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32:魔物と戦闘どうするの?
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しかし、響はアクアが少しそいつ等についての名を話している時のある単語で、ある魔物の名前を思い出したのであった。
-☆-☆-
そいつらは角が生えていて、緑色の肌で小さな子供のような格好で、それで人間が使っていた物を見よう見まねで使用する・・・そんな奴らを俺は知っている。
まあ、ただそんな奴と同じかどうかは解らないが、アクアが言っていたのと俺が思っている感じの奴と、よくよく考えると同じ様な存在である事は解った。まあ、地球での奴とは違うがファンタジーゲームとかでよくいる奴だろう。
そう、そいつの、その魔物の名は、おのずと知れた奴で、確か名前はゴブリンであった様な気がするのだ。
「しかし、アクアは弱い奴だから、すぐに消してって言っていたが、俺の力がどこまで通用するか解らないぞ。第一俺には武器らしい物もないしな・・・!?」
どうして戦うかと考えていると、いつの間にか近付いて来ていた1体のその魔物に襲われた。
『Gugya、Gyagogyagogo!』
何て言っているのかは解らないが、その叫び声で間一髪そいつの持つ武器での攻撃を避ける事が出来た。
「うっひょぉぉ!あぶねぇぇ、こいつが声をあげずに直接攻撃されてたら・・・。ううう、考えたらぞっとしない。でも避けれてよかった」
その不意打ちをしてきた奴の持っているのは、確かに錆びた剣ではあったのだが、先程俺が隠れていた岩を斬りつけ、現状岩肌に刺さり食い込んでいて、どうも抜けなくなっている様子だ。一応切れ味はあるようだが、使用している奴が上手く使えて無いようである。
『Ugaugauuga、Gagauga!?』
必死にその剣を抜こうとしていたので、これはチャンスと思い。拳を握りそいつの顔面を思いっきりぶん殴った。
「危ないだろうが、こいつ。当たったら死ぬぞ!」
《ドガッ!!》と言う強烈な音と共に断末魔を上げ飛んでいった。
『Gu!gyaaa ーーーーーー』
そいつは剣をそのままにしてその様に声をあげ、森の方に勢いよく飛んでいったのである。
「あれ?俺そんなに強く殴った憶えは無いのだが?それに・・・なんだ・・・これ?」
このとき響は凄く驚いていたのである。それは先程の奴を殴った右腕と拳が、以前アクアを救い出した時の様に蒼白く光っていたからである。
ただ以前と違うのは、ドラゴンみたいな爪と鱗が生えた腕の幻影は無かった。
「あははっ、こりゃぁ、すごいわ。これなら戦えるかも知れないけど・・・う~ん?やっぱり武器が欲しいな」
確かに今の響の腕を覆っている蒼白いオーラは、凄い力がありこれだったら戦えるかもしれないと思った。
だが先程吹っ飛ばした奴を見て他の奴らがひるむどころか、武器を片手にこちらに数人向かって来てたのを確認して『あっ』やはり武器が欲しいと思ったのであった。
流石に今こちらに来ている人数を武器無しで戦うのは、きついかなと考えて先程の奴が手放した剣がそのまま岩に刺さっているのに気が付いた。
「おっ、これは使えるかな、錆びてる?のかな・・・けどなんか良い感じの剣だ。これが抜けたらこれを使おう。よし、とりあえず奴らが来る前に引き抜こう・・・抜けるかな?」
それでその剣を両手で持ち引き抜こうとすると、突然右腕にある腕輪の水晶部分が紅く輝き出して、何故か岩ごとその周りを紅い炎で燃やし尽くしたのである。そしてそこに残ったのは先程までは錆びていたはずの剣が、紅く輝き出しその場というより俺の手の中に残っていたのである。
それに驚いていると、いち早くこの場にきた1体の魔物が少し高い位置からシャンプして襲い掛かってきたのである。
俺の居る場所に飛び掛って来た奴を、その手に持つ紅く輝く剣で斬りかかり両断してやると両側半分に綺麗にわかれた。
『Ggyabongo ーーー!?』
すると訳の解らない悲鳴と共に、一瞬で蒸発してしまった。
それからその剣は紅く輝くその光が徐々に収まると、先程までの錆びたような剣の姿とは、打って変わって薄い朱色の刀身の剣に変わってしまったのである。しかもよく見るとその刀身には鳳凰の姿がみえるのであった。
「なんじゃ、これは?また不思議な事が起こってしまったぞ・・・・!?」
そんな事を思い声に出していると、他にこちらへ向かってきたうちの3体が、また高台よりジャンプしてこちらに飛び掛り襲ってきたのである。
『Ggagagokya!』
『Gyagugyago、Gayaguuu』
『Guuuguruu・・・』
「うおっ!てっ・・・こいつら馬鹿なのか?」
また訳の解らない言葉を喋りながら飛び掛ってきたので、先程手に入れたばかりの剣で、そいつ等に向けて横一線で斬りつけた。すると何故か紅色の斬撃がその3体を襲った。
何せ空中に飛んで、無防備な姿なので横一線に斬りつけるのは簡単であったが、まさか斬撃が飛ぶとは考えもよらなかったのである。
するとその飛び掛ってきた奴らは、周囲に立ち込めていた黒い霧と共に、その場所で身体が上下に別れて、叫び声もあげずにその場で一瞬火が付き消えた・・・というより、先程の奴と同じ様に蒸発したように燃え尽きたのである。瞬時だったのでホントに燃えたか、それとも消滅しただけかは解らなかった。
ただ一瞬炎が見えただけである。
それからその倒した相手の下には、そいつらの持っていた武器や防具が落ちて散乱した。それとあと何か丸い紫色のガラス玉のようなモノが転がっていたのである。
よく見ると先程剣で斬った奴の下にも、同じ物が落ちていたのであった。
それから考える暇もなく、次から次へと俺がゴブリンと思っている奴らが襲って来たのであった。
-☆-☆-
そいつらは角が生えていて、緑色の肌で小さな子供のような格好で、それで人間が使っていた物を見よう見まねで使用する・・・そんな奴らを俺は知っている。
まあ、ただそんな奴と同じかどうかは解らないが、アクアが言っていたのと俺が思っている感じの奴と、よくよく考えると同じ様な存在である事は解った。まあ、地球での奴とは違うがファンタジーゲームとかでよくいる奴だろう。
そう、そいつの、その魔物の名は、おのずと知れた奴で、確か名前はゴブリンであった様な気がするのだ。
「しかし、アクアは弱い奴だから、すぐに消してって言っていたが、俺の力がどこまで通用するか解らないぞ。第一俺には武器らしい物もないしな・・・!?」
どうして戦うかと考えていると、いつの間にか近付いて来ていた1体のその魔物に襲われた。
『Gugya、Gyagogyagogo!』
何て言っているのかは解らないが、その叫び声で間一髪そいつの持つ武器での攻撃を避ける事が出来た。
「うっひょぉぉ!あぶねぇぇ、こいつが声をあげずに直接攻撃されてたら・・・。ううう、考えたらぞっとしない。でも避けれてよかった」
その不意打ちをしてきた奴の持っているのは、確かに錆びた剣ではあったのだが、先程俺が隠れていた岩を斬りつけ、現状岩肌に刺さり食い込んでいて、どうも抜けなくなっている様子だ。一応切れ味はあるようだが、使用している奴が上手く使えて無いようである。
『Ugaugauuga、Gagauga!?』
必死にその剣を抜こうとしていたので、これはチャンスと思い。拳を握りそいつの顔面を思いっきりぶん殴った。
「危ないだろうが、こいつ。当たったら死ぬぞ!」
《ドガッ!!》と言う強烈な音と共に断末魔を上げ飛んでいった。
『Gu!gyaaa ーーーーーー』
そいつは剣をそのままにしてその様に声をあげ、森の方に勢いよく飛んでいったのである。
「あれ?俺そんなに強く殴った憶えは無いのだが?それに・・・なんだ・・・これ?」
このとき響は凄く驚いていたのである。それは先程の奴を殴った右腕と拳が、以前アクアを救い出した時の様に蒼白く光っていたからである。
ただ以前と違うのは、ドラゴンみたいな爪と鱗が生えた腕の幻影は無かった。
「あははっ、こりゃぁ、すごいわ。これなら戦えるかも知れないけど・・・う~ん?やっぱり武器が欲しいな」
確かに今の響の腕を覆っている蒼白いオーラは、凄い力がありこれだったら戦えるかもしれないと思った。
だが先程吹っ飛ばした奴を見て他の奴らがひるむどころか、武器を片手にこちらに数人向かって来てたのを確認して『あっ』やはり武器が欲しいと思ったのであった。
流石に今こちらに来ている人数を武器無しで戦うのは、きついかなと考えて先程の奴が手放した剣がそのまま岩に刺さっているのに気が付いた。
「おっ、これは使えるかな、錆びてる?のかな・・・けどなんか良い感じの剣だ。これが抜けたらこれを使おう。よし、とりあえず奴らが来る前に引き抜こう・・・抜けるかな?」
それでその剣を両手で持ち引き抜こうとすると、突然右腕にある腕輪の水晶部分が紅く輝き出して、何故か岩ごとその周りを紅い炎で燃やし尽くしたのである。そしてそこに残ったのは先程までは錆びていたはずの剣が、紅く輝き出しその場というより俺の手の中に残っていたのである。
それに驚いていると、いち早くこの場にきた1体の魔物が少し高い位置からシャンプして襲い掛かってきたのである。
俺の居る場所に飛び掛って来た奴を、その手に持つ紅く輝く剣で斬りかかり両断してやると両側半分に綺麗にわかれた。
『Ggyabongo ーーー!?』
すると訳の解らない悲鳴と共に、一瞬で蒸発してしまった。
それからその剣は紅く輝くその光が徐々に収まると、先程までの錆びたような剣の姿とは、打って変わって薄い朱色の刀身の剣に変わってしまったのである。しかもよく見るとその刀身には鳳凰の姿がみえるのであった。
「なんじゃ、これは?また不思議な事が起こってしまったぞ・・・・!?」
そんな事を思い声に出していると、他にこちらへ向かってきたうちの3体が、また高台よりジャンプしてこちらに飛び掛り襲ってきたのである。
『Ggagagokya!』
『Gyagugyago、Gayaguuu』
『Guuuguruu・・・』
「うおっ!てっ・・・こいつら馬鹿なのか?」
また訳の解らない言葉を喋りながら飛び掛ってきたので、先程手に入れたばかりの剣で、そいつ等に向けて横一線で斬りつけた。すると何故か紅色の斬撃がその3体を襲った。
何せ空中に飛んで、無防備な姿なので横一線に斬りつけるのは簡単であったが、まさか斬撃が飛ぶとは考えもよらなかったのである。
するとその飛び掛ってきた奴らは、周囲に立ち込めていた黒い霧と共に、その場所で身体が上下に別れて、叫び声もあげずにその場で一瞬火が付き消えた・・・というより、先程の奴と同じ様に蒸発したように燃え尽きたのである。瞬時だったのでホントに燃えたか、それとも消滅しただけかは解らなかった。
ただ一瞬炎が見えただけである。
それからその倒した相手の下には、そいつらの持っていた武器や防具が落ちて散乱した。それとあと何か丸い紫色のガラス玉のようなモノが転がっていたのである。
よく見ると先程剣で斬った奴の下にも、同じ物が落ちていたのであった。
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