巻き込まれて異世界へ ~なぜだか関わった人の運命変えてます~

桜華 剛爛

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第6章 王都シルフォードに到着、城で何かあるかもしれない。

6-14 黒幕は悪あがきを・・・?

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 そう言ってその品物を出そうとしたら、ユウマとシルフィーに向けて魔法が放たれた。



 その魔法はおそらく爆裂魔法の一種であるようで、まともに当たれば大怪我ではすまない程度の魔法であった。
 十分の殺傷能力のあるその魔法は、周囲の被害をまったく考えてなくそのまま放ってきた。
『おい、おいマジかよ。ここでそんな魔法を使いますか。あの糞大臣は、まあこれはチャンスかな』

 実際ユウマには、その放ってきた魔法が何なのか解っていた。まあ放ってきた爆裂魔法は、火炎爆波フレアボムの魔法であり、この魔法は対象に触れた瞬間に高温の炎と爆風でダメージを与えるものである。

 それをあえて利用して一芝居を打とうとしていた。

 まず最初にシルフィーそばに寄り、有無を言わずにお姫様抱っこした状態でユウマは語りかけた。
「シルフィーさん、すいません。ちょっと失礼します」
「えっ、えっ、どう言う事です。ユウマさ・・・!?」
《ドゴォーン》
 そしてシルフィーが喋り終わる前に爆発音と共に、先程ユウマとシルフィーがいた辺りが球状に爆発を起こした。激しい音と共に球状の中は炎にまかれた。

 その光景を見ていた者は全員、驚き悲鳴と声をあげていた。
 魔法を放ったワルシャークに関してはしてやったりと、どや顔をしている。
 魔法の発動時と当たった瞬間の異変にはまったく気が付かずにいた。

 それから、魔法で出来た球状内での炎と煙が徐々におさまり、その魔法が解けたと同時に、そこには焼け焦げて小さくなったマントの切れ端と仮面が転げ落ち、そして衣服の焦げた切れ端が落ちていた。
 しかし不思議と床の上の絨毯には、焦げ一つも無く綺麗な状態のままであった。

 そんな異常な状態と大臣ワルシャークは気が付かず自慢げに王様に語りかけた。
「国王様、此度の逆賊は今、始末した仮面の騎士と姫になりすました女ですよ。おそらく仮面の騎士の計画なのですよ。まったく、私の魔法も防げぬ愚か者ですよ。はっはは・・・」
「そっそうですね。そいつが今回の襲撃の黒幕ですよ」
「「「ああ、そうだ、そうだ。まちがいない」」」
 大臣のワルシャークの取り巻き貴族達がそう言っている間に、周りからは悲鳴と驚きの声で大騒ぎになっていた。

 しかし少年達とレーネ達は、最初は驚いていたが、ユウマとシルフィーがいた場所の異変に気が付き、特に心配をしていなかった。
 そして、何故心配しなかったのかは、今現在レーネのそばには動き易そうな服装に外套を着込んだシルフィーが、そこに立っていたからである。

 そして王様の玉座に、いつの間にか騎士の正装に身を包んだユウマが表れて王様に声をかけた。
「国王様、書状と映像用の水晶球が届いております。差出人はユフィルス様のようです」
 そう言って王様に渡した、このとき王様はすごく驚いていたがユウマは人差し指を口に当て視線を送った。そして国王様はそのユウマの姿を見て何故か納得して、その書状と水晶球を手に取り確認していた。

 そうあの一瞬の間にユウマは防御魔法を自分たちの周りに球状で張って、大臣が放とうとした魔法の魔法陣を気づかれない様に破壊した。
 その破壊方法は、魔力と気の塊を指弾として打ち込み魔法陣を破壊して霧散させていたのだ。

 その後に【短距離跳躍ルートジャンプ】と【火炎爆破エクスプロージョン】の魔法発動して、ユウマはシルフィーの部屋へジャンプと同時に先程の防御魔法で張った球状内を爆発させた。
 一応ジャンプする時には、怪しまれない様に念のため仮面と衣服を残していった。

 衣服を残してジャンプしたので二人とも下着姿の状態だった。

 流石にシルフィーの衣服を脱がして、下着姿にしたのは申し訳なかったのでジャンプした後直ぐ謝った。

 すると何故か笑顔を向けてきて、事前に城を出て行く時に着る予定だったのか、その服に着替えだした。
 ユウマはシルフィーが着替えている見ない様に、後を向いて元の自分の服をアイテムボックスから取り出し着た。

 そして服を着てから、今度はみんなの、特に少年達の直ぐそばにジャンプした。

 その後また直ぐにユウマだけが【短距離跳躍ルートジャンプ】を使って騎士の詰め所に行き。そして今度は騎士の正装に着替え先程の行動を取ったのだった。

 それで今現在、いい気になっている大臣は、今の短時間の間にその様な事が起きているとは知らずに、英雄気取りの大臣であった。

 だが、王様が次の瞬間表情を変えて騎士達とそばに控えていた側近の大臣達に、先程ユウマから渡された書状を見せて指示を出していた。
「それでは、大臣ワルシャークよ・・・ワシからの褒美を与えよう」

「はは、謹んでお受けいたします。国王様」
『ふふふっ、やったぞ。これでバレまい。あの仮面の騎士と仮面の女には罪を、このままかぶって貰うぞ。死んでワシの役に立つ事を喜べ。ぐへへぇ』「えっ・・・?」
 そんな事を大臣ワルシャークは思っていたが、騎士達に縄をかけられ捕らえられていた。

「なっ、何をする。今、王様がワシに褒美をと・・・!?」
「ああ、そなた達には牢獄と犯罪者と同じ隷属の首輪を与えよう」
「なっ、何故ですか?王様すべてはあの仮面の騎士が・・・?」
 その大臣の目の前に、暗闇の猫との約束事を書いた書状と、計画の一部始終を話合っているところを写しだされた水晶球を差し出された。

 その水晶球には大臣のほかに、ここにいる貴族連中が写っており。その者達も一緒に捕らえられ事になった。

「何故だ、何故計画が旨くいかなかった。こんなはずじゃ。おのれっ、仮面の騎士めー」
 大臣のワルシャークは、最後にその言葉を残して捕らわれていったのである。



 そうして今回のシルフィー達を襲って、この国の転覆をはかった黒幕は捕まったのだった。


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