巻き込まれて異世界へ ～なぜだか関わった人の運命変えてます～

第1章 異世界転移、始まりかもしれない。

1-4 引き続き説明からの少年二人なかば強制転生。

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　おっと、女神様俺たちのやり取りを律儀に待っていてくれたのか。
「「「「「すみません、続きをお願いします」」」」」
　みんなで頭を下げ謝罪してから続きの説明をお願いした。


「コホン、それでは続きを話させて貰いますね。　まず、早めに皆様の混乱を避けるために不運にも巻き込まれた方を発表いたしますね。　それは！　あなたです」
　ユウマに近づき両頬をフィーナが両手で覆いながら言った。

「はぁ？」と短い間の抜けた声を出しユウマは、目を瞬まばたかせ呆ほうけた顔をしていたら。

「だからー鳳おおとり ユウマさん、あなたが召喚に巻き込まれた人なのですよ」
　再度、巻き込まれたのがユウマであると説明を施し、いったん離れてユウマたちの頭上にまた浮遊してから続きを女神フィーナが語りだした。


「そして、千草ちぐさ 未菜ミナさん、結愛ユアさん、結城ゆうき 唯香ユイカさん、そして春風はるかぜ 鈴香リンカさん、あなたたち４名は予見よけんでは事故に巻き込まれ死亡するはずでしたが、ユウマさんが唯香さんを助け愛美めぐみさんの乗る車の軌道を変えたことにより大事故そのものが無くなり、不思議と事故での死亡者ゼロという奇跡みたいなことが起こりました。　その後に召喚の儀式が完了していた為、皆様を召喚してしまったと言う事なのです。　また・・・」
　女神であるフィーナが腕を組んでウンウンと首を縦にふった。

　ユウマが巻き込まれたと聞かされて考え込んでるうちに、次々と詳細を語っていたが、ユウマの頭にはすべての説明が入ってこなかった。
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　ユウマが、呆けた顔で色々と考え込んでいたら。

「すみません。　死者ゼロてっ、あのおバカ１号（鎧塚）とおバカ２号（飯田）は、死んだって言ってませんでしたか？」
　鈴香が何気にひどい言い方で少年２人の死亡を指摘していた。どうやら高校の同級生である問題児とその取り巻きの後輩だったようだ。

『なるほど知り合いのだったのか？』
　呆けていたユウマが鈴香の言葉に反応して思っていると。

「はい、航くんと隆くんは自業自得の上に半分以上自殺に近いですから。　あっ！そろそろ死者の二名は、転生させないと魂が弱ってきていますので存在そのものが消えてしまいますね」

　すると鎧塚よろいづか少年と、飯田いいだ少年は、『はっ』としてから。

「早くチートスキルくれよ、俺はなっ・・・」
鎧塚少年がスキルを要請しているのをさえぎって。

「あー、あなたたち2人は転生を行いますからスキルは、差し上げられません。　転生そのものがユニークスキルになりますので、特殊なものはあげられません。　あ・し・か・ら・ず、良い二度目の人生を送ってくださいね。　それでは魂ソウル転生リフレクション」
　女神フィーナがニコニコと笑顔で呪文を唱えた。

「おっ、おいそりゃ無いだろ・・ちょっと、まてって・・・」
「そんなーなんでなん・・・」
　2人が最後の言葉を言い終えないうちに、体が薄くなっていき足元から消えていっている。

　あと頭の部分をのこしてすべてが消える、その直前になって思い出したように。

「あっ、ちゃんと前世の記憶と知識は残るようにしてますので、赤ちゃんから頑張って強くなってくださいね」
　女神フィーナが最後に駄目だしの残念な言葉を聞きながら少年2人は、驚いたような顔でなにかを言いかけ消えていった。
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　そして、またユウマたちの方を向いてから言葉をかけた。
「それでは、ユウマさんはどちらを選ばれますか？　異世界に転移するか地球に戻るのか？　または転生でも良いですよ♪」
　可愛い笑顔を向けてウインクしてからユウマに尋ねてきた。

　まあ俺は、この娘たち４人を見捨てて地球に帰るなんて事はしたくないと思って。
　それから女神フィーナに声をかけようとしたとたんに、鈴香がなぜかユウマの後ろに回り後ろから首をホールドしてきた。
　『なっ』とユウマが思っていると両腕を双子の未菜、結愛に抱きつかれ。
　そして、前から唯香にしがみ付かれた状態になり。

「先輩っ！私たちを見捨てないよねっ一緒にいこうよっ」
「「ユウ兄一緒に行って、異世界で楽しく暮らそうよ、そして一生面倒みてよっ」」
「ユウ兄さまっ一緒にいてくださいまし、おねがいです」
「「「「一緒にいてくれるよねっ、残ってくれるよねっ・・・」」」」
《ギュー》とっ、力を入れられ。
『いやっ』首完全に決まってるから答えられないし。
　そのうえ腕の固定されてるから振りほどく事もできない。
　それに前にしがみ付かれ倒れることもできない。
　完全に脱出不能で身体を固定されて動くことも出来ずにいる。
　そして意識が薄らいでいき、このままじゃ違う意味で逝ってしまうと、ユウマが意識を失いかけていると。

「あのぉ、あなたたちそのままだったらユウマさん。ほんとに死んじゃいますよ」
　フィーナが娘たちに、ユウマを死なせますよと指摘したら。
『はっ』として、全員がいっせいに手を離しユウマの身体を解放してた。

「ごほ、ごほっ、はっ、はぁ、はっ、はぁーっ、死っ、死ぬかと思った」
　ユウマが、むせながら新鮮な空気を取り込み声をだしていたら。

「それではユウマさんの、希望も分かりましたので」
　女神フィーナのこの答えに、ユウマを押さえていたみんながユウマに謝っていると、みんな一斉に『えっ』と、驚いた顔をして女神フィーナとユウマを交互にみていた。

「はい！ユウマさんは、最初からあなた達と異世界に渡る考えだったみたいですね。　私の再確認で言葉に出しても変える気は毛頭なかったみたいですね」
　ニコッと微笑み返してきた。

「それでは残ったあなたたち6名に、特別なスキルと私からの加護を、そしてアイテムを差し上げ、説明をいたします」
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