の状態はいいとして、メグミさんが慌てていた内容について確認しない事には、始まらないのでその理由を聞く事にした。
「うっ、うん。ホントにごめんね!えっとね。実は・・・・」
メグミさんに慌てていた内容について詳しく聞くと、どうやらこの場所で暮らす事になったハーフ亜人のある奴隷紋を刻印された少女達が、昨日より何故か苦しみ出し調べていたらその少女達の奴隷紋が濃くなりその周囲が真っ赤になっていたそうなのだ。
それが先程解り、急いでマリエル様に助けを求めに行こうとしていたところに、彼女達の前に俺達というより、彼女達にとっての救世主である天空の聖魔女メグミ様が現われた。・・・と言う事らしい。
それでそこから詳しく事情を聞くと、どうやら奴隷紋が起動するとその様な症状が現われ苦しみだし、そこから数日の内に身体の方にも変化が起こり、徐々に力抜けて行き最終的に動けなくなると言う事らしい。
「・・・と言う事なのよ、それで彼女達の奴隷紋の発動を止めないと、このままじゃ彼女達はみんな動けなくなって最後は衰弱して死んでしまうそうなの。だからマリエル様をこの場に呼んでもらえないかな?それでまたこの進行を弱めて貰うようにお願いしたいのよ。最初にここに連れてきた時にもそうして貰ったのよ。ただ今回は前回以上に進行が早いらしくて、この様な症状は初めてらしいのよ。早くしないと彼女達が・・・」
メグミさんはマリエル様をこの場に呼ぶ様に、未だに慌てて必死に俺にお願いしているが・・・。
「えっと、それはいいんだがとりあえず落ち着こう。それに効果を弱体化させるより、奴隷紋の削除か契約解除を頼んだ方が良くない?女神様ならその辺可能だろうに、何でそこまで行なわなかったんだ?・・・とりあえず落ち着いて説明してくれるかな」
苦しんでいるハーフ亜人の少女達には悪いが、とりあえずメグミさんには落ち着いて貰い・・・なんで奴隷紋の削除と奴隷契約解除をしてないのかを聞く事にした。
「えっと!そっ、そうよね。まずは私が落ち着かないといけないよね。すぅぅ、はぁぁ・・・落ち着け私!うん!よし、えっとね。奴隷紋の削除の件なんだけど、マリエル様にも出来ないらしいのよ。それでね・・・」
この時のメグミさんの引き続きの説明では、実は女神であるマリエル様やフィーナでも、この場にいるハーフ亜人の女性達の奴隷紋の削除と契約解除が出来ないらしい。・・・というより今回彼女達に掛けられた奴隷紋だけは手を出せないのがホントの理由であり、普通なら奴隷紋等は簡単にその能力を解除は出来るそうなのだ。
だが、それはあくまで普通の奴隷紋だけだそうなのだ。ただ今回この場に居るハーフ亜人の女性や少女達に刻まれた奴隷紋には、どうやら普通の奴隷紋ではないらしく、マリエル様達でもその効力を弱める事しか今回は出来なかったらしいのだ。
その効力を弱めている間に、ハーフ亜人の女性や少女達に奴隷紋を刻んだ者と、どの様に刻印が刻まれ契約を施されたかも調べているらしい。
ただその事を調べているうちに、彼女達に刻まれた奴隷紋はただ事では無い刻印らしく、それには呪術や魔術の類も一緒にかけた複合の刻印だったらしいのだ。
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しかもその奴隷紋を刻んだ術者でないと刻印の削除どころか奴隷契約の解除と、その刻印に刻まれた呪いの解呪が出来ないみたいな事をマリエル様に聞いていた様なのだ。
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