巻き込まれて異世界へ ~なぜだか関わった人の運命変えてます~

桜華 剛爛

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第13章 新たなる冒険の始まり?・・・そして。

13-51 戦闘開始?でも・・・。

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 まあ、アリスが感じた俺と邪神の力の事は後で考えるとして、とりあえずは残ってる相手に関してとリナとアリスを、この後どうするかを本人達に確認する事にした。



 事実リナのアリスは激しい戦闘が行なわれる筈の、そう俺の側に来ていたのだ。まあ、実際にはまだ戦闘が始まった訳ではないが、間違いなくここは激しい戦場に・・・なるかもしれない?その場所に来ていたのだ。
 実際2人を言い聞かせて、このまま引き返して貰いたいところなのだが、2人とも俺からいっさい離れる気が無いみたいだった。

 この際だから2人に関しては、俺が細心の注意を払い安全に2人の身を守るとして、とりあえず本人達にも一応確認する事にした。
「それで・・・この場に来たのと騎士達の状況はいいとして、この後どうするつもりなんだ?リナ!アリス!」
 こんな事を聞いても・・・恐らく絶対に大人しく正門の場所まで戻ってくれるとは思わないが、念の為確認する事にした。それで二人の言葉はというと・・・。

「えっ、一緒にいちゃ駄目なの?ユウマと一緒の方が一番安全だと思ったから、ついここまで来ちゃった・・・てへっ」
 リナは正直に俺の側が一番安全だという事で、この場所に来たようだ。俺のところに来たら俺に迷惑が掛かるとは・・・どうやらいっさい考えてないようだ。

「そうだよ!だってユウマの側にいないと、どこか行っちゃいそうだし、あの場所よりユウマの側の方が・・・断然に安全の保障されてるもんね」
 アリスは何を持って・・・安全と言っているのかは、考えない様にする事にして、俺としては俺の側が一番危険だと思うのだが・・・そこのところは考えてるのか?

「ユウマの側が一番安全だよねリナちゃん!」
「うん、そう!」
「「ねぇぇっ・・・」」
 2人とも息ぴったりだが、もっかアリスは・・・俺が勝手にどっか遠くに行かないようにする事が目的のようで、俺にへばり付いてる状態だった。

 でも、どうやらそれだけでなく・・・。
「それに、なんとなく嫌な予感がするの・・・」
「そうそう、命の危険とかじゃないんだけど、なんとなくだけど・・・」
 それで2人の言い分は、俺の側が一番安全だと言う事らしい・・・決して騎士達のそばが危険と言うわけではないはずなのだが、どうも騎士達の側だと嫌な予感がするという事を、アリスとリナが感じているようだった。

 それで・・・何?結局のところ俺が2人を護りながら戦闘をしないといけないの?まあ別にいいけど・・・。
 どうにも一番最初に考えていた状況に、近い状態になっているのだ。確かにあの時は2人を護りながら敵を殲滅するつもりでいたが、あの時は大量の敵を相手にするつもりだったが、戦況はその時より相当楽な状態になっているので問題は無いのであった。 

 そんな事があったが、現状アリスとリナを引き連れた状態で、残っている敵と戦闘を行っている。
「それよりもリナ、悪魔族って褐色の肌色の奴が殆どだよな?さっきの団体の中に数人いたようだけど・・・こんなに弱かったのか?」
 リナとアリスの2人を連れた状態で、戦闘を行なっていたのだが、思っていた程大変ではは無く、それどころか2人のサポートがあるおかげで、敵を簡単に殲滅出来ているのだ。しかもある程度強いと思っていた相手が・・・雑魚の敵に匹敵するほどの弱さだったのだ。

 それで三百弱残っていた敵のうち・・・俺達の近くにいた敵を次々と簡単に倒して行っている。もちろん俺はマトモな武器を・・・現時点では持ってないので、素手で対処しながら戦闘を行なっているのであった。

 まあ、ある程度は魔法も使ってはいるが、加減が出来ないので・・・とんでもない威力で敵を吹き飛ばしているのだ。実はその餌食に数人程の、褐色の肌色の悪魔族が含まれていたのでリナに確認をした。
「えっ、そうなの?気付かなかったわ・・・それよりユウマあいつがこっちを狙ってるみたい・・・」

 先程倒した中にいたであろう悪魔族に関しては、別に気にする必要が無かったようだ。それでリナは現在俺達を狙っている感じの、敵を見つけ教えてくれた。なので、そちらに移動を開始した。

 ちなみにリナは俺の側で一緒に歩いているのだが、どうやら魔法か何かで俺から2メートル以上離れられないようにしているようだ。もちろんアリスにも同じ事をしているみたいだが、そのアリスには必要ないと思われる・・・何故なら未だに俺の背中に、へばり付いたままだったからだ。

「それよりもユウマ!こんなにのんびり近付いていいのかな?もう、相手のほうは準備出来て魔法攻撃してくるみたいだよ・・・」
 俺の背中で楽をしているアリスだが、流石に進むのが遅すぎたようで、相手の魔法詠唱が完了して攻撃態勢に入っていたようだ。
 
 実際にリナが教えてくれた方に、のんびりとリナの歩調に合わせながら歩いているのだが、別段慌てる気もないので急ぐ事もしていないし、敵が攻撃準備が出来たからと言っても慌てる気もなかったのだ。

 何故急ぐ事が出来ないかと言うと、それはおのずと知れたリナとアリスがいるからである。少し前に本気のスピードで移動しようとしたら・・・2人とも悲鳴を上げる状態になったので、極力本当の危険がない限りでは急がない事にしたのだ。



 そんな感じでのんびり歩いていると・・・敵の放ったであろう攻撃魔法の数々を避ける事も出来ずに、全てを受けてしまう結果になってしまっていた。


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