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第6章 王都シルフォードに到着、城で何かあるかもしれない。
6-16 ・・・そして旅立ち?
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何故かシルフィーに対抗して、アリアとメイリーまでもが、ユウマにしがみ付いてる光景を見た全員が語りだした。
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「ほぉぉ、なかなかやりおるな。ユウマよ」
「あらあら、まあまあユウマ様ったら」
「まあ、兄貴だから仕方ないか」
「まぁ僕達は気にしませんけど、流石に・・・」
・・・・!
みんなの呆れ気味の声を聞いたが、それは無視をして先程フィリアが言っていた事に対して再度抗議した。
「フィリアさん。悪巧みをするためって、ひどくないですか?俺が何をしたって言うんですか」
「何が仮面の騎士よ。貴方でしょう闇ギルドのアジトを次々と壊滅させて、この付近の盗賊達も根絶やしにしたのは、それにご丁寧にアジトの場所を記載した告発状を私に送り付けたのは」
フィリアがユウマの方を睨みながらそう話した。
『あれ、どうもすべてばれてるっぽい。いい考えだと思ったのになぁ』
「えっ、どう言う事じゃ、フィリアよ。その話詳しく教えて貰えるか」
「ええ、王様いやフィルベルトあのね、この子は、ユウマはね・・・・」
この後、事細かくユウマがやっていたであろう事実を王様に説明した。というよりフィリアの言葉使いはいつもの口調に戻り王様の事を呼び捨てで話し出した。
まあ、後で聞いたら幼少の頃からの知り合いで、元々はお忍びで冒険者をやっていた時からの仲間であったそうだ、そしてフィリアは堅苦しい敬語が苦手みたいだ。
そして、説明が続き闇ギルド関連の犯罪者共を1人で壊滅に追いやって、しかも誰一人殺さずに丁寧に縛り上げギルドに匿名でアジトを記載した告発状を届けていた事と、その時に仮面をかぶり正体を隠したうえで尋問を行ない今回の首謀者を割り出していた事までも話した。
「なっ、なんと、それはいつの間に、と言うよりユウマよ、何時の間に城を出たのであるのか?」
王様の言葉を聞き、ユウマは視線をそらしていた。
『ヤッベー、黙って出で行ったのが、ばれてしまう。何とか誤魔化さないと』
「はて、何の事でしょう。俺にはさっぱりわけがわかりません」
殆ど棒読みで王様の質問に答えた。
ずっとこちらに視線を送っていた王様が溜息を吐いてフィリアの方に再度尋ねた。
「はぁ、まあしかし、それを何故ユウマがやったと思ったのだ」
「そうですね。それは捕らえた者すべてが声を揃えて仮面の騎士の事を話していましたのと。ここに来てこの子が、ユウマが仮面を着けていたので、もしやと思ったのですよ。それでちょっと鎌をかけたら案の定、正体はこの子で有力な手ががりも、持っていたという事です」
フィリアは事前に情報を仕入れていたが、黒幕を捕らえるのにどうにも手を出せずにいたらしい。だが今回の式典でユウマが仮面を着けていた事から、黒幕を捕まえる為に利用した事を王様に説明した。
『あっちゃぁ、あいつらにもう少し脅しかけて、余計な言葉を喋らない様にしておけばよかった。・・・うぬぬぬっ』
このときユウマは、仮面の騎士として噂を広めるつもりだったが、そこから足が付くとは考えてなかったし、まさか大臣が黒幕と思ってなかったので必要以上に脅さなかったのを後悔していた。
そして、この後みんなに追及されて、仕方なく正直にすべてを話した。
すると全員に呆れられて冷たい視線と共に溜息を吐かれてしまったのであった。
ちなみにこの時に、聖碑の村に救援物資を届けた事と、仮面の騎士の噂を広めていた事も、ついうっかり話してしまっていたのであった。
「まさか、あんたそこまでやったの。今、向かわせてる冒険者が必死で情報を仕入れてるのに、殆ど無駄骨じゃない。ユウマ、明日ギルドに来たら覚悟しときなさい。こってり搾ってあげる。もちろん逃げたらただじゃおかないからね」
フィリアにそう言われた後は、みんなに呆れられてもう少し自重する様に注意されてしまった。
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そして、翌朝早くまだみんなが寝静まっているうちに、王城の裏門でみんなに別れを告げていた。
「えっと、それじゃ、すいませんが。シルフィーさんは一緒に連れて行きますので、後は仮面の英雄と仮面の姫様の葬儀はよろしくお願いします。それじゃ失礼します」
「お父様、お母様それでは、失礼します」
「ああ、元気でやるのだぞ。ユウマよ、娘を頼むな」
「ユウマ様シルフィーをお願いしますね。なにとぞ幸せにしてやってください」
「えっ、いやいや、幸せにする事はしますけど、結婚はしませんからね。そんなことしたら他の子達に殺されます」
ユウマは、ついつい本音が出ていた。なにせ自分の知り合いに黙って結婚なんてしたらリンチだけじゃすまないと思っていた。
それは、少女達に再会を果した時に、女の子を沢山引き連れていた事をフィリアがばらした後に、ボコボコにされた事を思い出したからである。
特にリンカに関しては尋常でないほど怒り狂っていたのである。
すると王様が笑いながら、とんでもない事実を話してくれた。
「大丈夫だぞユウマよ。この国では、別に多重婚でも罪には捕らわれんからの。ワシはしていないが中には、多重婚しているものはいるからのぉ。ただ気を付ける事じゃ、それを妬む者もおるからのう。はっはっはっ」
その話を聞き、いや、いくらなんでもそんなことしたら、ただ事じゃすまないとユウマは思っていた。
しかし、女性陣は知っていたのか、別に気にしてる様子がなかった。
まあ、ユータとロンはこちらの話には殆ど関心がないのか、今までお世話になった騎士団の人達に挨拶をしていた。
騎士団の人達もわざわざ見送りに来てくれている。そして、総大将となったレオンさんに色々言われていたみたいだった。
まあ、内容としては殆ど騎士団へのスカウトされた事を後で教えてもらった。
まあ、後は立ち去る際には色々言われたが、もうこの城に来る事は無いだろうと思い最後に別れを告げて去ろうとしたが、後ろの方で王様達がいつでも戻って来ていいぞと、たまには顔を見せに来いなど言った後に、来なかったらこっちから行くからなぁ、などと言っていたが全部無視してやった。
この後はみんなで冒険者ギルドへ向けて出発したのであった。
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何故かシルフィーに対抗して、アリアとメイリーまでもが、ユウマにしがみ付いてる光景を見た全員が語りだした。
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「ほぉぉ、なかなかやりおるな。ユウマよ」
「あらあら、まあまあユウマ様ったら」
「まあ、兄貴だから仕方ないか」
「まぁ僕達は気にしませんけど、流石に・・・」
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みんなの呆れ気味の声を聞いたが、それは無視をして先程フィリアが言っていた事に対して再度抗議した。
「フィリアさん。悪巧みをするためって、ひどくないですか?俺が何をしたって言うんですか」
「何が仮面の騎士よ。貴方でしょう闇ギルドのアジトを次々と壊滅させて、この付近の盗賊達も根絶やしにしたのは、それにご丁寧にアジトの場所を記載した告発状を私に送り付けたのは」
フィリアがユウマの方を睨みながらそう話した。
『あれ、どうもすべてばれてるっぽい。いい考えだと思ったのになぁ』
「えっ、どう言う事じゃ、フィリアよ。その話詳しく教えて貰えるか」
「ええ、王様いやフィルベルトあのね、この子は、ユウマはね・・・・」
この後、事細かくユウマがやっていたであろう事実を王様に説明した。というよりフィリアの言葉使いはいつもの口調に戻り王様の事を呼び捨てで話し出した。
まあ、後で聞いたら幼少の頃からの知り合いで、元々はお忍びで冒険者をやっていた時からの仲間であったそうだ、そしてフィリアは堅苦しい敬語が苦手みたいだ。
そして、説明が続き闇ギルド関連の犯罪者共を1人で壊滅に追いやって、しかも誰一人殺さずに丁寧に縛り上げギルドに匿名でアジトを記載した告発状を届けていた事と、その時に仮面をかぶり正体を隠したうえで尋問を行ない今回の首謀者を割り出していた事までも話した。
「なっ、なんと、それはいつの間に、と言うよりユウマよ、何時の間に城を出たのであるのか?」
王様の言葉を聞き、ユウマは視線をそらしていた。
『ヤッベー、黙って出で行ったのが、ばれてしまう。何とか誤魔化さないと』
「はて、何の事でしょう。俺にはさっぱりわけがわかりません」
殆ど棒読みで王様の質問に答えた。
ずっとこちらに視線を送っていた王様が溜息を吐いてフィリアの方に再度尋ねた。
「はぁ、まあしかし、それを何故ユウマがやったと思ったのだ」
「そうですね。それは捕らえた者すべてが声を揃えて仮面の騎士の事を話していましたのと。ここに来てこの子が、ユウマが仮面を着けていたので、もしやと思ったのですよ。それでちょっと鎌をかけたら案の定、正体はこの子で有力な手ががりも、持っていたという事です」
フィリアは事前に情報を仕入れていたが、黒幕を捕らえるのにどうにも手を出せずにいたらしい。だが今回の式典でユウマが仮面を着けていた事から、黒幕を捕まえる為に利用した事を王様に説明した。
『あっちゃぁ、あいつらにもう少し脅しかけて、余計な言葉を喋らない様にしておけばよかった。・・・うぬぬぬっ』
このときユウマは、仮面の騎士として噂を広めるつもりだったが、そこから足が付くとは考えてなかったし、まさか大臣が黒幕と思ってなかったので必要以上に脅さなかったのを後悔していた。
そして、この後みんなに追及されて、仕方なく正直にすべてを話した。
すると全員に呆れられて冷たい視線と共に溜息を吐かれてしまったのであった。
ちなみにこの時に、聖碑の村に救援物資を届けた事と、仮面の騎士の噂を広めていた事も、ついうっかり話してしまっていたのであった。
「まさか、あんたそこまでやったの。今、向かわせてる冒険者が必死で情報を仕入れてるのに、殆ど無駄骨じゃない。ユウマ、明日ギルドに来たら覚悟しときなさい。こってり搾ってあげる。もちろん逃げたらただじゃおかないからね」
フィリアにそう言われた後は、みんなに呆れられてもう少し自重する様に注意されてしまった。
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そして、翌朝早くまだみんなが寝静まっているうちに、王城の裏門でみんなに別れを告げていた。
「えっと、それじゃ、すいませんが。シルフィーさんは一緒に連れて行きますので、後は仮面の英雄と仮面の姫様の葬儀はよろしくお願いします。それじゃ失礼します」
「お父様、お母様それでは、失礼します」
「ああ、元気でやるのだぞ。ユウマよ、娘を頼むな」
「ユウマ様シルフィーをお願いしますね。なにとぞ幸せにしてやってください」
「えっ、いやいや、幸せにする事はしますけど、結婚はしませんからね。そんなことしたら他の子達に殺されます」
ユウマは、ついつい本音が出ていた。なにせ自分の知り合いに黙って結婚なんてしたらリンチだけじゃすまないと思っていた。
それは、少女達に再会を果した時に、女の子を沢山引き連れていた事をフィリアがばらした後に、ボコボコにされた事を思い出したからである。
特にリンカに関しては尋常でないほど怒り狂っていたのである。
すると王様が笑いながら、とんでもない事実を話してくれた。
「大丈夫だぞユウマよ。この国では、別に多重婚でも罪には捕らわれんからの。ワシはしていないが中には、多重婚しているものはいるからのぉ。ただ気を付ける事じゃ、それを妬む者もおるからのう。はっはっはっ」
その話を聞き、いや、いくらなんでもそんなことしたら、ただ事じゃすまないとユウマは思っていた。
しかし、女性陣は知っていたのか、別に気にしてる様子がなかった。
まあ、ユータとロンはこちらの話には殆ど関心がないのか、今までお世話になった騎士団の人達に挨拶をしていた。
騎士団の人達もわざわざ見送りに来てくれている。そして、総大将となったレオンさんに色々言われていたみたいだった。
まあ、内容としては殆ど騎士団へのスカウトされた事を後で教えてもらった。
まあ、後は立ち去る際には色々言われたが、もうこの城に来る事は無いだろうと思い最後に別れを告げて去ろうとしたが、後ろの方で王様達がいつでも戻って来ていいぞと、たまには顔を見せに来いなど言った後に、来なかったらこっちから行くからなぁ、などと言っていたが全部無視してやった。
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