31 / 66
31:腕輪の能力?
しおりを挟む
「なんで今頃気が付くんだ。今迄、そんな事・・・?あっ、あれか、もしかして」
「えっ、ヒビキ。なんなのか解ったの?アクア知りたいの。どうしてなの?」
たぶん腕輪のせいだろうと思う。確かあの時、魔力と能力の供給と意思疎通が、できるなどと音声で言っていたのを思い出した。
-☆-☆-
しかし、なんでこのタイミングでそんな能力が発動したのかが不思議であるが、とりあえずアクアに話しておこう。
「ああ、アクア。多分な、その腕輪が原因だろうと思うぞ。恐らくその腕輪をつけているから俺の能力を供給してるみたいだ。まあ、すぐに変化が無かったのは解らんが、多分そうだと思う。なんか心当たりが無いか?」
俺がそう話し尋ねると、アクアが考え込んで、そして何かを思い出した様に答えてくれた。
「あっ、そうなの!さっきヒビキがここに来る前と、ここで隠れた時に、ヒビキがアクアにして欲しい事と欲しく無い事が解ったの。それにさっきヒビキがアクアを呼んでたように感じがしたからここに来たの」
ん?ああ、確かにあの時は・・・。
そうアクアが言うように、この場所に近付く前まで俺を応援していた事を、やめるか声を出さないで欲しいと考え、それを言おうとしたら・・・不思議とその後からアクアとシーちゃんは声を出さなくなり、こっちを見ているだけになっていた。
それにその後に岩陰に隠れている時も、石碑の周りに居る奴についてアクアに聞いてみようかと考えていた。そしたらアクアが静に近付いて来て、おまけに小声で話し掛けてくれたのである。
あれはやはり偶然じゃなく、そう言う理由だったのか?
それならやはり腕輪の力により、俺の能力がアクアに供給されていて、意思疎通ができていると考えられるのである。ただし一方通行のような気もするが、それはそのうちに解るだろう、どうも色々な力の供給もすぐには変化がないような感じがしたからである。
「なあ、アクアその腕輪を外してもう一度あそこを見てくれるかな?」
まあ、多分俺の仮説が正しければ腕輪を外すだけで解決するとは思う。
「うん、解ったの。うんしょ、あれ?・・・・大変なのヒビキ、取れないの?」
はぁぁっ?なんだって、なんで取れないんだ!せめて能力供給を一時解除とか出来ないのか?
そう思っていると以前聞いた事の有る音声が、頭の中で聞こえてきた。
『聖霊の腕輪による能力の一時解除の要請が、マスターと契約者の元で了承されました。只今より一定時間解除いたします。だだし要請された能力供給だけであるのでその他は解除されません。また・・・・』
「なんなのヒビキこれは?頭の中でまた声が聞こえるの?変なの・・・」
なるほど今回は俺だけじゃなく、アクアにも同じ音声が聞こえてるようだ。前は違ってたけどどうしてかは、解らない。
それにどうやら俺とアクアの了承があれば腕輪の能力の一時解除も出来るし、腕輪も取り外す事も可能であるが、契約事態を解除するのは殆ど出来ないようである。その場合は特殊な事が必要らしい。
何故か俺はマスターと言われたが、腕輪自身が俺の所有物という扱いになっていて、アクアは俺の契約者と言うことになっている様なのであった。これについてもよく解らないので、解る人がいたらそのうち聞くしかないと思う。
もしかしたらあの空間で会った妖精の子メルなら解っていたかも知れないが、アクアを怒らせていたのでもう会えるかどうかも解らない。
まあ、それは追々考えるとして、今は石碑のところに居る奴らが何者かを、先程一時的に能力解除が出来たので、その場所をアクアに確認してもらっている。
「ヒビキ、解ったの、とても嫌な相手なの。気持ち悪い奴らなの、いつもいつも変なところに湧いてくる虫と同じなの。生理的にアクアは近付きたくないの」
何故かアクアはその相手を説明する時に、とても嫌なモノを見る様な目、そういわゆる俺が前にいた世界で女の子が、茶色のGを見る様な目と嫌悪感をあらわにして説明してくれたのである。
その相手の事を語る事さえ嫌そうな顔をして説明していたアクアに、申し訳ないけど重要な事を尋ねる事にした。
「アクアさん!あいつらの正体は結局・・・何なのかな?それが知りたいんだけど・・・」
するととても嫌な顔をこちらに向け、しょうがないという感じで答えてくれた。
「えっと、あれは魔物なの名前は・・・?あれ、なんだったかな?ゴキブリン?いや、ゴミダメン?ゴッ、ゴ・・・ン?忘れちゃった。あんなやつ憶える必要ないの。嫌いなの近付きたくないの。弱いのに沢山湧いてくるの。ゾワゾワするの・・・ヒビキぃぃ、アクアはシーちゃんと向こうに行っているの!ヒビキは頑張ってあいつら消しちゃって欲しいの。あんな奴らこの森からいなくなっていいの」
結局アクアは、あいつらの正体が解った途端、さっさとシーちゃんと湖へと逃げて行った。よっぽど嫌な相手だったのだろうか、殆ど振り返りもせず言いたい事だけ言って湖の中に戻っていった。
一応シーちゃんも嫌そうな表情をしていたので余程の嫌われ者なのだろうと思った。
それで結局相手の正体は、アクアは解っているようだが、俺にはそれの存在だけで、名前までは教えてくれなかったというよりも、どうやらホントにそいつらの名前を憶えていないようであった。というより憶える必要も無いのだろう、それだけ嫌いという事だろうと思う。
しかし、響はアクアが少しそいつ等についての名を話している時のある単語で、ある魔物の名前を思い出したのであった。
「えっ、ヒビキ。なんなのか解ったの?アクア知りたいの。どうしてなの?」
たぶん腕輪のせいだろうと思う。確かあの時、魔力と能力の供給と意思疎通が、できるなどと音声で言っていたのを思い出した。
-☆-☆-
しかし、なんでこのタイミングでそんな能力が発動したのかが不思議であるが、とりあえずアクアに話しておこう。
「ああ、アクア。多分な、その腕輪が原因だろうと思うぞ。恐らくその腕輪をつけているから俺の能力を供給してるみたいだ。まあ、すぐに変化が無かったのは解らんが、多分そうだと思う。なんか心当たりが無いか?」
俺がそう話し尋ねると、アクアが考え込んで、そして何かを思い出した様に答えてくれた。
「あっ、そうなの!さっきヒビキがここに来る前と、ここで隠れた時に、ヒビキがアクアにして欲しい事と欲しく無い事が解ったの。それにさっきヒビキがアクアを呼んでたように感じがしたからここに来たの」
ん?ああ、確かにあの時は・・・。
そうアクアが言うように、この場所に近付く前まで俺を応援していた事を、やめるか声を出さないで欲しいと考え、それを言おうとしたら・・・不思議とその後からアクアとシーちゃんは声を出さなくなり、こっちを見ているだけになっていた。
それにその後に岩陰に隠れている時も、石碑の周りに居る奴についてアクアに聞いてみようかと考えていた。そしたらアクアが静に近付いて来て、おまけに小声で話し掛けてくれたのである。
あれはやはり偶然じゃなく、そう言う理由だったのか?
それならやはり腕輪の力により、俺の能力がアクアに供給されていて、意思疎通ができていると考えられるのである。ただし一方通行のような気もするが、それはそのうちに解るだろう、どうも色々な力の供給もすぐには変化がないような感じがしたからである。
「なあ、アクアその腕輪を外してもう一度あそこを見てくれるかな?」
まあ、多分俺の仮説が正しければ腕輪を外すだけで解決するとは思う。
「うん、解ったの。うんしょ、あれ?・・・・大変なのヒビキ、取れないの?」
はぁぁっ?なんだって、なんで取れないんだ!せめて能力供給を一時解除とか出来ないのか?
そう思っていると以前聞いた事の有る音声が、頭の中で聞こえてきた。
『聖霊の腕輪による能力の一時解除の要請が、マスターと契約者の元で了承されました。只今より一定時間解除いたします。だだし要請された能力供給だけであるのでその他は解除されません。また・・・・』
「なんなのヒビキこれは?頭の中でまた声が聞こえるの?変なの・・・」
なるほど今回は俺だけじゃなく、アクアにも同じ音声が聞こえてるようだ。前は違ってたけどどうしてかは、解らない。
それにどうやら俺とアクアの了承があれば腕輪の能力の一時解除も出来るし、腕輪も取り外す事も可能であるが、契約事態を解除するのは殆ど出来ないようである。その場合は特殊な事が必要らしい。
何故か俺はマスターと言われたが、腕輪自身が俺の所有物という扱いになっていて、アクアは俺の契約者と言うことになっている様なのであった。これについてもよく解らないので、解る人がいたらそのうち聞くしかないと思う。
もしかしたらあの空間で会った妖精の子メルなら解っていたかも知れないが、アクアを怒らせていたのでもう会えるかどうかも解らない。
まあ、それは追々考えるとして、今は石碑のところに居る奴らが何者かを、先程一時的に能力解除が出来たので、その場所をアクアに確認してもらっている。
「ヒビキ、解ったの、とても嫌な相手なの。気持ち悪い奴らなの、いつもいつも変なところに湧いてくる虫と同じなの。生理的にアクアは近付きたくないの」
何故かアクアはその相手を説明する時に、とても嫌なモノを見る様な目、そういわゆる俺が前にいた世界で女の子が、茶色のGを見る様な目と嫌悪感をあらわにして説明してくれたのである。
その相手の事を語る事さえ嫌そうな顔をして説明していたアクアに、申し訳ないけど重要な事を尋ねる事にした。
「アクアさん!あいつらの正体は結局・・・何なのかな?それが知りたいんだけど・・・」
するととても嫌な顔をこちらに向け、しょうがないという感じで答えてくれた。
「えっと、あれは魔物なの名前は・・・?あれ、なんだったかな?ゴキブリン?いや、ゴミダメン?ゴッ、ゴ・・・ン?忘れちゃった。あんなやつ憶える必要ないの。嫌いなの近付きたくないの。弱いのに沢山湧いてくるの。ゾワゾワするの・・・ヒビキぃぃ、アクアはシーちゃんと向こうに行っているの!ヒビキは頑張ってあいつら消しちゃって欲しいの。あんな奴らこの森からいなくなっていいの」
結局アクアは、あいつらの正体が解った途端、さっさとシーちゃんと湖へと逃げて行った。よっぽど嫌な相手だったのだろうか、殆ど振り返りもせず言いたい事だけ言って湖の中に戻っていった。
一応シーちゃんも嫌そうな表情をしていたので余程の嫌われ者なのだろうと思った。
それで結局相手の正体は、アクアは解っているようだが、俺にはそれの存在だけで、名前までは教えてくれなかったというよりも、どうやらホントにそいつらの名前を憶えていないようであった。というより憶える必要も無いのだろう、それだけ嫌いという事だろうと思う。
しかし、響はアクアが少しそいつ等についての名を話している時のある単語で、ある魔物の名前を思い出したのであった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
【完結】能力が無くても聖女ですか?
天冨 七緒
恋愛
孤児院で育ったケイトリーン。
十二歳になった時特殊な能力が開花し、体調を崩していた王妃を治療する事に…
無事に王妃を完治させ、聖女と呼ばれるようになっていたが王妃の治癒と引き換えに能力を使い果たしてしまった。能力を失ったにも関わらず国王はケイトリーンを王子の婚約者に決定した。
周囲は国王の命令だと我慢する日々。
だが国王が崩御したことで、王子は周囲の「能力の無くなった聖女との婚約を今すぐにでも解消すべき」と押され婚約を解消に…
行く宛もないが婚約解消されたのでケイトリーンは王宮を去る事に…門を抜け歩いて城を後にすると突然足元に魔方陣が現れ光に包まれる…
「おぉー聖女様ぁ」
眩い光が落ち着くと歓声と共に周囲に沢山の人に迎えられていた。ケイトリーンは見知らぬ国の聖女として召喚されてしまっていた…
タイトル変更しました
召喚されましたが聖女様ではありません…私は聖女様の世話係です
サバイバル能力に全振りした男の半端仙人道
コアラ太
ファンタジー
年齢(3000歳)特技(逃げ足)趣味(採取)。半仙人やってます。
主人公は都会の生活に疲れて脱サラし、山暮らしを始めた。
こじんまりとした生活の中で、自然に触れていくと、瞑想にハマり始める。
そんなある日、森の中で見知らぬ老人から声をかけられたことがきっかけとなり、その老人に弟子入りすることになった。
修行する中で、仙人の道へ足を踏み入れるが、師匠から仙人にはなれないと言われてしまった。それでも良いやと気楽に修行を続け、正式な仙人にはなれずとも。足掛け程度は認められることになる。
それから何年も何年も何年も過ぎ、いつものように没頭していた瞑想を終えて目開けると、視界に映るのは密林。仕方なく周辺を探索していると、二足歩行の獣に捕まってしまう。言葉の通じないモフモフ達の言語から覚えなければ……。
不死になれなかった半端な仙人が起こす珍道中。
記憶力の無い男が、日記を探して旅をする。
メサメサメサ
メサ メサ
メサ メサ
メサ メサ
メサメサメサメサメサ
メ サ メ サ サ
メ サ メ サ サ サ
メ サ メ サ ササ
他サイトにも掲載しています。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
「俺が勇者一行に?嫌です」
東稔 雨紗霧
ファンタジー
異世界に転生したけれども特にチートも無く前世の知識を生かせる訳でも無く凡庸な人間として過ごしていたある日、魔王が現れたらしい。
物見遊山がてら勇者のお披露目式に行ってみると勇者と目が合った。
は?無理
その国が滅びたのは
志位斗 茂家波
ファンタジー
3年前、ある事件が起こるその時まで、その国は栄えていた。
だがしかし、その事件以降あっという間に落ちぶれたが、一体どういうことなのだろうか?
それは、考え無しの婚約破棄によるものであったそうだ。
息抜き用婚約破棄物。全6話+オマケの予定。
作者の「帰らずの森のある騒動記」という連載作品に乗っている兄妹が登場。というか、これをそっちの乗せたほうが良いんじゃないかと思い中。
誤字脱字があるかもしれません。ないように頑張ってますが、御指摘や改良点があれば受け付けます。
クゥクーの娘
章槻雅希
ファンタジー
コシュマール侯爵家3男のブリュイアンは夜会にて高らかに宣言した。
愛しいメプリを愛人の子と蔑み醜い嫉妬で苛め抜く、傲慢なフィエリテへの婚約破棄を。
しかし、彼も彼の腕にしがみつくメプリも気づいていない。周りの冷たい視線に。
フィエリテのクゥクー公爵家がどんな家なのか、彼は何も知らなかった。貴族の常識であるのに。
そして、この夜会が一体何の夜会なのかを。
何も知らない愚かな恋人とその母は、その報いを受けることになる。知らないことは罪なのだ。
本編全24話、予約投稿済み。
『小説家になろう』『pixiv』にも投稿。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる