巻き込まれて異世界へ ~なぜだか関わった人の運命変えてます~

桜華 剛爛

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第3章 街まで移動、転移しないで護衛延長かもしれない

3-15 冒険者ギルドへ行こうからのやって来た?

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 冒険者ギルドに向かう途中、ユウマたちは何処にギルドがあるか解らず、色んな店に寄りながら道を聞き大通りに出て来た。

 そして冒険者ギルド会館が見えるところまでやって来て。
「へー、あれが冒険者ギルドか?結構でかいな」
「うっわー、ホントにでっかいね!ユウ兄貴」
 そう、今ユウマたちのいる所から、まだだいぶ離れた距離にあるのに両端が見えず、高さにしてもおそらく4階建くらいの大きさがあり真ん中の部分は、ドーム型になっていた。

「うっわー!あたし達の住んでたグラバルにある領主様の家の倍はあるねっ」
「ええ!でもアリアちゃん領主様のところは、家というより城でしたけどねっ」
 アリアの言葉にメイリーが続けてあれは城だったと答えた。

 色々みんなと話しをしながら大通りを歩いて見て回ると、ここトライアの街は、武器屋や防具屋、道具屋に食料品店、雑貨屋、アクセサリー店などの商店や、食堂にカフェみたいな飲食店、それから錬金術店、魔法書店などの店舗が色々ありそれも複数の同じ店が並んであり、いわゆる商業区画なのだろう。

 あと、大通りを歩いている種族もよく見ると猫耳猫尻尾や狐耳狐尻尾などの獣人や、背中に羽のある鳥人、はたまたビアダルみたいな髭の生やしたおっさんいわゆるドワーフ、きれいな顔立ちで耳がピンととがったエルフなど多種多様の種族がいて、武装した人から派手な衣装を着た人はたまた、騎士や兵隊などがいる。
 また馬車や馬に乗った人が中央を行き来している状態だった。

 しかしユウマは《へー、やっぱり異世界なんだなー、ファンタジーな人種や、変わった人がいっぱいいるなー》と思いながら、ふとあることを思い出し多種多様の店舗の中で、やはり薬剤店の存在が無い事に気が付き、周りを見渡していると、治療院はあるがやっぱり薬剤店はないなと思い、その治療院の横に販売機?みたいな機械があるのに目がいった。

《おいおい、まさかこの世界に自動販売機があるのか?》とユウマが思ってその機械に近づいて見ると《ホントに自動販売機みたいだ。なぜ自動販売機?》などと考えながら何を売ってるのかと見てみると、各種ポーション、体力回復薬、魔法回復薬、薬液などを銅貨3枚から金貨1枚までの間で販売していた。

 そこで薬剤師はいよいよ本格的に嫌われてるのかと思い。
《店舗は出せないし接客も出来ないとは、ここまで薬剤師は嫌われているのか》とユウマが考えていると、アリアがユウマに聞いてきた。
「ユウ兄、なにそんなに魔導薬品販売機を見つめているの?」
「へっ、魔導薬品販売機?これが?」
「そうだよ、これは魔導薬品販売機と言って各種薬品が売られているの、一時期ねシルフォード王国内で悪徳薬剤師が所々ところどころで色々悪さをしてたみたいなの、それで薬剤店を一斉に摘発てきはつがされて薬剤の店舗も出せなくなったて聞いたわ」
「あっ、私もそれ知ってる、どうも薬剤ギルドもグルだったって言ってたよね」
「そうっ、でも各種回復薬等が手に入らないのは困るから王家が認可した薬剤師で人柄の良い人でないと製作や調薬が出来ないし販売もできないの。それに善良な薬剤師が難癖つけられるから、この販売機を設置しているってわけ」
 アリアとメイリーが何故魔導薬品販売機が設置されたか詳しくユウマに教えてくれた。

「ばっかか!そんな事ぐらい兄貴が知らない訳ないだろ、なあ兄貴」
「いや、知らなかったよ。教えてくれてありがとアリア、メイリー」
 ユータが、ユウマが知らない訳ないだろと言ったが、ユウマは正直に知らない事を打ち明けアリアとメイリーに素直にお礼をいった。
 すると、2人は「えへへっ」と恥ずかしそうに頭に手を置いて笑顔をユウマに向けた。

 ユウマは、ユータに正直に語った。
「ごめんな、俺は結構知らない事多いんだ」と言って謝ったら。
「しょうがねえなー」と笑顔を向けて言った。
 そして、ギルド会館の前まで歩いて行き扉の前まで来た。

 ギルドの扉を開け中に入ってみると、銀行の受付見たいな窓口が横に6っ程あり正面にデパートなんかにある案内所のテーブルカウンターに受付嬢が2人いて1人は犬耳の獣人で、もう1人は恐らく人族であろうと思う。
 これまた綺麗なお姉さんである、その横には紙の張られたボードがある。
 どうもこのボードが依頼などを張り出されている物で各ランクに分けられて紙が張られているようだ。

 そこで受付カウンターまでやってきて受付の女性にユータたちが冒険者登録をしたい事を伝えた。
 すると受付嬢は、登録は別の部屋で行いますので、今から別の係の者を呼びますから待合室でお待ち下さいと言われたので、ユウマはユータたちと一緒に待合室で一旦待つ事になった。

 それから、いっときしてから係の人が来てから待合室で待っていたユウマたちに語った。
「今から冒険者登録の為、登録審査室に行きますので、一緒についてきてください」
「えっ!登録審査室ですか?何か審査を受けなくては、いけないのですか?」
 ユウマが、審査があるのかと尋ねたら係の人が詳しく教えてくれた。
「いえ、審査といっても犯罪履歴と危険なスキルを調べるだけですからご心配なく」
《なるほど、防衛門で受けた審査と同じことをするのか》とユウマは考えていた。

 そして受付の横にある階段を上って、2階の数箇所ある部屋の一室にユウマ及びユータたちに入るように係りの人に案内された。
 部屋の中に張ったら、この街に入る前に防衛門の一室で見た装置や断罪の瞳の水晶、それともう2つ水晶がある、この水晶は何かと聞いたら審査用の水晶と本登録を行う水晶ですと係りの人が教えてくれた。

 そしてまずユータが最初に本登録を行う為、各水晶に触って確認していった、さすがに犯罪履歴等は無く危険なスキルも無いと言う事ですぐに登録は終わった。
 次にロン、アリア、メイリーの順番で審査、本登録を行って無事登録が終わった。

 そして、ユウマにも念のため冒険者登録の審査水晶に触るようにと、リーラという名の名札を付けた係の女性に言われたので、ユウマもどんな結果が出てどういう事をするのだろうと思っていたし、自分の冒険者登録も正規の登録なのか、仮登録なのかを知りたかったので何も考えず水晶に触れたのである。

 だが、ユウマの予想をはるかに上まる結果が出て、冒険者ギルド内職員を驚かせる状態になった。



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