巻き込まれて異世界へ ～なぜだか関わった人の運命変えてます～

第13章 新たなる冒険の始まり？・・・そして。

13-58 双頭邪竜は活動・・・？

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　そして、ついに残る敵は・・・双頭邪竜だけとなったのだ。しかし、今現在周囲にいた魔物や機械人形いなくなり、魔法陣の効果も無くなったのに・・・未だ全く動こうとしないのだった。
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　双頭邪竜は、実際には召喚用の魔法陣の上に現れ・・・とんでもない邪気と覇気を放出して数歩程、街がある方角とは別の方に歩いたのちその場で動かなくなっていたのだ。その間にその双頭邪竜を召喚した奴等はいなくなっているが・・・。

　まあ実際に双頭邪竜が、大量の魔物が出現している時に、不意にこちらを攻撃してきていたら・・・流石に対処するのが面倒だし、かなり困った事になっていたと思う。だが、そう言う事は全く何故か大人しくしている状態だった。
　それは周囲にいた魔物と魔法陣に魔力を供給？いや、強引に吸われた機械人形を全て倒し、魔法陣への魔力供給が無くなった、今でも微動だにしないのだ。

　流石に不思議に思ったアリスとリナが・・・危険だと思いつつ双頭邪竜がいる近くまで駆け寄って、俺に話し掛けてきた。
「ねえユウマ？こいつ・・・もしかして死んでるのかな？全く反応が無いよ」
「ホントね？死んでる感じでもないみたいだけど。でも・・・なんで動かないのかしら？」

　確かに一瞬死んでるのかと思うくらい全く動かない・・・ここまで反応が無いと、逆に不気味だ。
「いや・・・なんか鼓動が聞えるから、死んでるんじゃなくて、寝てる？というより活動を止めて冬眠状態に近い感じになってるみたいだな、これは・・・」
　でも、どうして活動を停止させてるんだ？現われた時はすごかったのに・・・。

　ある程度側まで近くに行き、どういう状態なのか確認してみると・・・何故か生命活動をしている様には見えない。それでも双頭邪竜の心臓と思われる心音と、身体や翼に纏っている炎や氷、光と闇はいぜん魔力を放ち放出して安定している感じだった。

　しかし、どう考えてもおかしいのだ！最初に現われた時は、確かに物凄い邪気ととんでもない覇気を放出していたが、現時点では邪気は確かに感じるのだが・・・覇気自体は最初に現われた時以外は、現状全く感じないのだ。それに双頭邪竜が活動を停止させているからだと考えても、現状感じる魔力から推測したとしても、それはあまりにも弱々しく感じるのだ。
　この状態は死に掛けていると勘違いしても、いいような感じがする。

「なあ、俺・・・思ったんだけど、こいつ弱ってない？というよりもしかして、活動限界とかだったりして、もう直ぐ死ぬとか・・・」
　俺が一つ思った事は、この世界に現われたのは・・・いいが、実はこの双頭邪竜はこの世界では活動する為の魔力というより魔素か何かが足りずに、自身で冬眠状態になったのか、既に自身では維持出来ず死に掛けているのではと考えた。

　だがしかし、その俺の考えは・・・はっきり言って完全に間違えていた事が、この後あきらかになった。

　何故なら、俺自身がこの後、逆鱗に触れた双頭邪竜の尻尾に・・・強烈な一撃を加えられ、正門の方へと吹き飛んでしまうのだった。まあ、実際は余計な事をしでかそうとしたアリスとリナを護る形で、マトモに尻尾での攻撃を受けてしまう羽目になり、2人共々吹き飛ばされる結果になってしまったのであった。
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　何故その様な事が起きたかと言うと・・・。
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