巻き込まれて異世界へ ~なぜだか関わった人の運命変えてます~

桜華 剛爛

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第3章 街まで移動、転移しないで護衛延長かもしれない

3-14 冒険者ギルドへいこうからの少年少女達事情?

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 ユウマはこの時《どうやら、俺は子供に好かれる体質なのか?》等と思っていた。

 そして、冒険者ギルドまで歩きながら色々話していると、アリアが突然
「ユウマお兄さん、お兄さんの事、ユウ兄って呼んでも良いですか?」
 などとを、頬を染めながら聞いて来た、すると続けてメイリーも

「あのあの、私は、ユウ兄様と呼んでもよろしいですか?」
 メイリーがアリアと同じく頬を染めユウマにのコートを摘まんでから確認してきた。

「俺は、兄貴って、よんでいい?」
「あっ!僕も、兄貴って、言って良いですか?」
 そして、続けてユータ、ロンと兄貴って言っていいか聞いてきた。

「いや、別に呼び方は、気にしないから好きなように呼べば良いよ」と答えたら
「よかったー」とアリアとメイリーが手をつないで笑顔で《ぴよんぴょん》と跳ね回り、ユータは、何故かガッツポーズをして「ヨッシャー!」と言い、ロンに至っては《ぐっ》と拳を握って喜んでいた。

 何故、これくらいのことで喜ぶと聞いたら、みんな家に兄と呼べるようなやさしいお兄さんがいないと答えた。
「えっ!でも良い所の家育ちだったら長男が家を継ぐから、お兄さんとかいるんじゃないの?」
 ユウマが聞いたら全員、あんな家には、いたくないし家督争いに巻き込まれたくないので家を出て来た、などの衝撃な言葉を聞いた。

「えっ!てっ事は、みんな家出して来たのか?」
 ユウマは、家出だったらどうにか戻るよう説得しなくては、と考えていたがその考えも杞憂に終わった。

 この世界では、13歳になったら教会で神託を受け成人の儀を行うとの事だ。
 それで、神託を受けて少女2人は、家の事情で好きでもない相手に嫁がせる等、こちらの言い分を聞いてくれず、家の事情で振り回されるのが嫌で家を出て冒険者になると両親に伝えたら父親に勘当同然に家を追い出されたそうだ。

 ユータの家は、大富豪と言う訳では無いがそれなりの金持ちであって、その上大家族の三男坊で、事実上家を継ぐ権利は無いだがよく働くユータに両親は、家に居て良いと言ってくれていたが、今のよくいじめる兄弟達と居るのは嫌で家を出て冒険者になると決めたらしい。

 ロンは、長男であり家を継げる状態だったが、ただ単に家を継ぎたく無く次男にすべてを託して冒険者になると宣言して家を出たとの事だった。

 取り合えず、家出ではあるがちゃんと理由があるようだ、ちなみに4人ともこの町の出身では無く、トライアの街からかなり離れた都市だそうだ、その都市には冒険者ギルドは無く、冒険者ギルドに変わる出資支店があるだけで仮登録しかできない為、この街に来たとの事だった。

 なぜ、大きな都市に出資支店で、このトライアの街にギルドがあるのかと聞いたら、この街は土地柄的に冒険者が集まりやすく、回りも素材や迷宮ダンジョン等がある為、冒険者ギルドが置けるということらしい、ただユータたちの住んでいたグラバルと言う名の都市に至っては、ギルド等を置くのをよく思わない人が多く住んでいた。

 それなのに依頼はしたいが、関わりたくないので冒険者ギルド会館を建てるのは駄目だと理不尽な事を言って施設を置くのを拒んだということなのだとか、そこで冒険者ギルドは、出資支店を設置をしたいと話しを付けて、やっとの事で設置したが場所は最悪で防壁の外となっている。

 店舗の規模も小さいので殆ど冒険者がいない状態となっていた。
 そのため、ここで依頼を出されても依頼を受けてくれる冒険者がいないのが現状だとか、なので依頼をする場合は多額の成功報酬をかけ、近隣の冒険者ギルドに依頼書を送る店舗になっているのがグラバル都市のギルド出資支店だそうだ。
 でも店舗が小さくても冒険者の仮登録は出来るとの事だ、で出資支店は比較的村や小さな町が多くそこで登録してもあくまで仮登録であって本登録では無いと言う事も教えてくれた。

 そこでユウマは、なら自分はと考えたが冒険者ギルドに行けば解るだろうと、このことに振れず少年達と喋りながら冒険者ギルドに向かった。



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